登録日:2021/09/04 Sat 20:14:16
更新日:2024/10/12 Sat 11:15:01
所要時間:約 38 分で読めます
我々は、民話自体を貶めたいとかそういうことをしてるわけじゃないんです
だけど「こんなところもあるぞ」と……そういうことなんですね
ひどい民話を語る会V3とは、
角川書店の季刊誌『怪と幽』によるインターネット配信イベント第二弾の名称である。
今回は『怪と幽Presents萬國妖怪博覧会』というイベントの1コーナーとして扱われている。
第一弾の詳細については該当項目参照のこと。
「なんでこれV3なの?」
「いや、俺が聞きたいっすよ。2号ならわかるけど」
2021年のお盆休み期間中に当たる8月14日に、前回同様ところざわサクラタウンから生配信された。
今回は四人目の話者として作家の
黒史郎が参戦している。
「ここに並んでいる四人は世の中の不要なものです。このイベントは不急なものですから」といきなり
京極氏の自虐発言が飛び出すこととなったが、
肝心の内容は前回の下ネタ祭りに負けないぐらいあんまりなものとなっている。
なお、前回との大きな違いが二つあり、
一つは
岩手県、徳島県、鳥取県がスポンサーとして付いたという点。
本当にそれでいいのか? 前回糞塗れだったイベントだぞ?
この三県は長年『怪』と連携して妖怪伝承で積極的に町興しをしており、イベント開始前には各県知事からのビデオメッセージが流された。
そしてもう一つが、国や県のガイドラインに則り若干名ながら会場に観客を入れたという点である。
少人数ということもあってかチケットの代金がコロナ禍以前に開催された同規模のイベントと比べて三倍以上も跳ね上がっているが、
その代わり終演後に出演者によるサイン会が開かれ、しかも
出演者の著書なら好きなものを持ち込んでOKという破格の内容だったため、ファンからしてみれば安い買い物だったと思われる。
加えて、観客ひとりひとりに京極氏がリクエストされた単語や文章を短冊に書いてプレゼントするというサービスも行われている。
出演者
京極夏彦
「ひどい民話ってこの間やったんですけど、反省しました。ひどすぎました」
小説家・意匠家。お化け友の会肝煎でもある。
相変わらずくだらない話、ひどい話を嬉々として語っている。絶対反省してないよね?
今回はチケット購入者特典の扇子を手にし、常に扇ぎながら話していた。
多田克己
妖怪研究家。
前回同様におとなしめ……かと思いきや、民話を語る際カメラでも観客席でもなく、
すぐ隣の村上氏の方へ顔を向けて話し出すというマイペースぶりを披露。
「あ、俺の方を向いてすんの?」
前回と比べるとボケ発言も多くなっており、かなり本調子に近い。
村上健司
「俺たちからうんこ外したらただのキレイな人になっちゃうじゃん、みたいな」
妖怪探訪家・ライター。
今回もお化け友の会の半纏を着用し、自宅から大量に付箋を貼りつけた書籍を持ち込んできていた。
イベント開始後も面倒臭がってずっとマスクを着けたまま喋っていたのだが、
そのせいで音声がくぐもって配信に乗らないという注意を受けてしまっている。
黒史郎
「うんこなくしちゃったら民話結構スカスカですよね」
怪談作家。
ちょっと目を離すと暴走・脱線しがちな諸先輩方を相手に、どうにか食らいついていく。
一方で京極氏を完全にツッコミ役に回すほどの発言も飛ばしていく期待のニューカマー。
似田貝大介
『怪と幽』編集長。
前回に引き続きMCを担当するが、相変わらずたどたどしい。
「なんだろね。司会として如何なものかな」
紹介された民話
前回がうんこを中心とした下ネタ一辺倒だったのに対し、
今回は話者が変わるごとに前の話者の話した内容から連想して話題を変えたり膨らませていくという構成になっている。
それに倣い、ここでは話のジャンルごとに区切って紹介していきたい。
この先、
漫☆画太郎作品にも負けないレベルのネタが多くなるのでそういう内容が苦手な方はどうかご注意下さい。
例によって誰が話したかは色で分かるようにしてあります。また、正式なタイトルが不明のものは仮称にしてあります。ご了承下さい。
序
まず京極氏によって、柳田國男などの学者や研究者によって不要と断ぜられたお下劣な描写にこそ魅力があるという前置きからイベントが開始された。
「彼らが目を瞑ったり顔を背けたり、手で覆ったり鼻を摘んだりしたものにこそ不要不急の愛があるわけですよ」
ちなみに柳田が民話における下ネタ描写を毛嫌いした理由は、
渡欧中に『ヴィーナスの誕生』の絵画を見た際、貝から生まれるヴィーナスと桃から生まれた
桃太郎を重ね合わせ、勝手に幻想を抱いてしまったからだとか。
そんな柳田たち学者や研究者により切り捨てられてしまったものとして、昔話の導入部分、俗に「枕」と呼ばれるテンプレ部分が存在する。
