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嘉挧源治(ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー)

登録日:2026/07/31 Fri 15:37:40
更新日:2026/08/24 Mon 20:06:53
所要時間譲二、約 4 分で読めるぞ!




※推奨BGM:「ビリビリBe-lie-ving」



NEXT NO.1 BATTLE!

幼馴染はリュウレンジャー!?

お前…まさか、嘉挧源治か!?

三本勝負だ、譲二。

禽次郎と指輪を賭けた三本勝負!!

奴らは俺達に任せな。

指輪を集めて、何を願う……?


35

転身!!君も若返れ


READYYY GOO!!









待っていたぞ、猛原!

えっ、僕? 俺?

貴様だ!

誰こいつ? 知り合い?
いや…こんな若造、全く覚えがない!

ふざけるなあっ!!

(ハッ……! 指輪の戦士……!?)

終生のライバルであるこの俺が分からないのか、譲二!?



嘉挧(かく)源治(げんじ)とは、スーパー戦隊シリーズ第49作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の登場人物である。

演:島村龍乃介(若い時の姿) / 斉木しげる(本来の姿)



◎概要◎

猛原禽次郎(猛原譲二)とは同じ幼稚園から小・中・高・大学まで通い、太平洋戦争末期の時代を生きてきた幼なじみであり、黒い中華服を着用している。
禽次郎(譲二)と同じく青年の姿をしているが、それもそのはず、彼もまた巨神テガソードと契約した際に若返った姿となっており(本来の姿は長い白髪を髪留めで纏めている)、禽次郎(譲二)がその姿を保つ為に卵料理を必要としているのと同じく、若い時の姿は肝油ドロップを口にする事で維持している。
昔は高校野球で譲二と同じチームに所属していた事もあり、禽次郎(譲二)は後述する肝油ドロップを食べる際の「ドロップ捌き」を見てようやく正体に気付いた。
「永遠の若さ」を手に入れる為、テガソードと契約して銀のテガソードとセンタイリングを授けられたユニバース戦士となり、リュウレンジャーに変身する。


◎人物像◎

一人称「俺」
本来の姿も若い時の姿も変わらず熱血だが、負けず嫌い。
好物は肝油ドロップだが、缶の底を叩いてドロップを上に飛ばしつつ、そのまま口でキャッチするという何とも独特な食べ方を見せている。喉に詰まらせないか心配になるが……

そんな禽次郎(譲二)とは付き合いの長さ故に、お互いに何かと意識して張り合ってきた終生のライバル同士で、今は亡き彼の妻である房子とも面識があった模様。
『ゴジュウジャー補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.33によれば、譲二と源治、房子で三角関係が構築されており、「房子さんお前似合わない! 交際など許さん!!」と何度も告白を妨害しに入っていた事が再現ドラマという形で明かされた……が、遠野吠は実演後に「に」と「は」を逆に発言していた事を熊手真白に指摘された。
……どうやら彼らを取り巻く事情は見た目よりかなり複雑なようだ。


恋の矢印は複雑というやつか……


◎劇中での動向◎

■第35話「転身!!君も若返れ」

南場第一高等学校まで太志と楽しく通っていた禽次郎の前に上記の発言と共に現れ、太志に正体がばれる事を恐れた禽次郎に体育館まで連れ出される。
その禽次郎は彼の正体になかなか気付かなかったが、そこへトランプノーワンの為にゴジュウジャー達の弱点を探ろうとするコウ・シンセー達アーイーが出現。
ゴジュウイーグルにエンゲージした禽次郎とコウ達が戦闘に入る中、自身もリュウレンジャーへとエンゲージしてコウ達を退ける事に成功し、そこから変身解除すると共に肝油ドロップの「ドロップ捌き」を披露する形で正体を明かすと、「負けた方が指輪(センタイリング)を渡す」という条件で「三本勝負」と題したナンバーワンバトルを禽次郎に仕掛けた。

1.中華料理ナンバーワンバトル
シンプルに互いの料理の腕前を競う勝負で、お題は房子も含めた3人でよく食べていたという「炒飯」。
房子の見よう見まねで炒飯を作る禽次郎に対し、源治は自身の固有能力「転身」で自ら中華鍋に転身し、自由自在に具材とご飯を炒めて炒飯を完成させた。


気力だァァッ!! うおおおおおおおっ!!

熱くないのか……?


