RX-78-2ガンダム

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RX-78-2ガンダム - (2022/07/05 (火) 02:38:53) の編集履歴(バックアップ)


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更新日:2024/05/03 Fri 18:00:47
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1/1化 2号機 Gファイター HGUC_021 MS RX-78 RX-78-2 RX計画 V作戦 たまに機体の形が不安定←作画崩壊 みんな大好き アムロ・レイ ガンダム ガンダムタイプ コアファイター コメント欄ログ化項目 スーパーロボット トリコロールカラー ビヨンドの煌き ファースト ファーストガンダム ラストシューティング レディ・プレイヤー1 一年戦争 一騎当千 主人公機 伝説 伝説←伝説から神話へ… 伝説のラストシューティング 伝説の始まり 俺はガンダムで行く 傑作機 元祖 全ての始まり 全てはここから始まった 初代 原点 原点にして頂点 名機 地球連邦軍 最強の兵 機動戦士ガンダム 漫画版での操作はボタン式 白いヤツ 神話 試作機 連邦の白い悪魔



こいつ……動くぞ……!


■データ

基本性能諸元:
型式番号 RX-78-2
頭頂高 18.0m
本体重量 43.4t
全備重量 60.0t
ジェネレータ出力 1380kw
スラスター総推力 55500kg
センサー有効半径 5700m
装甲材質 ルナ・チタニウム合金

搭乗者:
アムロ・レイ
セイラ・マス
リュウ・ホセイ

+ 目次


■概要

TVアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する、地球連邦軍のV作戦で開発された試作型MS。
現在までに無数に誕生しているガンダムタイプの元祖であり、機体名もシンプルに「ガンダム」。
故に単に機体名で呼ぶと非常に紛らわしく、ファンからは「ファースト・ガンダム」だったり「RX-78」と型式番号で呼ばれてみたりと苦悩の跡がしのばれる。

しかし前者だと今度は作品名と紛らわしく、RX-78だけだと後付で沢山増えた同型機とややこしいので、現在「アムロのガンダム」はRX-78-2呼びに落ち着きつつあるようだ。
また、複数のガンダムが存在するゲームで機体の事を話してるのが明確な場合は「初代」とだけ言われる事も多い。

■性能

主に近接白兵戦や高機動射撃戦など近距離での戦闘向けに開発された機体である。
本機は当時の最新技術がふんだんに採用されており、特に各種ビーム兵器はザク等のMSを一撃で破壊する程の威力を持つ。
ルナ・チタニウム合金を用いた装甲は耐熱・耐蝕・放射能絶縁性に優れかつ強固・軽量という当時としては革命的なトンデモ装甲であり、ザクマシンガンの直撃をものともせず大気圏突入時の高熱に耐えるザク涙目の強度を誇る*1
また、この時代のモビルスーツは装甲で機体を支えるモノコック構造*2を採用しているので、装甲は自重から動きによる耐Gなど多大なストレスが掛かる重要な部分であり、ガンダムの激しい戦いを文字通り支え続けた骨格と言える。

パイロットの生還率の向上と貴重な実戦データの回収の為、腹部に脱出用小型戦闘機「コア・ファイター」を内蔵するコア・ブロック・システムを採用していた。
なにしろ、MSと初めて戦うMSはガンダムだったし、MS対MSの戦闘経験をデータにして保管できるのもガンダムだったのだ。
ガンダム(の中枢コンピュータ)には、何がどうなってでも戦闘データを持って帰ってきてもらわねばならない。
非常に複雑で構造がもろくなるのを承知でコア・ブロック・システムを採用したあたり、何がどうなっても実戦データを回収しなければ立ち行かなかった、当時の連邦軍開発部の切実さがうかがわれる。
しかし、コアブロックを除けば機体の各部にはメンテナンスハッチが設けられており部品規格も同期のRX計画を始め、後続の連邦のMSとも互換性も有していて整備性や拡張性も高く、専用運用母艦だったとはいえ素人が多かった当時のホワイトベース隊でも問題なく運用続けられたのはこれらの設計の恩恵と言える。
重要部分となった教育型コンピューターも当時最新式のものを採用されており、機械いじりが趣味だったとはいえマニュアルを流し見をした程度で訓練も受けていなかったド素人のアムロ・レイが操縦してザクを撃破できた位に操作性が高いものであり、戦闘の度にコンピューター自身が更新していき成長するようにシステム設計がされている。

