識別:DWN.016
長所:優しい
短所:気が多い
好き:山歩き
嫌い:自然破壊
「これが、自然のパワーたい!」
ロックマンシリーズ第2作目『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』に登場する8大ボスの1体であり、
ワイリーのお気に入り。
天然の檜の中身をくり抜いて特殊コーティングしたボディを持ち、頭部には枝が残ったままになっている。
両手、両腕・腿部分以外は全て外見は木造で、更には内部メカまで檜で出来ている超自然派ロボット。
カラクリとは少し違うようである。
当然、火に弱く、しかも檜は「火の木」が語源と言う説もあるくらいで油が多くて燃えやすい。
特殊武器のリーフシールドは木の葉型のバリアを4枚展開させて、あらゆる攻撃を
(弱点武器のアトミックファイヤーすら)跳ね返す。
しかし、バリアの中にロックマンの腕が入る程の至近距離では無防備である。
セガサターン版『ロックマン8 メタルヒーローズ』にゲスト出演している。
なぜか
力士のようなキャラになっており、登場時やリーフシールド発射時に「どすこーい!」と言う。
この時は与ダメージの低下などで『2』より大分楽になっており、弱点武器の
フレイムソードで
リーフシールドごと燃やして攻撃も可能。
「ごっつぁんで~す!!」
ロックマンが使う場合はシールドを纏った状態での移動は出来ず、十字キーを押した方向に発射されてしまう。
斜めには撃てず、敵弾も防げない上にリーフシールドに弱い
エアーマン以外のボス戦ではまるで役に立たない。
更に、そのエアーマンも至近距離で撃たないと竜巻でリーフシールドを吹き飛ばしてしまう上に、
ロックバスターでも楽に倒せるような相手なので、攻撃より防御(リフト移動中の防壁など)に使う武器だろう。
最強の盾来た!これで勝つる!
発射さえしなければ(倒しきれない敵に当てるとシールドは消滅するものの)武器エネルギーを消費しないので、
ローコストな接近戦用武器としても使える事を頭の片隅にでも留めておくと良いだろう。
ただまぁ、リーフシールドそのものの消費エネルギー自体は1発3メモリとむしろ劣悪な部類なので、過信は禁物である。
とはいえ、ウッドマン本人は8大ボスの中では特に厄介な相手。
ロックバスターでは1ダメージしか通らない上に攻撃力が高く、こちらがダメージを与えられるチャンスも2秒程度しかないので、弱点武器やE缶が無いと苦戦する。
しかも『2』ではまだスライディングが出来ないため、ジャンプの隙間を潜ろうとすれば踏まれて大ダメージを受ける。
弱点武器の
アトミックファイヤーをフルチャージで二発当てるだけで倒せるのだが、
上記の通りリーフシールドの展開中はアトミックファイヤーすら跳ね返すので気を付けよう。
ただ、至近距離でのエアーシューターも4ダメージとかなり有効で、リーフシールドをすり抜けてダメージを与える事も可能なので、
いっそダメージ覚悟でゴリ押した方が手っ取り早いかもしれない。スピードクリア狙いではこちらの方法を使われる事が多い。
他には
メタルブレードもそこそこ有効。恐らく森林伐採的な理由だろう
*1。ダメージは2止まりだが、それでもロックバスターの倍なのでかなりマシ。
ちなみに『ゲームセンターCX』でもこちらの方法で一発撃破しており、むしろ道中の
犬型のロボット
フレンダーに苦戦していた。
『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』ではウッドマンそのものではないが、
他の2ボス勢と同様に、そのデータを移植した「ドクロボットK-176」というボスと戦う事になる。
こちらはリーフシールド展開中が完全無敵になり、その上ドクロボットのボディが元のウッドマンよりも大きいために、
リーフシールドの範囲がやや大きくなり、ただでさえ避けにくい攻撃がさらに避けにくくなった。
攻撃力も非常に高く、8体のドクロボットの中でも
クイックマンと並び最強クラスと言われている。
また、相変わらずバスターこそ1ダメージ止まりだが、他の特殊武器は弱点でなくとも2ダメージ通るものも多い。
さしずめ
クラッシュマンとは逆に物理防御は高いが魔法防御が低いというフレーバー付けだろうか?
ただし、あくまで木製であって金属製ではないので、磁石であるマグネットミサイルは無効。
ついでに木は非伝導体なので雷属性のスパークショックも通りが悪い。
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枯れ木マン |
ゲームボーイ版の『ロックマンワールド2』にも登場している……のだが、何故か 物凄い勢いで弱体化している。
まずリーフシールドは見た目通り葉っぱにしか判定がないため、 ロックバスターが普通にすり抜ける。
上から落ちてくる葉っぱはやたら速度が遅く、それが消えるまでリーフシールドを再展開しないため隙だらけ。
飛ばしてくるリーフシールドはやや避けにくいものの、体当たりを除けばどれも1ダメージしか受けないので、 そもそも避ける必要が無い。
一応、体当たりだけはそこそこのダメージを受けるのだが、あまり突撃してくるタイプのボスでもないので、
自分から突っ込まない限りは気にする必要は無い。
そんなわけで、1ダメージで即死の オワタ式ルールならともかく、
普通にプレイしているなら 突っ立って適当にバスターを連射するだけでいとも容易く倒す事が出来る、屈指の弱ボスに成り下がってしまった。
動きが単調だとか攻撃を見切りやすいといった理由で弱いと評価されるボスは数あれど、 見切る必要すら無いのは相当な希少種である。
画面を見なくても倒せるというのはあの トードマンですら到達できていない境地であり、
このワールド版ウッドマンこそがロックマン史上最弱のボスであるという声もある。
ワイリー……材料費をケチったな?
