ガーリックJr.

 

「人間どもめ……!たった今からこのわたしが世界の支配者だ!!」

劇場版『ドラゴンボールZ』第1作目に登場する悪役。劇場版『Z』シリーズにおける最初の悪役でもある。
名前の由来はにんにくであり、後述の配下達も同様に香辛料や調味料が由来。
アメコミの初代スピードスターであるはずがない。それどっちかと言うとの必殺技だし…(由来も同じ)

+ 担当声優
神谷明
本編、『ドラゴンボールヒーローズ』、『レジェンズ』
千葉繁
TVアニメ版、『Sparking!』シリーズ

本キャラは神谷氏が悪役を演じた稀有な例の一つであり、映画本編において神谷氏が起用されたのは、
西尾大介監督の古川さんのライバルなら神谷さんだ!」という鶴の一声で決められたらしい。
TVアニメ版では神谷氏のスケジュールの都合により、ピラフ大王ラディッツも演じた千葉氏に変更。
氏も映画本編では後述する部下のニッキー(無論、どっかのもっこりスイーパーは無関係。中の人はガーリックと同じだけど)を担当しており、
凄まじい出世ぶりと言えよう。あちらとは正反対である
余談だが、神谷氏がかつて演じたあるジャンプヒーローもにんにくが好物である。

ボイス集
『劇場版DBZ』
『レジェンズ』
『Sparking! Zero』
比較動画

誕生時のピッコロ(マジュニア)やピラフ大王に似た非常に小柄な見た目で、
かつて地球の神と神の座をかけて争った末に、敗北し封印されたガーリックの息子にして生まれ変わり。
亡き父の無念を晴らすため世界征服の野望を企てており、
同じ魔族であり、自らの配下である3バカガーリック3人衆(ジンジャー、ニッキー、サンショ)を神の分身であるピッコロの前にけしかけ、彼を倒させる。
そして、ドラゴンボールを回収し神龍を呼び出して不老不死の願いを叶えることに成功する
(何気に『超』のザマスが登場するまでは不老不死の願いを叶えた唯一のキャラであった。
 他にはサイヤ人編におけるベジータフリーザも同様の願いを叶えようとしていたが未遂に終わっている)。
また、その際に孫悟空の息子である孫悟飯も連れてきており、そのただならぬ潜在能力を感じ、利用することも目論んでいた。
その後、野望を阻止せんと立ちはだかった神様を返り討ちにして殺害しようとするが
(ちなみに、神様が死ぬとドラゴンボールも消滅するのだが、ガーリックJr.はその事を知らなかった模様)、
悟飯を取り返しに来た悟空と仕返しに来たピッコロによって一度は追い詰められるも、直後に筋骨隆々の強化形態に変貌。
その脅威的パワーによって彼等を圧倒したかに見えたが、実は重い胴着を着ててまだ本気を出していなかった二人によって為す術なく倒される。


「フフフフ……何もかも皆わたしの作り出したデッドゾーンに吸い込まれるがいい!!
 一条の光も差さず、身も心も凍る闇の地獄に死ぬまで閉じ込められるのだ!!」

しかし、不老不死である彼がそう簡単に死ぬわけもなく、悟空とピッコロが仲良く喧嘩している隙を突いて即座に復活。
ブラックホールのような暗黒空間・デッドゾーンを作り出し、
悟空達を永遠の闇に葬ろうとするが、潜在能力を無意識に開放した悟飯の攻撃を食らい、自らの永遠の命を誇りながらデッドゾーンに封印された。

だが、死なない体を持ってしまったが故に永遠に暗黒空間に閉じ込められることになり
映画のラストでは海に沈んだデッドゾーンの破片から老人の如くやせ細った状態で助けを求めるようにもがき苦しんでいた