あらゆる局面に対応出来る完成度にする為に、機体にかかるコストは度外視され、生産過程で異様に高い水準のパーツの選別が行われている。
本機は量産を前提とした先行段階の試作機ではなく、MS全体の能力向上等の実験機、研究機として開発された兵器であり、ジオン公国軍の襲撃でやむなく実戦に投入された物である*3
そのためこのような機体は現実には試作機ではなく「実験機」「概念実証機」「技術実証機」と呼ばれる*4
結果的にガンダムが得た戦闘データを元に、機体構造を簡略化した廉価版MS「ジム」の量産が行われた(ただしジムの開発はガンダムと並行して行われていたようだ。ジムが参考にしたのは「アムロの操縦データ」だけとも)。
また、ガンダムのパーツ規準に満たなかった物を組み上げる形で、陸戦型ガンダムも小数ながら生産された。
陸戦型ガンダムが品質がばらけたパーツで構築されたために不安定でそのまま運用すると支障をきたすために一定の性能にするリミッターを設けていたのに対して、本機はリミッターなしで運用し続けても後半まで至るまで支障がなかったのも驚異的な性能の一端と言える。

敵の策略により敵地にど真ん中という過酷な戦場に放り込まれたり続々とくる新型MSと戦って生き残るためにパイロットのアムロ・レイはガンダムの上記の性能を限界(外)まで引き出して戦うことを強いられてる局面も多く、かえってそれが本機の本来目的だったモビルスーツのデータ収集が捗る形になり連邦軍のMS開発とMS運用に関して大きく貢献しジオン軍と大きく差をつけることに成功した形になった。

トリコロール+黄色というカラフルなカラーリングも特徴的(かつ「兵器らしくない」と批判されがち)であるが、試作・実験兵器であればカラフルな塗装を施すのはよくある
本当にトリコロールカラーであるF-15 S/MTDやX-29、X-2などが好例である。
これは稼働データを収集する上で、実際の挙動を分かり易くするためとも言われている。
もっともその目立つ機体はホワイトベース隊の境遇と相まってジオン軍の集中攻撃の的になり、
パイロットのアムロ・レイは恐ろしい修羅場を捌く事になってしまったが…。

後にGパーツを適宜換装することで、多彩な運用をも可能とした。


■戦歴

劇中では、サイド7にて民間人のアムロ・レイが偶然乗り込み、侵入してきたザクⅡ2機を見事撃破している。
この戦いがMS同士による初の戦闘とされる。『ギレンの野望』のアニメパートや『機動戦士ガンダム MS IGLOO』ではジオン視点で描かれた。

その後はガンキャノンガンタンクと共にホワイトベース隊のMSとして行動し、アムロの成長もあって鬼神の如き活躍で次々と戦果を上げていく。
しかし、徐々に機体がアムロの反応速度についていけなくなり、対ブラウ・ブロ戦を契機としてマグネットコーティングを施され、運動性を中心に大幅なアップグレードを遂げた。*5

ジオン最終防衛拠点のア・バオア・クー攻防戦ではバズーカ2丁を装備して参加し、シャア・アズナブルの駆るジオングと死闘を繰り広げた末、頭部と左腕を破壊されつつも相討ちになり、破棄された。

ボロボロになりながらも、仁王立ちで上方を飛ぶジオングの頭部をビームライフルで撃破したシーンは「ラストシューティング」と呼ばれ、ポスターなどに何度も描かれている程の名シーンである。

試作機にも関わらずいきなり実戦投入され、たった3ヶ月余りの間で
  • MS……130機以上
  • 艦船……15隻以上
  • MA……5機以上
を撃破するといった常人では理解し難い大戦果を上げている。
なお当時のロボットアニメの作風の都合とアムロの超人的テクニックが合わさり、「コレMSというよりスーパーロボットじゃね?」とツッコまれても仕方ないようなトンデモ戦闘をしてるシーンがチラホラあり、一部ではネタにされている。
※例
  • ザクのマシンガンを直撃を受けながらパンチを仕掛けて、その後も何も支障をなく戦い続ける。
  • ザクやグフの装甲を素手で引き千切り破壊
  • ジャンプ+ランドセルのバーニアで跳躍し、ドップをただの蹴りで粉砕
  • 明らかに柔術を使っているかのような動きでザクの近接攻撃を凌ぐ
  • ザクを一本背負いの要領で遠くに投げ飛ばし、空飛ぶドップ目掛けて投げ飛ばしたザクをぶつけてドップ諸共爆砕
  • ザクやグフを両手で持ち上げ思いっきり投擲して破壊
  • 発射された核ミサイルの信管部分だけを切断し核爆発阻止
  • 特に追加装備を取り付けることなくジオン水泳部と水中でビーム兵器を用いて真っ向から戦い撃破
  • ダイターン3みたいな槍投げの要領でダイナミックにビームジャベリンを投擲して戦艦撃墜
など。そりゃ白い悪魔とかジオンから言われるのも道理である。

■影響

一年戦争で圧倒的な戦果を上げた本機は後のMSに多大な影響を与え、主兵装にビームライフル、近接白兵戦用のビームサーベル
重装甲を施さない代わりのシールド装備等のコンセプトは後のMSのスタンダードとして定着していく。
また、戦局すら左右したその活躍は連邦軍内部にガンダム神話を生み出す事となり、一方ジオンでは「連邦の白いヤツ」「白い悪魔」と呼ばれ、恐れられた。
この機体以後も「ガンダム」の名を冠した、その時々の最先端技術を結集しガンダム開発計画等で開発されたシンボル的機体が多数登場している。


