図鑑No.475
分類:やいばポケモン
タイプ:エスパー・かくとう
高さ:1.6m
重さ:52.0kg
特性:ふくつのこころ(怯む度に素早さが1段階上がる)
きれあじ(「きりさく」や「つじぎり」など、相手を切る技の威力が1.5倍になる)※第9世代から
隠れ特性:せいぎのこころ(あくタイプの技を受けると攻撃が1段階上がる)
任天堂の育成RPG『
ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第4世代(『ダイヤモンド・パール』)。
♂の
キルリアに対して「めざめいし」を使用することで進化する。
実質
サーナイトとの二択であり、タイプはかくとうが追加されて、エスパー/かくとうとなる。
この組み合わせは全ポケモン646種の中でもエルレイドと、アサナンとその進化系チャーレムのみである。
ファンからの愛称は
ネギ、ウルトラセブン、エロメイド*1等。
名前の由来は、外見から察するに「Elbow(ひじ)」と「Blade(刃)」の組み合わせであろうか。
「El(神≒聖なるもの)」+「Raid(襲撃。Raiderは警察官を指すこともある)」と、サーナイトの語源を意識した組み合わせにも見てとれる。
原作中の性能
HP:68
攻撃:125
防御:65
特攻:65
特防:115
素早さ:80
「やいばポケモン」の名の通り、
腕に刃を持ち、進化前や分岐進化のサーナイトと打って変わって
相手を切り裂く系統のわざを覚えるようになる。草タイプの攻撃技「リーフブレード」をタイプ不一致で使える珍しいポケモン。
ステータスは、サーナイトの「こうげき」と「とくこう」を入れ替えただけで、
高い「こうげき」、「とくぼう」、かくとうとしては早め、エスパーにしては少し遅めの「すばやさ」と、
「HP」と「ぼうぎょ」は低めだが、平均値はかなり高い優秀なポケモンである。
タイプや技構成も隙が無く、所謂「エスパー、あく、かくとう」の三すくみに対しても、
- エスパー:サブウェポンである「つじぎり」で対処可能。タスキ対策のついでの「かげうち」でもダメージが出る。
- あく:「かくとう」が効くので、「インファイト」や「かわらわり」で対抗出来る。
- かくとう:物理タイプのエスパー技である「サイコカッター」に「しねんのずつき」が存在する。
と、どれに対しても問題なく対処出来る。
かくとうタイプのサブウェポンである、「
ストーンエッジ」「
じしん」を覚えることもでき、
炎、
雷、
氷タイプのパンチ(通称三色パンチ)もGBA時代のサーナイトのように有効に使える。
補助技も「おにび」「さいみんじゅつ」「でんじは」「
リフレクター」「
ひかりのかべ」「みちづれ」等充実しており、
かくとうが付いたことにより、「ぼうぎょ」を補いつつ「こうげき」も上昇させる「ビルドアップ」まで付属した。
ただし、上記の補助技のほとんどは遺伝もしくはキルリア時代に覚えさせないと使うことが出来ないので注意。
サーナイトと比べた場合は、レベルで進化するサーナイトに対し、
性別が限定され、めざめいしという貴重な消費アイテムを使う必要があり、
更に有用な物理技も遺伝させにくいという育成難易度の差と、
補助技を使う場合でも、下げられにくい「とくこう」依存のわざや、特性が補助よりのサーナイトの方が有利だが、
覚える技のタイプや威力の関係上攻撃面ではエルレイドが有利であり、弱点もゴーストとひこうのみと優れているのでどちらが上とは言いにくい。
なお初登場の『ダイヤモンド・パール』では、クリア後にのみ登場するポケモンだったため、
ストーリー向き以前の問題であったが、『プラチナ』ではクリア前にラルトスとキルリアが登場し、
進化のために必要なめざめいしや強力な技である「リーフブレード」や「つじぎり」を思い出すのに必要な
「
ハートのうろこ」がフィールドで入手出来るので、ストーリーでも即戦力として使うことが可能。
ただし、格闘技は53レベルまで覚えないため、拾ったわざマシンを使う必要がある。
しかし一度覚えれば、後半多くなってくる
こおりや
あく、
はがねタイプにも優位に戦えるためにサーナイトに引けを取らない。
*2
ちなみに同じタイプであるチャーレムは、育成面での心配が無く、わざの数は少ないが種類が豊富であり、
自身の「こうげき」のステータスが常時2倍になる特性「
ヨガパワー」により短期決戦を挑むならばエルレイドよりも使い勝手は良いのだが、
チャーレムの主力技である「
とびひざげり」はやや外れやすく、
おまけに外すと相手に与えるはずだったダメージの2分の1を自分が受けてしまうというデメリットがあるので、あまり安定しないという欠点を持つ
(『BW』で「相手に与えるはずだったダメージ」から「自分の最大HP」へと変更されているが、それでも「インファイト」より不安定さはある)。
第9世代では新たな特性「きれあじ」を獲得。
これは相手を切る技の威力が1.5倍になるという代物で、同タイプの「サイコカッター」も適応される。
更にかくとうタイプ且つ斬撃系の技「せいなるつるぎ」も習得可能になり
