セイラ・マス

登録日:2021/11/29 Mon 16:06:49
更新日:2021/12/22 Wed 12:31:48
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それでも男ですか!軟弱者!


セイラ・マスは、宇宙世紀ガンダムシリーズの登場人物で、初登場は『機動戦士ガンダム』。
CVは井上瑤(『THE ORIGIN』では潘めぐみ、『ガンダムさん』では名塚佳織)。

  • 目次

概要

出自や、後の作品で付けられたイメージから『機動戦士ガンダム』という作品に於けるメインヒロインと捉えられたり紹介されていることも多いのだが、
実の所は『機動戦士ガンダム』本編の中盤あたりまでは、明確にそうと言える程に取り上げられたり活躍をしていた訳ではなかった。
寧ろ、出自も含めて活躍を増やされるようになったのはTV本編の後半~劇場版である。

なお、本編でも比較的に早い段階で明かされることだが、セイラ・マスとは仮名、或いは改名後の氏名であり、本来の名(旧名)はアルテイシア・ソム・ダイクンである。

…姓名からも解るように、ジオニズムの提唱者、ジオン公国の前身ジオン共和国の首相、“ジオン”の名を掲げた組織にも共通するスペースノイド至上主義者達の政治・思想的シンボルとして歴史に名を残すジオン・ズム・ダイクンの遺児の一人で、生き別れとなった兄キャスバル・レム・ダイクンが居る。

尚、兄妹の母親は『ガンダム』の長い歴史上でも不明のまま(一応、ダイクン自身が初めて描かれた本編38話にて死の間際のダイクンにすがりつく妻と思われる金髪の婦人が既に描かれてはいた)であり、ダイクンが黒髪であるのに対して、兄妹が揃って金髪碧眼の美形であることから、母親似なのだろうな…と、想像される程度であったのだが、
安彦良和による『THE ORIGIN』にて、晩年のダイクンの愛人であり二番目の妻となった、クラブ・エデンの歌手アストライア(アストライア・トア・ダイクン)との間に生まれた子等だったと設定された。

幼少期に父と死別した後には、兄妹揃って父の側近であったジンバ・ラルの保護を受けると共に、ジオンの独裁を狙って動き出したザビ家の粛正を逃れるべく、マス家の養女となりサイド3から脱出。
これ以後、セイラ・マスを名乗るようになり、養父母の下で普通に幸せに暮らす。
兄キャスバルも同様の経緯を経てエドワウ・マスを名乗っていたのだが、その後は復讐を優先して出奔。自らサイド3=ジオン公国に向かうことになる。
(『THE ORIGIN』では実際にザビ家からの刺客を差し向けられたことがキャスバルが行動を起こす決意をさせたことになっており、セイラも順風満帆とは言えない人生を送ってきたことに)

尚、幼すぎた(死別時6歳)ということもあってか、自分がダイクンの娘であるという事実こそ確りと認識しているものの、それ以外ではダイクンの思想を引き継ぐとか、父の死や、その後のジオンの独裁国家化に際してのザビ家への疑念や復讐心を持っているとかいうこともなく、
一年戦争への参加も劇中の通りにサイド7からの脱出時に成り行きからホワイトベースに乗り込み、成り行きから正規の軍人に代わってクルーの代行をするようになったからという、全くの偶然である。

むしろ、その出自故に敵対する立場となったジオン公国の中で、慕っていたジンバ・ラルの子であるランバ・ラルのように彼女の存在を強く見知っていると共に、頭を垂れてくる人物と出くわしたなんてことはセイラ側からすれば全く望んでいない状況であり、続いてラルの壮絶な死を目撃したことなどは余計に彼女を苦しませることになってしまった。後、再会したの数々の所業とかもね。

