初代 ディック(リチャード)・グレイソン
通称「ボーイ・ワンダー(驚異の少年)」
元々はサーカスに所属していた軽業師一家の少年が、両親がギャングによって殺された為、
観客で訪れていたブルース・ウェイン=バットマンに引き取られ、サイドキックとなる。
その後も相方として活動していたが、パトロール中に撃たれ重傷を負ってしまう。
そして、これ以上巻き込めないと判断したバットマンは彼をクビにして、喧嘩別れとなった。
(この経緯に関しては作品によって詳細が異なる)
以降はヒーローとして 当初とてもダサい格好で「ナイトウィング」を名乗り、表向きは警官として、ゴッサムを離れて活動している。
後にコスチュームを二度変更し、最終的に上図のデザインのものになった。
ちなみにディックは スーパーマンのことも心の底から尊敬しており、
「ナイトウイング」というのはスーパーマンの故郷クリプトンの英雄の名前からとった。
(また、一時期パワーを失っていたスーパーマンが、この名前でヒーロー活動していたこともある)
ちなみに孤高の騎士とされながらも現在ではアルフレッドやゴードン刑事、歴代ロビンなど身内の多くなったバットマンであるが、
中でもディックのことを一番大切な息子のように思っているらしく、心配しつつもヒーローとして信頼しており、ディックも同様。
ロビンを解雇した際の騒動で決別していた二人だが、後述するティムの必死の説得の甲斐もあって、徐々に態度を軟化させはじめ、
遂にバットマンがタイタンズ基地の機密保管庫に、調査していた事件の資料を送信。
既にタイタンズを抜けていたディックだったが、仲間からその事を知らされてるや否や、
「あの人が直接連絡してくるわけないんだよな……」と苦笑混じりにゴッサムへと駆けつけたのである。
その時の会話が此方。
「いつからそこに居た?」
「こんにちは、なんて言うヒーローは居ないでしょ。いつも一緒にいた印象が強すぎるんじゃないの?」
「こんなに早くお前が来るとは思わなかったんだ」
「ベストを尽くしただけさ。で、どうしたの?」
「トゥーフェイスは私たちを待ち伏せているように思うんだが……」
「じゃなくて。なんで僕にコンタクトをとったのか? って聞いてるんだよ」
「私にはお前が必y……私は、お前の『協力』を要請できた筈だが」
「僕はここに居るさ、いつでもね」
かくしてバットマンとの関係は修復し、活動拠点のブルードヘイブンがゴッサム近郊都市という事もあって、しばしば手助けをしてくれる。
また、 グリーンアローの相棒スピーディー(現レッドアロー)、 フラッシュの相棒初代キッドフラッシュ(現3代目フラッシュ)、
アクアマンの相棒アクアラッド(現テンペスト、死亡中)、 ワンダーウーマンの一族のワンダーガール(現ドナ・トロイ)を集め
サイドキック集団「ティーンタイタンズ」を結成し、初代リーダーとなった事でも有名
(アニメでのメインメンバーの スターファイアー・ サイボーグ・ ビーストボーイ・レイヴンは後に加入したメンバーでティーンのヒーローではあるがサイドキックではない)。
アニメ版タイタンズでも基本的に彼の設定だが、棒術使いな所などは他のロビンの設定も一部流用されており、具体的に誰かは明言されていない。
ただ『ザ・バットマン』のロビン(こちらは明確にディック)も棒術を使ったり日本語版では同じ声だったりするため、
もしかしてこのディックが後の『タイタンズ』のロビンなのでは……という気もちょっとしてくる。
フラッシュとそのサイドキックのキッドフラッシュの声も一緒だったりするが何、気にすることはない
またジャン・ポール( アズラエル)が二代目バットマンを降りたあと、代理としてバットマンを務めたこともあったのだが、
ブルース・ウェインが戦死したため、悩みながらも三代目バットマンを襲名し、夜のゴッサムシティを駆けている。
ただしIfの話であるDKRにおいては、後述するジェイソンの死もあってか、関係はかなり悪化している模様。
作者のフランク・ミラー曰く「DKRの続編と考えなくてもいい続編」であるストライクスアゲインでは、
「あんたを愛してたのに!あんたのためなら何でもした!!」という衝撃の発言を遺している。
でもってブルースのサイドキックになっていた女の子を殺そうとしたりもしている。 ヤンデレか。
ちなみにアメコミ界隈においても、彼の女性関係は、かなり、その、何と言うか……。
