スーパーマリオコレクション
とは、【スーパーファミコン】用のゲーム。
概要
【スーパーファミコン】で発売したマリオシリーズのゲームソフト。
【ファミリーコンピュータ】向けに作られていた【スーパーマリオブラザーズ】、【スーパーマリオブラザーズ2】、【スーパーマリオブラザーズ3】、【スーパーマリオUSA】を4本まとめてリメイクしたオムニバス作品。
ゲーム内容やグラフィックは全て作り直されており、本作以降は【マリオ】と【ルイージ】のドット絵は差別化されるようになっている。
また、作り直したにもかかわらず、階段甲羅キックで無限増殖や壁上がり、クッパの下半身の当たり判定といった、テクニックとも呼べるようなプレイヤーに有利なバグは修正されずにわざわざ再現がされている。
これには、スーパーマリオブラザーズ2でこのようなテクニックを前提とした配置になっているコースが存在するという事情もある。(残り人数128でオーバーフロー等の不利なバグやゲームを壊すものは修正済み。)
操作感は各種FC版と異なるが、これは開発中にソフトを横に並べ、見比べて調整したという原始的な移植を行っていたためである。(参照:社長が訊く)
北米や欧州では「Super Mario All-Stars」のタイトルで販売。そちらでは日本版スーパーマリオブラザーズ2が未発売だったため、それは「SUPER MARIO BROS.: The Lost Levels」と題されている。
収録作品と変更点
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【スーパーマリオブラザーズ】
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進行状況がワールド単位で記録される。
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2Pプレイではミスした場合の外、コースをクリアした場合も交代となった。
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ゲーム開始時の残り人数の初期値が5になった。2も同様。
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タイトル画面に出るトップスコアも記録される。2も同様。
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ループ面では通ったルートに対応した正解音、不正解音が鳴るようになった。2も同様。
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ボーナス面でVSスーパーマリオブラザーズのネームエントリーのアレンジBGMが流れるようになった。2も同様。
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【にせクッパ】登場時、本物クッパ登場時にそれぞれ新たな専用のBGMが流れるようになった。2も同様。
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1度に表示できるキャラクター数がFC版よりも多いため、 FC版ではキャラクター数の上限に引っかかって登場できなかった敵キャラが本作では登場する場所もある。2も同様。
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コース開始前の残り人数の表示の際に、そのコースで出現する敵が表示されるようになった。ただしコース4に関しては詳細不明という扱いなのか、クッパ以外に出現する敵がいる場合でも常にクッパのみの表示になる。2も同様。
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FC版にあったクリア後の2週目は、本作ではワールドに★マーク付きで表現され、1周目とは別扱いでセーブデータに進行度が記録される。
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8-4をクリアすると、そのまま1-1★に移行してプレイが継続される。8-4★をクリアすると1-1★にループする。
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各ワールドのコース4クリア時にタイムボーナスの清算が行われるようになった。
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タイトル画面でBGMが流れる。FC版USAのタイトルと同様に水中面のアレンジだが、異なるアレンジである。
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W8-4の水中面で水中面BGMが流れなくなった。配色も通常の城と同じものになっている。
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【スーパーマリオブラザーズ2】
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上記のスーパーマリオブラザーズの変更点の内、「2も同様」のものは本作にも適用。
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進行状況がコース単位で記録される。
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セーブして終わる事ができるため、誤って逆ワープの土管に行ってしまってもセーブして終われば回避できる。よって、逆ワープは罠としての意味を失った。
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ロード時にタイトル画面を経由するため、マリオかルイージを毎回選択できる。実質的に任意のコースで交代できるようになった。
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毒キノコが紫色でドクロマークありの姿になり、見分けやすくなった。紫色の姿は【スーパーマリオブラザーズデラックス】を始め、後の多くの作品でも踏襲された。
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一部のハンマーブロスが、出現した時点で突撃してくる。
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8-3とD-3では、FCD版では背景の城壁がレンガブロックと完全に同一で、それを逆手に取ってレンガブロックを配置し「何もないように見えて実はレンガブロックがある」という手法になっていた。本作では背景の城壁はレンガブロックと異なるのでそのまま配置してはレンガブロックがある事が分かってしまうので、隠しブロックに変更された。この変更によって、FCD版ではブロックを叩かなくてもレンガブロックなので上に乗る事が出来たが、本作では隠しブロックなので叩かないと乗れなくなった。(1の8-3にも同様のレンガブロックが1つあるが、これは隠す事が重要ではないのと、1はFC版でも該当のレンガブロックには白い横線が入っていて存在が認識できていた事もあり、本作でもそのままレンガブロックが配置されている。)
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Aワールドに行くには1回クリアするだけでそのまま行けるようになった。
