円盤生物

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円盤生物 - (2021/12/12 (日) 08:41:26) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/29 Mon 17:41:03
更新日:2024/04/19 Fri 23:08:04
所要時間:約 14 分で読めます





円盤生物とは、円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンレオ』をはじめとしたウルトラシリーズに登場する敵。本作屈指のトラウマの塊でもある。

主な登場は『レオ』40話からの「恐怖の円盤生物シリーズ!」。

概要

地球から1000万km離れた所に存在する悪魔の惑星「ブラックスター」から派遣され、ブラック指令の指示の下、ウルトラマンレオ抹殺のために活動する地球侵略用生物兵器群。


戦闘用の怪獣形態に加え、移動時等にはサタンモアを除き円盤形態に変身し空や宇宙空間を自在に飛び回ることができる。
また一部の個体は分裂や小型化が可能であり、総じて隠密性にも優れる。

基本的にブラック指令の水晶玉で操られるが、実際あまり制御できておらず、情報伝達に問題があるせいで、重要なこと(レオの正体とか)が認識できていない。

正体不明の敵であったが『ウルトラマンメビウス』で再襲来したことから、エンペラ星人が黒幕の可能性を指摘するファンも。


『レオ』放送当時の児童誌の記事では円盤生物の生態について少なからず触れられている。
円盤生物は地球から約1億5千光年離れた位置に存在する、宇宙のゴミが流れ着く空間「ダストゾーン」に生息する生命体であり、
普段はそこで宇宙のゴミを食べてエネルギー源とし、ブラック指令により何年もかけて育てられたと解説されている。
円盤生物にとっては汚染された環境こそが最も住みよいらしく、美しい自然が残された地球に対しては強い憎悪を抱いているらしい。

ちなみにレオの得意技はご存じ宇宙拳法だが、ブラックエンド以外の円盤生物は基本的に浮遊しているため、レオキックなど威力が流されてしまい効果が薄い。
そのため、円盤生物を相手にした場合の決め技はほぼ光線技となっている。



●円盤生物一覧

シルバーブルーメ

全長:0.4~29メートル
体重:1.2キログラム~1万トン
出身地:ブラックスター

地球侵略1号機。『レオ』40話にて登場した、最初の円盤生物。
トラウマ1号。
風鈴やクラゲに似た外見を持つ。
劇中の防衛隊MACを基地ごと飲み込んで壊滅させ、おおとりゲン(レオ)を除いた隊員全員が殉職、隊長モロボシ・ダンウルトラセブン)も生死不明に。
さらにその後、レオの追撃を振り切って地球に飛来し、ゲンの恋人や知り合いも殺害してしまう。
殺人方法もさながら、ドラマのレギュラー陣のほとんどを殺し、挙句に喰いつくす等、「ウルトラシリーズ」最悪の怪獣としても有名。
レオとの戦闘で腹からマッキー2号などの残骸が引きずり出されるシーンがあった。エグい。
奇襲に秀でる一方で戦闘能力はあまり高くなく、子供達の救出が完了するやスパーク光線で吹っ飛んだ。

詳細は個別項目を参照。


ブラックドーム

全長:0.7~45メートル
体重:16キログラム~1万トン
出身地:ブラックスター

地球侵略2号機。ビジュアルは蟹(シオマネキ)。
巨大な右手のと口から吐くあらゆるものを溶かす緑色の「ペプシン溶解泡」が武器。
小型時にはチョコチョコ動きながら「キュッキュッ」と鳴く。妙にかわいい。
小型化の際には化石に擬態していた。

で誘導されるため、呼び寄せたブラック指令の命令をガン無視して、UFOを呼ぼうとしていたトオルたち子供のに反応してしまったアホの子。
ブラック指令の「ブラックドーム、どこへ行くんだ!」という台詞がシリアスな笑いを誘う。
他にもゲンに(レオに、ではない)鉄の棒を刺されただけで小型化して逃げ出したり、
小型化形態の姿と鳴き声がかわいくて人を襲うシーンで全く恐怖感がなかったり*1と色々残念な子。
持ち込まれた大学内で巨大化してレオを苦しめたものの、最期はスパーク光線とシューティングビームのコンボであっけなく爆破炎上。


