「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人・未来人・異世界人・超能力者がいたら
あたしのところへ来なさい。
以上!」
谷川流のライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』のヒロイン。「すずみや-」。
容姿端麗、才色兼備、頭脳明晰、文武両道と、見た目や能力だけなら欠点のつけようがない女子高生だが、
その人格は唯我独尊、傍若無人でとてつもなく破天荒。
普通と退屈を極度に嫌い、とにかく既存の枠組みに縛られない行動を起こす。
そんな突拍子もない性格だが、実は非常に理知的であり、理解した上で敢えて理不尽な振る舞いをしている。
こういう非常にハタ迷惑な内面のおかげで、周囲からは近寄りがたい存在と思われ孤立していた。
ちなみに冒頭の台詞は高校入学初日の自己紹介での台詞。
実際、ハルヒのお眼鏡に適う相手以外はまったく相手にしようとしないが、
興味を抱いたり、馬が合う相手は大事にするという面倒見の良い面もある。
また、見ず知らずの他人に同情して代役になる事を提案した事もある。
時と場合によってはちゃんと礼儀正しい態度を取ることもあり、常識と非常識を併せ持つキャラと言える。
つまらない世界を変えるために高校でサークル「SOS団(
世界を
大いに盛り上げる
涼宮ハルヒの団)」を立ち上げて団長に君臨し、
ヒロインであるにも関わらず主人公(
キョン)達を振り回すトラブルメーカー的存在。
彼女の起こした問題を他のSOS団メンバー達が解決するのが常となっている。
初期の頃は
朝比奈みくるを利用して
ヤクザ顔負けの自作自演の罠で恐喝することでSOS団に欲しいものを強奪する
(パソコン部の最新のパソコンをタダで強奪した)など
ギャグにしてもクスリとも笑えないこともしていたが、後の作品では上記のように破天荒ではあるものの最低限の礼節とTPOはある程度
弁えられるキャラになっていった。
破天荒な行動の原因は昔の思い出にあり、その時感じた不満が作中では「憂鬱」と表現されている。
性格の変化はこの時感じた不満が解消され始めてきているため。
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その正体、といっても彼女自身は知らないこと |
その正体は「涼宮ハルヒの憂鬱」世界の 神(かそれに近い存在)。
原作ではまだ正しい正体は明らかになってはいないのだが、世界は彼女が三年前に創造したという見解があり、有力な説の一つ。
本来は一巻完結で続編予定のなかった作品なので、当初はこれが真実だったのだと思われる。
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だって一巻は…… |
『涼宮ハルヒの憂鬱』というタイトルからわかるように、思春期の女の子(ハルヒ)の憂鬱(葛藤ややりきれない気持ち)を描いた作品だったのである。
特別なことを諦めてしまってそれでもそれなりに楽しくやっている少年(キョン)が、
特別なことを本当は諦めているのにそれを追い求めずにはいられない少女を、
その突飛な行動に振り回されながらどこかその気持ちに共感しつつ、
周りに呆れられることも厭わずに大胆に行動する様子を羨ましく思いつつ見つめるという筋書きに、
その実、何か特別な存在になりたいと願っていた少女はこの世の神だったというとんでもない真実が明かされ、
その精神世界を垣間見ることで彼女の苦しみを知り、特別なことなど何もない世界を崩壊させようとするハルヒに、
キョンが元の世界(特別でない日常)も面白いんだと教えてやることで結末を迎えるのである。
自分が作った団体に無意識のうちにSOS(救援信号)の名前を付けるなど作品のテーマを表す仕掛けも多くみられる。
特別とは大勢の中のたった一人に与えれられるものではなく、個人一人一人に存在しているものだというメッセージが伝わる名作である。
現在は続編が語られることでSFの要素が強くなっているがほのかに垣間見られる恋心も合わせ優れた作品に仕上がっていると言えるだろう。
