登録日:2024/01/30 Tue 11:41:00
更新日:2025/06/09 Mon 12:57:49
所要時間:約 15 分で読めるのよん
ホホホホホ、殺し甲斐のある生き物がたっぷりおるぞ!
わしも目覚めた甲斐があったというものじゃ、ホホホホホ!
キラーザ・ブッチャーとは、「
無敵超人ザンボット3」に登場する悪役である。
なお、この名前の表記は
EDのキャスト名や公式サイト等に記載されているものであり、スパロボシリーズ等では「キラー・ザ・ブッチャー」とザの前に点が入るものもある。
CV:島田彰(恵子の父である神北久作と兼役)
【概要】
地球に攻撃を仕掛ける異星人『ガイゾック』の戦闘総司令官。
でっぷりと太った薄緑の巨体にイボのついた禿頭、分厚い紫の唇に尖った耳、黄色い目と、
ファンタジー作品の
オークのような醜い姿をしている。
普段は移動要塞バンドックの中でふんぞり返っており、前線で直接戦闘をする事はほぼない。
中盤にバンドックを地球上に下ろすが、
バリア等もあり、ブッチャー自身がまともに戦ったとは言えなかった。
ブッチャー自身は額からビームを放つ他、一応刀を持ってはいるが、堅牢なバンドックの内部にまで敵が来る事はほぼ無いため、作中でも数えるほどしか使用していない。
【人物】
道化師のようなふざけた感じの口調で、
「ホホホ」という甲高い高笑いが特徴。
しかしそんなキャラクターとは裏腹に性格は狡猾にして残忍。
言動こそコミカルだがやっている事は悪逆非道そのもので、日本各地を容赦なく攻撃していく。
そして、その行為を遊びのように楽しむ
救いようのない外道であると言える。
和平の交渉に来た者に風船をつけて弓矢で落として命を弄ぶなどは序の口。
後述の『人間爆弾』はその最たるものであり、神ファミリーと多くの視聴者に
トラウマを残した。
おまけにその行為も
「ガイゾックの意思」の一言で済ませており、悪しき考えを持つ生き物を滅ぼすという名目こそあれど、ブッチャー自身には矜持も信念も持たないのだからたまったものではない。
ただ、ガイゾックとしてもブッチャーの遊びには辟易しており、無様な様子を見せた際には制裁を加える事もある。
悪知恵が働く為か指揮官としては優秀な面もあり、バンドック内部にザンボットが潜入しても、逆に手薄となったキングビアルを狙う事で難を逃れた事もある。
攻撃は主にバンドックで生み出したメカブーストを使い、様々な方法で人々を襲っている。
しかしそれすらも遊び感覚であり、戦闘中にもパイプをふかしたり部下と駒遊びに興じたりと、襲う相手である地球人にはとことんまで興味がない様子である。
その一方で
ダイエット器具を使ったり誕生祝いに阿波踊りを踊ったり
バンドを組んだりと地球の文化については関心があるらしく、どこまでも自分の楽しみの為に動いていると言える。
見た目の割にオシャレ好きでもあり、口髭は部下に綺麗に整えさせている。
他にもよく
風呂に入ったり香水にも拘りを見せたり、装飾品を身につけて喜ぶという
気色悪い一面も持っている。
当初はメカブーストが倒されても面白そうに高笑いをしていたが、そんな油断と醜態をガイゾックがいつまでも許すはずもなく、徐々に追い詰められて必死の攻撃を仕掛けるようになる。
そして神ファミリーの決死の戦いによりバンドックに大打撃を受けた事で、ガイゾックに見限られて直々に出撃するよう命じられてしまう。
虎の子の守護神である赤騎士と青騎士、そしてバンドックの頭部のみでザンボット3に戦いを挑むが、キングビアルのイオン砲を使ったザンボットの一撃により遂に倒される。
フホホホホ!覚悟ならとっくに出来ておるわ、しかし1つ聞きたい!
お前達は一体何のためにワシと戦ったのだ?一体誰がそんな事を頼んだのだ?
