+ | 担当声優 |
+ | 地獄大使って? |
演じたのは潮健児氏。
二人の仮面ライダーによってことごとく作戦を阻止され、南米支部へ左遷された死神博士。 ショッカー首領が日本支部の新たな指揮官として選んだのが、東南アジア方面で成果を挙げていた地獄大使だった。 エジプトのファラオをモチーフとした被り物、左手のアイアンクロー、腹の特注ベルトなど、 ゾル大佐・死神博士と比べて、とにかく異彩を放つ格好をしている。 前任の死神博士と比べると指揮官としての能力に秀でているとされ 自ら戦場に出向いて陣頭指揮を執る事も割とある。 とは言え、彼はそれまでの大幹部二名よりも感情が表に出やすい方で、その為に肝心な場面で致命的なミスを犯す事もあった。 先任の死神博士とは上記の経緯ゆえ反目しあっており、彼から対ライダー用の怪人を送りつけられたはいいが、 仲の悪さから怪人の弱点に関する情報のやり取りに支障が生じ、せっかくの怪人を倒されてしまった、なんて話もある。
裏設定によると本名はダモン。アメリカ生まれでガラガラヘビの研究家という一面も持つが、
何の因果か瓜二つの従兄弟・ガモン(後のバダン大幹部・暗闇大使)と共に新興国家でゲリラ軍の指揮を執っていたらしい。 あと、暗闇大使になっていたガモンは自分が地獄大使に間違えられると酷く不機嫌になっていたが、 二人は犬猿の仲という設定から考えると、地獄大使も暗闇大使に間違えられたら同じ様に怒ったかもしれない。
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+ | その後の地獄大使 |
彼の死後に台頭したゲルショッカーもダブルライダーによって滅ぼされ、逃げ延びた首領は、
新しく「デストロン」という組織を立ち上げた。 デストロン大幹部ドクトルG(ゲー)は日本全滅作戦を発動させるべく、その準備として、 ショッカー・ゲルショッカーの大幹部四名を復活させた。 復活した四人の大幹部とGはそれぞれが日本各地で展開している戦力を指揮する事になっており、 地獄大使は九州地方を担当する予定だった。 更に、作戦の支障となるであろう仮面ライダーV3を捕らえる事にも成功し、 デストロンが日本を制圧するのも時間の問題だろうと思われた。 ……だが、ここで地獄大使の性格が足を引っ張る事になってしまった。 地獄大使は捕まえたV3の様子を興味本位で見に行き、あろう事か逆に自分が人質になってしまったのだ。 そして、その後発生した乱闘で基地の爆破装置が起動し、地獄大使ら再生幹部は再びあの世へ旅立つ事に……。
余談だが、再生幹部達が登場した時、彼らは自分達が戦死してから甦るまでの情勢の変化を把握しているようだった。
それ自体はデストロン側から彼らに何らかの説明があったと考える事ができるが、 ショッカーに所属していた地獄大使達にはショッカー構成員の粛清についてどう説明したのだろうか? 尤も、ショッカー時代から無能者は処刑されるのが習慣だったため、 負け続けで疲弊していただろうショッカーの構成員が粛清されるのも、処刑の規模が大きくなっただけで、 そんなに違いはないのかもしれないが。 |
+ | 映像作品以外の地獄大使 |
すがやみつる氏の漫画版ではショッカー編の終盤、前記の大首領の仕打ちに怒り、
また、仮面ライダーが身を呈して自分を助けた事からショッカーを(TV版とは違い本気で)裏切り、 自らを犠牲にして仮面ライダーに件のゲルショッカー怪人を倒させている。 その際の怪人体はガラガランダではなく地獄大使の姿から両手足、角がコブラに変わったものであった。 ちなみに、この展開を受けたのかは不明だが、ゲーム作品『SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦』では、 条件を満たすと地獄大使がショッカーを裏切って仲間になるという展開があったりする。
同じくすがやみつる氏の『V3』のコミカライズ作品では、
前作の事は無かったかのように、他の幹部達と共に怪人に変身しV3に戦いを挑むも、全く歯が立たなかった。 はっきりと言うなら噛ませ犬(むしろ噛ませ蛇?)であるが、全く変身しなかったTV版に比べれば、 その点においてはマシであるとも言え、何とも言い難い所である。
細井雄二の『仮面ライダーZX』コミカライズにはマーダー、プラガ、ヘッツァーという、
狼男、イカデビル、ガラガランダのプロトタイプとなったショッカー科学者の残党が登場し、 仮面ライダー開発にも携わったという経験を生かしてZXを追い詰めた。 このガラガランダを地獄大使と誤認した暗闇大使は神妙な顔で、 「生きていたのならなぜわしに言わないのだ」と独り言つという、映像作品とは違う一面を見せている。
ゲーム『仮面ライダー 正義の系譜』では、邪眼の力によって他の怪人や幹部達と共に復活。
2004年の世界で「巨大基地開発計画」を巡り、原子力発電所で仮面ライダーアギトと激突した。 地獄大使は沢りつお氏が演じている。
RPG『ガイアセイバー』では地獄大使の姿で中盤戦の敵幹部として登場する。
東京基地で日本沈没作戦の指揮を執り、ヒーロー達にそれを阻止された後はカリカリ(どこ?)でライダー達を人質に取る。 だがカリカリで敵対する時は攻撃力も防御力も普通なのにHPだけ無限という無茶苦茶な形式の負けイベントになっている。 というか、このゲームだと地獄大使とガラガランダは別人扱い。 ガラガランダの方は後半戦の仮面ライダー系ザコとして普通にエンカウントする。