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が、今は様々な説が作中で提起されている。
自分が心の底から望んだことをあらゆる法則をねじ曲げ実現する世界改変の能力を持つ。
だが実際のところこの能力の正体は不明であり、「ハルヒが望んだことが実現する」のではなく「ハルヒは望んだことを無意識のうちに叶えている」が正しい。
上記の説が正しいとするならば世界はハルヒの見ている夢のようなものということになるので、その夢を自覚されると世界が崩壊しかねない。
現実を改変するというより「 現実」はハルヒが作るものなのである。
この説を(当初は)裏付けるように彼女には世界を破壊し創造する能力がある。
ハルヒが世界を失敗作だと思えば神人と呼ばれる青い巨人が現れて世界を破壊しつくしてしまう。
この巨人はハルヒの精神状態を反映したもので主にイライラが具現化したものだとされる。
様々な法則の範囲内でしか行えない 長門有希の情報操作能力と違い、
法則・ルール自体を書き換えてしまうというまさに反則的な能力と言える。
ただし、たまたまそういう能力を持っているだけであって、ハルヒ自身の身体能力等は常人よりは優れている程度である。
宇宙人・ 未来人・ 超能力者が彼女の側にいるのは、彼女がそう望んだため。
にも関わらず、世界がおおむね現実的で平穏なのは、
彼女の芯である理知的で常識人の部分が「世の中に非現実なものはない」と
理解している(思いこんでいる)ためである。
もっとも、彼女自身はこの事を知らず、もちろん全くコントロールできない。
そのため、また、それでなくとも普段の言動にインパクトがあり十分に個性的ということもあり、
二次創作などにおいては、「ハルヒ自身の能力」と認識されていない事も多い。
また、本人が自覚していないことに加えて、SOS団メンバー達はそれを自覚させないように秘密裏に行動していることもあって、
作中では異変が起こっても解決の場から遠ざけられてしまうことが多く、ハルヒだけが蚊帳の外状態になることがとても多い。
中心人物なのだが、ハルヒだけが平穏で周囲は大騒動というまさに台風みたいな扱いをされている。
おかげで事件解決の直接的な功労者である長門に人気を食われていたりするが、それでも ヒロイン(笑)扱いされることが無いのは流石といえる。
知らず知らずのうちに世界を改変してしまったりするため、どこまでがハルヒの能力なのかということでしばしば議論が起こったりする。
後述するMUGENのハルヒ達もその能力を積極的に生かすことはないようだ。
もっともこの能力、再現しても 不利な時に相手をMUGENごと終了できるレベルなので
ある意味しょうがない、とも言える。 神の能力だし。
というか、元々彼女が創造した世界でないMUGEN界でそれが適用されるのかがそもそも疑問である。
が、別作品を含めるとこの手の 願望を実現化する能力や現実改変能力を持つ人は結構いたりする。
( この人とか この人とか。 この界隈だと中堅上位程度のキャラは標準装備)
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人気作のヒロインであるため支持するファンも多いのだが、一方で、上述した賛否両論が分かれる性格(特に初期の)ゆえに彼女に難色を示す人も多い。
また、ラノベ界三大ツンデレの一人とも呼ばれ(他二人は『灼眼のシャナ』の
シャナ、『ゼロの使い魔』の
ルイズ)、
ツンデレキャラとして認識されていることが多いが、実際の比率はツン9:デレ1くらい、
しかもデレと言うほどデレていないというツンデレを安売りしないヒロインだったりする。
と言うか、本当にツンデレなのか怪しいところもあるがこの手のカテゴライズによくあることなので深く追求してはいけない。
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『ハルヒちゃん』版のハルヒについて |
スピンオフ作品『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』では原作以上に皆(特に キョンと みくる)を振り回しているがその様子から
