登録日:2012/02/01 Wed 03:29:38
更新日:2025/03/02 Sun 22:16:40
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●MSM-03 ゴッグ
頭頂高:18.3m
本体重量:82.4t
出力:1,740kw
推力:121,000kg
武装:
腹部メガ粒子砲×2
腹部魚雷発射管×2
フリージーヤード
アイアンネイル×2
主なパイロット:
コーカ・ラサ
マーシー
ジオン公国軍一般兵
【解説】
ゴッグとは『
機動戦士ガンダム』に登場する水陸両用MSである。
ジオニック社がMSの水中対応を目指し開発した
ザク・マリンタイプからもたらされたデータを元にツィマッド社が開発、プロトタイプゴッグの実験やMSM-02水中実験機(後述)との競作を経て、
量産化が可能になった。
本機体の特徴はツィマッド社の装甲技術が生かされた重装甲。
材質はチタン・セラミック複合材であり深度200mの水圧にも耐えるその装甲は
バルカンや
ミサイル程度の実弾兵器を受け付けない強度を誇る。
が、その反面
ビーム兵器の前では無力であり、重装甲故に動きが鈍る陸上ではビーム兵器のいい的である。
対空迎撃能力も低く(水面近くで背泳ぎ状態で腹部のメガ粒子砲を使うしかないため、航空機に胴体正面を晒すうえ、射角が不自由)
連邦の対潜爆撃機に破壊されるケースもあった。特にドン・エスカルゴは天敵だったという。
腕部にはフレキシブル・ベロウズ・リムを採用しているためフレキシブルに動かすことが可能。
陸上でこそ鈍いものの、水中では海水を利用した熱核水流ジェットによって最高速度70ノットで航行。ガンダムをも手玉にとる驚異の機動性を発揮した。
また、航行時は水の抵抗を減らすため
腕部をショルダーアーマー内に収納し手の甲で蓋をする形になる。
ジオン脅威のメカニズムである。
これらのハイパワーを発揮出来るのは周囲の水を冷却剤として用いる水冷式核融合炉を採用している為。
液冷式は空冷式よりも冷却能力が高く、結果ジオン軍の量産型MSでは初めて実戦レベルのメガ粒子砲の搭載を実現した。
最初期の水陸両用MSというだけあって当初はパワーと重装甲を活かして上陸作戦で活躍したものの、
反応炉が液冷式という都合から陸上ではバラストタンクに冷却水を貯めて行動するため、約1~2時間程度しか活動出来ず、また重装甲を容易に貫通するビーム兵器への対抗手段も持たなかった。
これによりズゴックがロールアウトすると上陸戦での主力の座を譲ることとなった。
一方で水中での活動ではそれらの弱点はあまり問題とならなかったので、洋上での通商破壊作戦では終戦まで活躍していたという。
【武装】
読んで字の如く鉄の爪。
ゴッグはその運用の都合上オプションを持たせにくかったのでマニピュレーター自体を武器にしてしまおう、という発想から持たされた。
ゴッグの重装甲・ハイパワーと相まって相性はバッチリで、敵艦やMSの装甲を容易く切り裂き、いざとなれば盾代わりにもなる。
ハイパーハンマーを受け止めたシーンはあまりにも有名である。
腹部に搭載した2門のメガ粒子砲。
エネルギーCAPを用いないジェネレーター直結方式で、ジオン軍製MSのビーム兵器はここで遂に実用的な物に仕上がった。
しかし収束率が悪く意図せず拡散してしまうために出力の割に威力は
ザク・マシンガンの2倍くらいで射程も僅か1kmと、ビーム兵器としては目眩まし程度のドムの胸部拡散ビームよりマシ程度でしかない。しかも総重量が38.7tと非常に重く、地上戦での機動力低下の何割かはこいつが原因。
そして何より、ジェネレーター直結なので装備位置が腹部にしか取れず、真正面にしか撃てなかった。
しかも砲口の直上がコックピットという不安の残る配置である。