■武装

下記のビームサーベルに並ぶMS初のビーム兵器。
よく勘違いされがちだが、本装備の実装だけならガンキャノンの方が早い。
有効射程距離8kmで、ザクを始め当時のあらゆるMSを一撃で破壊可能な高い火力を持つ。
フォアグリップを用いることで両手保持によって精密射撃も可能。
現在の設定では水中では使えないのだが、放送当時はそのような縛り設定は存在しないので水中でぶっ放せる上に水中のグラブロの片腕を一瞬で溶解するほどの出力と威力を見せつけている。
ガンダムの最大火力で一番取り回しのいい武装なのでこれが使えないと苦戦する場合もあり、ゴッグとの初戦時にはビームライフルが諸事情で使えなくて苦戦している。
また火力は高くその弾速は速いものの攻撃範囲は発射されるビームの直径に準じた範囲しかないので対艦向きではなく、そう言った対象の場合はハイパーバズーカを使用することになる。
…のだが、後半になるとアムロの操縦センス向上により対艦戦でもブリッジやエンジンをピンポイントで撃ち抜いて撃沈できる様になったので終始ガンダムの必殺兵器として活躍し続けた。

なお初登時のシャアの「戦艦のビーム砲に匹敵する」という発言から誤解されがちだが、
当時MSを一撃で撃破できる程の兵器は戦艦に搭載されたビーム砲ぐらいしかなかったため、
あれは「まさか戦艦の主砲並の威力があったりするのか!?」と驚いての発言というだけで実際にはそこまでの出力は無い

因みにガンダム専用武装というわけではなく、ジム等でも使用自体は可能*6
ただし、ジェネレータ出力の低いジムでは出力不足で使用が難しいとされる。


バックパックに左右一対二本装備されている固有の近接白兵武装。
ガンダムが初めて実装運用したビーム兵器は実はこちらだけだったりする。
超硬スチール合金を瞬時に溶断する威力を持ち、ザクのボディを装甲・フレーム諸共バターみたいにぶった斬れる。
ビームライフル同様こちらも放送当時は設定が固まってなかったこともあり、劇中では水中でも問題なく運用されゴックやズゴックを水中で普通にぶった斬る恐るべき出力を発揮した。
左右一対二本装備されているので、二刀流も可能だが、そのように使用された機会は少ない。
シールドの装備との兼ね合いで右手で使用するイメージが強いが、初のザクとの実戦では他の携行武装を持っていなかった事もあってか、左手で使用していたりする。
何気に柄も頑強に作られており、柄だけでグフの装甲くらいなら破壊できる。

  • ビームジャベリン
長い柄の先に三叉状のビーム刃を展開した武装で、ビームサーベルの設定を変更することで使用可能となる。
ビームサーベルのリミッターを解除することでサーベルの柄がグングンと伸び槍となる。
柄がビームではないために近接戦闘での取り回しが難しいが、ジャベリンの名の通り投擲することができ、投擲すれば戦艦をブチ抜いて沈める高い貫通力を持つ。
ガンダムハンマーと同じくこちらもスポンサーの要望で登場したが、ガンダムハンマーとは異なり劇場版では最初から影も形も無かった。

  • ハイパーバズーカ
対艦用の実体弾火器である単砲身ロケットランチャー。装弾数5発(4発とも)。
ザク・バズーカと違い、片腕で使うことができる。
発射されるロケット弾はビームライフルのメガ粒子ビームより弾速は遅く、取り回しの悪さから扱いが難しいが、環境を問わず運用が可能であり
単純な破壊力はビームライフルに劣るもののMS側のジェネレーター出力状況に囚われず発砲可能な点やロケット弾の爆発で広域を攻撃可能なので対艦攻撃に向いている。
本編ではカット流用の関係で頻繁にビームライフルと入れ替わるのは内緒
星一号作戦ではハイパーバズーカ二挺を両手に持って出撃した事で有名。
口径や配色等の設定が安定していなかったが、近年では口径380mmで砲身が白でグリップ、弾倉部分がグレーに統一されている。
精密射撃用のサイトスコープが付いているが、劇中の作画からはよく省略されてしまい、立体化の際にも付いていなかったりする。

なお、「アムロは好んでハイパーバズーカを使用して活躍した」とよく言われることが多いが、実際は序盤では度々使用していおり空中戦でのドップ落としで活躍したもののMS戦では長い砲身や遅い弾速がデメリットな部分が目立っているシーンが多い。
その為かTV版の第14話「時間よ、とまれ」以降、この武装を携行して出撃する事は無くなり
第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」でのダブルバズーカまで出番がなかったりする。


