ナックルズ・ザ・エキドゥナ


「夢は決してオレたちを捨てたりはしない。
 それに疑問を抱く時、それは、自分で夢を捨てようとしているんだ」

『ソニック』シリーズに登場する赤いハリモグラ。初出はメガドライブの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』。
主人公のソニック・ザ・ヘッジホッグのライバル的存在兼ケンカ友達。
たまに間違えられるが、日本語では「ナックルズ・・エキドゥナ」が正式名称であり、「ナックルズ・・エキドゥナ」ではないので注意。

CVは『ソニックアドベンチャー』(略称「SA」)から 神奈延年 氏が担当。
それ以前に製作されたOVAでは 松本保典 氏が担当していた。

ネット上の愛称は「ナッコ」若しくは「ナコ」。
理由はソニックのCVである 金丸淳一 氏(≒ネイティブスピーカーの発音)の「ナックルズ」の発音が「ナッコース」に聞こえるから。


「エキドゥナ」とはギリシア神話に登場する怪物、もしくは英語でハリモグラの事を指す。
また、古代の戦闘民族であるナックルズ族の最後の一人であるため、部族名がそのまま彼の名前になっている。*1
自由気ままな「」の象徴であるソニックに対し、一つ所に留まるべく定められた「山」の象徴とされ、
「スピードのソニック」に対して「パワーのナックルズ」という位置付けがなされている。公式曰く「豪快パワフルハリモグラ」。
マーシャルアーツの使い手で、岩をも砕く拳を持つ。おまけに地面などに穴を掘ったり、
グローブを岩壁に垂直に衝き立ててよじ登ったり、何故か滑空能力まで備えている。

身長110cm、体重40kgの16歳。年齢も体格もソニックより少し大きい。
フルーツが好物で、強い日差しと女性が苦手。あと、オバケも少し苦手なようだ。
アニメ『ソニックX』の彼のセリフからニラ饅頭が好物とも言われている。

普段は空に浮かぶ島「エンジェルアイランド」にて、カオスエメラルドを統べる力を持つ宝石・マスターエメラルドを守っている。
ナックルズ曰く、物心付いた時から理由も知らず一人でマスターエメラルドを守っていた。
理由については「全ては知らない方がいいだろう。知ってしまったら何か恐ろしい事が起きる気がするから」とも語っている。
しかしエンジェルアイランドって結構広いのに淋しくないのか?
ちなみに理由の一つとして、ナックルズのご先祖様の一人「ティカル」が自分の魂を封として、
彼女の父親達がマスターエメラルドを奪おうとした際、
チャオ(水の精霊のような生き物)達を殺されて暴走したチャオの親玉「カオス」をマスターエメラルドの中に封印した事が挙げられるが、
それ以前からマスターエメラルドの祭壇は存在していた。
その前後の話は断片的だが『ソニッククロニクル』で語られている。

公式ページ曰く、マスターエメラルドの守護は「ナックルズ族の宿命」なんだとか。
そのお役目故か本能なのか、エンジェルアイランドに入り込む余所者に対しては常に警戒心を抱いている。
エンジェルアイランドの浮力はマスターエメラルドに由来するようで、マスターエメラルドが盗まれたり、
破損したりするとこの浮遊島は地上に落ちてしまう。『ソニックアドベンチャー2』では普通に浮いてたけど。
そして彼はカオスエメラルドの力が暴走した際に、マスターエメラルドによってそれを制御する事ができる、現時点で唯一の存在である。
ちなみにマスターエメラルドは、粉々になっても一箇所に集めると元の姿に戻る。

そんな彼の性格を一言で言えば、頑固で純朴な体育会系熱血バカのお上りさん。
生真面目で一本気なせいで、悪役のDr.エッグマンに騙される事も少なくない。
頭は消して悪くはないし、遺跡の事など文系には割と強いが、どうも理系が苦手なようで、
メカオタクのテイルスなどに自分が理解できない事を言われると、不機嫌になったり自分勝手に端折ろうとしたりする。
かくして、ソニックやテイルスとは方法論で対立する事がある。

