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ダークザギ


「全ては…俺が元の姿を取り戻すための───

  道具だ!!」

ウルトラマンネクサス』に登場する闇の巨人にして、スペースビーストを送り込む謎の存在「アンノウンハンド」の正体。
正式名称は「邪悪なる暗黒破壊神ダークザギ」
元々は、20年前に地球にやって来たM80さそり座球状星団の異星人“来訪者”によって、
かつて母星をスペースビーストの脅威から救った「ウルトラマンノア」の姿を模してビースト達に対抗するために作られた「ウルティノイド・ザギ」
間違ってもザキさんジャギ様では無い。
初出作品は『ULTRA N PROJECT』の雑誌連載『ウルトラマンノア』『バトルオブドリームNOA』で、『ネクサス』への登場はサプライズ的な形でもあった。

本来は来訪者の星からビーストの脅威を排除する守護神だったのだが、
種全体で情報を共有し倒してもすぐに他の個体が進化するビーストに対抗するために、
自己進化プログラムを組み込まれていた事で自我に目覚め、自らが「光の巨人の模造品である」と自覚するようになった。
それ故に深い劣等感を抱き、他の何者でもない自我を求めるようになる。
挙句の果てに自らの進化のために敵であるはずのビーストを増やし、進化させるようになってしまった。
その脅威に対抗し切れなくなった来訪者は、最後の手段としてザギを自らの母星ごと超新星爆発で爆破したのだが、
ザギはビーストを光量子情報体「χニュートリノ」に変える事で全宇宙へ拡散させてしまう。

一方、ザギ自身は爆発の影響で次元を越えてM78星雲に辿り着き、その強大な力で光の国の宇宙警備隊を圧倒した。
やがて、ウルトラマン達を助ける為にウルトラマンノアがM78星雲に到来し、ダークザギと戦いを繰り広げるが、
両者の戦闘能力は拮抗していた為、ノアは切り札である「ノア・ザ・ファイナル」を使用。
ノアはザギを道連れにしてブラックホールに飲み込まれていき、両者は滅びたと思われていたのだが……?

+ 以下、『ウルトラマンネクサス』ネタバレ
ダークザギは一度肉体を失うも、不死身である為に精神体は生き残り、χニュートリノの状態で元の世界の地球に潜伏。
来訪者の地球滅亡の予測に絶望した科学者「山岡一」の体を乗っ取り、関係者の記憶やあらゆる記録を改竄した上で、
TLTの実務部隊・ナイトレイダーの隊員「石堀光彦」として様々な暗躍を始めた。

手始めにビースト・ザ・ワンを地球に送り込んで様々な災害を発生させる事で、
ノアの弱体化した姿である「ウルトラマン・ザ・ネクスト」を呼び寄せた。
そしてその進化形態であるウルトラマンネクサスに対して、配下の闇の巨人ダークファウストやメフィストを作って攻撃させ、
戦いの中でウルトラマンの光のパワーを強化し、本来の力を取り戻させていった。
その一方でナイトレイダー副隊長の西条凪が光を受け継ぐ事を予知して、凪が幼少時の頃に母親を殺害。
上記の溝呂木眞也(元ナイトレイダー副隊長で、凪の師とも言える存在だが、心の闇を利用されて人類を裏切った)を、
ダークメフィストに変身させて影から操り、加えて主人公、孤門一輝が光を受け継ぐ事も予知して、
彼の恋人・斉田リコを殺害してダークファウストに変身させ、凪や孤門達と戦わせる事で、彼らの心に闇を植え付けようとした。
こうして心に闇を抱いた人物をウルトラマンネクサスに変身させる事で、その力を乗っ取って自らが復活するというのがザギの計画だった。

しかし、石堀は明らかに怪しい!という描写はされてなかった上に、
ナイトレイダー隊員の中では比較的存在感が薄く、分析担当としてビーストやアンノウンハンドの正体究明に熱心な素振りを見せ、
TLT内部に裏切り者がいる事を自ら隊長に告発し、TLT上層部に幽閉された千樹燐の救出作戦でも大活躍。
挙句に手下であるはずのノスフェルに襲われて死にかけた事もある為、
まさか彼が黒幕だなどと疑う人間は(恐らくは視聴者も含めて)誰一人居なかった。
一応それまでもほんの僅かに伏線は張られていたのだが、『ネクサス』は途中で番組自体の放送短縮が決まっていたため、
石堀を含むレギュラーキャラを掘り下げるだけの尺を確保できなかったのも大きく影響していると思われる。