劇中だと水中でも発射する様子が見られるが、当たらなかったので威力の程は不明。
またこの時期には連邦は
ガンダム用
ビームライフル(高価で限定生産)はおろか
ジム用ビームスプレーガン(廉価量産型)まで完成させており、「十年先を行く技術力」はビーム兵器においては確実に連邦側にあった。
メガ粒子砲の両脇の穴は魚雷発射管となっている。
資料によってはミサイルランチャーとも。
頭頂部のマルチプルランチャーから発射されるカプセルに入っているゲル状物質。
発射されるとカプセルが割れてゲルが全身を覆い、機雷や爆雷を絡め捕る、または爆発の衝撃を低減する効果がある。
更にソナーにも引っ掛かりにくくなるらしい。
しかし纏わり付いたゲルが冷却用のウォーターインテークに詰まらないように閉じなければならないので長時間の使用が出来ず、絡まった機雷は不発になった訳ではないので早く処理しなければならない(処理しなければ機雷をずっと纏わり付けたまま動き回る羽目になる)など問題が多かった。
そもそも接触以外で爆発する機雷はどうするのだろうか。
アイディアが先走って今一歩実用性に欠けている感は否めず、結局ゴッグ以外にはあまり普及することはなかった。
側頭部から発射される光線兵器。たぶんゾックのやつと同質の物。
劇中では魚雷の迎撃に使用していた。
劇中で使用されていたにもかかわらず、何故か資料で明言されることは少ない謎兵器。
【劇中での活躍】
1st第26話でベルファルト基地を攻撃するためにフラナガン・ブーン麾下のコーカ・ラサ曹長とマーシー搭乗機が登場。
ここまでのジオン軍MSは
旧ザクから連なる「汎用性重視の普通の機体」だったのだが、ジオン軍の方針が変わったため今までのものと全く違う初の水陸両用MSとしてでてくる。
マーシー機は
ビームライフルの使えない
ガンダムと対峙、バルカンの集中砲火をものともせずそのままハイパーハンマーを両手で受け止めるといった
パワーを見せつけるが、アムロはとっさにGブルに換装することを思いつき、そのままビームキャノンで頭から撃ち抜かれて爆散。
ぶっちゃけた話、初登場であるGブルのかませ役である。
一方ラサ機は水中まで追ってきたガンダムをパワーと機動力で圧倒するが、
ビームサーベルでカメラを潰された隙にどてっ腹を切り裂かれて撃破された。
これ以降は前述の通りビーム兵器に滅法弱いという弱点が露呈した為にあっという間に雑魚化してしまった。
放送当時の漫画版では
あらすじはほぼ同じだが、終盤が若干違いハンマーを受け止められずそのまま破壊される。
だが、アムロが気が付かなかった2体目が現れガンダムを魚雷で攻撃し、ハンマーを落としたガンダムを追い込むが、援護に来たホワイトベースののしかかり攻撃で破壊された。
『
機動戦士ガンダムΖΖ』にもスタンパ・ハロイのコレクションとして登場。
こちらはレストア機らしく、コックピットは全天周囲モニター・リニアシートでホバー装甲も可能。スタンパの趣味なのか
槍を装備したりといろいろカオスになっている。
こちらはジュドーに協力するタイガーバウムの少年ルナンに奪われる。だが、対峙したのは運の悪いことにハマーンのアッガイ。歯が立たずに戦闘不能にされてしまった。
水陸両用機の中ではかなり早い段階で入手できる。
ゴッグの機動力は
ザクⅡと同程度だが、ハンマーに耐えるだけあり防御力は高い。
魚雷は
水中戦でしか使えないが、メガ粒子砲があるので地上戦も最低限はこなせる。
正直水中戦の機会が少ない(それ以前に、
ガンダムが水中戦もこなせる)本シリーズでは水陸両用機の育成自体が趣味の領域だが。
ハイゴッグはビームカノンやハンドミサイルユニットの存在から地上戦でもそれなりに戦えるほか、「ジェネシス」では参戦作品が限られてることや水中適正がSに強化されたことから水陸両用機としてはトップクラスの性能となった。