お前の身内のものは、戦いの度に次々と死んでいった。地球を守ると言って
だがどこの、誰が、有難がってくれるんだ?誰が地球で感謝している?誰が喜んでくれるんだぁ?
ホホホホホ、無駄な事を。地球はいずれにしろ滅びる運命にあるのだ!滅びる運命に!ホホホホホ……ぬぉはぁぁぁっ!!
この今際の際のに勝平に投げかけた問いは、最期の負け惜しみでありながらも勝平の心に深い傷を残した。
勝平も「(戦えなんて)誰も頼みゃしない!」「地球は生まれ育った星だ、誰にも荒らさせないぞ!」と叫んでいたが、神ファミリーの犠牲を無意味と貶し、これまで人々から受けてきた心の傷を抉るその言葉は、勝平の未熟な正義が揺らぐには十分すぎるものであった。
なお、漫画版に於いてはガイゾックとの戦いまで至らなかった為、
ラスボスを担う事となる。
しかし、バンドックを駿河湾で沈められて頭部だけで逃げ回り、救援に来た宇宙艇に逃げ込んだ瞬間を狙撃され増援諸共宇宙の藻屑になるという小物な悪役らしい最期となってしまった。
ちなみに、実はブッチャーは元々とある未開の惑星にいた、獣を追ってその日暮らしをする野蛮人であった。
しかしガイゾックによって機械の体に改造されて、手下となった経緯がある。
その為、宇宙空間でも即死する事はなかった。
【人馬型飛行要塞『バンドック』】
ブッチャーが地球侵略に使っている要塞。
遮光器土偶のような頭に人のような胴、肩、両腕のある上半身、そして
アッザムのような4つ足を持っている。
また、人馬とは言うが胴の後部は馬というよりは虫の腹のように伸びている。
奇妙な姿だが、ガイゾックからは神聖なものとして扱われている。
サイズに関しては不明だが、口から発射する
ミサイルは1発1発が全長60mのザンボットを超えるサイズであり、胴体内部は30mのザンボエースが内部で十分に暴れられるほどの広大さを持っている。
基本的には空中や宇宙にいるが、ザンボットでさえ耐えられないような1万mの深海で行動する事も可能。
非常に強力な
バリアを持っており、地球の通常兵器はおろか、ザンボットの攻撃さえまともに通じず、ムーンアタックですら致命傷には至らなかった。
ただし、バリアが無ければザンボエースのザンボマグナムや通常の
爆弾でも風穴を開ける事は可能。
頭と胴の接続部である首が一応の
弱点だが、そこも有効打にはなり得なかった。
内部にはメカブーストの工場もある為、毎回新たなメカブーストを送り出して来る。
また、メカブースト以外にはガイゾックの守護神たる赤騎士デスカイン、青騎士ヘルダインが
封印されている。
ガイゾックへの謁見室もあり、そして心臓部にはガイゾックの正体である脳髄のようなコンピュータードール8号が存在している。
武装としては無数のミサイルや機雷を放つ他、両腕、または目から放つバンドック砲が主砲となる。
特にバンドック砲は直撃すれば水爆にすら耐えるザンボットでさえ四肢が一瞬で蒸発するほどの威力を誇る。
また、接近してくる敵には脚を伸ばして攻撃をする事もある。
両腕のバンドック砲も回転させて背部に発射する事も出来るため、鈍重そうな見た目の割には遠近共に隙がない。
胴と頭で分離が可能で、それぞれ独立して戦闘もできる。
ブッチャーのいるブリッジは頭部側にあるが、頭部を破壊されても胴体だけで行動可能。
え? 漫画版? 駿河湾浅瀬にいた所をフルボッコにされて2頁で首だけになりましたよ。
【人間爆弾の恐怖】
こうしてる内に爆発しちまったらいけねえ。最後くらい格好よくさせてくれよ。へへ……
どうせ父ちゃんも母ちゃんもいなくなっちまったんだ。俺だってすぐ母ちゃんとこへ……
……!
俺、嫌だ……母ちゃんも父ちゃんもいないとこで、一人で死ぬなんて嫌だ!
嫌だ、嫌だぁ!怖い、怖いんだ父ちゃん!母ちゃん、怖いよう!