しかし、TVアニメ版においてナメック星編終了後に挿入されたアニメオリジナルエピソード「魔凶星編」においてまさかの再登場。
こちらでは前述の3人衆共々魔凶星出身の魔族であることが判明しており、
自身の故郷が5000年に一度に地球に接近した事によってパワーアップを果たしデッドゾーンを脱出。
新たな配下・魔族四天王(ガッシュ、ゾルド、タード、ビネガー)を引き連れ、
悪の心を増幅し魔族にしてしまう危険な水・アクアミストを用いて再び世界の征服及び悟空親子への復讐、
そして、父・ガーリックをドラゴンボールで復活させることを目論む。
手始めに神殿に向かい神様とミスターポポを小瓶に閉じ込めて封印し神の座を手に入れ、
封印されていたアクアミストでブルマやヤムチャ、そしてピッコロを魔族に変えて、
残された悟飯達を魔族四天王を率いて追い詰めていくが、実は魔族化したフリをしていたピッコロによって神様達を奪還される。
というか、元々魔族のピッコロにアクアミスト効くのか?って話である
最終的には神様が世界中に振りまいた超神水によってアクアミストを浄化され計画は頓挫し、
逆上したガーリックJr.は再びデッドゾーンを発動させるが、悟飯によって魔凶星を破壊されて弱体化。
今度こそデッドゾーンに永久封印されるのだった。まるで成長していない……

……とまぁ、長々と説明してきたものの、ここまで書かれてきたことから分かる通り、
劇場版のボスとしてはなんだか妙に小物臭い。上記の行動を簡潔にまとめると……
  • ドラゴンボールが消滅することも知らず神様を殺そうとしていた
  • 自分が戦って圧倒できたのは神様くらいであり、悟空やピッコロ達には強化形態になってもまるで歯が立たなかった
    (アニメ版では上記の強化形態もピッコロに散々なダメ出しを喰らう)
  • アクアミストで悟飯とクリリン以外の仲間達を魔族化して追い詰めたと思いきや、ピッコロには全く通用しておらず、彼に騙され神様達を奪い返される
    一応ベジータ不在という状況であったが、うっかりベジータを操ったらどうなるかはご存じの通りなのでガーリックJr.にとってあらゆる意味でいなくてよかった
  • 直接的な敗因が自ら作り出したデッドゾーンによる自滅(それも劇場版とアニメ版両方。こちらもピッコロにダメ出しされた)
  • そもそもデッドゾーンもパワーアップすれば脱出できるという特性があるため、
    超サイヤ人などの強化形態に変身可能な現在の悟空達に技を繰り出しても恐らく無意味
  • しまいにはピッコロからも「悟飯1人で十分だった」と言われる
……と、全体的になんとも迂闊な感じがしなくもない。
『ドラゴンボール』の劇場版としては四作目、『ドラゴンボールZ』の劇場版として一作目とあってか、
後々の作品ではシリアスな敵が増えていく中でコミカルな雰囲気が出ている作風でもある。
上記の小物臭さも、簡単に強さやカリスマで上回らせてストーリーを食ってはいけないと、この位の塩梅にされたのかもしれない。
尤も今ではご存じの通り、劇場版のボス達はどいつこいつ本編を凌駕する奴がポンポン出てくるようになったわけだが…。

余談ながら前述のザマスは最終的には全王によって消滅させられたため、
ファンの間では「全王ならばガーリックJr.を完全に滅ぼす事が出来るのではないか?」等と考察されていたりする。

ゲーム作品では『強襲!サイヤ人』と『Sparking!』シリーズ、『ドラゴンボールヒーローズ』に参戦しており、
『強襲!サイヤ人』ではラディッツ打倒からベジータ襲来までの1年間の間に現れた事になっており、悟空不在のZ戦士達で戦うことになる。
冷静に考えるとたとえZ戦士を倒しても今度はベジータと戦う事になるので最初から詰んでいる
『Sparking!』シリーズでは通常形態と強化形態(「スーパーガーリックJr.」名義)が『NEO』から参戦。
こちらはTVアニメ版の再現での登場であり声優も千葉氏が務める。デッドゾーンは強化形態のブラスト技として実装されている。
なお、『Sparking! ZERO』では通常形態がリストラされ強化体単独での参戦となった。
また、今作では新たに前述のザマスとの特殊掛け合いも用意されている。
『ドラゴンボールヒーローズ』ではGM8弾から参戦し、久々に神谷氏が声を担当。
前述の配下達も参戦しており、オリジナル形態としてバビディに洗脳されたという設定の「破壊王ガーリックJr.」も登場する。