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nice bat boat. |
とにかく女癖が悪い。
それ故に、ニコ動やふたば層から「DCユニバースの伊藤誠」などという男冥利に尽きる不名誉なあだ名を付けられている。
人によっては、
女関係だけ
見れば誠以上じゃね?と言う人もいないではない。
ブルースがあくまでもプレイボーイを「演じている」だけ(まあ、富豪でイケメンなので実際にモテるが、性格に 難があるので進展はしない)なのに対し、
ディックはDCユニバースきってのイケメンヒーローのため、非常にモテる上、彼自身も マジで女性に手が早い。
ヒーロー、ヴィラン問わず、色んな女性とのラブロマンスを育みつつも、特定の相手がいるわけでもなく、
そういった理由から、ディックは「女にもてるスーパーパワーの持ち主」なんて言われることも。
これさえなければ仲間思いで信頼できるリーダーで頼れる兄ちゃんなんだけどなぁ……。
ちなみに前述の スターファイアーとの結婚式会場に、他の彼女(レイヴン)が乱入してきて大惨事になったこともある。(当然式は中止)
のちに乱入してきたのは 彼女のドッベルゲンガーということが判明して和解はできたが……。
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実写版? |
ファンによるバットマンの死後のグレイソンの活躍を描く予告編風ムービー
個人製作ってレベルじゃねーぞ!
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二代目 ジェイソン・トッド
元々はストリートの不良少年で、孤児。
よりにもよってバットマンのバットモービルからタイヤを盗もうとして捕まり、その技と度胸を買われてロビンとなった。
ただし最初期ではディックの後釜という事もあって、サーカスの息子などの設定が酷似していたのだが、
数度の設定改変を経て現在の形に落ち着き、結果的にそれがヒットして人気キャラとなった。
元が不良だったせいか、年齢的な理由か。かなり直情径行的なリスクジャンキーで、ゲーム感覚で戦っている節もある。
また明確な証拠こそないものの殺人を犯した可能性もあり、いつ戦死してもおかしくない、危うい状態で活動継続していた。
(どう見ても落下しそうにない場所で悪漢が墜落死。「彼は驚いて足を滑らせた」と後から来たバットマンに説明している)
その後、、母親を ジョーカーに拉致されておびき出され、もろともに爆弾で吹っ飛ばされてしまう。
必死に彼を探すバットマンだったが、発見した際にはジェイソンは冷たくなっていた……。
この結末はよりにもよって
読者投票
で決定され、さらに合わせて三万票近く投票されたその生死の票差は、たった72票でしかなかった。
ちなみにバットマンは無軌道な怒りを持ってさまよっていたジェイソンをロビンとすることで彼の進む道をよいほうへ向けたかったらしい。
ディックにせよティムにせよ、その活動時間は、連載期間にすると20年以上にもなるというのに、
ジェイソンのロビンとしての活動時間は、たったの五年であった……。
……のだが、並行世界の スーパーマンが次元の壁をぶん殴ったことが原因で次元が歪んで ジェイソンが生きていた平行世界と繋がった事から息を吹き返し、
墓場から自力で這い出た所で、ラザラス・ピットという死者を復活させる泉に放り込まれて完全復活するも、
人格が大きく歪み、よりにもよってかつてジョーカーが名乗っていた「 レッド・フード」として、悪人を残虐に殺すヴィランとなってしまった
(ヴィラン扱いされてはいるが基本的に襲うのは悪人だけ、でも身内や後輩にはやんちゃする)。
まあ、バットマンが自分を助けてくれなかった上に、自分を殺したジョーカーを未だに生かしていることや、
復活した自分の相手をするよりも、大事件に遭遇しているディックを助けることを優先したり、
自分が死んだ後に、あっさり新しいロビンを採用していたりすることに対する恨みやら怒りやら、
自分もティーンタイタンズの一員だったのに、戦死者として扱われていないという憤りがあったり、
アニメ版では存在が抹消されていたり、
周囲からの扱いの悪さが原因といえなくも無い為、バットマンの苦悩の一つとなっている。
ただ、最近になって改心というか正気を取り戻しつつあるようで、ダークヒーロー的なポジションに収まった模様。