助けて、助けてよう!なんでも言うこと聞くからよう!
母ちゃーん! 父ちゃーん!!
ブッチャーの考案した、本作最悪の……いや……
アニメ史においても上位に入るであろう極悪非道の作戦。
その内容は至ってシンプルで、人間をバンドックに誘拐して爆弾を埋め込み、記憶を消して人のいる場所に送り返して爆発させると言うもの。
爆弾は時限式であり、いつ誰が爆発するかもわからず、更にその気になればガイゾックが好きなタイミングで起爆する事も可能。
威力も並ではなく、
キングビアルやバンドックでさえ内部で爆発すれば風穴が開いてしまうほどであり、普通の船なら一撃で沈んでしまうほど。
しかもそれは一人分の爆発の威力であり、一度に複数人が爆発すれば
街やダムを容易に破壊し、漫画版においては
東京タワーや国会議事堂を吹き飛ばし
東京が焼け野原となってしまうほどだった。
おまけに当然ながらメカブーストを作るよりも安上がりであった為、ガイゾックは嬉々として人間爆弾作戦を進めていた。
本人にも爆弾の存在がわからず、宇宙太、恵子の弟や妹たちが無茶な家出をしなければ人間爆弾作戦自体が発覚さえしなかった可能性すらある。
後に「
背中に星型のアザのような手術跡が出る」ということがわかる。
その為、爆弾にされたとわかった人々は他人に迷惑をかけないよう疎開することにしたが、その中にいた香月の子分の浜本は
覚えのない死の恐怖に怯え、上記の台詞のように泣き叫び、その末に爆発という救いようのない結末が待っていた。
爆弾になった者同士の悲壮な覚悟でそれを抑え、人を巻き込んで爆発する事は少なくなったが、恐怖に負けて人々の中で爆発を起こしてしまえば、それこそ大惨事となってしまう。
作中においても日本中で人間爆弾作戦は行われたため、恐らくはそう言った惨劇も数多く起こっていたのだろう。
タチの悪い事に、一度埋め込まれた爆弾を除去する方法はなく、
ビアル星の科学力をもってしても最後まで対策は見つけられなかった。
爆弾があるとわかっても、対処ができなければ恐怖と混乱を招くだけなのだ。
その為、神ファミリーですら人間爆弾に対して手の打ちようがなく、人命救助の際にもまず爆弾の有無を確認しなくてはならなかった。
作中では無かったが、もし相手が人間爆弾であったら救助者を見捨てる場面も有り得たかもしれないのだ。
事実、勝平が一度無断でアキを収容した時も、有無を言わさずすぐに下ろすよう叱る場面もあった。
ただ、起爆の信号自体はシンプルなようで、人間爆弾を埋め込まれたコンピュータ技師がコントローラーを自作し、バンドック内部で
自爆するという決死の行動を見せる事もあった。
そもそもガイゾックも人間爆弾にした人間をすぐに見分けられない→人間狩りの最中に爆発による被害を受けるなど、
ガイゾックにとっても危険というデメリットがあった。
バンドックが地上から撤収したために、人間爆弾作戦は登場から4話で終了した。
単発エピソードじゃないのかよという地獄。
作中でもアキや香月組の浜本、漫画版においてはミチまでもが人間爆弾の犠牲となってしまう。
なお、17話で浜本を演じた水島裕は(13話では
石丸博也が声を担当していた)、後に同じく
爆弾を抱えた主人公を演じる事になる。あちらは自身の体ではなく愛機にだが。
ザンボットが参戦する際の主な敵役であり、作品によってはガイゾックまでは現れないのでボスとして戦うものもある。
序盤から戦う場面も多いが、強固な装甲とHP、威力の高いバンドック砲にマップ兵器まであるなど、中々の強敵。
立ち位置としては地球を狙う異星人と手を組んでいる事が多い。
特に
スパロボZにおいては「スカルムーン連合」の実質的なリーダーとなっている。
しかし、そのあまりに悪趣味な性格は
他の侵略者でさえ引くレベルであり、同レベルで楽しむ者もいれば嫌っている者もいる。
作品によっては人間爆弾イベントもあり、原作通り人々が犠牲になる他、