『
IMPACT』では
序盤の初見殺しとして有名。
第1話において、水に囲まれた獣戦機隊基地にいる自軍に向かって、水中からメガ粒子砲を連発してくる姿が非常に印象的。
地形適正のおかげでとにかくアホみたいに固く、
主人公機や
ダンクーガの攻撃が通らず唖然としたプレイヤーも多い。
「ゲッター3さえいてくれたら……」と思いたくなること請け合いである。
実際は強く感じるのはゴッグの領域である水中で戦うからで、しっかり陸に誘き出してから叩けば第1話相応の強さの雑魚なのだが、
IMPACTはシステム面で(特に序盤は)早解き強制とも言える仕様な上に、折角基地があるんだから地形効果に頼って待ち伏せしようとしたら、これまたシステム面で陸ユニットは基地に入れない(このせいで肝心の陸地も狭くなってる)という……
ちなみに同作のプロデューサーである森住惣一郎氏が後に企画でこの第1話に挑戦する事になったのだが、案の定アルトやダンクーガを突貫させてボッコボッコにされていた。
本
ゲーム中最大の問題児。歩きながらメガ粒子砲撃てない、原作の硬い装甲設定はどこに行ったのやら…
コスト300スタートの強襲機として登場。
防御面ではより上のコスト550帯に匹敵する総合防御力に加えて「衝撃吸収機構」や「ダメージコントロールLv3」といった優秀な対よろけスキルを備えており、かなりタフで殆どよろけない。
その能力を活かし「さすがゴッグだ、なんともないぜ!」の言葉のまんま相手に強引に近付いてクローの一撃をお見舞いできるのだが、代償として旋回を始めとした機動面がかなり低く、更にはヒットボックスも大きい為に死角から張り付かれてしまうと折角の優秀な防御面を活かせぬままスクラップになりがち。
故にいかに先手を取り、ヘイトが自分に向いた時の管理能力や
支援機への最短援護ルートを常に確保して行動できるかが求められる玄人向けの機体という渋いポジションである。
よろけ手段が少ない相手には一方的な強さを誇るが数少ない天敵がイフリート系列。
イフリート改とナハトを除いて高蓄積のショットガンを装備できるためダメージコントロールを貫通するほどの蓄積値で簡単によろけさせられてしまう。
旧キットは1/144と1/100が発売。
1/144は腕部の伸縮ギミックを再現しているものの巡航形態は再現されておらず、単色成形の微妙なプロポーションに微妙な可動とイマイチな出来だが、1/100は3色成形でほぼカラーリングを再現しており、当時としては珍しいモノアイや腰の可動、腕部の伸縮や差し替え無しの巡航形態を再現した逸品。
強いて決定を挙げるなら脚部が短く可動が悪いくらい。
その後は2000年にHGUCより発売。
カラーリング、プロポーション共にほぼパーフェクトの逸材。ただ、流石に巡航形態は差し替えで再現。
そして2003年にはMGも発売。
当然のように色分け・可動・ギミックは抜群、肩アーマーが旧1/144のように固定になったが、腕部の可動自体が広いので気にならない。
ゴッグ好きなら買って損はないだろう。
【派生機・関連機】
●MSM-03-1 プロトタイプゴッグ
頭頂高:17.5m
本体重量:58.4t
出力:2,690kw
推力:4,300kg
武装:
腹部メガ粒子砲×2
ハンド魚雷ポッド×2
その名が示す通りゴッグの
試作機。出展はM-MSV。
シルエットはゴッグと変わらないが、この段階ではフレキシブル・ベロウズ・リムを採用していない他、細部の形状が異なっている。
なぜかジェネレーター出力が完成品ゴッグよりも1.5倍もあるが、なぜか推力は完成品ゴッグの
1/30ぐらいしかない。
中身別物じゃねーか
(ちなみにゴッグは出力1,740kw、推力121,000kg。さすがに推力はゼロを一つつけ忘れたと思いたいところ)