ちなみに本作にはヒートマンが登場していないためメタルブレードが弱点となっており、たった4発で倒す事が出来る。
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なお、『ロックマン10』では、過去のシリーズに登場したボス達の能力をコピーしたボス「ウェポンアーカイブ」の『2』のボス代表として選ばれており、
リーフシールドと4枚の木の葉を落として攻撃してくる。
マヴカプでは『ロックマン8』の「トルネードホールド」「ロックボール」と共に
エディが届けてくれる特殊武器の一つになっている。
シールド展開中は相手の攻撃を1回だけ防ぎ、更に飛び道具として発射した際は敵弾を打ち消す効果付きの便利な逸品である。
『
ロックマンX DIVE』ではアレンジされた森林の
ステージと
BGMが使用されている他、実装されたロックマンが固有スキルでリーフシールドを使う。
ただし、ウッドマンではなくスティング・カメリーオがボスを務める。
ちなみにエアーマンと
ナパームマンは
バスター、ウッドマンは「ダイブカード」として登場している。
欧米版アニメ『MEGAMAN』では「2」のボスの中でも特にハンサムかつ高い頭身で描かれており、
リーフシールドの代わりに広葉の形をした鉄製の団扇(斧?)を振り回して戦う。
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この施設は既に我々が制圧した。お前さんたちまだ死にたくないだろう? |
有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏の漫画『ロックマンメガミックス』及び『ギガミックス』では、勿論『2』を再現した「R破壊指令」に登場している。
容姿と仕様は『密林でのゲリラ戦を想定した』という設定となっている。
『2』のボスキャラクターどころか、全キャラクターの中でほとんど原作からデザイン変更がされていない珍しいキャラ。
見た目がメカっぽくないからアレンジのしようが無かったのかもしれない。
他のセカンドナンバーズとは別行動を取って部下のロボットと共にロボット廃棄工場を襲撃し、
かつて「ロックマン誕生」(『1』のエピソード)でロックマンに倒され封印されていた ライトナンバーズを救出してワイリー軍の軍門に下るよう要求した。
原作の気は優しくて力持ちな性格ではなく、単純に凶悪な性格となっている(カットマン曰く「デク野郎」)。
が、 エレキマン達の真意を読み取れず、救出した途端に カットマン達はロックマンの救出に向かってしまうという致命的なミスを犯す。
後にその事に気付き、ワイリー基地の中で暴れ回るエレキマンを襲撃するも、タイマン勝負で返り討ちにされてしまった。
……確かにエレキマンはライトナンバーズの中では破格の強さなのだが、同じライトナンバーズ相手に無傷で戦い続けたメタルマンやエアーマン、
そして全登場人物の中でも屈指のチート性能を持つクイックマンなど、他のセカンドナンバーズと比べると正直あんまりな戦績であると言わざるを得ない。
ちなみにリメイク前の「破壊指令」では、
メタルマンの号令でヘリから飛び降りている間に ファイヤーマンとボンバーマンに倒されてしまうという出オチ同然の更にヒドイ扱いだった。
セリフも一切無かったので、むしろリメイク後の彼は健闘した方である。
後のシリーズでは 『6』を再現した「史上最強の敵」や『ギガミックス』にモブキャラとして登場している。
「よくも騙してくれたな!!許さん!!」
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池原しげと氏が連載していた漫画『ロックマン Dr.ワイリーの陰謀』では、
ウッドマンがジャンプした所を狙って投げたまたさきメタルブレード(ロックマンが命名)を喰らって昇天。
やられる際に「ロックマンが真上に攻撃できるなんてきいていなかったぞ!!」とゲームの仕様に関するメタ発言をしていた
(『ゲームセンターCX』でも上にバスターが撃てない事に対して有野氏に四十肩呼ばわりされている)。
また、同じ弱点のバブルマンもこの戦法で倒しているが、こちらでは「メタルブレード真上撃ち」となっている。
ちなみに、原作では同じ弱点のフラッシュマンに対してまたさきメタルブレードが可能。
有賀氏もこれをネタにしており、昇天するフラッシュマンのイラストを描き下ろしている。
『スーパーアドベンチャー』では
シャドーマンと親友だったらしいが、
同ゲームのプレイ動画では、「シャドーブレードの的だったのでは」「変わり身(身代わり)の術に使われたのでは?」などと酷い言われようである。
この作品での担当声優は
大森章督
氏。
ボンバーマン、ファイヤーマン、マグネットマン、スパークマンも含めて五役も兼任されている。
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エグゼシリーズのウッドマン |