アブソーバ


全長:0.15~70メートル
体重:900グラム~1万トン
出身地:ブラックスター

地球侵略3号機。ビジュアルは緑と赤のクラゲ。
「吸収」が語源になっているように、長い触手から石油や生体エネルギーを吸収する他、ロケット弾や4000℃の火炎「コスモファイヤー」を撒き散らす。
頭部の目からはビーム、全身から青い毒ガスを煙幕のように噴射させ、地震すら引き起こせる円盤生物屈指の技のレパートリーを持つ。
金星と水星の生物や物質の合成怪獣であり主食は石油などの化石燃料。

円盤生物らしく血も涙もない冷酷な性格で、
餌となる化石燃料を求めコンビナートを襲撃しつつ破壊活動を繰り返しながら、小型化状態で「非力な生物」を装うことで傷付いた動物の世話をしている子供・下妻英行の優しい心につけ込んで小屋の中に潜伏。
小屋で匿われていることを利用して破壊工作を進め、英行少年から生命エネルギーを吸い取ることで力を蓄えていた。

一時は動物を慈しむ余りゲンすら拒絶した英行を徹底的に利用するもゲンとトオルに存在がバレ、攻撃を受けた結果本性を現し、
英行諸共レオを抹殺しようと容赦なく動物を焼き殺して巨大化し暴れ回り、その過程で英行に深い絶望と憎しみの感情を植え付けてしまった。

戦いでは空中に浮いている関係で打撃が大きな効果を上げず、レオキックに堪え、トオルと英行を人質に取る戦法もあっさり潰され、なす術を失ったところを同じ部分にエネルギー光球を食らい爆発した。
だが怒りから我に帰った英行は「僕がやっつけてと言った。僕が殺したようなものだ…」と呟いており、彼の心に深い傷と哀しみを残してしまう苦い結末に終わった。

このアブソーバの敗北によってブラックスターは作戦を転換。
直接レオを攻撃・打倒するのではなく、「レオを精神的に追い詰めて暗殺する陰湿な搦手」をメインにし始める。


デモス

全長:0.4~110メートル
体重:2キログラム~1万6千トン
出身地:ブラックスター

地球侵略4号機。ビジュアルはクモヒトデに近い。
トラウマ2号。
人間に張り付き触手から血液を一滴残らず吸い取ることができ、巨大化するとなんでも溶かす溶解泡「バブラー」を出して攻撃する。この泡は人体を一瞬で消滅させられるほど強力。
触手は吸血だけでなく、歩行の際に足代わりに使ったり相手に巻き付けることで精神を乗っ取り操ることもできる。
また分身を操る能力を持つ初の円盤生物で、司令塔兼本体となる「マスターデモス」と分身である「デモスQ」3体の合計4体に肉体を細分化させられる。

地球侵略ではなく「レオの暗殺」を主目的とした初の円盤生物であり、劇中ではレオの正面対決を最初から放棄。
レオが地球ではおおとりゲンであることを見破り住んでいる場所まで特定し、敢えてゲンを狙わず彼の周囲半径2キロで無差別殺人を起こし、「街の人間全員を皆殺しにするのを止めて欲しければ降伏して殺されろ」と脅迫した頭脳派。
でも得た情報を全くブラック指令に報告しない職務怠慢者。

デモスQをレオの住む街の各所*2に配置して自身は警察署のゴミ箱に潜んでいたが、壁を溶かして侵入した事がバレて捕まってしまい科学捜査研究所によって焼却処分されそうになったことで本性を露呈してしまい、そのまま分身達を呼び寄せ融合・巨大化した。
一応空は飛んだが、レオとの対決時には地べたについた状態で戦い、また高層ビルを溶かす際は上からではなく下から溶解液を分泌して徐々に崩していった。
スパーク光線とウルトラショットのコンボで死亡確認。
因みにデモスQが玩具屋に潜むシーンでは、エキストラの客がデモスQの人形を撮影小道具ではなく玩具だと思い込んで購入しかけるというアクシデントがあったそうな。