最終回では、交際中の女性隊員をいきなり銃で撃つというマジパネェ行動で、堂々と裏切り宣言
(なお、失恋して泣いている彼女を優しく慰めて交際を始め、基地内で堂々とイチャついていた)。
そして思惑通り、光を受け継いだ凪の目の前で母親を殺害した事を暴露し彼女を怒りのままにネクサスへ変身させて、
ビーストに対する恐怖心を溜め込んだ装置「レーテ」を利用してその光エネルギーを闇に変換。
その結果、ネクサスは力を奪われて拘束され、石堀はその闇を吸収する事でダークザギとしての肉体を復活させた。
本来の力を取り戻したザギは新宿を破壊し、更に地球全土にスペースビーストを発生させて人類を絶望させるが、
代々のデュナミスト(光の巨人=ウルトラマンへの変身者)達に受け継がれてきた光の意味を総括する役割を担う“真のデュナミスト”となった、
ナイトレイダー隊員・孤門一輝の変身したウルトラマンネクサスと激突。
圧倒的な強さを見せつけるが、デュナミスト達に紡がれた光の絆、人々の希望を一身に受けたネクサスが完全体の「ウルトラマンノア」となる。
本来ザギと同等の実力であるはずのノアだったが、幾人もの人間が関わり合い束ねられた絆の光によって既にザギなど敵ではないほどの力を得ていた。
そしてノア・インフェルノによって大気圏外へ吹き飛ばされ、最後は壮絶な光線の打ち合いの末に敗れ、完全に消滅した。

なお、番組が放送期間短縮にならなかった場合、ダークザギには西条凪副隊長が変身する予定だったらしい。
ライブステージなどでは当初「ウルトラマンノアとダークザギは同一の存在であり、光と影」という設定が描写されており、
番組本編でも「憎しみの心で変身したウルトラマンノア」として登場する予定だったようだ。
この場合でも石堀が全ての黒幕という展開に変わりはないが、ダークルシフェル*1という別のラスボスに変身する予定だったらしい。

ウルトラマンの中でも突出した存在として扱われるノアと互角の戦闘能力を持つとされており、
総合的な実力はウルトラシリーズの中でもかなり高いレベルと考えられる。
戦闘時は雄叫びを上げながら獣のように襲い掛かる一方、要所でバリア等の超能力も使いこなす。
超新星爆発に耐えたという逸話通り防御力も高く、ネクサスの必殺技は気合で弾かれたり、腕で払いのけられるなどして全く通用しなかった。
ノアに存在する光の翼「ノア・イージス」が存在しない関係上、次元移動能力が使用できないという説があるが、
後述の『ウルトラマンギンガ』ではテレポートしながら次元を超える描写もあり、はっきりしていない。
また、来訪者由来の記憶操作、未来予知能力を持っており、これらを利用した策謀にも長けている。
上記の通りスペースビーストを使役・強化する事も可能なほか、
ビーストの性質上、ザギが出現しただけで人々の恐怖心が高まり、結果的に収拾不可能なビースト災害が発生する点も厄介である。

必殺技は腕を組んで発射する必殺光線「ライトニング・ザギ」、両拳から発射する超重力光線「グラビティ・ザギ」、
拳から光弾を発射する「ザギ・シュート」、円形のバリアを張る「ザギ・リフレクション」。
ゲーム作品ではこれらに加えて、鉄拳と共に1兆℃の暗黒の炎の柱を放つ「ザギ・インフェルノ」、
暗黒の流星を落下させる「ザギ・ギャラクシー」も使用している。
アンノウンハンド時に使用していた、ビーストを強化・回復する戦闘用不連続時空間「ダークフィールドG」も展開可能。

+ 客演作品での活躍
2013年2月発売のPSP用格闘ゲーム『ヒーローズバーサス』では宿敵のウルトラマンネクサスと共に善悪18人の主人公の1人として参戦。
謎の惑星ストラグルを舞台にウルトラマン、ガンダム、仮面ライダー達と激突する。

更に同年9月に公開された映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』では、
物語の黒幕「異形の手のモノ」がダークライブしたスパークドールズとして登場。
番組前半ライバルキャラのジャンナインを機能停止に追い込み、ウルトラマンギンガと壮絶な死闘を繰り広げた。
本作では『ネクサス』本編で実現できなかった「次元を超えながらの空中戦」が描写され、
最後はライトニング・ザギとギンガクロスシュートの撃ち合いの末、胸のエナジーコアが崩壊して爆死した。

小説『ウルトラマンF』では初代ウルトラマンが去った後の世界に出現。
科学特捜隊と交戦し、それまで登場した怪獣たちとは比べ物にならない戦闘能力で圧倒するが、
人類とその科学力を見下し切っていた事が原因となり、偶発的に誕生した未知の戦士ウルトラマンFに自分の力を奪われてしまう。
自分の力をコピーしたFがウルトラマンになった事に激怒して戦いを挑むも、最後は月面上での光線の撃ち合いに敗れて爆死した。
敗北こそしたものの闇の巨人は決して滅びる事は無いとされる一方で、ザギにはウルトラマンとしての資質が備わっていたとも言われており、
「ザギがいつか光を受け継ぎ、真のウルトラマンになれるかもしれない」という希望も語られている。