ドラグーンに乗った連邦兵士までも犠牲となる。
ただし、
スパロボ補正によりアキを救出する事も可能。
他にも勉強と称して連邦兵士と
小柄な女性をバンドックから突き落とそうとするなど、非道さは現代においても衰えていない。
その上スパロボにおいては大体地球人同士で争っている事も多い為、その事を嘲笑う場面も見られる。
なお、Zシリーズでは『ザンボット3』と『ゴッドマーズ』が共演しているが、人間爆弾イベントがあるZのみ『ゴッドマーズ』がいないので水島裕氏が出演せず、
このおかげで幸か不幸か同作でスパロボ初登場を果たした浜本の爆死シーン(
浜本は絶対に助けられない)がフルボイスになるのは避けられた。
なお、本編で散々苦労したバンドックのバリアだが、過去の作品ではバリアの代わりにIフィールドがついていたり、近年は
強化パーツでバリアフィールドを持っている事はあるが、バンドック自体にバリアがついた事はない。
第4次から参戦しているが、当時はまだフルボイスではなかった為、
IMPACTにて初めて声付きで参戦となる。
しかし、担当声優の島田彰氏がIMPACTの後に鬼籍に入ったため、後年の作品では特殊戦闘セリフは少なく、ギッザーやバレターの掛け合いでカバーしている。
【関連キャラクター】
CV:渡部猛
その名の通りガイゾックの黒幕でありブッチャーには神に等しい存在。
さすがのブッチャーもガイゾックの前では絶対服従の姿勢を見せており、その怒りに触れないよう畏れ敬い、困った時には縋って教えを乞う。
CV:永井一郎(神ファミリーの長である神北兵左衛門と兼役)
ブッチャーの部下の一人。
大柄で傷だらけの体を持つが、調子に乗りやすい性格。
意外とケチな面もあり、メカブーストを無駄に出撃させたがらない。
CV:
古川登志夫(勝平の喧嘩仲間、香月と兼役)
ブッチャーの部下の一人。
作戦の立案を担当しており、口も上手くよくブッチャーをおだてている。
人間爆弾作戦の際には、爆弾を埋め込むためのメカブーストに乗って前線に来た事もあった。
だが、その際に宇宙太と恵子の兄弟に人間爆弾の事をバラしてしまった為、神ファミリーに人間爆弾の存在を知られることとなる。
CV:野島昭生(勝平の兄である神一太郎と兼役)
ブッチャーの部下の一人。
メカブーストの開発責任者であり、ブッチャーからもたいへん気に入られている。
【クロスオーバー作品における関連キャラクター】
CV:
矢尾一樹
超獣機神ダンクーガに登場した、ダンクーガのメインパイロット。
直接目立った会話があるわけではないが、COMPACT2(IMPACT)で打ち上げられたHLVを狙ったところ、中にいたダンクーガに反撃を受けたらしい。
無抵抗な相手を痛ぶろうとして逆に痛い目を見た貴重なシーンである。
CV:八奈見乗児
UFOロボ グレンダイザーに登場したベガ星連合軍の長。
スパロボZにて共演(『A』では関わらない)。
部下の処刑にさえ遊びにしようとするブッチャーに
「いくらワシでもそこまでせんぞ」とドン引きし、悪役としての次元の違いを痛感した。
ベガ大王もどちらかと言えば非情な悪の帝王だが、部下の処刑を遊びにする悪辣さにはついていけなかったらしい。
CV:
青野武/
柴田秀勝(劇場版、及びスパロボZ)
宇宙戦士バルディオスに登場したアルデバロン軍司令官。
スパロボZにて共演。
元々ブッチャーを快楽主義の豚と見下していたが、ベガ大王と同じタイミングでブッチャーの凶行に嫌悪感を示し、その結果人工太陽作戦を急ぐようになった。
ただ、アルデバロン軍も撤退するものは死刑、情けをかけられた者は死刑という、アフロディアの定めた鉄の戒律があり、非情さに関しては同格である。
CV:小原乃梨子/
鶴ひろみ(スパロボZ)
宇宙大帝ゴッドシグマに登場した、エルダー軍の総司令。
スパロボZにて共演。
あまりにも非道な人間爆弾に怒り、密かに捕虜となった人間を解放する。
