蒸発器
- スクリュー圧縮機の特徴
通常オイルインジェクションに因り、多気筒圧縮機に対し吐出しガス温度は低温
- 磨耗に因る性能低下
往復圧縮機のコンプレッションリング磨耗に伴うガス漏洩に因り下記性能が低下
- 液戻りに因る性能低下
冷媒・潤滑油の混合に伴うオイルフォーミングに因り潤滑油の粘度が低下
- 吸込み蒸気圧力の過剰低下に伴う弊害
- 圧力比の上昇
- 高圧力に伴う吐出し温度の上昇
- 高負荷に伴う圧縮機の過熱運転
高圧部位における障害・対処
内圧が大気圧に対し高圧の場合、内部ガスが漏洩
不凝縮ガスに併せ多少の冷媒が排出
- 液封
- 流路の区間閉鎖に伴い発生
- 流路膨張に伴う昇圧を下記の安全装置に因り排圧
低圧部位における障害・対処
- 感温筒の障害に伴う弊害
- 脱落
- 温度上昇に併せ検出圧が上昇
- 膨張弁の開放量拡大
- 冷媒供給量が上昇
- 蒸発器の出口において冷媒過熱度が減少
- 封入冷媒の漏洩
- 検出圧が減少
- 蒸発器への冷媒供給量が低下
- 膨張弁の開放量縮小
- 冷媒供給量が減少
- 蒸発器の出口において冷媒過熱度が上昇
- 蒸発温度の低下要因
擬似低負荷状態に因り下記を誘引- 膨張弁以前の流路におけるフラッシュガスの生成
- 冷却器への着霜
- 冷媒への潤滑油の多量混入に伴う潤滑油に因る保熱
- 空冷式の場合、冷却器への送風量減少
- 冷媒蒸発・冷却対象の温度差
冷却対象における設定許容温度の低下に対し冷媒蒸発温度差は縮小
保守
- 冷媒の充填要項
- 単一構成冷媒において流体状態は不問
- 非共沸冷媒においては液体状態に限定
ハイドロフルオロカーボン冷媒における取扱要項
- 水分の吸収が容易な合成油の特性に因り適正に管理
- フレア接続における塗布潤滑油は下記に限定
- 真空乾燥
- 特徴・用途
- 減圧に伴う水分気化に因り水分を除去
- 腐食・氷結防止措置としてフルオロカーボン冷凍設備に対し有効
- 乾燥速度の向上
- 真空ポンプの排気量減少に際し窒素ガスを注入
- 真空破壊後の再排気に因り乾燥時間を削減
制御機器
- 弁の動作特徴
- 直動式
受圧によるバネ伸縮に因り開閉量を変更
- パイロット式
- パイロット弁の動作に因り主弁開閉量を変更
- 開閉に際し加圧が必須
- 油圧保護圧力スイッチ
誤動作防止に基き作動圧への到達後、遅延時間を実装
- 電子式サーモスタット
検出部位として白金抵抗線、サーミスタ
- 高圧圧力スイッチ
下記への適合時、復帰操作は手動に限定
付属機器
- 油分離器
通常、下記要件に際し付設- 長距離となる配管
- 蒸発器の並列運用
- 低蒸発温度の冷凍装置
- 高圧受液器
冷媒備蓄に関する要項- 内容積の80[%]以内となる冷媒備蓄量
- 20[%]の蒸気容積の確保
- 油回収器
- 満液式蒸発器、低圧受液器に付設
- 潤滑油混合冷媒を回収・分離
配管
- 横走り管の支持間隔
下記に際し間隔を低減- 圧力変化に際し振動作用拡大を伴う管径の縮小
- 同径条件の場合、鋼管に対する銅管
- 吸込み管の配管要項
口径の拡大に因り流路抵抗・圧力降下を低減
- 吐出し管の配管要項
停止時における潤滑油・冷媒逆流の防止構造
安全装置
- 安全弁の口径
圧縮機の安全弁における要項- 最大負荷における吐出しガスに対する排出性能の具有
- ピストン押しのけ量に因り最小口径を選定
- 高圧遮断圧力スイッチ
圧力誘導管の吐出し管上部への接続要因
圧力試験
- 気密試験
- 耐圧試験に因る耐圧保証後の試験
- 耐圧試験に対し低圧
- 試験時間経過に伴う温度変化時
、圧力変化に対する補正を併せ圧力を測定
- 設備全体に対する試験の場合
、改修の想定に基き防熱工事施工前に試験
- 銘板・刻印
被試験品本体に対し耐圧・気密試験圧力を明記
据付・試運転
- 潤滑油
低温冷凍装置に対し低含有蝋分の潤滑油を選定
- アンモニア受液器
防液提の併設に因り冷媒漏洩時の毒素拡散を防止
- 地盤
設置に際し作用荷重が基礎底面への各部位において許容応力以下となる据付
最終更新:2010年03月06日 19:09