  • デモスQ
レオ暗殺のために街にばら撒かれた3体の分身…というか分裂体。
見た目は超小型のデモスそのもの。
本体と同じ吸血能力と洗脳能力、円盤形態への変身機能を持ち、美山家の周囲2km圏内に潜伏。
夜中の時間帯に美山家周辺の一般市民を次々と殺害することでレオを精神的に追い詰めていった。
デモスがレオに倒されて炎上したのと同時に本体から分離して逃げ出そうとするも力尽き、彼らもまた消滅する。


ブラックガロン

身長:0.3~50メートル
体重:4キログラム~2万3千トン
出身地:ブラックスター

地球侵略5号機。ビジュアルはカメとカエルを足して2で割ったような外観。
鳴き声はゴモラ
汗はニトログリセリンという夏場は辛そうな体質で、両手から発する火花のような熱線「火針連弾」と長い舌、頑強な肉体が武器。
手足を引っ込めて熱線を放つ事で、ガメラのように回転しながら高速飛行でき、戦闘では体当たり攻撃に活用する。

流れ星に擬態して変身前のゲンとトオルを襲撃するが失敗。
そのあと小型化形態時に隕石と間違われて研究所に持ち込まれ、ハンマーでガンガンぶっ叩かれた挙句バーナーで炙られるという苦行に耐え抜き、そのまま本性を露わにして暴れ回るが、弱点の舌をハンドスライサーで切断され絶命した。

円盤生物初の操演オンリーではない着ぐるみ怪獣。同時に、人間を一人も殺害していない初の円盤生物でもある(破壊活動はしている)。
それにしてもゲンとトオルの忠告を聞かず、研究所を破壊された中森大介所長ザマァ…(人の話ちゃんと聞かないと損するよ)


ブリザード

身長:0.48~59メートル
体重:13キログラム~1万7千トン
出身地:ブラックスター

地球侵略6号機。
ヒトデのような体にイカのような頭部、そしてアシュランのように前後両方に顔があるというなかなか強烈な見た目。
トオルの心に新たなトラウマを植え付けた張本人。
青い頭の腹部からは人間を一瞬で凍らせるだけでなく橋すらも崩壊させるマイナス100℃の冷気を吐き、
赤い頭の腹部からは摂氏1000℃以上の炎「烈怒火炎地獄」を吐く……あれ?
円盤形態では冷気や炎の他、赤い煙幕を撒くことも可能。

レオの打倒ではなく、ブラックスターを調べていた研究者達の暗殺を主任務とした円盤生物で、地球に侵入した後は本体は湖の底に潜伏。
「人間は子供には警戒心を持ちにくい」という盲点を突き、「眉子」という幼女の姿をした分身体と冷凍ガスを口から吐くフランス人形型の分身体を生み出すと、フランス人形を介して指示を下す形で眉子を操り、標的を冷凍ガスで次々と暗殺。ブラックスター調査チームを壊滅させた。

正体が露見すると眉子を回収した後、怪獣化。
2つの顔と炎と冷気を操ってレオを苦しめたが、最期は空へ逃げようとしてハンドビームを食らい爆発四散。
後には眉子が持っていた人形の残骸だけが残されていた。


  • 眉子
演:池田恭子

ブリザードが任務遂行のため生み出した人間型の分身体。
ブリザードが地球に飛来した夜、ゲンとトオルの前に姿を見せている。
どこにでも居そうな人間と全く変わりない外見だが、終始無表情かつ無言で、感情表現も極めて希薄。
ブリザードに与えられたフランス人形を使い作戦を実行した。
眉子がブリザードの分身であることは確かだが、彼女が本体なのかそれともただの分身であったのかは不明。
ゲンを庇ったトオルを殺す事を躊躇うなどの感情表現を見せ、トオルも彼女はブリザードに操られた人間であると信じていた。