長らく下界とあまり関わりを持たなかったせいか、感覚が僅かに周囲とずれている節もある。
その延長線上として、女性の扱いに苦手意識がある模様。おまけにおだてに乗りやすい。
ちょっとからかっただけでカッとなったり、やる気が爆発したり。根は純真で優しいんですよ、本当に。
でも力に任せて物事を進めるタイプで、

「腕がなるぜ!!」
「ケガしたくなきゃ引っこんでな…!」

と、物凄い強気。どこまで本当なのかは分からないけど。
そんな訳で普段は単独行動の一匹狼だが、必要と有らばソニック達と共に行動する。この辺りは割と臨機応変のようだ。
ちなみに特大ピコピコハンマーを振り回すソニックの恋人を自称する妄想ストーカー、エミー・ローズに対しては色んな意味で苦手なようだ。

ゲーム内でそれほどでもないのだが、ソニック達周囲からはバカ呼ばわり。扱いもだんだんネタキャラとなっていく
事実『ソニック&テイルス2』では機械を操縦したりしてたのに……。
『ソニック3』では、地中からソニック(それもスーパーソニック)とテイルスを襲撃してカオスエメラルドを奪取したり、ソニック達を罠に掛けたりしたが、
最終的にはソニックが乗った乗り物を小突いた直後にエッグマンのロケットが発射して足場が崩れ、水場に落下。
続編の『ソニック&ナックルズ』ではエッグマンにマスターエメラルドを盗まれ、自分が騙された事を知ってソニックと共闘。
その後、一時的にソニックよりも人気が出たため、外伝的作品の32X用『カオティクス』では主役を張る。

『SA』ではストーリーの根幹に関わる事件に巻き込まれる。
いつものようにマスターエメラルドの祭壇でうたた寝をしている時にカオスの封印が解け、マスターエメラルドが粉々になってしまった。
不測の事態であったのと寝起きである事が災いし、復活したばかりのカオスに倒され、逃げられてしまう。
その後はマスターエメラルドの欠片を集めに行くのだが、その過程でまたもエッグマンに騙され、ソニックと対決。
そして、ソニックが落としたカオスエメラルドをエッグマンにまんまと奪われてしまい…

「お前、まさか、もしかしてもしかすると
 またエッグマンにだまされたのか!?」
「う、うるさ~い!!」
「まったく、単純というかなんというか…」

この一件で「自分の性格を何とかしなければならない」とぼんやり考え始めたようだ。今の所治るどころか酷くなっているような気がするのだが
ちなみに、『SA』のラスボス誕生の原因は大体彼のせい。
よりにもよってレベル0のカオスにまたも足元をすくわれ、持ち帰った6つのカオスエメラルドを奪われたのが発端である。

『ソニックアドベンチャー2』(略称「SA2」)では、マスターエメラルドを盗もうとしたルージュとエッグマンと三つ巴になり、
「盗まれるぐらいなら」とマスターエメラルドを自ら破壊

「ええい、ままよ!!」

スペースコロニーに向かう際には、隕石にぶつかった衝撃で貨物庫のハッチが開き、
せっかく集めたマスターエメラルドの破片をいくつかぶちまけてしまい、ナックルズが暴れてシャトルは墜落する。
その時のソニックとのやり取りがこれ。

「おい、後ろのハッチ開いてるんじゃないか」
「大丈夫だって、どうせマスターエメラルドのカケラ以外何にも入ってないんだろ」
「それのどこが大丈夫だ!降ろせ!今すぐ降ろせ!!」
「おいやめろ、オレ達まで道連れにするつもりか!」
「アーッ、やめろ!!そのレバー押すんじゃない!!」