現在伝わっている昔話はだいたい「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」という導入から始まるが、何故なのかご存じだろうか。
実はカットされた部分では、決まっておじいさんは便所の屋根を葺いている。
そう、前回のイベントで紹介された東北地方の「厠の屋根葺き型民話」が、実は最初期の民話の形に最も近いというのである。
前回の項目を既にご覧になっている方ならば容易に想像がつくだろうが、おじいさんは高確率で便所に転落する。
「便所の屋根を修繕しているおじいさんの99%は落ちます」
おじいさんは穴が開いた屋根の修繕に使う萱を取りに山へ、おばあさんは汚物塗れになったおじいさんの着物を洗いに川へ行くというのが本来のテンプレなのだ。
不条理系
● ネズミの話(仮称)
東京都に伝わる民話。
江戸の町が大火によって被害を受けたことで、町で暮らしていた大量の
ネズミたちが食べ物を求めて新天地へ向かおうとする。
とりあえず九州まで行ってみようと船を用意して川を下っていたところ、向かい側から同じように大量のネズミたちを乗せた船が上ってくるのが見えた。
上ってくるネズミたちに話を聞いてみたところ、干ばつの影響で飢饉となった九州から食べ物を求めて江戸へ向かう途中なのだと言う。
「どうなると思いますこの民話、この先。子どもに聞かせるんですよ?」
なんと江戸のネズミも九州のネズミも
絶望して全員川に身投げして死んでしまうのだった。おわり。
「子ども聞いて嬉しいか?」
「なんかポカーンとしそうですよね。想像できますね」
● ちゅうちゅうどんぶり
京極氏が紹介したネズミの話だが、なんと黒氏が持ってきた話と被っていたことが判明。
しかしながら京極氏が持ってきたものとは結末部分が微妙に異なるらしく……。
「東京のネズミが飛び込んで死んで、今度九州のネズミが飛び込んで死んで、東京飛び込んで九州飛び込んでっていうのを……」
驚くべきことに聞き手である子どもが「やめてくれー!」と言うまでずっと話者が繰り返し喋り続けるのだと言う。
「それ嫌がらせじゃん!」
「何を言われてもずーっとこれを機械的に言うんですよ、おばあちゃんが」
「それ寝れなくなるじゃん。『そして朝が来た……』とか言うの嫌だよ」
この聞き手が拒否するまで延々とループするような民話は「果て無し話」という名称で分類されている。
おなら系
● 豆粉の置き場所
高知県に伝わる民話。
おじいさんとおばあさんが自宅で大量のきな粉を作った。
あまりにもたくさん作りすぎたため置き場所に困った二人は、とりあえず自分たちの布団の間にきな粉を置いて就寝した。
夜半過ぎ、おじいさんが寝屁をこいたところ、風圧で舞い上がったきな粉がおじいさんとおばあさんの尻に全部くっついてしまった。
これに気付いたおじいさんとおばあさんは、
もったいないからと互いの尻に付着したきな粉をペロペロ舐めあうのだった。めでたしめでたし。
「じじい、ばばあ、きな粉っつったらもうおならですよね」
「だけど舐めあうというのはちょっとね……」
● 篩借り
東北の飯豊山麓に伝わる民話。
早朝におばあさんが自宅を掃除していると、大きな豆が一粒転がってきた。
まだ寝ているおじいさんを起こして二人で相談した結果、半分に割ってきな粉にすることにした。
早速きな粉を作るべく炒って挽いて粉にしたが、濾すためのふるいが見当たらない。
そこでおじいさんは
真っ裸になると、履いていたふんどしを使って粉を濾し始めた。
どうにか完成したきな粉だったが、そこへ
唐突に新キャラの次郎と太郎というガキんちょが現れる。
おばあさん、きな粉を子どもに食べられるのが惜しくておじいさんに隠すよう言うが、おじいさんは全裸のままなので隠せるような場所がどこにもない。
そこでおじいさん、山盛りのきな粉の上にどっかり座り込んで隠すのだった。
……が。
「その途端、ブーッとやっぱりやってしまうわけですよね」
舞い上がったきな粉は向かいの山まで飛んでいき、そこに生えていた笹の葉に全部くっついてしまった。
目ざとくきな粉を見つけた子どもたちは笹の葉に群がりこれをペロペロと舐め始めるわけだが、
何をトチ狂ったのかその様子を見ていたおじいさん、自分にも舐めさせろと
全裸のままで駆けていった。
ところが笹の葉の鋭利な先端部分に触れ、
おじいさんの金玉は切断されてしまう。
それを目撃した子どもたちは
ニワトリの卵と勘違いして金玉を自宅へ持ち帰り、試しに温めてみたところ
雛が孵るのだった。
おじいさんの金玉から生まれた雛は、成長しても「コケコッコー」とは鳴かず「フンヌケフー(現地の言葉で
腑抜け野郎の意)」と鳴いたという。めでたしめでたし。
「金玉を孵すっていう」
「ちょっと飛ばし過ぎじゃない?」
「これねえ、僕のとっておきですから」
「枕の部分で豆を拾ったら、どっちに転ぶかですよ。で、粉にしちゃったらもうソッチ系なんです」
● くさかろう