●MSM-02 水中実験機
頭頂高:17.7m
本体重量:58.3t
全備重量:95.4t
出力:1,370kW
スラスター総推力:61,400kg
装甲材質:チタンセラミック複合材
センサー有効半径:3,150m
武装:
肩部ミサイルランチャー
対艦・対空
ミサイル
腕部70mmバルカン砲
ツィマッド社が
ザク・マリンタイプのデータを基に新規設計した、水陸両用MSの試作機。
プロトタイプゴッグの競作機だが、どちらも同じツィマッド社製。
ザクの面影を残しつつも水の抵抗を減らす流線的な形状と、ハイドロ
ジェットエンジンの実装、当時開発中のドムから流用したジェネレーターによって、水中での運動性を
ザク・マリンタイプ比で10~20%ほど向上させた。
しかしゴッグに比べるとMSの形状を残しすぎたため、軍から要求されたほどの運動性ではなく、冷却システムの問題で陸上での稼働時間も短い。
なにより陸上での運動性能は劣悪の一言で、ザク・マリンタイプよりも悪かった。
それでも試験的に少数が生産されたが、ゴッグのほうが完成度が高いと判断されて生産は打ち切られた。
●MSM-06 ジュリック
開発:ツィマット社
頭頂高:18.7m
本体重量:84.6t
武装:
アイアンネイル×2
腕部メガ粒子砲×2
腹部メガ粒子砲×8
フリージーヤード
大戦末期にロールアウトした水陸両用MSの最終機。
ジオン軍の水陸両用MS開発は様々な試作プランが推進されていたものの、ゴッグ及びズゴックの完成度が高く十分な戦果を挙げられていた為にこれ以上の新規開発の必要性は無いと判断され、多くの計画が凍結された。
ツィマット社が開発したジュリックもその中の一つで、ゴッグをベースにズゴック、ゾックなど他社製MSの長所も採り入れた正統派(?)水陸両用MSである。
最大の特徴はゴリラナイズされたその見た目。
長くぶっとい腕部、ドデカい頭と上半身に釣り合っていない小さな下半身というアンバランスな体形が目を引く。
流石にアレだったのか、『バトルオペレーション2』参戦時にリファインされてスタイリッシュゴリラと化した。
だが、性能はそのゴリラな姿に違わぬ強力なもの。
ゴッグ譲りの重装甲に武装は両腕のアイアンネイル、腕部メガ粒子砲と腹部全周に配置された8門ものメガ粒子砲によって全方位に攻撃が可能。
冷却装置の改良で地上での活動時間も長い。
しかし、基礎設計がU.C.0079年3月には完了していたにもかかわらず一度凍結された影響で試作1、2号機の完成が11月初めと遅れに遅れ、試作1匹目は試験中の事故で喪失、試作2匹目は南米で実戦を経験したものの戦後に鹵獲と、さしたる戦果はあげられなかった。
●ゴッグ(F.M.S.版)
メカニックデザイン企画『F.M.S.(福地モビルスーツステーション)』に登場したゴッグ。
通常のゴッグとハイゴッグの中間に位置する機体とされ、デザインはゴッグ・ハイゴッグの折衷でフォルムはハイゴッグに近いが腕部のみ独自デザイン。
武装はバルカン砲とロケット弾の他、腕部と腹部両方にメガ粒子砲の砲口が確認出来る。
●ゴッグ(サンダーボルト版)
並行世界の宇宙世紀におけるゴッグ。
同作のズゴック同様に球体関節を採用しており、腕部が細くなってどこかハイゴッグを思わせる容姿となった。
脚部は角張った形状になっているが、これは折り畳み機構が追加されている為で、水の抵抗を減らすと同時に氷上ではソリとして機能する。
武装はオリジナルとほぼ同様だがアイアンネイルがヒートクローに変更されていて、海氷を溶断するのにも用いられる。
なお、劇中に登場したものは
一年戦争時の機体よりも巨大に設計されているとのことで、これとは別タイプのサンダーボルト版ゴッグも存在しているようだ。
●MSM-03C ハイゴッグ