『ドッカンバトル』においては敵としては登場していたもののプレイアブルには低レアにすら実装されず不遇の時代を過ごしたが、
2021年に恒常の排出キャラとしてようやく実装。
しかし、性能はBOSSキャラでありながら、自身の強化は攻防160%UPを基本に「超系を攻撃したら攻防60%UPに中確率で気絶」と限定メタに加え、
「極系の味方の気力+3攻防40%UP・攻撃を受けたターンの終了時HP10%回復」と完全に補助特化となっている。
実装された時期の問題でフィールド効果も無く、デッドゾーンも未所持という地味な性能の上に、イベント産のキャラもいないので、
必殺技のレベル上げが老界王神等レベル専用キャラかガシャ産SSRの同キャラを使用する必要があり、非常に面倒なのも難点。
更に、リンクスキルのBOSSキャラを持ちながら所属カテゴリーに「劇場版BOSS」が無いという謎の不遇っぷりも披露。
とはいえ他の劇場版ボスは、ベジータ等と純粋サイヤ人チームを組めるターレスブロリー
フリーザと最凶の一族チームを組めるクウラといったように、最良の味方がいるのであまり補助を必要としていない。
メタルクウラに至っては全属性に名称違いで配置されたため、
「劇場版BOSS」「最凶の一族」「人口生命体」「リベンジ」「ターゲット孫悟空」「復活戦士」「恐怖の制服」「心身の浸食」「高速戦闘」
のカテゴリーをメタルクウラ一色で攻略する事ができ、ガーリックJrが劇場版BOSSを持っていたとしても出る幕が無い。
……というか、メタルクウラが通用しない超高難易度の場合ガーリックJrが入り込める水準ではないのでそもそも使える場所は無い。
自身のリーダースキルの「天界の出来事」カテゴリーは、極系では魔人ブウ(悪)と組めるが、
魔人ブウ(悪)は~吸収で種類が豊富でそれらで組んだ方が遥かにシナジーがあり必要とされない。
他の天界の出来事カテゴリー所属の一線級のキャラはブウ編のゴテンクスか、セル第二形態の時期のZ戦士なので、
極系サポートであるガーリックJrの存在意義は無い。
一応実装された直後は極系サポートの象徴としての地位を得たが、その時代は極がそもそも不遇だったのであまり出番は無く、
ソーシャルゲームの宿命とも言えるインフレの中に完全に埋もれてしまい、
「影の薄い居るだけ参戦」という劇場版BOSS最不遇キャラの地位を確固たるものとしている。
なお、ガーリックJr以上に不遇の扱いを受けていたDr.ウィローは頂上決戦のイベントLRとして実装され、
それなりに良好な性能も合わさって不遇の地位から脱出しており、ガーリックJrだけが取り残される形となった。


MUGENにおけるガーリックJr.

多くのドラゴンボールキャラを製作したTomo氏によるキャラが存在。海外製故にボイスも英語である。
大ポトレは通常形態でどことなくAC版風の画風だが、戦闘時は『超武闘伝』風の手描きドットで作られている。
常時強化形態で戦い、気弾攻撃の他にその体格を生かしたパワフルな攻撃も可能。
さらに、代名詞であるデッドゾーンも超必殺技として搭載されている。

なお、心なしかキャラのサイズが小さいため、超神氏の悟空達と並べると原作よりも小さく感じる。
気になる方はサイズを調整するといいだろう。


「私は死なない!永遠の命を手に入れたのだ!!ウハハハハハハー!!!!」

出場大会

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最終更新:2025年03月02日 04:15