以下に、各作品毎のセイラさんの動向。


機動戦士ガンダム

U.C.0062年9月12日生まれ。初登場時の年齢は17歳。ホワイトベース隊の一員。
金髪クールビューティーな美少女というか美女で、スレンダーな印象ながら抜群のプロポーション(B84・W60・H80)を誇り、スタッフからも一種のセックスシンボルという扱いだったのか、本放送当時から上述の通りに明確な3サイズが設定されていたり、セクシーさを強調されたイラストが描かれたりしている。
本放送時~劇場版の原作では、かなり大人びたデザインなのだが、後の商品化やイメージでは時代に併せてか若々しいというか少し幼いイメージと更に強調されたセクシーさを取り入れられたりもしているので髪型以外は別人なんてモノも。

宇宙世紀ともなると、現代よりも早い段階で進みたい進路に向けた専門的な教育を受けられるのが普通となっているのか、この年齢にして既に医者となるための教育を受けていたらしく、フラウに「医者の卵」と呼ばれる場面がある。
実際、アムロ達と同様にサイド7で暮らす移民ではあったようなのだが、医療ボランティアとして働いていたらしく、サイド7に留まっていたのも仕事の為だったと説明されてたりも。

ホワイトベースでも医療スタッフとしての働きを期待されていたと思われるのだが、サイド7脱出からの一連のジオンとのいざこざもあってか、
まだ立場も信頼関係もハッキリとしない中で険悪となってしまったブライトとアムロ達の対立を感じ取り、自ら通信オペレーターを買って出た後は主にブリッジクルーとして働いていくことになった。
ここまでの行動からも解るように、非常に正義感、責任感が強く献身的。
気も強く、それ故にか他者にも自身の信念というものをぶつけることがあり、顔を合わせた直後のカイに対して、彼が積極的に難民の救助に協力していないという理由だけで「軟弱者!」と叱責しつつビンタをかましている。
因みに、この時点で既にカイはセイラを見知っていたのだが、美人だから近所でも評判になってたとか、医療ボランティアとして働いてたので顔を知られていたかとかだろうか?

性格もあってか、臨時クルーの中でもブライトやミライといった、年長、纏め役の側と意見を同じくすることが多かったが、
艦長に操舵手と主な役割が決まっている彼等とは違い、実は前線に出る機会も少なくなく便利屋的なポジションだったりする。
後のゲームとかだと通信オペレーターを専任している落ち着いたお姉さんというイメージがあるが、以上のように原作では割とアグレッシブで困ったちゃんな所もある。
因みに、持って生まれた雰囲気からなのか、初期には命令系統を明確にするためなのか敢えて他のクルーに対して不遜な態度をとっていたようなブライトからすらも、基本的に「さん」付けで呼ばれていた。

さて、基本的にはクールな彼女が前線に出るようになったのは、ホワイトベース出港前に生存者が残っていないか確認する為にサイド7内を廻っていた所で、アムロが焼却処分をした地球連邦軍製MSの予備パーツの残骸を調べる兄に似たとてつもなく怪しいジオン軍人と遭遇したことが切欠である。
その後の戦いにて、例の赤くて怪しい軍人が、ジオン公国のエースパイロットであるシャア・アズナブルであると知り、
それだけを頼りにランバ・ラル隊のギャロップが高速で近づいてきた時には、高速で近づいてくる単機=「兄かもしれない」という理由だけで、ガンダムまで持ち出して接触を図ろうと試みた挙げ句、危うくガンダムを捕獲されるという当時の連邦からすれば致命的になりかねない失態を起こしかけている。
腕利きのパイロット=シャアと思い込んでは、確認もしない内から飛び出したりしているので危険が危ない。
もっとも、この間までは戦争と無関係な所にいた一般人なので新興国のジオンの内情なんか知る由がないし、更に『ガンダム』世界の戦場ではミノ粉のせいで通信、索敵もままならないとなれば直に見て確かめる以上に手段がないので他にやりようがなかったのだ。(更に言えば、ちゃんとガンダムの操縦用シミュレーターで訓練は積んでいたようなので予想以上に実戦が難し過ぎたのである。)