  • ガンダムシールド
本体装甲と同じルナ・チタニウム製のバリスティック・シールド型の大型シールド。
基本的にはアタッチメントを介して左腕に固定されるが、手持ち保持用グリップも付いておりバックパック取り付け様コネクタも付いている。
衝撃を拡散させる事に特化した構造になっておりルナチタニウム製という事もあり、見た目以上に強固な装備になっている。
上部に細長いスリット状の銃眼があるので、機体の前にかざして身を守りながら射撃ができ、大型故に目眩まし目的で囮に使えるなど応用が利き易い。
想定外の仕様になるが、大気圏突入時にはこれを前に掲げることで大気熱を大幅に軽減できる。
陸戦型ガンダム等のシールドと違って本来打突兵器としての使用を想定されていないのだが、劇中ではその頑強さを活かして敵機に投げつけて敵機をぶち抜いたりしている。


  • 頭部60mmバルカン砲(60mmカートレス3砲身短バルカン)
こめかみ部分に左右一対計二門装備されている。
主に対空・牽制用で威力は控えめだが、直撃すればザクの装甲を穴空きチーズみたいなボロ屑に変える威力は確保されている。
劇中初めて使用された武装である。


オプション装備

  • スーパーナパーム
大型のナパーム弾。
劇中では第2話でしか使用されていない*7上に武器として使ってないので正直武装と言えるかも微妙。
しかし他のガンダムにない武装という事で差別化目的もあってかゲーム作品では割と採用されている。

  • ガンダムハンマー/ハイパーハンマー
鎖付きのモーニングスタードタマかち割りトゲボールではない
ハイパーハンマーは棘がより鋭くなり、バーニアが内蔵されて推進力が強化されている。
勢いよくぶつければMSを確実に破壊できるが、有効射程が短い上に扱いがハイパーバズーカよりさらに難しい。
劇中での戦果はガンダムハンマーはたったの ザク一機 であり、
ハイパーハンマーに至っては初使用時にゴッグに容易く受け止められてそれっきりと非常に不遇。
因みに破壊されたザクのパイロットは『コム』という名前で、『機動戦士ガンダムさん』では盛大にネタにされた。ただ本編の腕は結構いい方。
アニメ制作時のスポンサーの要望で設定された武装であり、劇場版では新規カットが作成されるなど途中まで登場予定だったが、最終的には出番が丸々カットされている。
ゲーム作品でもガンダムの特徴的な武装として採用される事も多い。

  • 耐熱フィルム
フロントアーマー中央の赤い部分に設けられたポケットから取り出す半透明のフィルム。ガンダムをすっぽり覆う程デカい。
これを身に纏うことで大気圏突入時の高熱から機体を保護し単独での大気圏突入が可能。
TV版ではこれ単体で機体をほぼ完全に守ってみせた。
一年戦争時はMSが単体で大気圏突入を行うことは不可能とされており、これもガンダムの性能の高さを示す一因となった。
しかしこの耐熱フィルムによる突入は確実性に欠け危険度が非常に高かったため、後のグリプス戦役ではより安全性の高い大型のバリュートなどを用いるのが一般的となった。

  • 冷却フィールド
上記の耐熱フィルムに代わって劇場版での大気圏突入に使われた装備。
フィルムが収納されていたポケット部分から強烈な冷却風を放出し続け、それを前面に構えたシールドにぶつけ跳ね返ってきた冷気で機体を保護するという仕組み。
恐らく布状のフィルムだけでの突入に絵的な説得力が欠けていたために変更されたと思われるが、後の機体でも搭載している機体も無いためこちらも安全性や利便性が不足していたのかもしれない。

  • 集音マイク
頭部(右耳ダクト周辺)から展開する黒いマイク。
アッザム戦にてマ・クベとキシリアの会話を盗聴する際に使用。
後にも先にもこれっきりの使用でアッザム戦が省略された劇場版にも登場しておらず、ハンマーやジャベリン、耐熱フィルムのような後の作品への再登場もしていない。


◎各種バリエーション


◎カラーバリエーション
リアルタイプカラー
ロールアウトカラー
セブンイレブンオリジナルカラー
セブンイレブン制服カラー
ANAカラー
VISAカラー
2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー

◆プラモ狂史郎スペシャル
PF-78-1 パーフェクトガンダム
PF-78-2 パーフェクトガンダムMk-Ⅱ
PF-78-3 パーフェクトガンダムMk-Ⅲ(レッドウォーリア)

◆ギレンの野望シリーズ
RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム
RX-78 ガンダム(ティターンズ仕様)
RX-78 ガンダム(ジオン仕様)
RX-78-2 ガンダム(フル装備)
RX-78-2 高機動型ガンダム

◆その他
RX-78Opt. ガンダムGダッシュ

ガンプラ

シリーズ最初のキット(1/144)として発売。
その後1/100、1/60、1/72メカニックモデル、BB戦士、1/144HG、MG、PG、FG、HGUC、SG、RG、メガサイズ、G30th、HG REVIVE、G40thと、節目節目で数多くのキットが作られ発売された。
バリエーションを含めると更に増える。