しかし、その中には既に爆弾を埋め込まれていたアキも含まれており、結果としてキングビアルに人間爆弾を送り込む結果となってしまった。
CV:寺島幹夫/
藤原啓治(スパロボZ)
宇宙大帝ゴッドシグマに登場した、エルダー軍の中でもタカ派の危険人物。
スパロボZにて共演。
新参ながらブッチャーの悪趣味に気が合う人物であり、ベガ大王やガットラー、そしてテラルの警戒心をより強めた。
CV:
堀内賢雄
超重神グラヴィオンに登場したゼラバイアの黒幕。
スパロボZにて共演。
ブッチャーのふざけた無茶振りに律儀に答える。
その一方で、ルフィーラを「人形のように美しい」と言われた際には怒りの表情を見せた。
CV:林一夫/池添朋文
スーパーロボット大戦シリーズのオリジナルキャラである、異星人
ゲストの傭兵部隊の隊長。愛称はロフ。
第4次スパロボにて共演。
CVを上記したが、実は声付きでブッチャーと共演したことがないのは秘密だ
この作品においては「地球人は悪」という考えが一致したのか「民間人には攻撃しない」という条件でガイゾックとゲストが同盟を組んでおり、
ガイゾックへの補給をゲストが担い、ロフがブッチャーとの交渉を担当していた。
こんなのへの使い走りにされて可哀想…っていうか、よくよく考えるといくらなんでも傭兵部隊にさせる仕事ではない気がする
が、ガイゾックが独自の補給路を確保した途端
というかその前から、協定を破って民間人を攻撃しており、
さらには人間爆弾までやりだしたことでその非道に激怒したロフに見限られてしまった。残当。
この同盟破棄がゲスト全体の意向なのかロフの独断かは不明だが、同僚のゼブが「始末はロンド・ベルがやるからほっとけ」と言ってたり、
上司であるゼゼーナンですらこの同盟破棄を気にした様子はない辺り、ゲスト全体で付き合いきれないという認識になっていてもおかしくはなく、
とすれば、
あのゼゼーナンですら人間爆弾はNGだったと思われる。
CV:
梅津秀行
スーパーロボット大戦シリーズのオリジナルキャラである、特殊部隊シャドウミラーの隊長。
スパロボAにて共演。
この作品においては、ヴィンデルが自分の世界からブッチャーを連れてきたという迷惑極まりない存在。
スパロボRで共演。デュミナスの指示でガイゾックとガルファの仲介役となった彼女と顔を合わせることに。
ガイゾック(8号)が
機械帝国ガルファとの共闘受け入れを指示したためか、人を食ったような態度をとられても然程憤慨した様子は無かった。
ティスの側も出自ゆえかこれといった嫌悪感を見せることも無く、フランクに接している(Rでは人間爆弾が無い等、他作品と比べるとブッチャーの描写がマイルドになっていることもある)。
赤騎士と青騎士の設計図を持ち出されていたが、気づいてはいなかった模様。
【名(迷)台詞】
「どうじゃ、宇宙一の香水ガイゾックの5.5番!」
入浴中に報告に来たバレターに香水を浴びせた際のセリフ。
見た目の割にオシャレには気を使う性分が窺える。
宇宙一と言うだけあって、本当にいい香りなのか、それとも美的センスの違いでとんでもない香りなのか気になるところ。
プレバンで商品化希望。
「誕生日のもう一つの楽しみは、なんと言っても人間を殺すことじゃわい!」
誕生日にもメカブーストを出撃させる、人間狩りを完全に遊びとして見ていることが良くわかるセリフ。
というより、生意気にもブッチャーは恵子と同じ誕生日らしい。
「ホーッホホホ、大成功大成功!ドンジャカドンジャカ人間爆弾を作って、ドンジャカドンジャカ人間どもを皆殺しじゃ、ホホホホホ!」
忌むべき人間爆弾作戦の様子を観察していた時のセリフ。
しかもその時
パチンコを楽しんでおり、どこまでも人間を狩るものとしか考えていない外道さが良くわかる。
「楽しみじゃのう!それにしても、人をすぐ助けるのは地球人の悪い癖じゃ。ホホホホホ!」