原作者である谷川流氏に「ハルヒよりもハルヒっぽい」とまで言われている。
一方で、キョン不在時に 長門やみくるが暴走しているときは止め役やツッコミ役に回っており、「根は常識人」という設定も上手く活かされている。
また、ある話においてはキョンはおろか、原作では口答えしない長門、みくる、 古泉にまでマジギレされて心を折られた。
キョンに対してはやはりそれなりの想いがあるらしく、キョンがとある理由から古泉に「 好きだ」と言った際は倒れてしまった。
その際に「特大」の閉鎖空間ができた模様、しかも 長門曰く「かろうじて涼宮ハルヒの理性が勝ったが世界の終わりも十分ありえた」との事。
因みに後々キョンが バニーになった時にはこれ以上の「過去最大」の閉鎖空間ができたらしい。
またこの作品では閉鎖空間ができる頻度がかなり多く酷い時は一日で三回(蝋燭の火を不可思議な力で消すのに挑戦して500回失敗、
その行動が無駄な事に気づいた、プリンが買えなかった)と機関(主に古泉)を疲労させている。
また神人も個性豊かであり、ヒーロー物の悪役のように喋りだす奴やスピンオフ短編「古泉一樹の過去」では神人の撃破にやってきた超能力者を狙う神人というのも登場している。
無意識に現実改変を行う頻度も高く、月に超科学力を持った兎が出現したり、 谷口が 鬼や 狼男になってしまったり、格闘ゲームが音声入力可能になったりしている。
また、キョンが冗談で「母さん」と呼んだ時、酷く動揺した上に「だったらお前は父さんだ!」と叫んでいるなど、原作よりもデレの割合が強い。
そしてある回では古泉の陰謀でキョンと1日デートする羽目になり、お互いに精神的に深いダメージを受ける事になった。
…その次の回では、キョンと一緒にいたところを 「カップルですか?」と言われて「「違います」」と2人して即答する。
もう夫婦の領域じゃないのかとか言わない。
同作アニメ版のOPテーマ「いままでのあらすじ」ではキョンに対してテンプレなツンデレとなったハルヒを見る事が出来る。
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ちなみに中国語圏内では
『涼宮春日』と書かれる。間違っても『ハルヒ』を『
かすが』とは言わない。
また、北京オリンピックのパンフレットに彼女を真似したと思われる
あまりにも出来の悪いパチモンが描かれたことがあり
そちらはネット界隈では涼宮哈爾濱、もしくはハルビン等と呼ばれている。
また、第一話で彼女が提示した
宇宙人・
未来人・居世界人・
超能力者の内、異世界人だけが登場してないため、他の作品のキャラクターを異世界人として登場させるという方法で、同人誌やニコニコ動画のMADで
クロスオーバー系の二次創作が多く作られている。
ただし、前期に述べた「非現実的なものは信じない設定」があまり知られてないのか踏み倒されているのか
妖怪や
英霊(サーヴァント)を召喚したり、吸血鬼や
魔法少女と戦う作品もある。
MUGENにおける涼宮ハルヒ
MUGENでの彼女の技も、上記の設定や劇中のネタを生かしたものになっている。
2種類確認されており、どちらも手描き。
チョイヤー氏製作
立ち絵や
通常技などは、
MELTY BLOODに登場する複数の女性キャラのドットをベースにしている。
(立ちニュートラルが
アルクェイド、ダッシュが
シオン、遠立ち強攻撃が
シエル、ジャンプ強攻撃が
秋葉、しゃがみ弱攻撃が
さつき…など)
AIは程よい強さ。対人用か対AI用の2タイプに設定可能。
ストライカーとして
長門、
みくるの他に、
こなた(
声優繋がり
)や
他社のラノベキャラ(
絵師繋がり
)を呼び出してたり、
桜高軽音部のみんな(京アニ繋がり)と『God knows...』を演奏したり、
どこぞの元傭兵みたいな必殺技を披露したりする。
ちなみに最近の更新で、
ブリス技に。つまり部室内で
相手に無理やりコスプレさせている事が判明した(要するに原作でみくるにしたアレである)。
どこぞの元傭兵とは違うのだよ!
