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バビロニアンキャッスルサーガシリーズ - (2023/03/23 (木) 15:20:31) のソース

#contents
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*バビロニアンキャッスルサーガシリーズリンク
|''機種''|''タイトル''|''概要''|''判定''|
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''本編''|
|AC|[[ドルアーガの塔]]|アーケード初のRPG。かなり高難度の作品。&br;だが、それに魅せられたプレイヤー達によりゲーセン内コミュニティが大きく発展。|BGCOLOR(lightsteelblue):スルメ|
|~|[[イシターの復活]]|経験値による成長、パスワードコンティニューなどさらなるRPG要素を高めた続編。|BGCOLOR(lightsteelblue):スルメ|
|FC|[[カイの冒険]]|ドルアーガの塔の前日譚。独特の浮遊感が特徴のアクション。|なし|
|SFC|[[ザ・ブルークリスタルロッド]]|シリーズ完結編だが、それまでと違いアドベンチャーゲームに。&br;48種ものマルチエンディングが特徴。|なし|
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''外伝''|
|GBC|[[攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ]]|MTGのヒットを受けて作られたカードゲームライクのRPG。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|PS2|[[ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン]]|ローグライクゲーム『[[不思議のダンジョン>不思議のダンジョンシリーズ]]』シリーズのシステムを採用。&br;しかし、似て非なる内容ゆえに賛否を分けることとなってしまった。|BGCOLOR(lightsteelblue):スルメ|
|AC|ドルアーガオンライン The Story of AON|オンラインアクションゲーム。''2009年10月にオンラインサービスを終了。''||
|Win|ドルアーガの塔 The Recovery of BABYLIM&br;ドルアーガの塔 The Phantom of GILGAMESH|COLOR(blue){基本プレイ無料。}MMORPG。2013年10月上旬に『GILGAMESH』に名称変更。&br;''2016年3月をもってサービス終了。''||

**移植
|''機種''|''タイトル''|''概要''|''判定''|
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''ドルアーガの塔''|
|FC|ドルアーガの塔|いち早く発売されたファミコン初のRPG((場合によってはRPGと見なされないケースもある。))。パッケージ裏にもしっかりと「RPG」の文字を確認出来る。&br()しかし、まだその用語は認知されておらず、ほとんどの人はアクションゲームと認識していた。||
|GB|ドルアーガの塔|発売はナムコではなくエンジェル、開発はトーセが担当している。&br()隠しパラメータだったHPが表示される、10階毎にボス戦があるといった若干のアレンジがなされている。||
|PCE|ドルアーガの塔|RPG要素が大幅に強化され、大胆なアレンジが施された結果、別物と言えるほどに変化している。||
|PC((X1/FM-7/FM77AV/MZ-1500/MZ-2500/MSX))|ドルアーガの塔|8bitパソコンへの移植((MSX版のみナムコが発売し、他は電波新聞社から発売された。))。画面比率の関係上、横にステータス画面を配置し縦長風に表示した作品が多い。||
|Win|ドルアーガの塔|||
|Win|ゲームCD-ROM付き玩具菓子「ゲーム伝説」|ゲームを収録したCD付き食玩シリーズ。特定ステージのみ厳選移植仕様のため、完全な形では遊べない。||
|GC|ドルアーガの塔|『[[バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海]]』の予約特典。ファミコン版の移植。||
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''イシターの復活''|
|PC((PC-8801/PC-9800/X1turbo/X68000/FM-77/MSX))|イシターの復活|||
|Win|Ultra Series イシターの復活|||
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''カイの冒険''|
|AC|VSカイの冒険|『カイの冒険』をアーケードに逆移植。&br()ナムコ直営店舗のみで稼働された為、出回りも非常に少なく基板も殆ど現存していない。&br()なお、国内での任天堂VSシステム基板最後の作品でもあった。||
|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):''オムニバス''|
|PS|ナムコミュージアムVol.3|『ドルアーガの塔』AC版をほぼ完璧に移植。純粋な移植に留まらない豪華仕様となっている。&br()設定資料を閲覧したり、「裏(FC版とは別物)」「闇」の2つの高難易度Ver.が用意されている。||
|~|ナムコミュージアムVol.4|『イシターの復活』を移植。さらに高難易度アレンジVer.の「裏イシター」も収録。||
|PSP|ナムコミュージアムVol.2|『ドルアーガの塔』AC版を移植。||
|DS|ナムコミュージアムDS|『ドルアーガの塔』AC版を移植。||
|360|ナムコミュージアム バーチャルアーケード|~||
|Switch|[[ナムコミュージアム>ナムコミュージアム (Switch)]]|~|BGCOLOR(lightgreen):良|
|Win|Wセレクション 13 ドルアーガの塔&イシターの復活|||
|Switch|ナムコットコレクション|FC版『ドルアーガの塔』『カイの冒険』を購入可能。||