2019年から始まったクロスオーバー企画『DARKNESS HEELS』でも5人の主人公の一人に抜擢。
舞台版では他作品の闇の巨人達と共に人間化されてしまい、惑星O-50に圧政を敷く光の勢力を「破壊」すべく暴走した。
このシリーズでは、同じくウルトラマンの存在にコンプレックスを抱くジャグラス ジャグラーと行動を共にしている事が多い。

+ ネタ的な余談
……と、本編では見事な悪役ぶりを発揮しているダークザギだが
円谷プロのエイプリルフール企画では言葉使いが丁寧で知的な人物になっている。
なんでも普段の態度は「子供達に悪の愚かさを教える為の演技」であるらしく、本当は正義を愛する人格者であるらしい。

ウルトラマン達ともリアルでは敵対しているが、内心では彼らの事を尊敬しているようだ。「一番受けたい必殺技はスペシウム光線」だとか。
特にゾフィー隊長を深く尊敬しているようだが、「(悪役として)仕事場で出会う事もあると思います」などと物騒な発言した為か、
紅茶のニワカ知識を語り始めた彼に、好きなフレーバーを聞いたら逃亡されるなど、隊長からは好かれていない模様。

また、ブログを始めたようで、派遣星人事業とかえらく真面目な話をしている。
その内容には多くの怪獣、ウルトラマンが関心を寄せており、ブログの書籍化もされているとか。
ブログ上では円谷プロとは関係の無い『超時空要塞マクロス』世界の技術について語り始めるなど*2高い知性を見せるが、
この映像の5分30秒辺りからは、深刻な中二病の兆候も見られる。

ついでにこの動画の6分20秒頃に自らの進化能力の事を「他の生物を取り込む」と発言しているが、
他の媒体では「他の生物を取り込むスペースビーストに対抗するための自己進化プログラム」とされており、話を盛っている説があるとかないとか

つまり、彼はオンとオフを切り替えるタイプの破壊神なのだ。きっと。たぶん。そうなんじゃないかなぁ。
これを裏付けるかのように、グレートが「リアルで会うとヤバすぎる」と発言している。

前述のように、遥か昔に他者の手により作られた存在でありながら自分自身で進化し、
スペースビーストまできちんと手駒として扱えるようにした上、更に自分の手下に「闇の巨人」達を持ち、
そして自分の実体が無くなった後も、復活するべく凄まじく長い視野で計画を立て、
その計画の為に下準備を怠らず、誰にもバレないように振る舞い、最終的にその計画通りに事を運びながらも、
悪の考えを持った人は最後にはやられるのですという事を、しっかりと身を以て教えてくれている……と、
字面だけ見るなら結構真面目な悪役なのである。
そのせいなのか自身が主人公を務める『ヒーローズバーサス』や『DARKNESS HEELS』以外での戦績はあまり良くない
もし勝っちゃうと、ウルトラヒーローがリベンジを挑む間もなく地球が滅ぼされるという都合もあるのだろうが

このような紳士ぶりからファンの間ではすっかり「ザギさん」という愛称が定着している。
マジパネェっす…あ、これは別の人だった。
また、2013年に開催されたウルトラ怪獣総選挙では「ゆるふわ愛され破壊神」のキャッチフレーズで出馬。
石堀光彦を演じた加藤厚成氏や、野々宮瑞生を演じた宮下ともみ女史などのネクサス俳優陣から応援されるなど、
キャッチフレーズに恥じない愛されっぷりを周囲に見せ付けつつ、平成怪獣としては高順位の17位にランクインした。
……しかし、いいのかこれで。

さらに余談だが、ダークザギこと石堀光彦を演じた加藤厚成氏は、
後に『ウルトラマンメビウス』において狡猾で自己中心的なフリージャーナリストである蛭川光彦を演じており、
さらに後の『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY』では、
作中の時代より未来からやってきたペダン星の工作員・ダイル役も担当している。
後者では『ネクサス』で前述の溝呂木役だった俊藤光利氏が人類側であるZAPのクマノ隊員、
リコ役だった中丸シオン氏はダイルの上司であるペダン星人司令官・ハーランを演じており、
当時と役の立場が完全に逆になっているのが興味深い。