おばあさんが川へ洗濯に行くと、川上から黒い重箱と赤い重箱が流れてきた。
赤い重箱の方を拾って蓋を開けてみると、中には蒸かした
サツマイモが山のように入っていた。
試しに味見してみたところ、これが非常に美味い。おばあさん、芋を一人で全部食べ尽くしてしまった。
「おじいさん柴刈り行ったけど山でくさかろう(草刈ろう/臭かろう)って……」
「でもおならしてないんだよ?」
「プップクプップクしてるわけね」
「そのオチを言わないで終わらせちゃうと……」
「あ、そうだね」
「ダジャレ系ね」
● 尻に栓をする話(仮称)
「老夫婦の間に粉ものが入るとですね、だいたい地獄を見るんです」
おばあさん、おじいさんがあまりにも屁をこくので
肛門に栓をしてしまった。
栓をしたことで腸内の圧力が高まり、とうとう凄まじい爆発力の屁が栓を吹き飛ばし放出されてしまう。
きな粉が出来たタイミングで。
部屋中にきな粉が飛び散るだけでは済まず、
臼が飛んでいき、更におばあさん、そして
おじいさん自身も反動で屋外へ飛ばされてしまうのだった。
「抜本的解決をせずにですね、小手先だけで何か物事を解決しようとするのはいつの時代も良くないよと、そういうことです」
「それ、メッセージ性がありますかねえ……?」
「僕は昔おじさんのオケツの穴に色鉛筆を刺したことがあります。大変なことになりました」
「それは昔話でも世間話でもなくてただの体験談……」
惨劇系
● 婆汁
ある日、おじいさんが
タヌキを捕らえてきた。早速タヌキ汁にして食すべくおばあさんに預けるが、
おじいさんが留守の間にずる賢いタヌキはおばあさんを騙して縄を解き、そのままおばあさんを殺害してしまう。
そしておばあさんを材料に汁を作り、帰宅したおじいさんはそれに気付かず
食べてしまうのだった。
そこへ頃合いを見計らっていたタヌキが現れ、真相を告げると煽るだけ煽って逃げていったという。めでたしめでたし。
「あ、終わっちゃうんだ」
お気付きの方も多いと思われるが、ここまでは
マイルド化する前の『かちかち山』の導入部と全く同じである。
しかしながらこの話は復讐へと続かずこのまま終わってしまう。
特筆すべきはこの民話が採録された本に掲載されている挿絵で、
鍋の中からおばあさんの幽霊が湯気と共に立ち上っている様子が描かれている。
「ビオランテの沢口靖子みたいな」
「美味しいかいって、たぶんおばあちゃんが言ってる……」
「いやいやいや、そうなのか?」
「こんな奴(タヌキ)に殺されたんですよ。小憎らしい、ホントに」
「老夫婦の下にタヌキ的なものが捕まえられてきてですよ、一人が外出した後は惨劇です」
● 婆汁 其の弐
先程の話とは逆に、調理したタヌキ汁をおばあさんが一人で平らげてしまい、
誤魔化すために
自分の体の一部を鍋に入れておじいさんに供するというパターンも存在するとのこと。
このパターンの時は外から様子を見ていた
カラスなどの鳥類に嗤われておしまいらしい。
「でもおばあさんは生きてるんですよね?」
「ばあさんは多少減ってるだけ」
京極氏は、ばばあ汁を食べるという一連の民話に復讐譚を混ぜたものが『かちかち山』の原型となったのではないかと語っている。
「二人暮らしの老夫婦の下に何かがプラスアルファされた時に何かが起こる……」
「惨劇的な、ね」
● 屁こきばあ
前回でも紹介された『鳥呑み爺』または『屁ひり爺』と呼ばれる民話のバリエーションの一つ。
山へ柴刈りに行ったおじいさん、急に
尿意を催してきたのでその場で立ちションをしようとチンポを出したら、そこへ一羽の
スズメが止まった。
おじいさん、スズメを捕まえると一度山を下りておばあさんにスズメ汁を作るよう言いつけ、再び山へと戻って行ってしまった。
言われた通り調理したおばあさんだったが、味見してみたところあまりにも美味しかったのでそのまま全部食べてしまった。
「だいたい食っちゃうんだよなあ……」
その日以来、おばあさんの出す屁が鳥の鳴き声に聞こえるようになってしまう。
「後遺症で」
「後遺症!?」
「おじいさんの変なところに止まったスズメだから、なんかそういう現象が起こったんじゃないかな」
「そういうこと!?」
噂を聞きつけた殿様の御前で披露したおばあさんは大量の褒美を与えられるが、それを知った隣の老夫婦は
自分たちも屁でひと山当てようと
屁の練習を始めた。
練習を終え、満を持して殿様の御前へ向かうも結果は失敗。濃厚な
スカトロプレイを体験した怒りの殿様によって、哀れ隣のばあさんは尻を斬られるのだった。
● 屁ひり爺のテンプレについて
鳥の囀りのような屁をこくじじいやばばあの話は日本各地に分布しており、
決まって噂を聞きつけた殿様に呼び出され屁を披露するという流れになっている。
「たぶん日本の殿様のほぼ六割ぐらいは、珍しいおならが聴きたい体質なんじゃないでしょうか」
「体質www」