&br
**関連作品
''※コスチュームやアイテムのみの登場は割愛。''
|''機種''|''タイトル''|''概要''|''判定''|
|PS|[[テイルズ オブ デスティニー]]|「ドルアーガの塔」が隠しダンジョンとして登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|GC|[[バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海]]|ドルアーガの塔をモチーフとしたダンジョン「不思議庭園デトゥルネ」が登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|GC|ミスタードリラー ドリルランド|ドルアーガの塔をモチーフとしたアトラクション「ドルアーガの穴」が登場。||
|PS2|[[NAMCOxCAPCOM]]|ギルとカイがPCとして参戦。ドルアーガを始めとする敵キャラも多数登場。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|WSC|ナムコスーパーウォーズ|ギルとカイのみならず、女神イシターも味方として参戦する珍しい作品。&br()バビリム王国が舞台のシナリオもありドルアーガを始めとする敵キャラも多数登場。||

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**概要
80年代のナムコを代表するアーケードゲーム及び家庭用ソフトとして発売された、バビロニア神話を下敷きとした世界観を持つゲームシリーズ作品の総称。~
第1作である『ドルアーガの塔』では、バビロニア神話を下敷きとした世界観と当時としても美しいグラフィック、当時のゲームマニアをもうならせる超難度で大きな話題と人気を集めた。~
次作『イシターの復活』でアーケードゲームとしてのリリースは終了し、家庭用ソフトで第1作のリメイクや外伝作、新作などがリリースされた。~
SFCで出たシリーズ最終作『ザ・ブルークリスタルロッド』を最後に、制作者・遠藤雅信氏が直接手掛ける新作はでなくなったが、ナムコを代表する著名作の1つとして、キャラクターやアイテムなどが外部作に客演したりするなど、今もその知名度は衰えていない。

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**バビロニアンキャッスルサーガの時系列
-''エピソード0:カイの冒険''
--ドルアーガに奪われたブルークリスタルロッドを取り返すため、カイが単身で塔の最上階を目指す。
--エピソード1の前史であるため、カイがドルアーガに敗れるバッドエンド前提である

-''エピソード1:ドルアーガの塔''
--ドルアーガに捕らえられたカイを救うため、ギルガメスが単身で塔の最上階を目指す。

-''エピソード2:イシターの復活''
--ドルアーガを倒し、ブルークリスタルロッドを取り返したギルガメスとカイは、主のいなくなった塔からの脱出を図る。

-''最終エピソード:ザ・ブルークリスタルロッド''
--塔から脱出したギルガメスとカイのその後の話。ロッドを天界に返上するべく、天界に昇る資格を得るためにギルとカイが旅を続ける。
--マルチエンディング制。プレイヤーに結末を委ねている為、どのエンディングが正史かは定められていない。

**続編
''正統続編''~
『バビロニアンキャッスルサーガ』において、「正伝」とされている作品は『ドルアーガの塔』を除くと残りは下記の3つとなる。~
この他にも『ドルアーガの塔』の名前を冠する作品は存在するが、生みの親である遠藤氏は''「ゲームスタジオが製作に関わっていない作品は正史ではない」''としている。~
ただしストーリーや世界観の監修作業はそれらの外伝作品においても遠藤氏はきっちり行っている((一例を挙げると、ドルアーガRoBにおいて開発スタッフが「ライオンを敵として出そう」と提案したが、遠藤氏は「ライオンはこの世界では神聖視されているのでダメ」とNGを出している。ちなみにPCE版ドルアーガやBCRではライオンが重要な役割を果たしている。))。