あと余談も余談なのだが他所の作品の「光彦」というキャラに黒幕説が囁かれた時に石堀光彦の台詞を言わされたりも


格闘ゲームにおけるダークザギ

  • PS2『ウルトラマンネクサス』
ストーリーモードにあたる「ネクサスモード」のラスボスとして登場。
原作設定ほどの強さは無いものの、他のウルティノイドと比べてHPが3割増し(350→450)になっている。
また、ウルティノイド全般がそうだが初遭遇時はある程度HPを削るとビーストが乱入してきてタッグ戦となってしまう。
そのため初戦で勝つのは難しいが、一度負けるとタイマンでのビースト戦になり、その後ザギともタイマンで再戦できる
(初戦で与えたダメージは再戦時にも引き継ぐので、可能な限りダメージを与えておくと後が楽になる)。

隠しキャラ扱いであり、プレイアブルキャラ化するには「バトルモード」をウルトラマンノアでクリアする必要がある。
性能的には→パンチ+キックボタンで出せる飛び膝蹴りが扱いやすく、
追加入力の空中コンボで大ダメージを与えたり、長い移動距離を活かして敵の背後へ回りめくる事が可能。
パンチ+キックボタンのムーンサルトキックもダウン追い打ち性能に優れ、ゲージ回収効率が高い。
反面、パンチボタン連打コンボは3連撃目で出る掌底の発生が遅く、攻略本でも「パンチ三連打は禁物」と警告されている。
レベル1必殺技(ゲージ未消費)の「ザギ・スラッシュ」は2連射するので扱いやすく、遠距離戦に強い。
レベル2必殺技「グラビティ・ザギ」、レベル3必殺技「ライトニング・ザギ」は共に威力・ヒット数が高水準な照射ビーム。
ヒットキャンセルで出せるのでコンボの追撃も可能な上、ガード削りだけでもかなりダメージを与える事が可能。
上記の通り、ゲージ効率が高いのであえて3ゲージ蓄積を待たず、グラビティ・ザギを連発するという手もある。

  • 『ヒーローズバーサス』
本作では上記の通り主人公の一人なので、最初からプレイアブルキャラとして使用可能。
ウルトラマン系キャラ全般がそうだが、溜め攻撃がガード不能、スーパーアーマー状態なので、これを活かしたゴリ押しコンボが得意。
特筆すべき技としては、敵の頭上に巨大な暗黒の隕石を召喚して落とすロングレンジ必殺技「ザギ・ギャラクシー」があり、攻撃判定・弾速共に優秀で扱いやすい。


MUGENにおけるダークザギ

MAX氏によるキャラが公開中。
muu氏のウルトラマンがベースになっているらしく、readmeが改変元そのままになっている。
従ってコマンド等を調べる際は下記動画を参考にされたし。
ボタン1つで強力なコンボを放てたり、相手の飛び道具を無効化するシールドを展開したりする。
超必殺技は1ゲージ消費の破壊光線「ライトニング・ザギ」。
AIは未搭載。
紹介動画(コメント欄にDLリンク有り)

この他に、暗躍時の姿であるアンノウンハンドもダークザギ本人よりも先んじてMUGEN入りしている。

出場大会

  • 「[大会] [ダークザギ]」をタグに含むページは1つもありません。

出演ストーリー



*1
番組が放送短縮されなかった場合に石堀が変身する予定だった第五の闇の巨人であり、全ての黒幕。
黒いボディや全身の赤いラインはダークザギに似ているが、頸部からダークファウスト、ダークメフィストの顔が生えており、
青い眼や背部から生やした角状の突起物などビースト・ザ・ワンの特徴も有している。

番組本編に登場する事はなかったが、DVD-BOXの特典冊子に掲載された短編小説ではダークザギとの戦いから三年後、
元MPの男性が「ダークザギをも超える存在」と名乗って変身し、孤門隊員が変身したウルトラマンノアと戦った。
また、映画『ウルトラマンサーガ』の企画段階でもラスボスとして登場させる事が検討されていた他、
ウルトラマンギンガ』ではラスボスであるダークルギエルのモチーフとしてダークルシフェルの要素が取り入れられている。

*2
これは、映画『ULTRAMAN』やウルトラマンネクサス本編のCG演出を担当した、板野一郎氏をネタにしていると思われる。
氏はアニメ『超時空要塞マクロス』において多数のミサイルが縦横無尽に飛び交う「板野サーカス」と呼ばれる演出を生み出しており
(余談だが、同じく板野氏が演出した「全方位ミサイル」は真っ直ぐにしか飛ばない)、
ウルトラシリーズでは『ネクサス』のメガフラシ戦、『ウルトラマンメビウス』のベロクロン戦などで、
防衛隊の戦闘機が板野サーカスを行っている。


最終更新:2026年08月16日 10:28