  • フランス人形
「間もなく日が暮れる…行け!行って使命を果たせ!!」

ブリザードが眉子に与えた人形。
口から冷凍ガスを吐き、自律飛行も可能。
冷凍ガスは人間を数秒で氷漬けにして絶命させる威力を誇る。
ブラック指令の命令を眉子に伝える受信機の役割も果たしており、一部では眉子同様ブリザードの分身として扱われる場合もある。


ハングラー

全長:64メートル
体重:2万4千トン
出身地:ブラックスター

地球侵略7号機。
姿はチョウチンアンコウそのものだが、泳がない。というか手足があり、二本足で立てる。
巨体を生かした噛み付き技「マウスアタック」の他、口から「溶解火炎」を吐く。
主食は自動車で、地球侵入後は夜の町でトンネルに擬態し、頭の触角を信号のように点滅させて磁力線を放射する事で餌を引き摺り込んで食らっていた。
レオの攻撃を受け付けない強固な巨体を誇る。
一見知性は無さそうだが、レオが右手を負傷している事に気付き、右手を執拗に攻撃して追い詰める狡猾さと悪知恵を持つ。

密かに地球に侵入して地中に身を潜め密かに活動していたため、ゲンでさえその存在に気付かなかった。
しかし、白昼堂々現れて車を喰いまくったことでその存在を認知される。
変身前に右腕を怪我をしていたレオをピンチに追い込むが、アストラ小さくなって体内に入り込みそのまま巨大化するというえげつない攻撃「ウルトラリダクション」で瞬殺された。レオ本編で唯一レオ以外のウルトラ戦士に倒された円盤生物である。
ちなみにこの戦いでのレオは上記の通り右腕に怪我をしていたため、変身直後に直立不動で空からフリーフォール頭突きをかますという衝撃的な登場をかましている。


ウルトラマンオーブ 完全超全集』に掲載された「ウルトラマンオーブクロニクル〈年代記〉」では、第5章「空飛ぶ円盤の謎を追え!」に登場。
ジャグジャグのストーカーことビランキに操られ、彼が執心しているクレナイ ガイを消す事を目的に、中南米バーレスク海域の「バーレスク・トライアングル」にて飛行機や船舶を襲っていた。
脚本の中野貴雄氏曰く、当初は『ウルトラマンA』のカイテイカガンの出番が予定されていたが、UFOをネタとしたエピソードだったため円盤生物のハングラーに変更になったとの事。


ブラックテリナ

全長:78メートル
体重:1万9千トン
出身地:ブラックスター

地球侵略8号機。トラウマ3号。
二枚貝から3対の触手(内2対には爪が付いている)が生えたような姿で、一瞬見える殻の内部は剥き出しになった脳味噌と2つの眼球が露出するかなりトチ狂ったグロいデザインである。
デザインの他にも作戦、作戦に使ったもの、やられ方全てがキモい。
武器は触手と火花状の熱線「ファイヤーレイン」。
桜貝に酷似した分身「テリナQ」を拾った人間を操る能力を持つ。

地球侵入後は東京上空からテリナQを東京都内に大量にばら撒き、操った人々を利用してレオ抹殺を目論む。
操られた人の狂気っぷりはかなり怖い。この回がトラウマになった人も多いはず。

レオの変身前にテリナQで負傷していた右目を執拗に狙い触手やファイヤーレインで攻撃するも、殻の中に手を突っ込まれて中身を殴り潰されて青い血を撒き散らし、ダークシューターとエネルギー光球で倒された。
ちなみにこいつもレオ=ゲンと知っていたにもかかわらずブラック指令に報告しなかった職務怠慢者。


  • テリナQ
全長:6センチメートル
体重:20グラム

ブラックテリナの分身とも言うべき小型生物。
外見、大きさ共に桜貝と同様であり、都内へ無数にばら撒かれ、桜貝を幸運を呼ぶお守りと信じる少女・マリ子を通して媒介された。
テリナQを拾い身につけた人間はブラックテリナの意のままに操られてしまう。
防御力は非常に低く、叩きつけられた程度で砕けて青色の液体になって溶けてしまう。
ただし自分を傷つけようとした者は目などに張り付いて出血させて殺す。ゲンも右目をやられ、一時失明した。
なお当初は本物の桜貝を使う予定だったが、東京湾付近では桜貝は入手できないことから断念し、急遽模造品を制作させたという。