「普通ね、為政者である殿様の前にばばあ、じじいが出てきてですよ、私は屁をしますつったら怒るでしょう」
「その場で斬られちゃいますね」
実はこのテンプレ、まだ続きがあり、
そこで屁をしてみろと言う殿様に対し老人がここではできないと答えるようになっている。
老人は殿様に招かれるままにどんどん屋敷の奥へと入っていき、決まって高級な錦の座布団(または布団)の上で屁をこくのであった。
「みんな好きなんですねこういうネタが。お殿様は」
「大抵実が出ると怒る……」
「そりゃ当たり前だよ! 逆にそのね、喜ぶ殿様の話読みたいですよ」
「隣の婆さんの方が金貰っちゃうよね、たくさんね。『余の趣味をよく分かったな』とか」
「民話ではないね……(苦笑)」
残念な人々系
● 馬鹿息子
群馬県利根郡みなかみ町周辺に伝わる民話として本に採録されている。『愚か村』と呼ばれる民話のバリエーションの一つ。
ある家に
どうしようもないぐらい馬鹿な息子がいて、そいつがある日親戚の家に泊まりに行った。
夕食の際、湯が熱くて困っていると「そういう時は沢庵を食べると良い」とアドバイスを受けたのだが、
風呂の湯にも効くと思い込んだ息子は、沢庵をまるごと一本食べながら湯船に入った。
ところが沢庵を食べ過ぎて下痢腹になってしまい、
トイレに行く余裕もなく、仕方なく
被ってきた自分の帽子の中に用を足した。
翌朝、家人にバレるとマズいと思った息子は、何事もなかったかのように
中身が入った状態の帽子を被って朝食の席に現れた。
言うまでもなく食事中に
垂れてきて親戚宅はパニックになるのだった。
さてその帰り道、餅搗きをやっている傍で子どもたちが鬼ごっこをして遊んでいたのだが、
ギャーギャー騒ぐ子どもたちを見ているうちにどういうわけか
餅=鬼だと思い込んでしまった息子は
とりあえず搗き立ての餅で大きな団子を作ってもらうと、それを棒の先端に刺して肩に担ぐ形で帰路へ着いた。
走っているうちに団子はだんだん先端から根本の方へと下がっていき、とうとう息子の肩にべっとりくっ付いてしまう。
ついに鬼が襲ってきたと勘違いした息子は団子を投げ捨て、棒で突いたところ中から餡子が飛び出してしまい、
それを見た息子は
「鬼が血を吐いて死んでいく」と満足そうに帰宅したのだった。おわり。
「これね、声に出して読みたい民話ですよ」
ちなみに本の記述によると、この民話の話者は
十三歳の少年だったそうな。
「そんな若くして……それはかなりの、その、有望株ですね」
更に言うとこの系統の話は風呂に入ろうとして沢庵を所望するところまでは類話が存在するのだが、
だいたい沢庵で湯船をかき回す展開になるので食べたうえ下痢になるというパターンは珍しいと京極氏は語っている。
また、本文中に出てくる単語が厠ではなくトイレなので、比較的近代に成立した話だろうと京極氏と村上氏は推測している。
● 火種子の話
山梨県に伝わる民話。
お釈迦様と
弥勒様が、
世界の支配権を賭けて争っていた。
ルールは簡単。枕元に種を植えて眠り、目覚めた時にたくさん花が咲いていた方が勝者として世界を手中に収めることが出来る。
就寝中、ふと目が覚めた釈迦は、弥勒の枕元に大量に花が咲いているのを目撃してしまう。
「このままではこの世界は弥勒のものになってしまうのではないか……。これではいかん」(めちゃくちゃ悪そうな声で)
「悪人じゃん」
そこで釈迦はこっそり弥勒と場所を入れ替えてしまう。翌朝目が覚めた弥勒は敗北を悟り、釈迦が勝者となった。
しかし納得のいかない弥勒は全世界のあらゆる生き物に呼び出しを掛け、そこに集った生き物たちに目を隠すよう言いつけるとその隙に「火の種」を奪い取ってしまう。
これによって人類は火が使えなくなってしまい、支配者である釈迦もほとほと困り果ててしまった。
弥勒の仕業を疑った釈迦は様々な動物たちに何か知らないかと尋ねて回るが、犯行の瞬間は目を塞いでいたため有力な手掛かりは一向に得られない。
そんな中、一匹のバッタが名乗り出る。
バッタは確かに両の複眼は隠していたが、腹にある第三の目は隠していなかったので弥勒の犯行を目撃したと言うのだ。
こうして隠されていた火の種は無事回収され、釈迦はバッタに褒美を与えることにした。
「凄いご褒美と思うでしょ?」
釈迦はバッタに、
地上で死んだらアリの餌になるので、死ぬ時は葉っぱの上にしなさいとアドバイスを与えたそうな。おわり。
「ショボいすね」
「ひどくない?」
ちなみにこの話、
ズルして手に入れた世界だから嘘吐き・泥棒・犯罪者が後を絶たない=全部釈迦が悪いんだというメッセージが込められているらしい。
しかも負けた弥勒の方は
「花が咲き乱れた美しい場所で楽しく暮らしましたとさ。めでたしめでたし」というオチだそうな。
「何だよこれ。世界は手に入れない方が楽しく幸せに暮らせてるじゃねえかよ」
「まあそうですよね」
「世の中の悪いこと全部釈迦のせいって言ってんだよね。何処の宗派の人が作ったんですかね」