……が、やり過ぎてパラパラを通り越してパサパサになってしまい、「勝負に不正が無いように」と禽次郎の頼みで審査員を務めたゴジュウジャーの面々からの評判はいいものとは言えず、どちらも微妙な採点をつけられる事態となり、結果消去法&忖度で禽次郎が勝利した。

2.メンコナンバーワンバトル
通常ルール(相手のメンコを裏返す)ではなく、複数のメンコを同時に投げて出来た形の芸術性を競う。
「東洋一のメンコ王」を自称する禽次郎がパリィパリの凱旋門を作ったのに対し、源治は「転身」で扇風機に転身し、風の力でメンコを飛ばしつつ日本電波塔……通称・東京タワーを完成させる見事な芸当を見せた事で源治が勝利した。
なお、審査員の一人である暴神竜儀から「風を使うのは反則なのでは?」と物言いが入ったが、禽次郎が東京タワーの出来栄えを称賛し、自らの負けを認めた事で不問となった。

そうして1勝1敗となった事で、お互いにエンゲージすると同時に野球のユニフォームに着替え、3戦目の「野球ナンバーワンバトル」で決着を付ける事に。


踊る守護神・嘉挧源治! いいぞ頑張れ、リュウレンジャー!

祈る気持ちで、ホームラン!!


ダイヤモンドをつん裂いて。

チャララっと行こうよ! ゴジュウイーグル! バットのひと振り、死神泣かす!


3.野球ナンバーワンバトル
1対1で自分の持てる全力を出し切りながら、どちらかがホームランを決めるまで続くサドンデス方式。
自身はバッターボックスに立ってピッチャーのゴジュウイーグルと対峙。お互いにセンタイリングの固有能力を上手く利用し、互角の戦いへと運ぶ。
その途中で現れたブライダンに対して、禽次郎以外のゴジュウジャー達が相手をする中、勝負は長期戦にもつれ込んで9回に突入し、疲労が蓄積していくゴジュウイーグルは「源治、なぜだ? なぜこうまでして僕に勝ちたいんだ!?」と問いかけるが、源治はこう返した。


言っただろ!? お前と同じだ……!

俺の願いは……「永遠の若さ」だ!! お前だって、若さが欲しいんだろう!?


その返答を受けたゴジュウイーグルは動揺して失投してしまい、このチャンスを逃すまいとした源治のボール打ち込みが炸裂する。
そのボールをゴジュウイーグルは取り損ねてしまい、源治が逆転サヨナラホームランまで持っていく……が、なんと飛行中のアイアイザー・アカシアに直撃して跳ね返された事でホームランに持っていけず失敗。
最終的に引き分けに終わり、勝負は水入りとなったが、源治の問いかけが響いた禽次郎は一時自分の願いについて思い悩む事に……


(わしは……)

(わしの本当の願いは……)


■第36話「荒れるぜライバル!若さってなんだ!?」


挑戦状

リュウレンジャーよ
指輪を賭けた決闘を申し込む

指定の場所に来い
貴様の仲間 ゴジュウジャーと共に
待っているぞ

♥♦トランプノーワン♠♣


今度こそ禽次郎(譲二)との長年の戦いに決着を付けるべく、とある場所のバーでトランプノーワンが主催する「トランプナンバーワンバトル」に自らの意志で参加。
その内容はファイヤキャンドル曰く「勝った奴が全てを総取り、負ければ全てを奪われる死のゲーム」らしく、そのルールに則ってババ抜きに挑む事に。
しかし、これはトランプノーワンによる共倒れを狙った策略であり、「ババ抜きを勝ち抜けた者はトランプノーワンが出す『勝利条件』をクリアしないと完全に勝利した判定にはならない」と知り、禽次郎を除いたゴジュウジャーが脱落し*1、トランプノーワンの中に封印される様をこの目で見てしまう。

最終的に禽次郎と共に勝ち残るが、トランプノーワンの「亡き友・コウの敵を討つ」という旨の決意を耳にした源治が「譲二、お前もよほど永遠の若さが欲しいと見た」と発言し、これに対して禽次郎は「違う…! 僕は……ときめく毎日が欲しいだけだ」と否定するも、


それには若さがなければ成り立たん。同じ事だ。

違う! 僕はたまたまこの姿になっただけ───

じゃあ、お前は若い姿になれなくてもいいのか!?


と逆に禽次郎を問い詰めるが、ここにきて体力切れとなって禽次郎共々本来の老人の姿に戻ってしまった。
しかも、このタイミングで両者揃って若さを保つ為の卵料理(ゆで卵)と肝油ドロップを切らしてしまい、「この姿では、もうダメだ…。老いぼれにできる事など何もない。この体では何もできない……」とすっかり弱気になってしまう源治。
それでも何とかババ抜き勝負で勝ち上がるが、勝利条件として『「弾丸Shooting Star」イマドキPOPミュージックダンス耐久5分半!』という無茶振りを与えられて絶体絶命の危機に陥ってしまう。
しかし、老人の姿に戻りながらも覚悟を決めた譲二が彼の肩代わりとなって踊る事を決め、「もしできなかったら、2人まとめて負けでいい」と受け入れて指令を実行し、少しぎこちないながらも、どこか楽しむように踊りを見せる。

その姿を見て、高校野球での出来事を思い出す源治。
甲子園の1回戦で強豪校に負けてしまった事に泣き崩れるが、それとは裏腹に思い出としてグラウンドにある土を優しい笑顔でかき集めていた譲二を見て「悔しくないのか……? 俺達の野球人生は終わったんだぞ!」と問うも、譲二の目には涙などなかった。
そして泣き崩れる彼の姿を見て譲二は大学野球や地域の草野球を例に挙げつつ、「やりたくなったらいつでもやれる。だから……また野球楽しもうぜ、源治!」と慰め、熱い言葉を掛けて励ましていた。
それを思い出した今の彼にも涙は一滴も溜まってなどおらず、昔と今の譲二の姿を見て感化されると共に気力を振り絞り、老体のままでリュウレンジャーへとエンゲージ。


(あの時、お前の笑顔は輝いていた……。そしてお前は、今も……!)

