スラりん

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スラりん - (2012/01/21 (土) 17:44:13) の編集履歴(バックアップ)



「ぷるぷる、ぼくわるいスライムじゃないよう」

エニックス(現スクウェア・エニックス)のRPG『ドラゴンクエスト』シリーズにおける敵モンスター。
「スラりん」という名称はスライムが仲間になったときに一匹目にデフォルトで付く名前
シリーズによっては「りん」がカタカナになっていたりもする。
ちなみにナンバリングで仲間になるのは『V』とSFC版『VI』(DS版ではイベントで仲間になる「ルーキー」のみ)と『VIII』である。
またシリーズではイベントに関連するようなスライムには、雑魚モンスターとの差別化の為にこのニックネームが付けられることが多い。
『スライムもりもりドラゴンクエスト』では主人公のスライムのデフォルトネームになっている。

+ スライムに関するトリビア
本来スライム(slime)には「泥状・粘液状のぬるぬるとしたもの」という意味があり、
転じてそのような性質・状態を持った架空生物や玩具・教材も指す。

架空生物のスライムの祖先は、1931年にH・P・ラヴクラフト(クトゥルフを生み出した小説家)によって書かれた
小説『狂気の山脈にて』に登場する人工生物「ショゴス」だと言われている。
そして1953年にJ・P・ブレナンが発表した短編小説『スライム』において、この不定形生物に初めて「スライム」の名が与えられた。
そう、スライムは比較的最近になって生まれた存在なのだ。
この頃は「貪欲で得体の知れない怪物」というイメージで書かれていた。

その後1974年に出版されたテーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場したスライムは、
等の特徴を持つ、かなりやっかいな生物という側面を持っていた。
その後『ウィザードリィ』などのコンピュータRPGにて、プレイヤーが比較的ゲームの初期に出遭う非常に弱いモンスターとして登場。
しかも殴るだけで退治出来るようになった。
テーブルトークRPGからコンピュータRPGが一般的になったこともあり、これ以降「スライム」は「弱いモンスターの代名詞」のように扱われるようになった。
日本だと『ドルアーガの塔』で最初に最弱モンスターとしてスライムが設定され、「スライムは弱い」というイメージが定着した。
だが『ドルアーガの塔』に登場するスライムは「移動中はどんな最強装備でも絶対に倒せない」という性質があり、「スライムこそが最強」とも言われた。

こうして「弱いモンスター」として冒険を始めたプレイヤーに狩られる存在として登場し続ける事が多かったスライムだが、
『ドラクエ』ではアメーバ状の物体ではなく、水滴状の体にグミ状の物質、大きな丸い目と笑っているかのようなU字型の口という親しみ易いコミカルなデザインで登場し、
その後のスライムのイメージに大きな影響を与える事になる。
ついでにその頃流行していたスライム状の玩具や教材によって、
スライムが元来持っていた「汚らわしいもの」というイメージが払拭され、「触って遊べるもの」に変化していった。
これ以後スライムは人類の敵としてだけではなく、新たな隣人としても扱われるようになっていくのである。

『ドラゴンクエスト』シリーズにおけるスライム

シリーズ皆勤で、本作の顔ともいうべき存在。
冒険の初めに出会うことになる最弱モンスター(『VI』を除く*1)であり、『V』『VII』『VIII』『IX』では強制エンカウントとして必ず出会う。
雑魚モンスターとしての性能はほぼ通常攻撃一辺倒であり、呪文や痛恨の一撃といった器用なことは出来ない。
ステータスも軒並み低い為、初期レベルで武器を装備していなくても快勝出来てしまうのがしばしば。
所持金や経験地も雀の涙なので、集団でない限り、それ程戦っても意味がない。

しかしゲーム内でのコミカルなモーションやマスコット的な可愛らしさ、親しみ易さから、人気の高さは他のモンスターの追随を許さない。
2008年にオリコンが調査した「好きなTVゲームのキャラクター」では、ピカチュウと同列の4位に位置している。
昨今ファミリーマートで発売されたスライム肉まんが、わずか1週間で100万個が完売してしまったというのも納得のいく話であろう。
その人気から『スライムもりもりドラゴンクエスト』では遂に主人公に抜擢されるなど
「『ドラクエ』シリーズのマスコット」として非常に貢献している。