人間爆弾にされたアキがキングビアルに収容され、もう間も無く爆発する事を報告されてのセリフ。
慈愛や友情を嘲笑う、ブッチャーのセリフの中でも特に悪辣なもの。
そういう認識がありながらも「地球人は悪しき考えを持った生き物」と判断する辺り、ガイゾックの正常性が疑われる。
「構わん、こうなれば出血大サービスじゃ!だいたいお前は決戦だっちゅうのがわからんのか!?」
バンドックが海底から地上に追い詰められた際に、その日2体目のメカブーストを出撃させる事をギッザーがためらった際のセリフ。
ブッチャーはこう言った期を見逃さない戦術眼がある言葉を度々発する。
「わかっとる、正々堂々と退け!」
上記のセリフの後、結局出撃させたメカブーストも破れてバンドックの姿勢を崩された際のセリフ。
引き際はわきまえているが、正々堂々と言う辺り良い根性をしている。
「私が?私、自ら戦いの場へ?未だ、未だかつてそのような事は一度も……」
バンドックに大打撃を受け、ガイゾックに直接の出撃を命じられた際の言葉。
これまでの非道を行ってきた者とは思えないほど見苦しい言葉である。
「今日が貴様らの最後の日だ!」
デスカイン、ヘルダインを伴って出撃した際のセリフ。
なお、この回のサブタイトルは「ブッチャー最後の日」である。
【スパロボRにて】
「1人や2人どころではない、もっと大勢の命を奪う戦争を平気でしているお前達にそれを言う資格があるのか?」
本編序盤に、倒したはずのブッチャーが復活した際のセリフ。
そもそも本作のザンボットは原作終了後から話が始まっており、宇宙太や恵子も犠牲となってしまっている。
その犠牲も虚しく復活した事に怒る
アムロや
リョーコに対しての発言である。
確かに人類全体を数として見ればそうではあろうが、人間の感情を一歳理解していない発言はいかにもブッチャーらしいと言える。
「それではここで問題です。体の大きな連邦兵と体の小さなリリーナ嬢を同時に落とすと、どちらが先に地面に落ちるでしょうか?」
原作でもあったガイゾックへの和平交渉に、リリーナ・ドーリアンが訪れた際のセリフ。
風船を撃ち落とす遊びからアレンジされているが、非道さは少しも変わっていない。
なお、実際は空気抵抗による影響は受けるだろうが、
重さにより落下速度に違いが生まれる事はない。
ちなみに作中においての答えは「ふたりとも地面に落ちない」なぜならリリーナの危機に必ず駆けつける
天使がいるからだ。
ちなみに一緒に落とされた連邦兵もちゃんと助けられた。良かったね。
【スパロボZにて】
「うーん、よく分からんが地球人を滅ぼすって事でOK?」
スカルムーン連合に加わったヒューギに、地球に来た理由を尋ねた後の言葉。
「50文字以内で答えよ」と言う無茶振りにヒューギはしっかり46文字で返したのに、結局よくわかっていないらしい。
だったら初めから聞かないで欲しいものである。
【余談】
名前の由来は悪役レスラーの『アブドーラ・ザ・ブッチャー』と『キラー・トーア・カマタ』を、高千穂遙氏が組み合わせてつけたもの。
そのブッチャー氏の写真を元に、安彦良和氏によってデザインされた。
ガイゾックのそもそもの目的は「悪い考えを持った生物を排除すること」である。
しかし、他者の命を弄ぶブッチャーは、どう見てもその
「悪い考えを持った生物」に他ならない。
その割にはガイゾックは地球人の排除を優先し、遊び楽しむブッチャーに制裁は加えても処刑するような事はなかった。
ブッチャーも元々は狩猟生活をしていたのならば、面白半分で命を奪うようなことをしたとは考えにくい。
ガイゾクックから改造されてほかの生命を奪う行為をさせられることを同意していたかどうかも怪しい。
元々争いのなかったというビアル星も滅ぼされたことを思うと、どこかでガイゾックの思考にエラーが生じたのだと思われる。
あるいは
食物連鎖すらも悪と判断するようになってしまった可能性さえある。