1/144HG(旧HG)は1/144という小サイズでありながら、なんとコア・ファイターの変形・合体機構を再現しているが、現在は残念ながら金型の問題で生産は終了している。一般販売製品では唯一の廃盤である*8

実はHGUCNo.001はガンダムではなくガンキャノン。これは当時は旧HGが発売中だったためと、十分な開発ノウハウを積んでからガンダムやザクIIを開発するという目論見があったため。歴代ガンプラシリーズでも非常に珍しい。

HGの廃盤&旧HGUC発売の際に吉崎観音によって描かれた1ページ漫画では1/144ガンダムのキットにそれぞれあだ名が付けられている。
『肩の付け根先輩*9』『足がマジンガーの口*10』『Gアーマーのオマケ*11』『薄ライフル*12』『顔デカ*13』『肩ゴツ*14
全部なんのことかわかったらあなたは立派な1/144ガンダムマニア。

立体化メカの大御所という事からかプラモスレなどでは「おっちゃん」の愛称で呼ばれ、それっぽいキャラ付けがされていることもある。

◆1/1ガンプラ

原寸大で最初に作られるべき巨大人型ロボットはこいつ、
という認識は日本人共通だったようで、2009年に全高18mの立像が作られた。

さすがに設定のセミ・モノコック構造の再現は無理だったようで、鉄骨の「骨」を外部装甲で包んだ構造(ムーバブルフレームに近い)になっている。
外部装甲はFRP製で、その質感はまさに「でっっかいガンプラ」*15

ガンプラとして見た場合装甲のサイズ・バランスなどのデザインがそれまでのシリーズとはかなり違い、
可動範囲を現実的に見たためか関節のスキ間が大きく取られている(特に脇や、足の付け根)。
可動部から黒い内部構造がはっきりと見えるその造りはストライクガンダムなどに近づいていると言える。
サイズを活かし、メンテナンスドアや警告表示などがそれまでのガンプラとは違うレベルで全身にびっしり入っている。
後のMG3.0やRG(リアルグレード)シリーズのデザインはこれを取り入れたと考えられる。

1/1ガンダムが初登場したのは2009年、東京・お台場の潮風公園。圧倒的な存在感で多くの観光客を集めて大人気イベントとなった。
次は2010年夏の静岡ホビーフェアにて。静岡駅すぐの大地に立った(この時はビームサーベル装備)。
その後、2012年に再びお台場に登場。前回の場所から少し離れたダイバーシティ東京にて見られた。
特定の時刻になるとバックにムービーを流しながら首等を稼働することがあった。
2017年に全プロジェクトを終了して解体され、新たに1/1 ユニコーンガンダムが登場して後を継いだ。

そして2020年12月21日。横浜市山下埠頭にて上半身が稼働*16する「動くRX-78-2」が公開され、ギネスブックにも登録された。
お台場の仕事は若手に任せ、大御所は次の舞台に挑んでいるのだ…!

◆CM

2011年7月にカップヌードルのCMの主演が、上記の「お台場ガンダム」。
内容は、

や~る~事~は〜♪
わ~かって~る〜♪
立〜ち〜上が〜る〜♪
立〜ち〜上が〜る〜♪

という歌詞に合わせてCGのガンダムが立ち上がるというもの。

巨大なヤカン(MSサイズ)を持って。

手前シーンの姿勢は「手にしたヤカンからなにかにお湯を注いでいる」っぽい…
一体どんなサイズのカップヌードルを作る気ですかガンダムさん。BOIL JAPAN。

■その他

  • 実は『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ天空大決戦であります!』において、ガンプラだった本機がケロロにより兵器化され実戦で使用された事によって、
    公式な映像作品で初めて異星の存在と戦ったガンダムでもある。これは『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』より2年も早い。

  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』あたりまでの設定では、「連邦が国家ぐるみで作った最強の兵器であり、後の時代でも通用する」みたいな解釈が取られていたためか、SDガンダムのゲームでは「ジェガン」と同じ数値にされる事もあった。
    が、GMのバリエーションが増え、それらに高性能な設定が与えられ*17始めると、段々と能力のスケールダウンが図られ、さらに劇中いいとこ無しだったジムⅡにも、「装甲の材質以外はRX-78より上」という設定が与えられたため、「一年戦争時に置いては超高性能機体」だが「後の時代の洗礼された量産機に圧倒できるほどではない」という形になって行った。
    とはいえ、マグネットコーティングを施したらアムロの神がかり的な操縦に対応できるようになり、化け物であるジオングと対等に渡り合うなど、ポテンシャルの高さは確かである。

  • アムロ役の古谷徹氏がNHKの『ディープピープル』に出演した際にお台場の実物大ガンダムについて触れ、「あの大きさを見ていれば違う演技ができたのではないか」と語っている。

