大金持ちの家で飼われていた血統書付きの 犬で犬種はボストン・テリア(よく間違われるがフレンチ・ブルドッグではない)。
非常に高い知性 *1を持ち、次第に周りの人間のことをあまりにも大マヌケと思うようになり家出した。
その後ニューヨークで野良犬の帝王として君臨していた所を モハメド・アヴドゥルが捕まえ、
ジョースター一行がエジプトに上陸した直後に スピードワゴン財団によって助っ人として連れて来られる。
このあたりはTVアニメ版で追加されたカットの 鳥公との戦闘後の走馬灯でその断片を窺い知ることが出来る。
ちなみに同じくTVアニメではアヴドゥル・ ジョセフと マライヤの戦闘を見かけてちょっと立ち寄っている他にも、
ポルナレフと絡むシーンが多めに追加されている。後の展開へのフラグ立てという奴だろう。
コーヒー味のチューインガムが大好物だが、ケーキを盗んだり落ちているペロペロキャンディを拾ったりするあたり甘いもの全般が好みのようだ。
また人の髪の毛を口で毟るのと、その最中に顔の前で屁をするという下品な趣味があり、作中ではポルナレフが被害にあっている
(格闘ゲームでの投げ技の動作にもなった)。
「気ままにちょっとゼイタクして、イイ女と恋をして、 なんのトラブルもねえ平和な一生を送りたいだけ」と俗っぽいが小市民な夢を持ち、
人の言うことは全く聞かない勝手気ままな性格。
だが、ほとんど関わりのない犬好きの子供を助けるために ペットショップと戦ったことも。
しかし、イギーの数少ない見せ場の一つであるにも拘らず、OVAではペットショップ戦は丸々カットされてしまっている
(そもそもペットショップ自体が登場しない)。
ペットショップとの戦いは彼の視点で描かれるため言葉を発しているが、これはあくまでも犬(動物)の言葉であり、人間と会話が出来るわけではない。
ただ単にこの回が『流れ星 銀』になっただけである
ただし、ジョースター一行の旅の目的である DIOのことを知っていたりするなどの描写があり、人間の話す言葉の意味は理解出来ているようだ。
また、ペットショップ戦での台詞を見る限り「 ブルース・リー」の存在も知っているらしい。…映画鑑賞をしたりするのだろうか?
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劇的ビフォーアフター |
そして彼を語る上で外せないのが 顔つきの凄まじい変わりっぷりである。
登場当初は実物のボストンテリアに近い割と不細工な顔をしていたが、
ペットショップとの戦い辺りからどんどん凛々しくなっていき、最終的には元とは似ても似つかない イケメンになった。
犬よりも人間に近い顔つきをしていることを考えると、より感情移入しやすくなるための措置だったのだろうか(実際、非常に表情豊かになっているし)。
このようなデザインの変遷が起こった場合、大抵初期のものは無かった事にされるのだがイギーに関してはそうでもなく、
ゲーム版のグラフィックは後期顔が元で アレッシーの必殺技を受けることで初期顔になったり、
グッズや関連作品及びイベントのビジュアルなどでも基本的にリアルな犬顔とデフォルメ顔が半々といった扱いを受けている。
『オールスターバトル』ではコスチュームチェンジとして初期顔が存在し、
コスによって GHA(2ゲージ超必殺技)の演出とカットインが変化するという一人(一匹?)だけ特別な仕様。
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ペットショップとの激戦で前足の片方を失うが、辛くも勝利
(ちなみに片足を失った際、 「義足はスピードワゴン財団に作ってもらうとして…」などと言っている。おいおい…)。
痛め付けられたことがよほど腹に据えかねたのか、それまでの非協力的な態度を翻してジョースター一行にDIOの館の位置を教え、突入にも同行した。
ヴァニラ・アイスとの戦いで瀕死の重傷を負わされ、ポルナレフから、
「次にスタンドパワーを使えばお前は死ぬ。(俺を見捨てて)死んだふりをしろ」と忠告されるが、その忠告を無視して彼を救出し、
「ニヤリ」と不敵な笑みを浮かべて絶命する。
「ジョースターたちとおれは関係ない」と言っていたのにも拘らず、命を賭してポルナレフを救った誇り高い最後に多くの読者が涙した。
ペットショップやヴァニラ・アイスという強敵との戦いで決定的な働きをしただけではなく、
初登場となった ンドゥール戦では嗅覚と飛行能力で撃破に貢献し(イギーが逃げようとしていたのを無理矢理協力させたのだが)、
忘れられがちだが オインゴ& ボインゴ兄弟と アヌビス神戦でも承太郎達を救っており(偶然イギーが敵の邪魔になっただけだが)、
イギーがいなければジョースター一行の勝利は危うかっただろうと思われる。
他にケニーGも倒している。
OVA版では原作と展開が異なり、DIOのプレッシャーから逃げ出した後ヴァニラ・アイスに苦戦するポルナレフを助けるが、
その直後に「クリーム」の反撃を受けて死亡した。
「イギー スタンドを使うなとあれほど言ったのに…
カッコつけやがって…あれほど言ったのに……」
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