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ノリ//ノフ -=┤r-、r'`テ' / ` / ヽ ノ
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// く__,,/ ノ// ハツ | 〈
-='-┤|〈 "ミ、 └==┘
レヽ>
全高:15.4m
本体重量:54.5t
出力:2,735kw
総推力:86,000kg
武装
ビームカノン×2
120mmマシンキャノン×2
魚雷発射管×4
ハンドミサイルユニット×2
バイスクロウ×2
【解説】
『
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場。
MSの合理化・効率化を図るためのプランである統合整備計画によって再設計されたゴッグ。
新設計と言っていいほどの改良が加えられており、軽量化(82.4t→54.5t)とジェネレーターの高出力化(1,740kw→2,735kw)により運動性能が向上している。
しかし、30%以上もの軽量化と引き換えにゴッグと比べて防御力が著しく低下してしまっている。また推力はゴッグの121,000kgから86,000kgと七割に低下していた。
航行時には
ズゴックEと同様のジェットパックを背部に搭載する。
後の
カプールに設計思想は引き継がれている。
【武装】
アイアン・ネイル程鋭くはなくなったが、指に関節が設けられたのでバイス(万力)の名の如く「掴む」ことが出来るようになって汎用性が増した。
表記に関しては「ビームキャノン」とも。
ズゴッグの設計を反映してか、腹部から腕部に移されたので使い勝手は大きく向上、エネルギーCAP技術の導入によって威力・速射性も十分。
ビームカノン発射口に取り付けるオプション装備。
水中航行時の抵抗を抑えるために未使用時はフェアリングで覆っているが、
ミサイルの発射と同時に排煙圧で
パージされる。一発撃ち切りの使い捨て。
腹部に2門装備。
ザク・マシンガンと同じ120mm口径なので兵站に優しい。
頭部に4門装備。
ロケット推進なのか、「魚雷」の名に反して対地・対空ミサイルとしても機能する。
ズゴックEと同様のオプション装備。
数十mの崖を飛び越すだけの上昇力を持ち、水中から警備の厚い沿岸を飛び越して一挙に敵地の中枢部へ侵攻することを可能とした。
なお、「
ジェットパック」なのに化学燃料式のロケットという設定。どっちだよ。
【劇中の活躍】
サイクロプス隊が
地球連邦軍の新型MS=
NT-1を破壊するための強襲作戦に運用。3機が運用され北極基地を強襲した。
その機動性とパイロットたちの技量が相まったトリッキーな動きで
ジム寒冷地仕様を圧倒、性能の高さを見せつける。
だがNT-1を搭載したシャトルを追撃しようとしたアンディが搭乗した機体がジム寒冷地仕様の集中放火を受けて撃破されてしまい、軽量化による防御力の低下が仇となって作戦は失敗に終わった。
また外伝のブルーディスティニーにも登場した。
【その他の活躍】
やはりスポットが当たることは少ないが、
UCの水陸両用機としては性能・武装の質共にトップクラス。
GENESISでは
アビスガンダムなど
アナザー系が不在なので水陸両用機全体の中でも最強レベルとなる。
本作では水中の地形適性もAからSに強化された。
殆ど的だったゴッグよりも強化され、大分使いやすくなった。
でも水中ミッションがあまり無いのがネック。
ザクⅡ改のアシスト機体として参戦。両側に2機登場し、それぞれハンドミサイルユニットを発射してくれる。
発生と弾速が遅いため生当てには使いづらく、専らサブ射撃のグレネードの爆発で浮いた敵機にとどめを刺す要員として扱われていた。
EXVSMBONではビームカノンを撃つコマンドが追加。弾幕形成に優れるなどのメリットはあったが、戦術スタイルからしてグレネードからの