  • ガンダムの頭の角は白いが、準決定稿までは黄色かった。そのためそれを元にした当時の玩具やLPレコードの表紙などでは黄色い角のガンダムが書かれている。その後のガンダムタイプのほとんどが黄色い角を有しているため*18、ガンダムの角を黄色く塗ってしまうことが時々ある*19*20。THE ORIGIN版は角が黄色なのが外見上の大きな差異。


ゲーム


◇VS.シリーズ
元祖ガンダムだけあって連邦VS.ジオンからExtreme VS.まで、1stガンダム参戦作品では皆勤賞。
連邦VS.ジオン等初期シリーズでは高性能機として猛威を振るったが、
様々な作品から参戦する最近ではコスト・性能ともに抑えられ気味になっており、
原作のように前でガンガン活躍するというよりは、後衛を務めることが圧倒的に多い。
(VS.シリーズでは高コスト機を前衛、低コスト機を後衛とするのが基本)
最新作に至るまでゲームの基本を押さえた射撃・格闘と独自のワンチャン火力を備えた、初心者から玄人まで使える安定感のある機体である。
シリーズを通じて「中盤以降のアムロの反応速度に付いていけないという描写を引きずったのか機動力が低い*21」、「後衛機なのに赤ロック距離が長くない」という弱点を抱えており、これをどうカバーするかがRX-78-2に乗る上でのポイントとなる。

「ガンダムvs.ガンダム NEXT」では射撃・格闘共に高性能かつ扱いやすいことからコスト2000帯では文句無しの最強機体だった。特にチャージ射撃の「ビームライフル【狙撃】」(通称:DQN砲)はストライクフリーダムガンダム涙目の超弾速・高威力で、闇討ち武装として猛威をふるった。

EXVSシリーズではDQN砲の没収*22や、横格闘がかなり使い辛い「ガンダムハンマー」に変更されるなど大きく弱体化されてしまい、機動力の低さが災いして環境のインフレに早々に置いていかれてしまい、新武装が度々追加されたにもかかわらず長らく弱機体扱いに甘んじていた。
覚醒時のバーストアタックは前述の「ラストシューティング」。
ビームサーベルで真上に打ち上げてから撃ち抜くという攻撃であり、初段にSAがあったりコンボ時間の短さやダメージの高さからそこそこ実用性が高い。
何よりこれでトドメを刺せばとてもカッコいいロマン技である。
一瞬にして頭部と左腕が消えたり即刻戻ったりするが気にしてはいけない
因みに覚醒システムのない初代ガンガンやNEXTにもラストシューティング攻撃は存在したが、
  • 残り耐久値が100以下限定
  • 地走機体じゃないのに地上専用格闘派生でしか出せない
という地獄のような発動条件があった。

しかしEXVS2の途中大型アップデートでコマンドの大幅な見直しが行われ、「ハイパーバズーカの移動撃ち」などの有力な新武装が追加された。
…が結局のところ扱いにくい機動力に降りテクなし、環境機に多い強銃口補正or強誘導武装が無いといいとこ2000中堅止まりの性能であった。
ただ決して悪くない性能をしていたため、腕の立つプレイヤーが使えばそれなりの戦果は期待できる。


更に「Extreme VS. MAXI BOOST」では今までのガンダムに加えてガンダム(Gメカ)という機体が加えられた。
TV版限定*23ということもあり、此方は動きがTV版に近くなっており、更にGブルやGアーマーやガンダム・スカイなどに換装しながら攻撃する。
換装攻撃は命中率は高いが回避力を犠牲にするため、通常のガンダムに比べ荒らし・闇討ちに特化した攻撃的な機体に仕上がっている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、良くも悪くも凡庸の域を出ず、低コストとはいえ必須事項の多い武装を持たない本機は冷遇されていた。
……のだが、中間アップデートで射撃CSのビームライフル(狙撃)がかつてのDQN砲さながらの性能に強化。甘い着地は勿論、ハンマーなどでの追撃や機動性の低い機体の横ブースト程度なら撃ち落とせる悪魔的兵器と化してしまった。
この強化がかなり大きく、今までは各種武装を要所要所で最適化することで扱うことで勝利を掴んでいたが、N射撃CSを常に狙う機体となった。
高い闇討ち性能を誇るため、射程内では初代から安易に目を離すことができず、ロックを集める能力自体は高い。
また、たとえロックを向けていようと注意しなければ、射撃CSの回避は困難で戦場での存在感は随一。
しかし機動力の悪さや降りテクが皆無であることなど自衛力は決して高くなく、また悪魔的強力さを誇る射撃CSでも足を止めるという弱点がある。
結局高コストに狙わられてしまえば射撃CSも撃てないため、武装の強力さに反してガツガツ試合を動かしていくような機体ではない。
修正前と変わらず、あくまで堅実に立ち回り隙を見てDQN砲を撃ち込む闇討ちキャラとなった。