因みに、セイラがそこまでして兄に会いたがったのは何かしらの思惑があった……とかではなく、
単に生き別れていた最愛の兄と顔を付き合わせたり話をしたいという程度の肉親の情愛からであり、幼い頃は優しかった兄がよりにもよってジオンの軍人になったかもしれないと思ってしまった時点でショックを受けていた。
尚、彼女の読みは実際に当たっていて、シャアこそが生き別れた実兄キャスバルその人であったのだが、向こうは向こうで自分に銃を向けてきた少女が生き別れた妹アルテイシアかも知れないと思った時には、全く同じ理由(あの優しい妹が銃なんて…)で悩んでいた
兄妹は後にジャブローに到着した所で、遂に明確にお互いを確認する形での再会を果たすが、ホワイトベースより降りてくれという兄の願いをセイラことアルテイシアは断ることになる。

さて、そんな赤い彗星を兄に持つセイラさんのパイロットとしての才能と可能性は……というと、TV本編に限れば後のことを考えると全く出来ない訳ではないがお世辞にも向いていないと断言出来るレベル。

Gファイター(劇場版ではコア・ブースター)が配備されてからは戦力の確保(この頃にはガンキャノンはカイ、1人乗りになったガンタンクは基本的にハヤトが専任)の為にもセイラが乗って出撃するようになったが、よりにもよって初めて乗り込んだタイミングで起きた黒い三連星との戦いにてマチルダの特攻紛いの援護をフォロー出来ずに死なせてしまったことでショックを受ける。
その後は自主的に特訓までしていたのに、悪気がなかったとはいえコンビを組んで出撃するようになっていたアムロからブリーフィングにて「経験不足」と言われてしまった程(これに対して自嘲もあるからだが皮肉を込めた返しをしてアムロを慌てさせている)。

尤も、この頃にはアムロが手練れと呼べる程のパイロットへと成長しており、ガンダムの専任パイロットの問題も解決していた為か、共に出撃する機会が多かったこともありセイラの力が及ばない所は直ぐにアムロがフォローに回れたことや、Gファイター自体の性能の高さや自分の限界を見極めたセイラさんの性格もあってか、普通に出来る範囲での戦果を出せるようになっていたので後にハヤトからはカイと同様に自分以上のパイロットと認められるまでになっている。
一方、劇場版では唐突にニュータイプの可能性があるとして新配備されたコア・ブースターを任され、オルテガのドムを撃破するという真逆の演出となっている。

この後、到着したジャブローにてスレッガー中尉がもう一機のGファイターと共に配属されたことでブリッジクルーに戻っていたものの、
スレッガーさんがソロモン攻略戦にて命を落としたことから、再びGファイターとともに前線に復帰した。
アムロとのお馴染みの練習中にMAブラウ・ブロと初遭遇して異常な方向からの攻撃の片鱗も経験している。

この後、マ・クベが数々の策を凝らしてガンダムを迎え撃ったテキサスコロニーにて連絡が取れなくなったアムロの安否を確認しに来た所で、いきなりバギーに乗り込んできたシャアと三度目の邂逅。
ここで、アムロがニュータイプである可能性をも含めて、短い時間なれどようやく離れて以降の兄の過去や現在の活動の理由を知ることになるも、結局は理解し合うことのないままに物別れに近い状態となる。
そして、この後で金塊を送られるという、身を案じたつもりなのだろうが今更ながら立場を危うくするような贈り物という名の嫌がらせを受け取ることに。
たまたま通信を聞いていたのがフラウと交代していたブライトで、事情がありそうだと覚った時点で大人の対応で「聞かなかったこと」にしてくれたので事なきを得ている。

その後、シャリア・ブルが搭乗して完全に力を発揮したブラウ・ブロと、続いてララァ・スンが搭乗するエルメスとの戦闘にも参加。
ララァとの戦いでは感応し合うアムロとララァに兄妹揃って外野から介入する形となり、ララァが死亡する原因を作ったことで、シャアより若干の逆恨みをされることに。
その後、ア・バオア・クー戦にもGファイターに搭乗して参加し機体は失うも無傷で生還している。
劇場版ではシャリア・ブルとの戦いがカットされ、コア・ブースターに差し替えられている以外の経緯は同じ。