ミサイルが安定だったのであまり使われなかった。
EXVS2からは代わりにケンプファーが実装されたため引退。
コスト350スタートの
汎用機として登場。
見た目でわかるように非常に横長なヒットボックスでかなり被弾しやすく、それを補うかのように同コストの機体より飛びぬけたステータスを有している。
射撃はビームカノン、魚雷発射管、マシンキャノン、ハンドミサイルユニットと手数が豊富で、格闘のクローも下格闘が超過力。
地上と水中適正で機動力も補強され、緊急回避やマニューバアーマーをともに持ち、横長の肩へのダメージは緩衝材で3割カットする。
ステータスや武装性能だけ見るとトップクラスの強さに見えるが、横長のヒットボックスが足を引っ張っているため実践値は標準に留まっている。
ゆえに
上級者向けで、ヒットボックスという大きな弱点をどうカバーできるかで結果が変わってくる。
ゴッグは動きは遅いが高い火力と耐久値を誇り
ジオン公国軍ではゴッグを開発する事で海を逃げ回る潜水艦を即撃沈でき海の制圧スピードが格段に上がる。
連邦軍ではこいつが開発される前に各地の海を制圧し防衛戦力を整える必要があり
ジオン、連邦共に序盤の海戦において重要なMSである。
しかし空へ攻撃できないためフライマンタやドンエスカルゴの良い的である。
MSとの戦闘ではメガ粒子砲の火力が高いため活躍できたが
火力が高過ぎた事とズゴックとの差別化のためなのか、アクシズの脅威Vでは
メガ粒子砲の射程が2-2という2マス先にしか発射できない謎の調整を受けてしまった。(ただ火力は高く後ろから支援攻撃できるので前作より息は長くなった)
ハイゴッグも原作と同じく耐久は下がった代わりに機動力が上がった。
火力だけ見れば
ゲルググに匹敵するほどでありかなり使いやすいMSになった。
小説版の後半ではジオン軍のジェーンが
屍食鬼隊のリーダークロードを止めるために、「このハイゴッグなら彼の乗るゲルググを倒せる」と判断し半ば強奪のように搭乗。
最初はクロードの説得を試みるが失敗した為戦闘を開始、コクピットをバイス・クローで貫いて因縁にケリをつけた。
ちなみにこの小説版ではズゴック、ズゴックE、そしてこのハイゴッグとやたら水陸両用MSが強く描かれており、水泳部必見となっている。
1/144とHGUCより発売。
1/144は1989年発売。
旧キットながら高クオリティとして有名な0080シリーズということで色分け・ギミック・可動など全面的に優秀。ただし爪は可動せず差し替えで再現しており、ポロリしやすい。
HGUCは2003年発売。
2024年現在からみればやや古い造りだが、旧1/144から順当に進化した良キット。
余談
- ゴッグのデザインは富野喜幸氏のラフデザインを大河原邦男氏がアレンジ、更に安彦良和氏がクリンナップしたもの。
大河原デザインの時点でほぼ完成しているが、決定版よりもやや細身。
- 元々は「ゴッグ」ではなく「ゴック」が正しい名前。
実際に劇中では終始「ゴック」呼ばわりでラフスケッチやパンフレット等の当時の資料からもそれがうかがえるが、いつの間にか「ゴッグ」に変わっていった模様。
- ハイゴッグのデザイナーは出渕裕。
ポケ戦のMSは多くが元々はリメイクデザインであり同一機体という設定が商品化の都合上別機体ということになったのだが、ハイゴッグだけは元からゴッグの改良型としてデザインされたようである。
ただし当時のカードダスでは茶と黄のハイゴッグがゴッグ名義で登場している(夢のマロン社宇宙の旅では同じ塗装でハイゴッグ名義だが)。
設定上は上記の通りカプールに繋がるが、製作上はこれ以前に出渕がカプールのラフデザインを担当しており腕の機構などをこちらに流用した形となる。