サタンモア

全長:60メートル
体重:1万5千トン
飛行速度:時速3400キロメートル
出身地:ブラックスター

地球侵略9号機。
水棲生物ではなく絶滅した鳥のモアがモチーフの円盤生物。
硬く大きな嘴を突き刺す「クラッシュアタック」、目から放つビーム、口から乱射するミサイル弾が武器で、防衛軍の迎撃部隊をあっさり壊滅させる戦闘力の持ち主。
更に腹部から大量にばら撒く小型の分身「リトルモア」に無差別殺戮を行わせ、自身が街の破壊を担当することで東京を大混乱に陥れた。

レオの抹殺と日本列島の破壊を目的に襲来。
倒壊しかけの高層ビルを支えていて動けないレオをいたぶるが、中にいた人の避難が完了した途端にシューティングビームで40秒で瞬殺された。多分真っ向からの戦闘力じゃブニョを除いて円盤生物最弱。
だが、ちゃっかりとゲンの友人一人を殺害するという悪あがきをしていた。その殺害方法はリトリモア2体が嘴で相手の全身をグサグサ刺しまくるという、レオ本編で最も痛々しい殺し方だった。
ちなみにこいつは襲われる直前、ゲン=レオということを知ってしまった。仕方ないね。

ブラックテリナとサタンモアは、怪獣図鑑に写真が乗せられる時、なぜか後ろから撮ったものを使われることが多い。
デザイン画では「怪鳥円盤バードン」と命名されていた。勿論、前作『ウルトラマンタロウ』に登場した火山怪鳥とは関連はない。
モチーフは絶滅した巨大な鳥であるモア。モアは飛べないのにサタンモアが飛べたのについては禁句である。


居村眞二による漫画版『ウルトラマン80』では、デビロンが80に見せる幻影として登場する。
漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではブラック指令が搭乗する戦艦はサタンモアを模した形状をしている。


  • 怪鳥円盤 リトルモア
全長:30センチメートル
体重:8キログラム

サタンモアの腹部の穴から艦載機のように吐き出される、小型の怪鳥型分身体。
武器は硬い嘴以外持たないが、飛行能力を持つため機動力は高い。
サタンモアが建物を破壊している間、群れで人間に襲いかかり人を殺戮していくのが使命。
これでゲンの旧友・和久宏を殺害するが、サタンモアの死後の消息は不明。


ノーバ

身長:0.1~57メートル
体重:20グラム~1万トン
出身地:ブラックスター

地球侵略10号機。ビジュアルは赤いテルテル坊主。
円谷の予算削げ(ry
トオル少年がノーバを肩に載せて線路を歩く姿はなんだか微笑ましい。
低予算故に着ぐるみが手抜きだが、そのシンプルさが逆に恐ろしさを際立たせ、子どもたちに恐怖を煽った。
何故か『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』などの派生作ではブラック指令の相方を務めることが多く、『メビウス』以降も活躍が多い。

詳細は個別項目を参照。


星人ブニョ

身長:1.9~61メートル
体重:84キログラム~2万3千トン
出身地:ブラックスター
演:蟹江敬三(星人ブニョ時)

本来はブラック指令の想定に無かったブラックスター11番目の刺客。
登場時ブラック指令にボロクソに言われた上頭脳しか取り柄がないように言われるが、敵の攻撃を受け流すので結構強い。
レオを宇宙ロープで捕らえてから冷凍し、それをブラック指令が鋸でバラバラにしたが、ウルトラマンキングの介入により計画は破綻する。