……ファーストでは所謂ニュータイプがパイロット能力の拡大として扱われる一方で、より広い意味を内包した概念として登場し、ニュータイプ能力に目覚めた兆しが見える人物というのは割と多いのだが、
意外にもセイラが覚醒の兆しを見せるのは39話と遅く、ホワイトベースではアムロより先に目覚めの兆候を見せて普段の関係が遠いにも関わらずフラウを嫉妬させたミライさんより遥かに遅い。
出自の割には……と言いたくなるが、そもそも父ダイクンのニュータイプ論も理念とかの話で、勿論ダイクン自身がニュータイプなんて話もないどころか、後付けでマイナス方向にフォローされることが殆どだしで、
シャア共々に出来損ない的な視点で見るのは間違いというものだろう。
また、フォローをすれば兄妹揃って目覚めてからの覚醒は早く、ラスト近辺では超能力と言っても過言ではないレベルの感応や察知能力を示している。
もっとも、アムロとシャアの関係については「戦争だからって2人が戦う事はない」などという当人たちからすれば見当外れもいいところな発言もしているが*1
……そこから考えると唐突な発言だったので問題にされてなかっただけで、セイラさんこそが紫豚カテ公に先駆けて登場していた、元祖「私の掌の中で男達よ争え」ヒロインだったのかもしれない。
ただ、「ララァを殺された!」と後年まで続く恨み節を吐くシャアに対して「それは、お互いさまよ!」と指摘しており、割と正鵠を射てもいたため、両名のように常軌を逸していたわけではない*2
尤も、アニメ本編ではまともな人だが、後述の小説版やTHE ORIGINでは危うい部分がある普通の女ではないので、御大や一部のスタッフには既に“そういう性質”を見出だされていたのかもしれないが。

そして、崩壊するア・バオア・クーで最後の邂逅を果たした兄直々に「アムロ君が待っている」との声をかけられ、実際にアムロの「声」に導かれて他のクルーに合流。
皆と共に子供達の導きで脱出してきたアムロを迎えている。


小説版

富野自身による小説版では、キャラクターの付け方をアニメよりも極端にした結果、アムロに対する“運命の女(ファム・ファタール)”として描かれている。
本文では“娼婦的特性”と記述されており、アムロと肉体関係を結び、シャアの殺害計画を明かし、戦争の英雄となったアムロにそれを託しながらも、自らの行動そのものは戦き嘆き嫌悪している。
また、他の媒体では懐いていたとされるジンバ・ラルを“復讐を執拗に説いてくる相手”として嫌っていたとされる。
この小説版ではアムロは途中で戦死。
戦争の結末は自らが先頭に立つことを決意したシャアに生き残ったブライト以下のホワイトベースのクルー達が協力してザビ家を打倒する形になっている。
そして、セイラはそれには参加しなかったものの、ラストシーンにて全裸で海に飛び込むという描写にて締められており語り種となっている。

近年の『スーパーロボット大戦シリーズ』では、上記の通りアムロとよろしくやったり秘密のお守り貰ったりした事をネタにされてもいる


THE ORIGIN

本作では、TV本編や劇場版とは齟齬もあるが幼少期や養父テアボロの存在、医学生である事実などが描かれた。
また、赤い彗星が先んじて本物のシャア・アズナブルと入れ替わった兄キャスバルであると諜報員のタチ中尉から得た情報から行き着く等、人生ハードモード。
性格的にも、原作アニメでのやや抜けた所もあるおっとりとした性格とは違い、心優しい性格の一方で兄キャスバルにも通じる切れ者、狂気的な性格や支配者としての資質をも持つことが描写されている。
外伝『アルテイシア0083』では、重要人物として保護、事実上の軟禁状態に置かれながらもイギリスの「アストライア財団」の一員として戦災孤児の救援にあたっている。
また、名前のみの言及だがカイが心を通わせたスパイの少女ミハル・ラトキエの弟と妹であるジルとミリーの面倒も見ていると語られており、
これについて、作者の安彦は「放ってはおけない問題」として心に抱き続け、泣きながら描いたエピソードだと語っている。
別の外部作品でジルはムラサメ研究所に拾われ強化人間の被験者となって死亡、ミリーは誘拐されて行方不明という壮絶な最期を向かえている事も関係しているかもしれない。