今のブッチャーのした事はどうやっても認められないが、彼もまたガイゾックに生き方を歪められてしまったのかもしれない。
追記、修正は人の背中に星型のマークを付けてからお願いします。
- 始終シリアスな神ファミリーと違ってエンジョイしてる対比がスゴい 田舎のプレスリーならぬ田舎の人○しと吉幾三パロディの弾き語りしてたのが印象的でした -- 名無しさん (2024-01-30 12:46:24)
- ブッチャーが今際の際に勝平に投げたあの言葉があるからこそ最終回のラストが活きる -- 名無しさん (2024-01-30 17:21:50)
- 個人的にロボットアニメでも五本の指に入っても可笑しくない外道だと思う。 -- 名無しさん (2024-01-30 20:33:58)
- ゲロ以下の匂いがプンプンするド畜生。こういう悪役は最近居なくなったなぁ… -- 名無しさん (2024-01-30 21:33:45)
- こいつと並ぶとしたらぼくらの畑飼くらいかなぁ。いやそもそも地球人と倫理観違う可能性あってその上改造人間っぽいブッチャーに対し、紛れもない「自意識のある人間」である向こうの方が圧倒的に罪深いしタチ悪いと言い切れるか -- 名無しさん (2024-01-30 22:21:08)
- ロフから嫌われてるけど、ゼフもブッチャーを小物と呼ぶはロンドベルがするから問題ないとか言ってるし、かなり嫌悪されてそう -- 名無しさん (2024-01-31 06:19:41)
- 名前の元ネタ、ブッチャーはわかったけど、キラーはキラー・カーンからかと思ってた -- 名無しさん (2024-01-31 16:57:30)
- 正直、「まずは未知の相手に和平を以て接しようとした相手をいきなり殺人ゲームの標的にするようなことやらかしたお前らが悪い考え云々言えるか?」……と思っていたけれど、そうか「本来『獣を追いその日の糧を得る』程度の文明と暮らしの余裕しか持っていなかった種族なら、遊びで殺人をやるようなことは考えにくい」「つまりあの幼稚で残忍な性格はコンピュータードール8号の改造に問題があった疑いがある」か……。 -- 名無しさん (2024-01-31 20:22:10)
- IMPACTでハザードと共演してたけどUXのハザードじゃなくて良かった……流石のハザードもブッチャーは利用できなさそうだが -- 名無しさん (2024-01-31 21:59:23)
- サイボーグなのか 完全にロボットかと思ってた -- 名無しさん (2024-02-01 19:57:05)
- 結局『すべてのはじまりのガイゾック星人の倫理観が最初から異常だった』『コンピュータードール8号(劇中のガイゾック)が異常をきたしていた』『地球人やビアル星人は宇宙レベルでは本当に悪にカテゴライズされるぐらいの存在だった』のどれだったのか、それともさらなる真相があるのかは謎。だがそれがいい -- 名無しさん (2024-02-04 17:36:28)
- ↑ 2番目だと思いたいけどなぁ 3番目はちょっとね… -- 名無しさん (2024-02-04 21:10:04)
- 死に際に勝平たちについた悪態、勇者たちなら真正面から反論できるだろうな。特にエンやガイ性質は。 -- 名無しさん (2024-05-05 00:33:38)
- 性質→達 -- 名無しさん (2024-05-05 00:37:28)
- 某柔道アニメでは「お嬢様」の執事に転生、と言うかその番組はザンボットのキャストと結構被ってたな。 -- 名無しさん (2024-05-05 00:43:59)
- 勇者シリーズの主人公たちと敵対してもおかしくない存在。 -- 名無しさん (2024-05-18 15:39:47)
- もしブッチャーがゾンダー化したら・・・ -- 名無しさん (2024-05-18 16:22:23)
最終更新:2025年06月09日 12:57