「いやあ、ひどいですね」
「僕は割とブッディストなんですけど、ちょっと釈迦に対する信頼が揺らいだね」
● ねぎに土を
茨城県に伝わる民話。『愚か村』のバリエーションの一つ。
ある日、殿様が村々を視察に回っていた。
とある村で庄屋の家に泊まった際、もてなしとして
うどんが出されたのだが、肝心の薬味が無い。
殿様、
ネギを出せと村の者に命じるが
村人は誰一人ネギを見たことも聞いたこともなかった。
困った村人は村一番の識者である長老を頼ったが、長老はネギ(葱)と聞いて神社のネギ(
禰宜)を呼び出してしまう。
殿様からの命令と聞かされた禰宜は、祭礼用の装束に着替え庄屋宅へと向かうが、痺れを切らした殿様は既にうどんを平らげた後だった。
ネギが来たとの報告を受けた殿様は、既に食事は終えたが城へ帰る際に持っていくからと
ネギの鮮度を保つため土中に埋めておくよう命じ、
村人たちは殿様の命令だからと
何の疑いもなく禰宜の首から下を土中に埋めてしまうのだった。
「いや禰宜、なすがまま?」
一晩経って確認してみると、禰宜は顔面蒼白の死に体。
慌てて殿様に「禰宜が真っ白になっています」と報告したところ、殿様は
葱は白いのに限るからもっと土をかけておけと更に命じてしまうのだった。おわり。
「それ、ただの生き埋めじゃん」
「トドメ刺しちゃったんだね」
「落語っぽいオチがあるお話なんだね」
● 長い頭
『愚か村』のバリエーションの一つ。
ある村で代官が、ちょうずをまわせ(手洗い場を用意しろ)と村の者に命じた。
だが村人たちはちょうず(手水)が何のことか分からない。
そこで村人は寺の和尚に尋ねてみたが、この和尚もかなりポンコツで長い頭と書いてちょうずだろうと勝手に解釈し、
とりあえず頭は長くないけど首が長い鶴吉という青年を代官の下へ派遣した。
「いや、相当無理がある(苦笑)」
代官、手洗い場を用意しろと言ったのに何故か首の長いひょろっとした男がやって来たのでびっくり仰天。
代官の態度から何かがおかしいと察した鶴吉は、喜んでもらおうと首を精一杯長く伸ばし、更に首をぐるぐる回し始めた。
自分を馬鹿にしにきたのだと判断した代官は怒鳴りつけるが、鶴吉は勢いよく首を回しているため声が聞こえない。
そのまま鶴吉が延々と首を回し続けて物語は終わりを迎える。
「怖いですよね、絵面的に見ても」
「鶴吉は、その代官所の中で死ぬまで首を伸ばして回し続けているんだろうか」
「死後もたぶん……」
「『ちょうずをまわせ』っていうのはさっき言った『愚か村』の代表的なお話じゃないですか。それが途端に怪談になってしまうという……」
「それで今でも回っているのです……と」
サイコパス系
● 嘘つき小僧
栃木県下野に伝わる民話。
昔あるところに嘘の上手な小僧がいた。
ある日、父親と一緒に山へ木を伐りに行ったが、途中で飽きてきたので仮病を使って家へ帰っていった。
帰宅した小僧は母親に向かって
「お母さん大変だよ! お父さんが山で怪我をして死んでしまいました。早く尼様になって仏様を拝みなさい」と大噓を吐き、
その迫真の演技に騙された母親はその場で出家して供養を始めてしまった。
そこへ父親が木を担いで帰ってきたのだからさあ大変。烈火の如く怒った両親は、小僧を藁苞に詰めて川に流して捨ててしまうことに決めてしまう。
昼食のため小僧の入った藁苞を一旦軒下に放置してその場を去った両親だったが、
目を離した隙に小僧は盲目の按摩を騙して入れ替わり脱出したのだった。
事情を知らない両親は按摩を川に投げ捨て、小僧はと言うと山へ逃げ込みほとぼりが冷めたのを見計らってから下山し、魚屋を騙して新巻鮭を手に入れ帰宅した。
驚く両親に向かって小僧は、運良く助かったうえ鮭を捕まえられたから今度はお前らが行って捕ってこいと言い放つ。
まだ理解が追い付いていない両親を無理矢理に藁苞へ押し込むと、小僧は二人を川に捨てたのでした。おしまい。
「これね、ただの人殺しの話じゃない」
「その先があって、嘘吐いたり人を殺したりしながらまるで銭ゲバのように出世して長者になる話もあるんですよ。そこで終わると……」
「ないんですよ後半が」
「血も涙もない」
下野には他にも、主人公が散々苦労して辛い目に遭った挙句、
報われることなく死ぬ話がやけに多いという。
「これ、語ってる人がそういうの好きな人がいるんじゃないのかな」
「蒐集した人の趣味、語る人の趣味、たぶん影響してますよ」
バッドエンド症候群か。
「たとえば海外の人が日本に来て、日本の小説家にインタビューしようって平山夢明と宮部みゆきに聞いて帰るのじゃ全然ネタが違いますよ」
「凄く分かり易いですね」
● 耳なしこうもん
長野県に伝わる民話。
昔、長野に
みとこうもんという悪党がいた。
「出オチじゃないですか……」
「全部ひらがなで書いてあるんですけどね、みとこうもん」