機動戦士Ζガンダム

ホワイトベースクルーの中では重要人物であったにも関わらず出番が殆どない。
第8話にてクワトロが訪れた部屋にて、幼少期のシャアとセイラが写った写真が飾られていたのと、第37話にて、正体を公表して行った演説をどこかの別荘から見ていたが中の人が海外旅行中だったので台詞はない。


【小説版】

Ζガンダム小説版では、この時の描写が詳細にされておりホワイトベースから降りた後は株式売買で成功を収めるも一人で暮らしているとのこと。
また、兄に対しての疑念が明確に描写されており、この時点で後の決起を予見したかのような反応を示している。

尚、後発となる劇場版(新訳Ζ)では、諸々の後に続く戦いが回避された結果となったからかセイラの登場する場面が変更され、戦いの後で再会したカイ・シデンから兄についてのインタビューを受けている。
公開当時には既に担当声優の井上が逝去していたのだが、代役は立てられずに過去の音声データを用いたライブラリー出演という扱いとなった。


機動戦士ガンダムΖΖ

第28話にて、爆発に巻き込まれて死亡したと思われる主人公ジュドーの妹リィナを助け、また保護していたのがセイラとされ、第46話にてリィナを連れてブライトと再会。
続く最終話(第47話)にてジュドーとの再会を果たさせている。
一方、投資家となっていることや兄であるシャアの死を望んでいることといった、上述の小説版を含むセイラの情報がアニメシリーズ本編でも同様であると明言された形となっている。
兄について「宇宙の意志に従わなければいけないと思っている」と言っていたが、シャアの真の目的の一つはご存知の通りアムロとの決着なので、相変わらず兄の事を自分で思っているほど理解できていないのであった。

『ΖΖ』の小説版では、リィナを助けたのは現地徴用兵ラド・カディハで、彼から保護を依頼されてブライトに送り届けたことに、一方でムック『別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.2』に収録された
鈴木裕美子*3による短編小説『Sensitive Eyes of Sisters 優しすぎた妹たち セイラとリィナ、ふたりの妹の旅立ち』では、カラバの仲間に頼まれて、救出されたリィナの主治医となって治療を担当する中で心を通わせたことになっていた。


SDガンダム外伝

…とガンダム本編では割と中途半端な立ち位置だが、こちらではヒロインとして扱われる。CVは原えりこ。
ファンタジーでおなじみの姫役はフラウに譲り、彼女は騎士ガンダム達と共に戦う女剣士という立ち位置。
本編と変わらずシャアの妹だが、名前は偽名ではなく本名である。
初登場時スライムアッザムにされていたり、敵の老兵ガルバルディαと一騎打ちしたり、適応者以外には非常に重くなる伝説の弓矢を必死に運んだりと活躍シーンはそれなりに多い。
最終的にはなんと騎士アムロと結婚する。つまりSDガンダム外伝ではシャアがアムロの義兄になってしまった

武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃のおまけ「パパルの暁-冒険少女アルテシア-」にも登場。こちらでのCVは松井菜桜子。
ドズル・パンタローネを殺した者に敵討ちする為にガズエル、ガズアルと共に「騎士クイン・マンサ」として旅をしている。要するに快傑ズバット
こちらはリボンを操る戦士として立ち回るが、同時に父を殺した者の手がかりが得られないことに涙する一面も持っている。

そして双方でなぜかガルバルディ系とやたら絡んでいる。本編じゃ無関係なのに。


スーパーロボット大戦シリーズ

兄とは違い、1stくらいでしか話に絡むキャラとして出せそうにないため、出番は少ない。
仮に参戦できたとしても能力値はお世辞にも高くなく、シャアが味方になるあたりで入れ替わりのように戦線離脱するのがデフォ。
例外が『F完結編』で今までのステージの総合ターン数が規定数以内に、「ハイパージェリル」という回で、アムロを特定のマスで待機させると仲間になる完全な隠しキャラ。しかもFからデータコンバートしないと登場しない。わかるかこんなもん
そこまでやっても、能力としては完全に戦力外。ニュータイプであるがだからどうしたというレベル。