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A~Cワールドのコース4に出てくるにせクッパがハンマークッパになった。また、正体がFCD版と異なる。
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Dワールドのコース4に出てくるにせクッパ(トゲゾー)が本物のクッパになった。
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9-1と9-2の背景が普通の水中面になってしまった。
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9ワールドに行く条件はセーブデータに記録されるため、9ワールドに行ける状態のデータでワープをしてセーブをするとそのデータでは2度と行けなくなってしまうので注意を要する。
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9ワールドに行く条件を満たした状態でAワールド以降をプレイすると、敵の動きが速い高難易度モードになる。
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8-4、D-4クリア時の残り人数ボーナスの清算は行われなくなった。
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タイトル画面でBGMが流れる。水中面のアレンジだが、1、USAのタイトルとは異なるアレンジである。
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日本での発売はスーパーマリオブラザーズ3よりも後だが、日本国外版の発売日基準に合わせられているのか、ゲームタイトルの並びではスーパーマリオブラザーズ3の前になっている。
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進行状況がワールド単位で記録される。これに伴いコンティニュー制限数が廃止。
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コースでミスした場合、再開前にプレイヤー選択ができるようになった。
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残り人数の扱いが「1の時にミスしたらゲームオーバー」になり、ゲーム開始時の残り人数の初期値が5になった。
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スロットに7が追加された。
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スロットがボタンを押した後即座に止まる目押しではなく、ボタンを押した後ゆっくりリールが止まる形式になった。ただしどこで押せばどこで止まるかは完全に決まっているため、実際は目押しできる。
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説明書に自殺コマンドが載っている。自殺コマンド自体はFC版にもあったが、異なるコマンドに変更されている。
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【スーパーマリオブラザーズ3】
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進行状況がワールド単位で記録される。現在攻略中のワールドに関しては、砦のクリア状態も記録される。これは、ゲームオーバーになった後再開した時と同じ状態となるという事である。
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残り人数の扱いが「1の時にミスしたらゲームオーバー」になった。
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ゲーム中の文章にカタカナが普通に使用されるようになった。(FC版では「ピ」「チ」のみ)
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十字ボタン上を押して入れる扉が、ドアノブ付きの開閉するグラフィックになり、一目で扉とわかるようになった。
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ピーチ姫の手紙の画面でもBGMが流れる。
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【王様】がマリオキャラの姿に変身するようになった。
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5-1のコースの形状が異なる。
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スーパーからパワーアップした状態(ファイア、しっぽ等)の時にダメージを受けるとスーパーに戻る。(これは日本国外版のスーパーマリオブラザーズ3の仕様でもある。【スーパーマリオランド2 6つの金貨】以後はこの仕様が標準となった。)
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2Pの時にゲーム中に行える「なつかしのマリオブロスゲーム」とは別で、対戦用のモードであるバトルゲームが追加された。バトルゲームのルールや仕様は「なつかしのマリオブロスゲーム」とは少し異なる。
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ルイージでクッパを倒した場合、エンディングに登場するのがルイージになった。
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タイトル画面でBGMが流れる。1の水中面のアレンジだが、1、2、USAのタイトルとは異なるアレンジである。
関連作品
Super Mario All-Stars + Super Mario World
北米などで発売した【Super Nintendo Entertainment System】のバンドル「Mario Set」に同梱した特別版。
従来の4作品に加え、【スーパーマリオワールド】も収録されている。
それにはルイージのグラフィックが変更、タイトル画面にヨッシーがいる、といった細かい変更点がある。
移植
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スーパーマリオコレクション スペシャルパック
2010/10/21にスーパーマリオブラザーズ25周年を記念して発売したWii用ゲームソフト。バーチャルコンソールでは無い。SFC版のベタ移植。
特典として「スーパーマリオヒストリー 1985-2010」と題したブックレットとサウンドトラックが付属している。
余談
本作の公式ガイドブックにて、タイトル画面のがやがやした音声の中に「ビールおかわり」という英語のセリフがある事が明かされている。飲酒描写を避けるために日本国外版では削除されたが、日本版ではそのままとの事。
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最終更新:2025年01月01日 02:15