みとこうもんは近所で罪も無い人を二人も殺し、そのまま高いびきで眠っていたところ空から巨大な腕が現れてこうもんを捕まえ、連れていこうとした。
こうもんが見苦しく命乞いをしていると、一人の坊主が現れて手にした錫杖で巨大な腕を突き、こうもんを救い出した。
命を救ってくれたことに感謝するこうもんだが、坊主は鍬を取り出すとこうもんに持たせ、とある場所まで連れて行った。
着いた場所は墓場だった。
坊主に命令されるがまま指定された場所を掘り返すと、そこから大きな箱が出てきた。
「たぶん箱って書いてあるけど、これ棺桶なんだよなあ」
坊主はこうもんに明日の朝までその箱を抱いて墓場で過ごすよう命じると、その場から立ち去ってしまう。
命の恩人には逆らえず言われた通りにしていると、火の玉が飛んできた。火の玉は箱の近くまでやって来ると幽霊と化し、箱の中身と会話を始めたではないか。
「俺たちをぶっ殺したあの憎たらしいこうもん野郎が、どうもこの辺にいるらしいんだよ」
どうやら箱にしがみついている間は幽霊から認識されないらしい。息を殺して成り行きを見守るこうもんだったが、
「おやぁ? こんなところにキノコが生えてる」という幽霊の発言とともに
両耳を食いちぎられてしまう。
直後、夜が明けたので命拾いをしたこうもんだったが、そこへ昨日の坊主がやって来た。
坊主は「どうだこうもん、怖かったか」と言うと、こうもんの目の前からパッと消え失せてしまったという。おわり。
「水戸黄門である理由があんま分かんない……」
「でも我々が知っている水戸黄門かどうかは分かんないじゃないですか」
「ひらがなだから切るとこが違うかもしれない。みとこ・うもんとか」
「キノコって言った時、僕ちょっと違うとこ考えちゃったんですけど耳だったか~。耳で良かった」
「それにしたってさ、水戸黄門である意味がないって以上に、水戸黄門出た段階で既に二人殺してるんですよ」
「でもこれ、人殺さないと話が成立しないですよね」
「そうだけど、いやだって里見浩太朗だと思って聞いていると……。石坂浩二でもマズいっすよ。武田鉄矢だとなんとなく大丈夫な……」
「凄いキャッチーではありますよね」
「だけど、僕らの知ってる黄門だとしたら殺したとしたってそれは助か格かお銀か飛猿か弥七か……」
● 福は寝て待て
山陰地方に伝わる民話。
早起きのおじいさんと朝寝坊のおじいさんが隣り合って暮らしていた。
ある朝、早起きのおじいさんが神社へお参りに行こうと道を歩いていると、
犬の死骸が転がっていた。
早起きおじいさんは、
せっかく犬が死んでいるのだから朝寝坊のおじいさんの家に届けてやろうと考えた。
「せっかく!?」
早起きおじいさんは朝寝坊おじいさんの家までやって来ると、
「福の神をやるぞ」と言って家の中へ死骸を放り投げた。
放り投げられた犬の死骸は大量の小判に変わり、朝寝坊おじいさんは寝ていて福を得たという。めでたしめでたし。
「僕としては早寝のおじいさん、良い人であってほしかったんすけど」
「早寝早起きは良い人ですよね」
「犬の死体を見ただけで寝てる奴の所に放り投げようっていうサイコパスじゃないですか」
「イタリアンマフィアだよね、それ。じゃあ何? 朝はゆっくり寝ろっていう話?」
「犬の死骸使わなくてもいいじゃんっていう……」
「見つけた人がお金持ちになって、早起きしたからだっていうパターンが……何かで壊れたね」
● どうもこうも
「どうも」と「こうも」という二人の名医がいた。
彼らは自分の腕こそが日本一だとし、外科手術の腕比べをすることになった。
まずどうもがこうもの首を斬り落とし、それを繋ぎ合わせたところ見事に蘇生した。
次にこうもがどうもの首を斬り落とし、同じように繋ぎ合わせて蘇生させた。
このままでは埒が明かないと、互いの首を同時に斬り落としたところ、そのまま二人とも死んでしまったという。
多田氏はこの民話が『百鬼夜行絵巻』に描かれた双頭の妖怪「どうもこうも」の由来であり、「どうもこうもならない」という言葉の語源ではないかと仮説を立てたのだが……。
「言葉が先ですから。どうもこうもというお化けとは何の関係もないです。たぶん絶対関係ないです」
と、速攻で京極氏に否定されてしまった。
「どうもさんとこうもさんなんて医者いないから」
● 乳飲む爺さ
新潟県小国町に伝わる民話。
若い女性が家の外へ出ると、汚い身なりのじいさんが
「乳が飲みてえ、乳が飲みてえ」とぶつぶつ言いながら歩いていた。
周囲から軽蔑の視線で見られるじいさんをかわいそうに思った女性は、
いっぱいあるからと自分の乳をじいさんに飲ませてやった。
じいさんは女性に、乳を飲ませてくれたお礼にと包みを差し出した。
開けて中を見てみると大金が入っていたという。おわり。
「ねえこれってさ、これだけだとただの変質者でしょ?」
「お金持ちのね」
「これただの変態紳士ですよね? もやもやっとしません?」
「それもしかしてあの、世間話……実話だったり」