A』ではオマージュキャラであるリンダ・プラートとの絡みがあった。
能力的にはあまり強くないが、アムロより撃墜数が多いとフルアーマーガンダムの代わりにGファイターが入手出来たり、シャアと戦闘させると原作通り金塊が手に入り軍資金の足しになったりと隠し要素によくかかわる。

【余談】

御大自らによる小説版では、前述のようにアムロにとっての“魔性の女(ファム・ファタール)”として描かれているセイラさんだが、
アニメ本編では出撃前に鼓舞されて照れたり、Gファイターを専任して扱うようになった後にコンビで出撃するようになったりはしたが、
いいとこ憧れのお姉さんに照れる年下男子くらいの関係であり、軽い恋愛感情すら想像させるような場面は存在していない。
しかし、両者の担当声優である古谷と井上は「あの二人は絶対に付き合っている」ということで意見を合わせていたとのこと。
それを知ってか知らずか、上述のように恋愛感情や関係を匂わせるような描写が無い(●●)にも関わらず、意味深とされる発言があると紹介されることもあり、シャアとの今生の別れとなる場面では「アムロ君が呼んでいる」と背中を押すような発言をされており*4
続編である『Ζ』に至っては、アムロを諦めた立場のフラウが「まだセイラさんのこと好きなんでしょ?」とからかう場面すら存在する。

『ガンダム』では登場人物の名前にも付ける切欠となった元ネタとかアイディアの元なんてのも紹介されてたり話題にもなっていたのだが、セイラさんは特に明かされても話題にもされていなかった。
しかし、後に『BSアニメ夜話』にて御大自らから「放送コードに引っかかるから(ここでは言えない)」という衝撃の解答がされた。
ここからGならぬ自◯関連のネタだとの予想が立てられている……マスだけに。
「ガンダムさん」でも御大がそのことを言おうとしてセイラさんにガンダムハンマーを喰らうというネタがあったりする


名探偵コナン』に登場する世良真純の名前の元ネタはセイラさん。
ただしセイラさんのオリジナルの声優は既に亡くなっている為兄や兄のライバルと違い担当声優まで合致はしなかった。







追記修正してください。大丈夫、貴方なら出来るわ。

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最終更新:2021年12月22日 12:31

*1 もっとも、シャアは「ララァを殺された」私怨でアムロと戦っているのだが、アムロの側は「自分が本当に戦うべき相手はシャアではなくザビ家だ」と再三発言・認識しており、現にシャアのジオングをも無視して振り切ったこともある。その後の対峙で「お前もニュータイプだろう!」ともシャアに対して言っているので、その意味ではセイラの発言は少なくともアムロの意志に添ってはいる。

*2 更に言えば、優れたパイロットであると同時に真性のNTとされるアムロが“見ている”のだから間違いないなのだろうが、シャアとアムロという愛した男達の側を人として死んだのに離れようとしないララァのがどうなんだろうという話である。『逆シャア』辺りだと口かさの無いファンから悪霊呼ばわりされるのも納得の描写になってるが。

*3 ΖガンダムやガンダムΖΖの脚本にも参加

*4 この直前、アムロに殺意満々で襲い掛かっていたシャアはセイラの乱入で「自分と手を組め」と妥協案を出している。「セイラの婿になる」というのはアムロに突き付けた三番目の選択肢である。まるでヤケクソのように言い出したために当のアムロからは「正気か?」と発狂を疑われ、セイラからも「兄さん…?」とドン引きされていたが。しかし、経緯はともかくとして小説版や後のゲーム作品等でのif…を描いた作品ではそっちのルート(シャアがリーダーに目覚めアムロ達が従う道)が正解として扱われているのが何とも。この時点での(アニメでは後もの)シャアが余りにも覚悟が無さすぎたのが何よりもの原因か。