また上記の涼宮ハルビンを
バイトとして雇ってもいる。なお、ハルビンの声は『はぴねす!』の神坂春姫である。
イントロや
勝利ポーズで様々なコスプレを披露してくれるので、視聴者の目を楽しませてくれる。
ブリス技をはじめとした、特殊やられにも対応している。
脱衣KOをオンにしていると下着も脱げてしまう(靴下は残る)ため動画作成の際は必ずオフにしておくように。
また、おもらしKOなんてのもある。当然、動画作成では必ずオフにしておくように。
また、かつてはsff切り替えで勝利時の変身やミッドナイトブリスを全裸にする事もできたが、2010年7月24日の更新で廃止された。
2011年6月30日の更新で新MUGENの
勝利デモに対応、ライブ アライブに専用ゲージがついた。潰されるとそれまで溜めていたゲージを全て消費する様に。
2013年1月31日の更新でゆ~とはる氏の
マミヤの「さようなら」、同氏の
縁寿のメタ返しに対応。新MUGENでの勝利セリフも増えた。
そして、
通常投げからの追加入力やショウリュウメガホンからの追加入力で
額に肉の人のフェイバリットホールドも習得。
2月24日の更新ではSOSアタックで
ブリスやられを表示するようになった。
新MUGENでは『haruhi.def』、WinMugenでは『haruhi_win.def』と登録すれば両方のバージョンで使用できる。
間違って新MUGEN用のdefをWinMugenで使うとブリスやられが表示されず、キャラが点滅したり消えてしまう。
3月10日の更新では
ジェダ・ドーマのサングェ・パッサーレに対応したが、ぽろりしているため、動画に使うのは厳禁なので注意。
ちなみにチョイヤー氏はハルヒより
他社のラノベキャラの方が好きらしい。
是非とも製作して頂きたいがキャラ愛のあまり製作に至れないのだとか。
そのあおりを受けてか、最近の更新でフレイムヘイズ召喚の性能が大幅にアッパー調整され、召喚中はハルヒが無敵状態になるように変更された。
以前のバージョンでは召喚してからシャナが登場するまでにかなりのタイムラグがあったため潰されやすい技だったのだが、現在は先述の通り無敵時間がついたためほぼ潰されることは無く、さらにシャナは相手の位置をサーチして突っ込んでくるため回避は困難。しかもガード不能でダウン追い打ち属性まで付いている。これを1ゲージ消費で呼べるのだから、フレイムヘイズの面目躍如である。
遠距離戦主体のキャラと戦わせると、ひたすらゲージを溜めてシャナを呼びまくるという
どっちがメインのキャラだか分からない事態に陥ることも。
これじゃ「あたしに力を貸して!」じゃなくて「あたしの代わりに戦って!」だよ。
汚レ猫氏製作
汚レ猫氏のものは一時期公開停止になっていた。公開停止・再開した理由はreadmeによると
僕の中ではもはや真っ黒歴史に入るキャラです。赤面です。
しかし、あえて公開する事で僕の事をもっと知ってもらおうと思いました。
とのことである。
なお、汚レ猫氏のハルヒもMELTY BLOODの女性キャラのドットをベースにしている。
システムもMBに近づけてあり、アークドライブとアナザーアークドライブも実装されているが、
ラストアークは未搭載のまま製作が打ち切られた。
同氏の制作した他のキャラにもストライカーとして搭載されている。
Zero-Sennin氏製作
チョイヤー氏のハルヒを無断改変したもの。
全ての特殊ヤラレと特殊イントロ、こなたとシャナの
カットインが削除されており、軽音楽部は呼べず、AIも無い。
チョイヤー氏がHPに抗議の声明を出したためか、現在は公開停止中。
出場大会
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タッグ
チーム
その他
wikiにページ無し
更新停止中
凍結
削除済み
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出演ストーリー