「世間話にしちゃちょっと下品すぎません?」
村上氏は、身なりの汚い人物に親切にしたら実は神様でお礼に福を授けられたという民話のバリエーションではないかと持論を語るが……。
「いやぁ、神様の可能性低くないですか?」
寺社仏閣系
● 人糞の御神体
新潟県に伝わる民話。先程の変態紳士の話と同じ本に採録されていた。
新しく神社を建てたいが御神体が無いので、元日の夜明け前に海岸へ行って、最初に発見したものを御神体にすると決めた。
すると、乾燥した海蛇のような細長い何かが落ちていたので、それを素手で掴んで持ち帰り三方に載せて恭しく本殿に納めた。
翌朝、改めて拾ってきたものを見てみたら
うんこだった。
決まりは決まりだからと
正式にうんこを神社の御神体と定めたが、
臭いを嫌がるだろうからと境内に狛犬は作らなかったという。おわり。
「村上さん、うんことかさらっと言う感じ……」
「言い慣れてるよね」
村上氏曰くこの話、前回の時点で既に手持ちとして用意していたとか。
● 白山神社の御神体
新潟県佐渡市にある白山神社に纏わるお話。やはり同じ本に(ry
ある日のこと、お坊さんがたまたま男性器の形をした石を発見した。
あまりにも不浄だったのでお坊さんは石を池へと投げ捨てたのだが、
石の祟りを受けてお坊さんは
石を投げ捨てた池に自ら毎晩飛び込むようになってしまったそうな。
「ダイビング坊主」
「これは今回使わなくちゃいけないでしょ? 三回目があるかどうか分かんないんだし」
結
最後に、京極氏が
個人的な趣味で調べた「日本各地に伝わる民話・昔話の語り納めの言葉」に関する報告が行われた。
例えば
岩手県は「どんとはれ」、
秋田県は「とっぴんぱらりのぷう」といった具合。
「とっぴんぱらりのぷう」系統だけでレポート用紙一枚分あるという。
全国的に多いのは「いきがポーンとさけた」で、京極氏は「市が栄えた」が転じてそう呼ばれるようになったのではないかと語っている。
ただ、
ミーム化の過程でどんどん原型を失うとともに長ったらしい言葉へと変わっていき、
一番長いものだと
「いちごさけぶいぶいなべのしたぼこぼこつけながしょんだからかんでくれ」という、
スタバの
呪文かよと言いたくなるレベルに変貌している。
また、「むかしこっぽりドジョウの目」という語り納めの言葉があるが、
どうしたわけか「むかしこっぽりドジョウの目
クソ」と余計な一言が付いてしまったパターンも。
「やっぱりうんこなのか……」
全国的に見て、
最後にクソやしょんべんが付け足されるパターンが非常に多かったという。
「これは我が国の国民性じゃねえかっていうくらい……」
逆に
京都府は「
おわり!」「これでしまい!」とシンプルかつぶっきらぼうに締めるパターンが多いそうな。
「京都人の真性がね、割と出てますよね」
そして各地の語り納めの言葉で最も短いのは、
鹿児島県の
「がっさ」なんだとか。
最後に全員で「がっさ」と口にして、イベントはお開きとなったのだった。
余談
前述した通り岩手県が本イベントのスポンサーに付いているのだが、
岩手県遠野市を舞台にした京極氏の最新刊『遠巷説百物語』のインストアイベントも兼ねていたため、
開演前は語り部による遠野の昔話や伝統芸能「鹿踊り」の紹介映像が流されていた。
こちらの映像は現在もKADOKAWAの特設サイトにて視聴が可能となっている。
今回はその日のうちにKADOKAWAのホームページにイベントのレポートが掲載されたのだが、
やっぱり付けられていたタグはホラーだった。
まあ今回に関して言うならば、あながち間違ってはいないが。
結局、何故タイトルがV3なのか、そもそも誰が付けたのかといった情報がイベント中に明かされることは最後までなかった。
黒氏はTwitterにて、「みんな怪しい」と妖怪馬鹿三名の誰かが白を切っている可能性を疑っているが……。
個人的には一番嬉々として語っていた黒ずくめの人が怪しいと思う。
その後の展開
そして2022年、待望の第三弾が開催された。その名も『
帰ってきた、ひどい民話を語る会』。
ライダーからウルトラマンに行ってしまった。
コロナによる規制が緩和されたことにより、残念ながら従来通りの配信なし有観客イベント形式に戻ってしまっている。
「僕はやりたくなかったです」
今回のイベントは、直前に発売された書籍版のインストアイベントも兼ねており、
そういった事情もあって注目されていたためか観覧希望者の数が従来のイベントよりも増えていたらしく、
運営側も急遽座席の増設という形で対応したが、結局参加できなかったファンも多かったようだ。
肝心の内容に関してだが、どうせ配信されないからと直接的な性描写のある艶話を披露しようと複数用意したところ、
KADOKAWA側のチェックでイベント開始直前にNGが出されるというとんでもない状況からスタートしている。
「この『乳首』ってタイトルの話はダメなの?」