-『[[イシターの復活]]』
--ドルアーガの塔の続編。今度は崩壊しつつある塔をギルとカイが力を合わせて脱出するお話。当時としては破格の美しいグラフィックや、ギルとカイを同時に操るプレイスタイル、キャラクターの成長とそれを記録するパスワードシステムが話題となった。
---1クレジットで二人プレイ可能。一人プレイ時はカイをメインで操作し、ギルをサブで操作する。
---今作ではギルの体力は常に見えている状態になり、ギルの体力が0になるかカイが防御魔法を発動させていない状態で敵に接触するとゲームオーバーとなる((ただしカイは呪文攻撃に対しては完全無敵。ギルは(抜刀時も含め)前面のみ。))。このためカイを最初のザコにぶつけてしまい開始5秒でゲームオーバーになったというネタがあちこちから寄せられた。
---ギルとカイを同時に動かせなければクリアは難しいのだが、ゲーム中ではもっぱら魔法を使えるカイを操作することが多く((そもそも画面はカイを中心にスクロールして、ギルは画面外に出てしまうと操作不能になる。更にはカイは何時でも魔法でギルを呼び出せる。))、ギルは魔法の効かない相手にしか用が無い使い走り扱いである((そもそも『ドルアーガの塔』とは違いフロアをクリアしてもギルの体力(及びカイの魔力)は回復しないので無暗に戦わせる事も出来ない。))。また、スタート時のギルは大幅な弱体化を受けており((ゲーム上仕方がないこととはいえ、ドルアーガを倒した最強装備であるにもかかわらず戦闘力が最弱のナイトと同レベルにまで落ちている。))、ギルファンは涙した。
---カイの魔力はコンティニュー(パスワードでの再開を含む)以外ではほぼ回復せず、成長が反映されるのも回復時のみなので、ニューゲームスタートからのノーコンティニュークリアは不可能と言われており、クリアには最低でも2クレジットが必要とされる。
--当時の家庭用ハードには移植は存在しなかったが、パソコンに移植版が発売されている((MSX2版のみナムコ。他機種版はSPSが開発・販売。))。また、後年『ナムコミュージアムVol.4』にてドルアーガ同様高クオリティの移植が行われ、そちらには高難易度アレンジバージョン「裏イシター」が収録されている。
---当時家庭用ハードには移植されていないにもかかわらず、後述の『カイの冒険』のTVCMでは本作の名前が登場する。その為、ゲーセンに縁の無かった年齢層には何のことかわからなかった人もいたと思われる。

-『[[カイの冒険]]』
--FCにて発売された『ドルアーガの塔』の前日談で、発売は『ドルアーガの塔』より後だが設定上は第一話。つまり冒頭に書いた通り、カイが塔に挑んでドルアーガに囚われるまでのエピソードを描く作品であり、全クリアしてもバッドエンド。
--宝箱の探索要素がなくなった代わりにアクション性が高められ、ジャンプアクションゲームとなった。詳細は上記リンクにて。

-『[[ザ・ブルークリスタルロッド]]』
--SFCにて発売されたシリーズ完結編。シリーズ唯一のアドベンチャーゲームで、全48のマルチエンディングが特徴。詳細は上記リンクにて。

''ゲームスタジオ未関連の外伝作品''
-『[[攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ]]』
--MTGのヒットを受けて作られたカードゲームライクのRPG。ターンバトル+陣取り+TCGのハイブリッドという独特のシステムが特長。詳細は上記リンクにて。

-『ドルアーガオンライン The Story of AON』
--かつてACにて稼働していたオンラインアクションゲーム。2009年10月にオンラインサービスを終了している。~
システムはDiabloライクゲームのそれであり、マルチプレイでのハクスラやアバターのカスタマイズがウリのゲームであった。