小説『仮面ライダー 1971-1973』ではショッカーの支配人・田中一郎こと<大使>として登場。
ある代議士の秘書として資金調達を担当するが、それは表向きで、実質的には巧みな話術で日本の政治を操作している。 人懐っこく、基本的に邪悪な人間ではなく、やや無神経な面もあるが、ファッションセンスの良い伊達男であり、 第二章「希望1972」では本郷猛に好感を抱き、政治的事情も多々あるとはいえ、彼を支援したりもしている。 ナチス最強の怪人である<大佐>や、水槽に封じられた<博士>と異なり、改造人間かどうかは描写されていないが、 同時に「口を覗けば地獄が見える」「大蛇と同席しているかのような恐怖を感じる」と称され、やはり善人・常人ではない。 敵対するアンチショッカー同盟に双子の弟・田中二郎が在籍している。
『S.I.C HERO SAGA』では「MASKED RIDER ZX EDITION」に登場。
本作では死んだ地獄大使の怨念が、バダン帝国の暗闇大使に憑依し、自身の怨敵である仮面ライダーとの決着を夢見て、 仮に1号が倒されてしまった際の保険としてわざわざ村雨良を「仮面ライダー」に仕立て上げたとされている。
『仮面ライダーSPIRITS』では第2部の終盤で二度目の復活を遂げ、
BADANの日本総攻撃の際には、関東地方でゾル大佐や死神博士と共に再生ショッカー怪人を率いている。 この作品での再生怪人達は生前の魂と記憶を持たないという設定だが、 地獄大使はそれ以前にも数度登場した「銀の髑髏」というアイテムを核に肉体を作り上げた (ただし、 生前と変わらぬ魂と記憶を持っている。そのため、魂を新しく作った体に入れ直しただけとも言える。
また、暗闇大使と名乗っているガモンとの確執や、未だ変わる事のない大首領への忠誠心なども描かれている。
「地獄大使よ―…
答えよ…その黄泉返りし魂で次は何を望むか…」
「ははっ…無論、それは…
世界征服に…ございます」
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+ | 「大ショッカー」の地獄大使 |
2009年公開の映画『オールライダー対大ショッカー』にも登場。大杉漣氏が演じた。
「ガラガラ」とうがいをする事で怪人態ガラガランダへと変身。怪人軍団を率いてライダー達と戦う。 元祖コンビ・太陽の子・天の道を往き総てを司る男と戦い、鞭の一撃で三人をダウンさせるが、 そんな中一人だけ普通に切り払ったRXのリボルクラッシュと即座に復帰したカブトのパンチを受けて怯んだ所に、 1号と2号のライダーダブルキックを受け、敗れ去った。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にも登場。
1971年の時代において、再生怪人としてイカデビル等の怪人達と共に復活(恐らく地獄大使本人)、 ショッカー大首領の号令の下、アジトへ乗り込んできた1号・2号・NEW電王・モモタロスを襲撃し、 1号と激闘を繰り広げるも、ライダーパンチで吹き飛ばされて敗北。 2011年の時代においてもショッカーの怪人として登場したが、処刑広場の戦いで電王・NEW電王の一閃のもとイカデビル、ガニコウモルと共に瞬殺された。
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』にもガラガランダが登場。
再生怪人ではなく新型のガラガランダであり、地獄大使ではないと思われる。 最終戦では仮面ライダー1号のライダーキックにより倒された。
また、先に紹介した暗闇大使も『仮面ライダー大戦』の方に出演を果たしている。
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+ | 『仮面ライダー1号』の地獄大使 |
2016年公開の映画『仮面ライダー1号』にも登場。引き続き大杉漣氏が演じている。
衣装のデザインは『仮面ライダー大戦』の暗闇大使を踏襲している。 戦闘時には怪人体には変身せず、地獄大使の衣装の上からガラガランダの面を装着して戦う。
昭和ライダーの続編であり既に故人であったが、仮面ライダーゴーストの敵「眼魔ウルティマ」と酷似した謎の存在と取引した事で復活。
完全復活に必要な「アレクサンダー眼魂」を本郷の旧知の少女「立花麻由」に密かに埋め込み、眼魂が成長・完成する時を待っていた。 だが不完全復活した時点でのショッカーは、「経済侵略を目指す」路線のウルガが建てた企業「ノバショッカー」に付く離反者が続出し壊滅状態となっており、 時代に取り残された彼も本郷との戦いには喜びを感じていたが、完成したアレクサンダー眼魂もノバショッカーに奪われ、 本郷も眼魂の力を手にしたウルガに敗北し死亡してしまう。 アレクサンダー眼魂に乗っ取られ、組織理念を忘れて破壊活動を行うウルガにゴーストとスペクターが追い詰められている時、 地獄大使はノバショッカーの粛清に動き、ゴーストとスペクターを結果的に助ける。 本郷が蘇った時には満足そうにし、一時的に共闘してウルガを倒し、「自我を失う力など必要ない」とアレクサンダー眼魂を破壊し、 本郷との決着を乞うが、完全復活のキーアイテムを破壊したためか、全ての力を失い、本郷に労わられ去られてしまった。
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