「モノを咥えて……あ、ダメですね」
最終的には、幾つかの事例を出しつつ
ウケ狙いで盛った話だけでなく、話者がガチで話の内容を忘れていた結果おかしなことになった民話も多いのではないかという結論に至っている。
「ひどい民話の笑いどころは赤塚不二夫作品やB級映画のノリに通じるところがある。つまりシャークネードは現代のひどい民話ですよ」
書籍の内容について簡単に説明すると、
第一弾、第二弾の内容と『怪と幽』での対談記事を再構成したもので、本文を村上氏、前書きと後書きを京極氏、本文中のコラムを多田氏と黒氏がそれぞれ執筆した共著となっている。
ただし構成の関係上、話の順番が前後入れ替えられていたり、「どうもこうも」や「白山神社の御神体」といった一部の話がカットされていたり、
記事中にも書かれてある茶々やツッコミの幾つかがカットされている。
ちなみに表紙のイラストは第一弾の民話に多く登場した犬。
話者の面々もひどい民話を語る会のマスコット的存在と認識しているらしく、第三弾イベント会場で書籍を購入した人へのオマケのサイン入りカードの何枚かには
京極氏直筆の某
スヌーピー的な犬のイラストが添えられていた。
2023年には芸人の松原タニシのYouTubeチャンネルに京極氏以外の話者三名がゲスト出演し、
民話・伝承(伝説)・昔話・世間話の違いについての解説や配信で語った民話の中から選出したエピソードの披露、新しく発見された類話の紹介などを行っている。
また、『ムー』の公式チャンネルでは村上氏、黒氏の二人による派生トークショー「ひどい妖怪を語る会」が公開されている。
こちらではその後の調査で、イベントで語られたとある話の物証が記された本が発見され、昔話から伝説へとランクアップするという誰もが予想だにしなかった事態が報告されている。
追記・修正はあなたの地元のイカレた奴らの話を採録してからお願いします。
- 嘘つき小僧のオチは、西洋の昔話「大クラウスと小クラウス」に似てるな。 -- 名無しさん (2021-09-04 21:28:56)
- 結局うんこが足されると…。昔の人にとって身近な笑いのネタだったということか。 -- 名無しさん (2021-09-04 22:16:35)
- 西も東もうんこまみれで変態糞親父生えてきた -- 名無しさん (2021-09-04 22:19:15)
- 釈迦と弥勒の物語で釈迦が悪者になる話は、実は韓国の神話にもある。 https://en.wikipedia.org/wiki/Korean_mythology#Creation_narratives https://en.wikipedia.org/wiki/Korean_creation_narratives#Flower_contest_and_the_root_of_evil -- 名無しさん (2021-09-04 22:38:14)
- 今もこういう集まりに参加してウンコウンコでキャッキャッしてるんだから、結局昔も今も人は変わらないってことで。とっぴんぱらりのぷう。 -- 名無しさん (2021-09-04 23:56:13)
- おじいさんが山へ行くのは「芝」刈りじゃなくて「柴」刈りだぞ。 -- 名無しさん (2021-09-05 06:55:22)
- 2号が登場したのは「仮面ライダー」の中なので、二回目という意味でならV3(シリーズ二作目)は正しい -- 名無しさん (2021-09-05 09:34:47)
- どうもこうもは確かぬ~べ~にも出てきた -- 名無しさん (2021-09-06 00:30:29)
- 栃木のひどい民話だと屁一つで村が全滅とかいうのもあるな -- 名無しさん (2021-09-06 02:50:31)
- 爆発オチならぬ死にオチに定評がある栃木県の民話 -- 名無しさん (2021-09-06 09:34:11)
- まんべんなく別の理由でそれぞれ酷いの凄いな、みとこうもんである意味よ -- 名無しさん (2021-09-06 09:59:33)
- 釈迦と弥勒の物語はモンゴルの民話にもあるんだよな。後半のバッタのくだりは無いけど。 -- 名無しさん (2021-11-16 14:22:17)
- ネギちがいは落語的なおもしろさを楽しむものだろうが薬味として食すのだろうかその禰宜を -- 名無しさん (2022-09-27 10:53:26)
- 結構小学生の時に読んだことある話が多くて笑った。ひ民会の素質あったかもしれん -- 名無しさん (2022-09-27 11:15:28)
- 昭和のギャグマンガですら倫理的道徳的(あと版権的)に酷い展開が当たり前にあるんだから、それ以上昔の話ならひどい展開あってもしょうがないよな -- 名無しさん (2024-10-12 11:15:01)
最終更新:2024年10月12日 11:15