あれ?ナックルズのせいじゃなくね?
最後はマスターエメラルドの守護者らしく、かっこよくカオスエメラルドの力を止めて見せたのだが、
同作で登場したシャドウに「ソニックのライバル」の座を脅かされつつある。

GBA『ソニックバトル』では、カオスエメラルドを動力とする戦闘用ロボット「エメル」が鍛えるほどに強くなる事を知り、
エメルを鍛える事に燃え始めると同時に、強くなっていくエメルに対し対抗心を燃やしている。

シリーズ最大の失言をやらかしてしまったのは『ソニックライダーズ』での事。
ナックルズに頼まれてテイルスがエクストリームギアが宙に浮く理屈について話をしていた時、ネタキャラらしく目を回し、いつもの癇癪が起きてしまった。

「とにかく根性で浮いてるってことだな!」

DSの『ソニックラッシュ』では、異世界から来た猫の女性「ブレイズ」に(勘違いをしてもやむを得ない事情がない訳ではなかったが)
ほぼ一方的に喧嘩を吹っ掛けた結果、返り討ちに遭って土砂に埋もれ、ソニックとテイルスに助けてもらった後に土砂に八つ当たりしていた。
……土砂崩れの場所が通れるようになるぐらいに。

『ソニッククロニクル』では、敵勢力からカオスエメラルドを守ろうとするも、多勢に無勢で石ごと拉致されてしまう。
ちなみに『クロニクル』ではギャグ要員ではないので、これを期に今後の名誉挽回を期待したい。作ったのはSEGAじゃないけど。

…と言う訳で、ソニックはナックルズに偏見を持っている。
『ソニックと秘密のリング』で『アラビアンナイト』の世界に召喚されたソニックが、
シンドバット(何故かナックルズと瓜二つ)に「知恵を授けてやろう」と言われた時の呟きが「ナックルズの知恵ねぇ…」
さらに『ソニックと暗黒の騎士』では、『アーサー王伝説』の世界でガウェイン(これまたナックルズと瓜二つ)に戦いを挑まれた時のセリフが、
「オレの知ってるどっかの石頭そっくりだぜ」と言う有様。散々な言われ様である。

2006年発売の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(略称「新ソニ」)では、たまたますれ違ったエッグマンにソニックへ言付けを持って行くよう頼まれ、
律儀にお使いをして、ソニックとテイルスと共にエッグマンの罠に嵌って未来世界に飛ばされる。
…本当に彼の扱いに苦労してるんだな、ソニックチームは。

ちなみに、彼はトレジャーハンターを生業としているとされる。
『SA』と『SA2』では彼のパートは確かに探し物が中心だし、周囲からもトレジャーハンター呼ばわりされているが、
ゲーム内で一度も生業としてトレジャーハントをしているシーンは無く、『ソニックX』ではその点を突っ込まれた事も。
出番が無い時に仕事しているのだろうか?

まあ、これを見ればナックルズの事は大体分かるはず

「これからも、この空に浮かぶ島にいるだろう…マスターエメラルドをひとり護って…
 その意味…すべては 知らない方がいいのかもしれない
 知れば、何かが起きる気がするから…」


そんな彼だが、『ソニックトゥーン(本家である海外ではSONICBOOM)』シリーズでは、
腕は丸太の様に太く上半身はがっちりで腰から下はいつも通りという、
アメコミでのパワー担当テンプレとミックスした結果なんともアンバランスな体系に変化してしまっている。
これはTVアニメ版の都合であり、一目でどんなキャラ(要は脳筋)か分かるようにするための措置であるとの事。
おかげで日本からのファンからは「マッスルズ」と呼ばれ、海外でもこの変貌具合に苦言を呈されている様子。どうしてこうなった…。
日本語版トレイラー