Gジェネレーションシリーズ
初代だけあって後世やアナザーに比べると基本性能が低くアビリティも乏しい。
しかし武装が優秀でビーム・実弾・格闘と各属性の武器で一定以上の威力と射程を確保している。
序盤ではグフギャンより使いやすい格闘機として重宝し、後の時代でも敵の防御アビリティに柔軟に対処できる。
そして何より新型の開発ベースとして重宝するため、繰り返しお世話になるだろう。
新データで始めると大体は最初からガンダムを作ることはできないので、まずはコイツを開発・量産できるようにするのが一つの目標となる。
ドラクエでいうはがねのつるぎといったところ。


戦場の絆
コスト280の機体。
REV.1では近距離戦型・REV.2では射撃型・REV.3以降では格闘型とバージョンアップ毎にカテゴリーが変わっている。
実はこのゲームにおいてのガンダムはそれ程性能が良くなく、不遇だった過去を持つ。

ただし装備の一つ「最終決戦仕様」は本機だけの装備であり、原作と同じようにバズーカを二丁持ち、打ち切ったらビームライフルに装備が変わる。
バズーカを持ってる間は射撃型並の射程を持つ事が出来る。

REV.4以降ではコスト250に下げられ、メイン武装は硬直なし&威力低めのビーム・ライフルA、硬直が大きいが密着時の威力が高いビーム・ライフルB
サブ武装はダウン値の高い頭部バルカン砲、投擲武器のビーム・ジャベリンを持っており、アレックスと違ってまとまったダメージを与える立ち回りが効きやすい。


◇機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
400コスト汎用機。地上宇宙共に出撃できるが適正はない。
ステータスは防御面では気持ち高めだが、適正のなさが災いし足回りが気持ち低め。
選択可能な主兵装が射撃3つ格闘2つと比較的多いのだが、戦場に持ち込めるのはそれぞれ1種類ずつなので組み合わせ等をよく考える必要がある
悪目立ちしがちなのはハイパー・ハンマー持ち。カウンター無効かつ高威力で強よろけ付与なのは良いが、独特のモーションがクソ長く隙だらけな上にFF量産のハイリスク・ハイリターン。
独自モーションなので練習不十分なまま持ち込んでは味方に迷惑をかけるケースが跡を絶たない。
本来は扱いやすい連邦サーベルモーションを強判定で振れるというだけでも強みなのだが、やはりより強烈な個性を求めてしまうということなのか。
なお味方がいない新ルール・ブロールマッチでは高威力広範囲の鉄球を振り回す本機はまさに白い悪魔。
かつては同コスト筆頭という立場にありながら時代の流れには逆らえず、一時は足回り中心に不満の多い機体だった。
しかし主役機故に運営も多少気にかけているのかバランス調整と言う名の性能底上げの頻度が高く、置いていかれては追いつくを繰り返す傾向にある。


◇ガンダム外伝シリーズ
ホワイトベース隊とは別の部隊と量産型MSにスポットを当てた作品群なので基本的に影が薄い。
ジャブローで遭遇するとか、オマケ要素として使用できるようになるとか、その程度である。
一切出てこない時すらある。
しかしそれでは広告的にも押し出しにくいのか、代わりに陸戦型ガンダム2号機以外のガンダムが主役級になっていることが多い。
ジオン視点のストーリーでは、往々にして凶悪な敵キャラクターとして登場し、キャラクターからもプレイヤーからも恐怖の対象とされる。
連邦視点のゲームでも、シミュレーションデータのガンダムと戦える事があり、隠しボス敵な存在で登場し、別のゲームになるほどの強敵である。
ユウ&レイヤー「なんだこれ…」


スーパーロボット大戦シリーズ
旧スパロボではアムロが初加入時の搭乗機として登場する。
既にF91等が正式配備されている設定なので武装が豊富なだけのヘボ機体というのが基本。
乗り換えが出来るならネモやジェガンに乗っていたほうがマシ と言うレベルである。
νガンダムや他のMS乗り換えまでの繋ぎ位にしかならない。

ただしスパロボA辺りから立ち位置が代わってきており、
Gアーマーやフルアーマーと運用できるようになったり、改造段階やパーツスロットが高く伸び代が大きいと言う 使い込めば強い と言う燻し銀的な強みがある機体になっている。
一年戦争が舞台のゲームでは、ゲーム終了まで1軍で戦い抜ける性能にされている事も。

珍しい例ではスパロボOEでケロロ軍曹がガンプラをリアル化させた「リアルPGガンダム」なんて物も。
また、そのOEでは(ラストシューティングの武装演出上のみだが)スパロボでは初めてダブルバズーカが再現された。

ギレンの野望シリーズ
地球連邦軍第一部の主力となりうる強力な機体。
序盤で作れるのに、ジオンが終盤作れるようになる「ゲルググ」より一回り強く、しかも耐久度が高くてタフ。
一部の作品ではあまりの高性能っぷりに生産制限が掛かってたが、「ジオンの系譜」等ではなんと量産できる。
「ガンダムが量産されれば戦争は終わるよ」

