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逆鱗弾 - (2012/11/09 (金) 13:33:31) の編集履歴(バックアップ)


逆鱗弾

【げきりんだん】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード(F3システム)
販売・開発元 タイトー
稼働開始日 1995年
ポイント アーケードとしては大味な内容
世界観と合わない可愛らしいキャラデザイン
BGMのクオリティは素晴らしい

概要

  • 1994年にてタイトーからリリースされ大きく評価された『レイフォース』や『ダライアス外伝』に次いで、1995年に登場したシューティング。
  • 『レイフォース』や『ダライアス外伝』同様、当時のタイトーの最新基板「F3システム」にて製作された。
  • 1人~2人同時プレイ、全5ステージ、一周エンド。

評価点

  • 何といってもBGMの良さ。これだけは他のタイトーシューティング名曲と比べても、全く遜色の無い出来。参照ニコニコ・要ログイン
    • 壮大でいて哀愁感漂う、もの悲しげメロディが特徴。道中の曲はどれも同じテーマをベースにアレンジが加えられている。
    • 原則としてボスBGMは存在しないが、『ダライアス外伝』などで見られる、ボス戦到着との曲のシンクロ演出があり、不思議なトランス感を醸し出しているといえる。
  • 難易度は同期のアーケードシューティングの中でも低い部類に入り、あまり苦戦するところが少なく、初級シューターにとっては優しいゲームである。

問題点

  • まず、同時期のアーケードシューティングの中でも、大分大味さが目立つ。
    • 全体的にゲームバランスがあまり練られておらず、適当に攻撃すれば大体は無難に進める反面、ミスすると初期パワーになりPアイテムをあまり落とさない為、一気に戦況不利に陥りやすいといったところ。
    • また、自機の当たり判定が見た目よりも大きめな上に、グラフィックがやや見辛いという、視覚的な問題もある。
  • ゲーム初めに三体の機体から自機を選択するのだが、その機体のパイロットキャラの存在がやたらと浮いている。
    • ステージ中では、硬派なSF世界観が舞台でコミカルさは無いはずなのだが、パイロットがどこかのファンシー系(他ゲームで例えるならポップンミュージックなどのそれに近い)なキャラデザイン。
    • しかもパイロットとは思えぬ容姿のキャラがほとんど。某プレスリーのコスプレガイ、戦闘とは無縁そうな文学系三つ編み眼鏡っ娘、猫を引き連れたお姉様、といった面子。
    • ちなみに、本作キャラデザイン担当者は後に同社の落ち物パズルゲーム『クレオパトラフォーチュン』のデザインも担当している。
  • ゲーム上の演出面も頑張っている気配は感じられるものの、前作品の『レイフォース』や『ダライアス外伝』の芸術的演出に比べると幾らか雑である。(あくまでも前二作が神演出だったので、それらと比べると…という話だが)

総評

  • 単にゲームの出来が微妙だったというのもあるが、いかんせん、あの『レイフォース』や『ダライアス外伝』の後に登場し、劣った部分が大きく目に付いてしまったのが不運だった。
  • もちろん、クソゲーという程の壊滅的な出来では決してなく、ショット&ボムのわかりやすい操作と、難易度を抑えた遊びやすさで、シューティングとしては無難に楽しめるゲームである。

その他

  • 本作はすでに倒産してしまったメーカー、東亜プランのシューティング遺作である『BATSUGUN』のスタッフがタイトーに移籍して製作されたという経歴があり、どことなく『BATSUGUN』との共通点が見られる。
    • 主な共通点としては、全5ステージ一周エンドで難易度低め、3タイプの機体と6人のパイロットキャラが存在するといったところ。
    • ただし、『BATSUGUN』のパイロットキャラは、ちゃんと世界観に似合ったデザインで統一されており、本作のようなデザインの浮き具合はほとんど無い。
  • バックストーリーが暗いゲームでもあり、アーケードのタイトー作おなじみの鬱ゲーとしての一面も見せている。
    • ちなみに、かつてのクソゲーまとめWikiにて、本作の執筆依頼のカテゴリー先は当初鬱ゲーだった。

家庭用移植

  • セガサターンとプレイステーション2に家庭用移植がされている。
    • サターン版(発売:ヴァージンインタラクティブエンターテインメント)は原則としてベタ移植だが、タイトルデモやエンディングがシネパックによる質の低いムービーになっているなど再現度はよろしくなく、ただでさえ低いゲームの評価を一層下げることとなった。
    • ただし全曲CD-DAの上、全効果音がAIFF方式で収録されているためそちら方面の需要はある…かもしれない。
    • プレステ2版は『タイトーメモリーズ下巻』の一作として収録、ソフトの仕様上、縦画面モードが設定できないという難点はあるが、ほぼアーケード感覚でプレイ可能である。