MUGENにおけるナックルズ・ザ・エキドゥナ

ソニックと同じく海外製がいくつか存在するが、このページではABAB氏が製作したものについて解説する。

『ソニックバトル』のナックルズの技にエメルのEX技やいくつかの改変を加えたもので、
パワーとトリッキーが同居する、少々癖があるキャラクターになっている。
原作ではパワーキャラ故の足の遅さ(ダッシュはシャドウ以上、だが制御しづらい)と、隙だらけの行動が祟って最弱キャラの一角なのだが、
MUGENではソニックのように脚が速いキャラばかりではないし、ナックルズの小ささもあって、かなり使い勝手がいい部類ではある。
それに隙だらけとは言ってもMUGENにはもっと隙だらけのキャラがいる訳でして…

この他、地中に潜って相手の真下から繰り出すという、無敵移動ができる昇龍技も所持している。
潜っている時の位置は対人戦ではバレバレなのだが、これがとんでもないAI殺しで、AI戦だと面白いようにコンボがバシバシ入る。
また、タイミングの見極めが難しいものの、この地中移動は弾幕も掻い潜れる優れもの。B版は素早く自動追尾してくれる。
ちなみに原作では追撃できており、旧版でも再現されていたのだが、リメイク版では封印された。
それに伴ってかリメイク版AIではこの技を自重し、ガンセキオトシを連発しようとするため、その隙に飛び道具を撃つとハメてしまえる。
AI同士の戦いでは飛び道具を撃たれまくって惨敗する光景が…。
プレイヤー操作(9:40辺りから)

「ガンセキオトシ」「メテオクラッシュ」は落とした岩が砕けた部分にも判定があるため相手に圧迫感を与えられるが、岩が発生するまでの隙が大きい。
通常のA、遠くに投げるB、ゲージを消費して3つの岩を投げるC攻撃がある。
設置技の「モグラバクダン」は設置すると地中に埋まり、場所が分からなくなるので強力。
地雷は時間経過か二つ目を設置しようとすると爆発する。地上のB版とC版は地中に消えた状態で移動するという更に極悪設計。

また、ゲージ技に全地面攻撃の「メテオハンマー」、乱舞技の「ナックルズコンビネーション」、スキが甚大だが高威力の「ディープインパクト」がある。
メテオハンマーはガードやジャンプで躱せる。ヒットすると相手を浮かせる事ができるが、重たい相手でないと追撃は入りにくい模様。
ナックルズコンビネーションはゲージを2本も消費、さらに後述のファイアーダンクとほぼ同じ威力、と割に合わない。
追撃を加えれるのが利点だが、やはりゲージ1技を二回使った方がいい。
ディープインパクトは通常のA、敵を撃ち上げるB、ゲージを1本消費し当たると5割持っていくC攻撃がある。
当たると爽快だが半分ロマン技

1ゲージ技の「ファイアーダンク」は空中から火の玉を投げ付ける技で、中々の速度と威力を誇る。
『ソニックヒーローズ』の空中攻撃がベースで、デフォルトAIはゲージをほぼこの技につぎ込む模様。
また、同じく『ヒーローズ』からのアッパーからから炎柱をぶち込む2ゲージ技「ボルカニックダンク」、
クリーンヒットすると体力を700ぐらい吹っ飛ばす3ゲージ乱舞技「マキシマムヒートナックル」もある。

ゲージ溜めも所持しており、溜まるスピードはかなり早い。
ちなみに原作でもトップクラスの回復速度を誇っていたりする
(分かりやすく言うとソニックの7倍早い。しかも『ソニバト』ではゲージを溜めると体力も回復したため、
 少々痛手を負っても隙があればダメージを相殺できた)。
流石に原作のようなチートっぽい性能ではないが、タッグ戦ではゲージタンクになれるかもしれない。

出場大会

プレイヤー操作



*1
ちなみに、初期の頃は「ナックル」という通称があったのだが、その設定はいつの間にやら無かった事になっていた。
当時の説明書を再現した3DSVC版『ソニック&テイルス2』でも、「ナックル」となっていた部分が「ナックルズ」に変更されている。


最終更新:2021年06月29日 08:50