詳細は個別項目を参照。


ブラックエンド

身長:55メートル
体重:2万9千トン
走行速度:時速170キロメートル
出身地:ブラックスター

地球侵略12号機。
『ウルトラマンレオ』ラスボスにして、設定上は最強最後の円盤生物。
まん丸いスイカ型の身体にワニに似た顔、二本の太い脚に長い尾っぽと最早円盤でも何でもない外見。
口からの火炎「デスマグマ」と、肩口から生えた象牙のような形状の角が武器。
宇宙から地球に向かっていたのに、何故か地中から現れた。ひそかに隠れていたらしい。
単純な戦闘能力なら最強だったのだろうが、トオルの自立を見届けたことで闘志が湧いたレオには全く刃が立たず、ほぼ一方的にボコられる。
ブラック指令がトオルを人質にとったことで、ようやくレオをボコり返すが、ウルトラセブンからテレパシーを送られたことや、あゆみたちの活躍で救出されたトオルから渡されたブラック指令の水晶球を用いたレオの水晶返しで倒された。

映画『太陽を盗んだ男』で主人公が見ていたテレビに映るシーンがある。
ウルトラマン80』1話ではクレッセント出現までに怪獣が5年間現れなかったとナレーションされ、
これはブラックエンドがレオに倒されてからの年数である。
また『ウルトラマンメビウス』ではゼットンパンドンと共にファイヤーウインダムの素体に選ばれた。

詳細は個別項目を参照。


ロベルガー

体長:55メートル
体重:1万9千トン

ウルトラマンメビウス』に登場。
エンペラ星人がブラックスターの破片から作りだしたと言われている、今までの記録のない新種の円盤生物。『レオ』の円盤生物と比べるとメカっぽい。
「ウルトラマンメビウスの抹殺」のみを使命としており、それを連呼しつつ行動する。
目と両手から撃つ光弾が武器。
怒涛の光弾連射でメビウスを追い込むが、GUYS全隊員によるファイヤーウインダム、ガンブースター、トライガーショットの攻撃を受けて怯み、バーニングブレイブとなったメビウスのメビュームバーストを受けて倒された。
ぶっちゃけこいつが円盤生物最強な気がしてならない。
『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』にも登場し、新世代GUYSとウインダムに倒される(ただし倒されたシーンの描写は無し)。
新世代GUYSが強いのか、この個体が弱いのか…


ロベルガー2世

体長:55メートル
体重:1万9千トン

80先生に追われて地球に飛来した、色違いで角が増えたロベルガー。
メビウスと無敗の80という2大ウルトラマンを光弾連射で圧倒するが、ウルトラレイランスを刺され、続けて放たれたサクシウム光線とメビュームシュートで倒された。
活躍自体は地味だが、こいつのおかげで80とメビウスの共闘が見れた事を考えれば結果オーライ。


ブラック指令

ブラックスターから派遣された地球侵略の為の指揮官
水晶玉を使って円盤生物を操る全身黒ずくめの怪人。
日本語としては誤用だがブラック「司令」ではないので注意。
円盤生物を操る、と言っているが実際あまり制御できていない。
最終話でトオルにを突きつけて人質にするも、数人のガキに水晶玉を奪われた挙げ句、水晶玉が割れた事で溶けて死ぬ。

演者の大林丈史は、かつてスタントを務めた『木枯し紋次郎』を意識して帽子を三度笠、マントを道中合羽、ステッキを長楊枝に見立てた工夫を取り入れている。

後に『ウルトラマンオーブ』第22話「地図にないカフェ」にてまさかの再登場を果たした。

詳細は個別項目を参照。


●ブラックスター

円盤生物が棲む悪魔の惑星。
レオによって破壊されたが、破片から新たに円盤生物(ロベルガー)が作られているため、ウルトラ兄弟によるとブラックスターそのものが円盤生物である可能性があるらしい。
『ウルトラマン大辞典』でもブラックスターが円盤生物であった可能性を言及している。


余談

『ウルトラマンG』にも「UF-0(ユーエフ・ゼロ)」と呼ばれる円盤生物が登場しウルトラマングレートと戦ったが、ブラックスター系の円盤生物とは関係のない模様。

ウルトラ怪獣擬人化計画』ではKADOKAWA版にてシルバーブルーメ、ノーバ、ブラック指令がラインナップされている。



MAC全滅!
追記、修正は生物だった!

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