(これはインファイト級の威力を無反動で撃てる上、最大PPも多いため別の意味で切れる心配もないと考えると如何に強力かが分かる)、
サブウェポンも実質同タイプで攻撃する威力に匹敵するようになり、実用性が増した。
斬撃系の技は急所に当たりやすいので、更に急所率を上げる「ピントレンズ」との相性も良い。
メガエルレイド
HP:68
攻撃:165
防御:95
特攻:65
特防:115
素早さ:110
『ルビー・サファイア』のリメイク版『オメガルビー・アルファサファイア』でメガシンカが解禁。
また、ミツルのパートナーポケモンとして登場する(リメイク前は♂のサーナイト)。
攻撃は
165・素早さは
110と、攻めの面では非常に優秀な能力を持つ。
特に素早さは
ゲンガーと同速のため、大半のポケモンを抜き去ることが出来る。
エルレイドははたきおとすや3色パンチ等攻撃技のバリエーションも広いため、どんな相手でも対処しやすいのは利点。
ただし習得技の威力は全体的に低く、高火力技がほぼインファイト一本になってしまうため、
技の通りが悪くなると途端に威力不足が目立つようになってしまうのが難点である。
特性はせいしんりょくに変化する。
シングルでは通常特性も対ひるみ特性である「ふくつのこころ」であるため、
ひるみ技が飛んでこなくなる可能性が更に高くなったため特性のページにあるようにダブル以上向けだろう。
「せいしんりょく」と「ふくつのこころ」の兼ね合いに関しては、通常の
ルカリオとよく似ている。
エルレイドはスキルスワップも覚えるので、使いにくいと感じるならば相手に押し付けてしまうのも良いだろう。
ただし特性が「せいしんりょく」になった分初手から「ねこだまし」持ちの相手の強力な攻撃を誘う点には注意したい。
メガシンカ前の素早さは80とやや不安な上、前述の通り耐久は上がるとは言え不安が残る。
例として特に「ねこだまし」を採用する傾向にあるメガガルーラ相手の場合、
メガシンカ直後は素早さで負けており、しかもメガシンカしても耐久に努力値を振らないとすてみタックルで確実に落とされてしまう。
まもるで1ターン凌いだらメガガルーラよりも速くなり、ふいうち程度なら普通に耐えるので有利になるが、
折角の特性を半分殺してしまう点はなかなか難しい所である。
なお、運用の際はメガルカリオが比較対象に挙げられる。
あちらと比べると耐久の数値こそ上回っているものの、あちらははがねタイプの優秀な耐性で(弱点はメジャー寄りとは言え)ある程度補っている。
メガシンカ前後の素早さもあちらが上である。
一致技の火力もてきおうりょくや習得技の関係でどうしても劣りがち。そして対ひるみ特性に関しても上記の通りと中々考えさせられる。
一応ルカリオはメガシンカするとひるみを避けられないものの、何せメガシンカは任意なので…。
一致火力でのゴリ押しメインのメガルカリオに対して、安定火力のメガエルレイドと言った所であろう。
+
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『ポケモン+ノブナガの野望』 |
コーエーとのコラボ作品である『ポケモン+ノブナガの野望』にも登場。
ポケモン1体につき1つの技というゲームシステム上、弱点が少ないという利点と高いステータス、強い技と攻防共に揃った強ポケモン。
強力な分、敵として出会った場合は強敵になるわけで、ゲンムの国でのイクサではブショーリーダーの ケンシンの持ちポケモンとして登場した際は、
上述の性能に加え、旗の上に陣取って毎ターン回復、直接攻撃を回避する特性「たちさばき」によって鬼のような耐久力を誇る。
当然、攻撃力も高いため生半可な強さのポケモンはサイコカッターによって瞬殺される。
更にゲンムの国のマップは移動を思うように行えない構成のため、一周目はチュートリアルと呼ばれる『ポケナガ』において、
時間切れで敗北するプレイヤーが続出することとなった。
基本的にはムックルを捕まえてムクバードに進化させて弱点をつくのが常套手段となる。
しかし、一周目はイクサに勝てば必ずケンシン(とシンゲン)が仲間になるので、苦労に見合うだけの対価は得られるとも言える。
弱点の関係上、択一のダイチの国(リーダーはシンゲン)の方が難易度が低く、こちらでもケンシンは仲間になるためこっちを攻めた方が楽だが。
他のキャラとリンクさせる場合には、キルリアとリンクした男性ブショーがめざめの石を装備することで使用可能。
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MUGENにおけるエルレイド
海外製作者のKhanny Pham氏によるものが存在している。
ディスプレイネームは、海外名である「Gallade」になっている。
やはり原作同様、接近戦主体のスタイルとして製作されている。
出場大会
*2
サーナイトも中盤に買えるわざマシンで格闘技を覚えられるが、命中やPPの安定が悪い。
ギャラドス対策の10まんボルトが使えるのはギャラドスに弱いエルレイドに勝っている点とも言える。
捕獲しやすさPPとレベルで覚える格闘技等はカイリキーやチャーレム等が便利。
最終更新:2024年07月08日 20:40