- SDガンダム外伝では、ゴッグはタートルゴッグにバジリスクゴッグ、ウニゴッグと、モンスターとしての登場が多いが、異能戦士ワイルドゴッグという例外もある。
ハイゴッグはモンスターゴーゴンゴッグ、戦士ハイゴッグ、呪術士ハイゴッグと、様々な形態で登場している。
追記・修正は強襲作戦に成功してからお願いします。
- さすがゴッグだ、コメントが1つも無くても何ともないぜ -- 名無しさん (2014-02-22 19:31:49)
- アクシズの脅威だとチート機体 -- 名無しさん (2014-09-08 11:10:02)
- ハイパーホビーに連載されていた小説ではけしからん爆乳娘の愛機になってました -- 名無しさん (2014-09-08 12:54:37)
- スパロボIMPACTだと、こういう時に限ってゲッター3もマリンスペイザーもいないんだもんなぁ…… -- 名無しさん (2015-04-11 21:46:23)
- 野望で対空能力の無さには驚いた。背泳ぎで攻撃してたのに・・・ -- 名無しさん (2015-04-11 22:39:01)
- 「わっははは あまいぞガンダム!!」 -- 名無しさん (2015-04-11 23:06:41)
- ↑冒険王版www その台詞と共にガンダムに迫ってくるゴッグの姿がじわじわ笑えてすごく好きだw 怪獣みたいに吼えてるシーンもなんかかわいいw -- 名無しさん (2015-05-11 23:01:41)
- スパロボではズゴックEとハイゴッグが仲良く2次で出演。…ただのズゴック&ゴッグや、なんとアレックス&ザク改をも差し置いて。なぜこいつらが? -- 名無しさん (2015-05-11 23:09:54)
- 寒冷地ジムのマシンガンかなりの距離から撃ってたみたいなのにあっさり撃ち抜かれた辺り潜航能力も怪しい気がするハイゴッグ -- 名無しさん (2015-11-21 22:46:08)
- 耐圧能力と銃弾への耐久力を混ぜて考えるなよ -- 名無しさん (2016-06-14 12:30:26)
- 普通なら耐えられないダメージでも何ともなくしてくれる救世主 -- 名無しさん (2017-06-30 01:48:56)
- ↑3 そりゃ対MS用の銃なんだから抜けなきゃマズイでしょ -- 名無しさん (2017-11-09 15:26:38)
- IMPACTだと数話後にゲッター3でこいつと水中戦することが出来るが、水中でも普通にぶっ放してくるビームのせいでゲッター3が返り討ちにされることもある… -- 名無しさん (2020-07-13 00:15:14)
- そういや、ゴッグ最強伝説とかいう動画があったらしいな、というか、俺も前見てた、なんで当時の俺がゴッグがエヴァ相手に無双してる動画を見て面白いと思っていたのか、なぜにまだまだ賞賛する人が多いのか、全くわからないくらい今見たらつまらない、エヴァアンチかゴッグ信者の妄想madだけど。 -- 名無しさん (2021-05-13 20:47:16)
- SNKのゲーム・ラストリゾートには明らかにハイゴッグっぽい敵が出ている おおらかな時代だったんだ… -- 名無しさん (2022-12-25 17:01:02)
- スペースハリアーなんかドムそのまま出てるしな -- 名無しさん (2022-12-25 17:13:22)
- 戦場の絆のことが書かれてない…どっちも愛機だったのに -- 名無しさん (2023-01-05 15:22:41)
- ハイレグのハイゴッグ(SDネタ) -- 名無しさん (2024-09-25 18:22:57)
- 昔は早口言葉で言っていたな、ゴッグ・ズゴック・ハイゴッグ。 -- 名無しさん (2024-12-15 13:57:23)
最終更新:2025年03月02日 22:16