ただし作れるのには条件があり、当然ながらV作戦を実行し、関連機体を全部開発する必要があり、
その間は戦車や戦闘機で凌ぐ必要がある…もっとも作れるようになったがジオンの最後、
連邦軍の白い悪魔の逆襲*24を受ける事になる。
さらにアクシズの脅威V等では開発ターンが縮んでいる、ジオン涙目*25
とは言え初代から上を行く高性能機が登場しているのでこれ1機だけで勝てるほど甘くないのだが。

もし撃墜された場合もコアファイターが作動、パイロットの生存性も高めてくれる。
しかし、余りにも便利すぎたのか近年ではさすがに修正された。よく考えたらかならず作動する脱出装置ってのもおかしい

一応、余談にも書かれている通りコストとかかる時間が膨大な為に開発完了=即大量生産=戦線投入が行いにくくなっており、何故ガンダムが大量生産されなかったのかが納得出来る設定となっている。


GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH
詳細は記事を見てもらうとして…描写を見るに史上最弱なんてレベルではなく、ガンタンク(の装甲)やザクよりも明らかに性能が劣ってしまっている作品。
あとアムロの凄さが分かる…そんなクソゲーゲーム。


◇SDガンダム スカッドハンマーズ
理論的に言ってガンダム最強の武器であるガンダムハンマーにスポットを当てたゲーム。
本作のガンダムはテム・レイの暴走によりビームサーベルやビームライフルを持っておらず、理論的に言って武器はハンマーのみ。
しかしガンダムハンマーとハイパーハンマーの他にもドリルハンマーマグネハンマーなどビックリドッキリなバリエーションの数々が登場し、
被験者パイロットのアムロの操縦でジオン軍を次々と粉砕していく。


■余談

よく、このガンダムとGMの関係を見て「量産機が試作機より弱いなんてリアルじゃない」等と言われることもあるが、この声に応えるかのように下記のような設定や演出がある。
ガンダムは上記にもあるように、元々は「データ収集用の実験機」*26である。
当時の連邦の持てる力の全てを注ぎ込んで「いいか、ザクは目標ではない。MSという兵器の、限界を突き詰めろ、全力でだ」ということでV作戦が始まり、
鹵獲したザクを研究し、「予算・資源・人員」を一切気にせずじゃぶじゃぶ使い、高性能なパーツ*27を厳選して作り上げた結果、
  • シャアがびびるぐらいオーバーキルなビームライフル
  • 戦艦に穴をあける大口径のザクマシンガンを受け付けない装甲
  • なんのオプションもなしに大気圏突入可能
  • 合体分離による形態変化
  • 多彩な手持ち武装
  • 短時間ならバーニアで空飛びながら戦える
等、ザクの常識と領域を完全にぶっちぎった(一部おもちゃ会社の思惑も混じる)贅沢仕様の超兵器が完成したのである。

欠陥も見当たらないので、じゃあこれをそのまま量産すればいいじゃないか、という事になるのだが
「劣勢に追いやられてる軍隊が、急いで敵に勝てる兵器を量産しなくてはいけない」という当時の連邦の勢力事情と、ガンダムをそのまま作ると、コストと時間が多大にかかり*28、とても星一号作戦どころでは無い。
しかも一部機構はどう考えても使わない。「分離合体機構」はGファイターを含めてうまく機能したとはいえない*29し、「大気圏突入用装備」なんて常備するものではない。
コアファイター機構にしたって、大勢の一般兵が乗り組む兵器に標準装備するものではない。無慈悲な考えだが、大半が未帰還になったとて、一部の生き残りからデータは採れるのだ。

そして想定外にも前線で戦う事になったガンダムから得られたデータの分析を元に、合体変形・大気圏突入機能、コスト増大の要因であるコアブロックシステム等の無駄・過剰を削ぎ落とし*30
かつジオンのMSと渡り合える性能と生産性の確保の末出来上がったのがジムである。

アニメ作中のやられっぷりから雑魚扱いされる事が多いジムだが、近年の設定では、
  • 装甲材を減らした分運動性が向上
  • センサー良好
  • ザクぐらいならあっさり撃墜できる火力を持つスプレーガン
  • ガンダムと同じ盾
  • 操縦性良好
…とザクどころかドムとも渡り合える良好な機体となっている。
もっとも、後付の後付で粗悪品なジムもいる事になったが、赤いボディに(凸)顔してたらガンダムの血筋だと思って良い。


そんなわけで、現在のガンダムとジムの関係は「高性能な試作機を量産したら弱体化した」ではなく、
「夢のような実験機の過剰すぎる機能を削ったら量産に適い得る現実的な兵器になった」というものになっている。



追記・修正は大地に立ってからお願いします。

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