エグゼシリーズには『1』『4 トーナメントブルームーン』『4.5』に登場する。
玉ねぎのような形の身体に蛇腹状の腕、 たらこ唇等、他のネットナビ同様にデザインが元祖と異なる。
かなりの大柄のナビであり、無口だが自然を愛する優しい性格。オペレーターや自然を傷付ける者には容赦しない。
『1』ではストーリーに関わらない一般人のナビ扱い。『4』では自然を愛する性格を逆手に取られ、過激派の口車に乗ってしまう。
ちなみに『4』のウッドマンシナリオではフリーズに直結するバグがあるため、プレイする人は調べておいた方がいい。
『4』ではトーナメントで勝利するとロックマンと魂が共鳴し、ウッドソウルが使用可能になる。
ロックマンが木属性になり、チャージショットがコガラシに変化し、クサムラパネルの上では体力が回復していく。
また、マヒや混乱などといった状態異常を受け付けないステータスガードを持ち、どちらかというと防戦向けの変身である。
ちなみに、クサムラパネルに乗っている時の回復速度はなんと1秒当たり30。これは徐々に回復するタイプの速度では歴代最速。
「HPが2以上の時に致死量のダメージを受けるとHP1で踏みとどまる」アンダーシャツと組み合わせると、普通の攻撃では突破出来なくなる。
ただし、クサムラパネルは炎属性の攻撃を受けると消滅する上、クサムラパネル上では炎属性の技のダメージが2倍になる。
ただでさえ炎属性が弱点のウッドソウルがクサムラパネルで炎を喰らうと4倍のダメージになり、目も当てられない事態になるため注意。
本作では「カワリミ(罠を張り、攻撃を受けると自動で反撃)」と「イアイフォーム(Aボタンおしっぱで構え、敵が自エリアに侵入したら自動で切る)」
を組み合わせたコンボがあり、これをするとAボタンを押すか敵が自エリアに侵入しない限り毒以外のダメージを受けない防御になる。
ここに上述のウッドソウルとクサムラパネルとアンダーシャツを組み合わせると、突破方法がほぼ皆無になってしまう。
おまけにこの状態中ではターン制限があるソウルユニゾンが解除されないため、待っているだけではどうしようもない。
そのため、公式大会では使用禁止になっている。
オペレーターはサロマ。自然を愛する優しい少女で、自然保護活動の一環として科学省の前で自然食を用いた弁当を販売している。
ビジュアルなどからコアな人気はあるが、登場回数が多いわけではないので影は薄くなりがち。
アニメでは出番が増えており、魚屋さんのマサや 骨董品屋の黒井みゆきとともに妙な変装を披露しながらも何度も熱斗達のサポートをする。
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ニコニコ動画におけるウッドマン
主に、てつくずおきば作曲『エアーマンが倒せない』の二番の歌詞でお馴染み。
ヒートマンのステージがクリア出来ない→その為にはアイテム2号が必要→アイテム2号の取得条件はエアーマンの撃破
→でもエアーマンが倒せない→弱点武器のリーフシールドが欲しい→でもウッドマンも倒せない
→弱点武器のアトミックファイアーが欲しい→だけどヒートマンステージがクリア出来ない→その為にはアイテム2号が……
無限ループって怖くね?
……と思っているのか?
実際は上記の通り、
エアーマンはロックバスターで簡単に倒せる弱い方の8大ボスなのであった。むしろ回避技術を要求されるウッドマンがガチ。
とはいえこの歌はあくまでも「
この歌の主人公がエアーマンを倒せない」だけであって「エアーマン自体が全体で強い方か」は問題ではない。
それにどのゲームにも「初心者」とか「得意でない人」というのはいて当然である。「そういう人もいる」と割り切った方がいいだろう。
MUGENにおけるウッドマン
原作再現で歩行とガードは出来ずジャンプと転がり以外の移動手段がないが、特殊なステートを組んでいるらしく、
一度ダメージを受けると、数フレーム(60フレーム=1秒)の間無敵になるため、
コンボゲームのキャラには厄介な相手となる。
投げ技も効かない。
また、このステートには不具合(バグ?)があり、例えば
Killer Whaleに食べられると吐き出されずに戦闘続行不可能になったり、
メトロイドの運送技を受けると画面外に消えて戦闘続行不可能になる等の問題もある。
加えて投げ無効化のステートのため、強制的に投げ判定にされるとフリーズする。
逆に
グラビティブレス(投げ技扱い?)といった特定の技が効かない。
この仕様は他のワイリーナンバーズも同じで、仕様という意味で相手を選ぶキャラである。
かの
マスクドデデデと同じステートと言えば、どれだけヤバイ実力を持つかは想像に難くないだろう。
この他には海外製のコンプゲーム用に製作されたファミコン版のウッドマンが存在するが、自分で操作する事は出来ない。
出場大会
*1
『ロックマン10』のウェポンアーカイブ戦での彼はこちらに近い切断系のトリプルブレイド、次点でホイールカッターが弱点となっている。
逆に炎属性のソーラーブレイズは1ダメージ止まりなので注意。
最終更新:2025年05月11日 11:11