スライムをベースとしているモンスター全般は『ドラゴンクエストモンスターズ』以降「スライム系」と呼ばれ、初代『DQ』からそのバリエーションは豊富である。
一例を挙げると、
等々、外伝作品も含めて全部紹介するときりが無い程で、現在もその数を増やしつづけている。
また、メタルスライムやはぐれメタルなどは更に細かく「メタル系」に分類されたりする。

敵モンスターだけではなく、ペットとして飼われているスライムや洞窟や町中に人間の言葉を話すスライムがいることもあり、トップの台詞はその代表的なもの。
この喋るスライムはシリーズの定番として登場しており、上述の台詞と共に有益な情報が得られることもある。

仲間モンスターとしては「すばやさ」が伸びやすく、補助系の呪文を中心に覚えるのでサポート役に適している。
ちなみに仲間モンスターシステムが初登場した『V』以後のシリーズでもスライム系は素早さに優れていることが多い。
なお、最後まで育てきると「しゃくねつ」等強力な技を覚えるというパターンが多く、
『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズでは最強クラスの攻撃呪文「マダンテ」を覚えることが出来る。

主人公の座を射止めた『スライムもりもりドラゴンクエスト』シリーズでは仲間モンスターの時のように呪文は唱えられないが、
身体を伸ばした反動で高速で体当たりする「スラ・ストライク」という技を持つ。
あまりに強力な技のため、使える者は限られているらしい。のちに『VIII』や『バトルロード』にも輸入されている。

アーケードカードゲーム『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』においては全体的に「すばやさ」以外の能力は低めだが、
会心の一撃が出やすい「スラ・ストライク」、
相手の命中率を下げる効果のある全体攻撃「ミラクルフラッシュ」と技の使い勝手がよく、使える部類に入るモンスターである。
また、合体モンスターの素材にもなっており、スライムベス、メタルスライムと組むとキングスライム、
ももんじゃ、プロトキラーと組むと勇車スラリンガルに変化する。


MUGENにおけるスラりん(スライム)


MUGENではsylphyne氏によるほぼ手書きキャラとして参戦。
モデルはピエールの下の奴らしい。緑色なのはおそらくそのため(キャラ付属リドミ参照)。
(ピエールとはドラゴンクエストのモンスター、スライムナイトの一匹目の名前。間違ってもブレイカーズアレでも
 ファイターズヒストリーコレでもない。また、任天堂集英社とも何の関係も無い)
ちなみに、sylphyne氏は他にも爆弾岩のロッキーDQIIの勇者3人組、ゴーレムのゴレムスを作っている。


通常技では特殊な剣などの色々な武器を使いこなし、必殺技では「ニフラム」や「不気味な光」などの魔法及び特技を使用する。
お前、どこからそんな武器出してんだ?四次元ポケットでも持っているのか?すごいスライムだ。
超必殺技には、スライムナイトになったり、灼熱炎を吹いたり、スライム族の仲間を呼んだりできる。

なお通常の「スラりんモード」とは別に、スタートボタン同時押しでメタルスライムになる「メタりんモード」がある。
こちらはメラ系やすばやさを生かした体当たりを使える。

ちなみに息子君の「スクルト」に対応しており、一緒に防御力がアップするようになっている。
又、イントロと勝利演出にも息子君娘ちゃんが出て来る模様。

AIは搭載されてないが、AIの製作に定評のあるうp主による自作AIが搭載され、この大会に出場した。
また、marktwo氏によるAIパッチも公開されている。

出場大会

凍結
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/(){
削除済み
更新停止中
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非表示
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出演ストーリー



*1
では『VI』における最弱モンスターは何かというと、「ぶちスライム」である。やっぱりスライム系なんですね。
見た目は黄色い身体に茶色の斑点がいくつかついており、普通のスライムより一回り大きいとされる。
なお、DS版では「ぶちすけ」という名前のぶちスライムを仲間にすることができる。