-『ドルアーガの塔 The Recovery of BABYLIM/The Phantom of GILGAMESH』
--ナムコ&遠藤氏による監修の元、外部会社に委託して運営されていたMMORPG(2016年3月をもってサービス終了)。2013年10月にサブタイトルがThe Phantom~の方に変更された。
--従量課金制ではなく「基本プレイ料金無料、アイテム課金」方式となっている。
--初期の運営はゴンゾロッソ(ロッソインデックス)だった((2012年以降は(他のMMOと共に)ウィローに移管されている。))事もあり、親会社のゴンゾの手によりアニメ化もされている。

-『[[ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン]]』
--ドルアーガにローグライクゲームのシステムを載せた作品。詳細は上記リンクにて。

//''カタログIPオープン化プロジェクト作品''
//ナムコが自社アーケードゲームのIPを一般に開放して自由に二次創作してもらい、審査を通過した作品を公式にアプリ配信するというプロジェクト。
////-『ドルアーガの塔 Tower of Defender』
//--時代設定は『ドルアーガの塔』の100年後。何故か塔を目指して集結し始めたモンスターからドルアーガの塔を防衛するために結成されたバビリム王国ドルアーガ軍、そこに属する男だらけの第12小隊に女性主人公が配属されるという内容。
//--女性向けでジャンルはRPG恋愛シミュレーション。いわゆる乙女ゲーム。
//--カタログIPオープン化プロジェクトは企画の倫理審査などはあるものの公式監修は行われないため、公認二次創作ともいうべき立ち位置。
//ドルアーガの余談の方にあるのでCO

#co{
-FC版
--ハードの制限を受けグラフィックの簡略化や画面サイズ変更などが行われており、さらに細かい点まで見るとかなりの差異が存在するが、ゲームのプレイ感はさほど変わらず、下位機種移植にありがちな改悪と呼べるようなアレンジ要素もない。そのため良移植の部類に入る。
--後の作品でも存在する「裏ドルアーガ」が初めて導入された。隠しコマンド(ノーマルエンディングの最後に公開される)で解禁される高難易度バージョンで、実質2周分遊べるようなものである。~
そしてFC版ドルアーガ以降、高難度のアレンジバージョンを「裏○○」と称するようになった。『[[ゼルダの伝説]]』や『ドラゴンバスター』『バベルの塔』あたりが有名か。
--FC版発売と共に多くの出版社から攻略本が発行された。中でもアスキーの『ドルアーガの塔のすべてがわかる本』はかなりの部数を売上げ(((有名店数店の集計に過ぎないが)書店売り上げ1位を記録した事もあり話題になった。その噂を聞いた非ゲーマーが「ピラミッドパワーか何かの本」と勘違いして買ってしまったと言う笑い話も。))、単独作品のゲーム攻略本ビジネスのハシりとなった。
--後に『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』の予約特典として復刻された。ゲーム本編とは別にケースが付属しており、紙ケースは当時のFC版のパッケージがそのまま再現されている。

-PCE版
--RPG要素が大幅に強化され、演出強化によってストーリー性が高められている、様々な特徴のある装備を任意のタイミングで変更可能、装備品及びポイント割り振りによるパラメーター強化システムの導入、マップが正方形の斜め見下ろし俯瞰になるなどの大胆なアレンジが施された結果、別モノといえるほどに変化している。
---難易度も数段階から選ぶことができ、低難易度では残機無限、制限時間の撤廃、パスワードコンティニュー可能、宝箱出現のヒント(ただし、文面が謎かけのような文章であり、直接的な表現で示されない)が表示されるなど難易度が大幅に低下。初心者にもとっつきやすくなっている。一方、高難易度志向のプレイヤーには「制限時間あり、残機は3機でエクステンドなし&コンティニュー不可、体力非表示、宝箱出現のヒント無し(当然低難易度モードとは異なる出現条件になっている)」と足枷だらけの高難易度モードも用意されている。
--遠藤氏はAC版の難易度や仕様について「基板の性能上、塔の形状を円形に近い正方形にしたかったができなかった」「コインオペレートの制約上難易度を高くせざるを得なかった」といった反省点を挙げ、「(それらの問題を解決した)PCE版が僕の理想に一番近いドルアーガだ」と述べている。}

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