具体的には アンチ・バットマンで、 殺しもするといった感じ。でも時には一緒に戦ったりもする。 ツンデレか。
派手に銃器をぶっ放し、悪党を拷問し、特徴的なナイフで始末する……など、躊躇無く犯罪者を蹴散らしていく姿は、
バットマンのヒーローサイドキャラのみならず、DC全般でも極めて珍しい異端ヒーローであり、
また革ジャンに マスクを被っただけという渋いデザインから、結構な人気を獲得している。
のちに別次元のバットマンから新たなコスチュームをもらい、新たに「レッドロビン」として活動するようになったのだが、
ブルースの死後、「銃を持ったバットマン」として後継者になろうとするもディックらに阻止され、現在は再びレッドフードに戻っている。
最近ではスカーレットという女性のサイドキックを引き連れるようになったが、やっぱりツンデレのままである。
ちなみに「忘れちゃいないだろうな? 俺はバットマンから全てを教わったんだぜ!」と後輩のティムに喧嘩を売って、
「一つ忘れてるよ。彼は君に、ヒーローになる為の方法を教え損なったんだ」と言い返されて、落ち込んだりしている。
ただ、そんな間柄でもディックの事は先輩として尊敬しているし、ジェイソンの事も後輩として可愛がっているし、関係は良好な模様
(でも一時期ナイトウイングの恰好して悪人ののど切り裂いたりしてました)。
……根は悪い奴じゃないのだ。
三代目 ティム(ティモシー)・ドレイク
頭の回転が速いコンピューター少年。
バットマンと一代目ロビンの正体を独自に見抜いたことから親交が始まり、
二代目が死亡した後、バットマンにはロビンが必要との考えから後を継いで、ロビンとなったのだが……。
ゴッサム生まれでゴッサム育ちの彼にとって、既に「ダイナミックデュオ」は子供たちの尊敬の対象であり、
両親に初めて連れて行ってもらったサーカスが『空飛ぶグレイソン一家』であり、その公演でディックの両親が事故死していたのだ。
そしてロビンの映像を見たティムは「4回転サマーソルトなんかできるのは、ディック・グレイソンしかいない!」として、
ディック・グレイソン=ロビンである事を突き止め、同時にその義父となったブルース・ウェイン=バットマンであると推理。
さらにディックが引き取られた後に「ロビン」が出現、ロビンが消えたと思ったら「ナイトウィング」が現れ、
ブルースがジェイソンを養子にすると同時に再びロビンが現れ、ジェイソンの死亡と同時にロビンがまた消えたことから、
ロビンが二人存在し、そして二代目が死亡したことまでを、たった一人で見抜いたのである。
そしてジェイソンの死と共に自暴自棄に陥ったバットマンの為に、彼は自らロビンとなることを選択した――……。
とまあ、ロビンとなった経緯からして優れた才能を持っていた事が伺えるのだが、
スケアクロウのガスを浴びて凶暴になったバットマンをあっさりと縛り上げて一人で事件を解決してのけたり、
バットマン本人からも「ティムは基本的に私より頭が良い」と言われており、実は歴代ロビンの中で一番優秀だと思われる。
……が、「ダイナミック・デュオ」オタクなのが珠に瑕。
ただ彼の存在が無ければディックとバットマンの関係は修復せず、結果的に『DKR』のような状態になるのだとすれば……。
その存在意義は、極めて大きいものだといえるだろう。
しかし後に父親に正体がバレてしまい、危険だからという親からの説得で引退していたのだが、
かなり不運(まあ、ロビンはみんなそうなのだが)なことに、事件に巻き込まれて母親を失い、後にガールフレンドが「ウォーゲーム」にてギャングとの抗争で死亡。
さらに父親までもが「アイデンテティー・クライシス」事件で キャプテンブーメランに殺されてしまい、ショックのあまり自ら独立して単独のヒーローとなった。
ブルース・ウェインの死後、彼はジェイソンのレッドロビンのコスチュームと名前を継いで活動している。
あと、ティーン・タイタンズでは彼が銃を持ったバットマンとして存在する未来も描かれてはいる、のだが、
基本的にそうなるべきでは無い暗いifの未来の中での出来事だったりする。
なお、アニメ作品『バットマン・ザ・フューチャー』では、ジョーカーの手により発狂。
治療を受け回復し、家族を設けていたのだが、ジョーカーが残した策謀により二代目ジョーカーとなってしまう。
四代目 ステファニー・ブラウン
名前の通り女性で、ティムのガールフレンド。
元々は彼女自身もスポイラーというヒーローとして活動していたのだが、ティムが引退すると同時に四代目ロビンへ。
しかしバットマンからはその幼稚さを快く思われておらず(ジェイソンという前例があった為だから仕方ないとはいえ)
命令無視を繰り返したことが原因で、襲名からそれほど間をおかず、あっさりとクビにされた。
おまけに彼女のミスが原因で特大の抗争「ウォーゲーム」を引き起こしてしまい、彼女自身も殺されることとなった。
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バットガールについての簡単な説明 |
- 初代バットガール(パラレルワールドのアース2版):キャシー・ケイン(登場時期は一番古いが設定が変更されパラレルワールドの住人ということになった)
- 初代バットガール(本編の世界のニューアース版):バーバラ・ゴードン(ジム、ゴードンの姪、後のオラクル)
- 二代目バットガール:ヘレナ・ベルティネリ(ちょっとの間だけ自発的に名乗ってたけど失敗を犯しバットマンに駄目だしされた、現ハントレス)
- 三代目バットガール:カサンドラ・ケイン
- 四代目バットガール:ステファニー・ブラウン ← NEW!
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性格は、その……同じバットマンでいえば この人に通ずる一つの特徴が……。
ちなみに出産経験がある。ティムの前の元彼の子であり、自分の下で育てるのは危険ということで、
スポイラー時代に
ティムに協力してもらって
養子に出している。
五代目 ダミアン・ウェイン
……バットマン(ブルース)の子供である。文字通りの意味で息子。
真相は不明なものの、ラーズ・アル・グールの娘タリアに薬を盛られて色々あった事もあり、ブルースは彼を受け入れることに。
ちなみに彼はティムが両親を失い、いろいろあった後にブルースの養子になった話の、よりにもよって次の号で登場した。しばらく黒歴史化してたけどね!
ブルースの死後、ウェイン邸を出て行ったティムに代わってロビンを襲名。
三代目バットマン(ディック)とともに新生ダイナミック・デュオとしてゴッサムの街を守っている。
ラーズの下で暗殺者として育ったせいもあるが、性格は生意気な悪餓鬼であり、ディックをあごで使うこともしばしば。
そしてツンデレ。親父そっくりである。
また何処まで公式設定かはわからないが、近未来のゴッサムにおいては四代目バットマンとなっている外伝も存在する。
現在のバットマンを仕切ってるグラント・モリソンが推してるっぽいので仕方ないね
なお、パラレルストーリーの『キングダム・カム』ではアル・グールの元で育ったことにより、
イヴン・アル・ズファッシュ(アラビア語で「蝙蝠の子」の意)というヴィランになっている。
三代目? キャリー・ケリー
パラレルな話の『ダークナイトリターンズ』において登場した、 女子中学生ロビン。
この世界では二代目ジェイソンの死後、バットマンはロビンを採用しなかった為、彼女が三代目となっている。
元々は近未来のゴッサムシティで暮らす、平凡な女の子だったのだが、
友達と遊んだ帰り道で、街を牛耳るギャング「ミュータント団」に襲われてしまう。
其処を復活直後のバットマンによって助けられたことで、彼に憧れるようになり、
ついにはロビンとしてのコスチュームを自作して、独自にヒーロー活動を始めるように。
当初はチンピラ相手の悪戯程度の活動だったのが、偶然からバットマンのピンチを救った事で正式に採用され、
ブルースから直々に訓練を受けることで、めきめきとその優れた才能を成長させていった。
特にコンピューターに関しての知識が深く、この辺りはティム・ドレイクとも印象が重なる。
ただ、ティムとの(性別以外での)最大の違いは「親に愛されているか否か」という点かもしれない。
両親は基本的に彼女の存在を忘れているらしく、「そういえば子供がいたっけ?」という発言があるぐらいである。
また、キャリー自身もゴッサムが世紀末状態に陥ったにも関わらず、両親を心配するそぶりが見られない。
単に描写が省かれただけとも考えられるのだが……。
その後の世界を描いた『ストライクスアゲイン』では、キャットガールを名乗って、バットマンの副官に納まっている。
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