気力じゃァァッ!! エンゲージ!!


「転身」でトランプ(ハートのA)に転身して会場から抜け出すと、譲二の欲するゆで卵を手に入れるべく、リュウレンジャーの姿で本家『ダイレンジャー』の戦闘員・コットポトロよろしく自転車の立ち漕ぎでテガソードの里へと赴き、飯島佐織に一瞬怖がられながらも事情を話して無事にゆで卵を入手。
勝利条件を何とかクリアしたものの、すっかり疲労困憊の譲二に食べさせて禽次郎の姿へと戻す事に成功した。
そのまま禽次郎がババ抜きに勝利した瞬間を見届けると、銀のテガソードの一撃でトランプノーワンから禽次郎以外のゴジュウジャーの面々を救出し、そのままブライダンとの戦闘に突入する。


上手い、凄い、不思議の三拍子! トランプノーワン、ここにあり!

目にもの見せるぜ、超絶テクで!


じじいにゃじじいの味がある。

チャララっと行こうよ! ゴジュウイーグル! 気力があれば、何でもできる!


トランプノーワンとのプロレスじみた一騎打ちを繰り広げる中*2、テガソードゴジュウイーグルにパワーアップしたゴジュウイーグルに加勢し、「よーし、じじいのタッグマッチだ! 譲二、行くぞ!」と2人揃ってトランプノーワンと対峙。
プロレス技を繰り出しながらトランプノーワンを追い詰め、とどめに自身の「気力ボンバー」とテガソードゴジュウイーグルの「獣電ブレイブフィニッシュ」の合体技で撃破した。

そしてトランプキングキャンデラーとリョウテガソードファイブカラーの戦いを見届けた翌日。
源治はテガソードの里を訪れると、若返らずに自分の力で生きていく決意と共に、晴れ晴れとした笑顔でセンタイリング ダイレンジャーを禽次郎に譲渡し、元の老人の姿に戻りながら指輪争奪戦から脱落した。


本当によいのか、源治?

おう。貴様は俺が憧れとったようなじじいになっとった……。だから俺も負けずに、じじいで輝く事にしたんだ。

……そうか!

そうだ。
譲二、俺はお前の事……死ぬまで追っかけてやるから、覚悟しておけ。

望むところだ。


そして禽次郎を連れて飲みに行こうとするが、「バカ! 今のわしは未成年だっつの」と断る彼に対し、諦める事なく誘いをかけるのだった……

じじいに戻れ!
戻ってたまるかぁっ!!


■最終話「我ら、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー!」


また若返ってしまったからな…。今度は負けんぞ!

おお、源治!


指輪争奪戦の優勝者となった吠がテガソードに「指輪争奪戦をやり直す」という願いを告げた事で、ユニバース戦士として復帰し、これに伴い再度若き日の姿で禽次郎のライバルとして姿を現した。
熱海常夏等々力凱亜家守召子・関本カズと共に助太刀し、カイザーファイヤキャンドル率いるモリス軍団と戦うゴジュウジャー達に加勢。
自身は凱亜がエンゲージしたガオレッドとタッグを組み、彼が発動した「一獣(いちじゅう)一奏(いっそう)」でモリス軍団が同士討ちしている隙を突き、「気力ボンバー」で一掃した。


◎リュウレンジャー(ユニバース戦士)◎



俺を除け者にするなぁっ!!

エンゲージ!


センタイリング!

♪♪♪(ヘイ! ヘイ!) ♪♪♪(ヘイ! ヘイ!)


ダイレンジャー!!


こいつは俺と勝負するとこだったんだ! 横入りするなんざ、てめえら人間じゃねえっ!!


指輪:センタイリング ダイレンジャー
契約者:嘉挧源治
職業:禽次郎のライバル
願い:永遠の若さを手に入れたい
固有能力:転身(チェインジ)

嘉挧源治が銀のテガソードと「センタイリング ダイレンジャー」で変身した姿。
全体的な姿は原典『五星戦隊ダイレンジャー』における本来の変身者である“天火星”亮が変身したものとほぼ同じだが、右手には原典にない銀のテガソードが装着され、腰に巻かれたベルトはユニバース戦士共通の「ツメガバックル」になっている。
また、変身シークエンスをよく見ると、本家ダイレンジャーの初期メンバー5人の変身アイテム・オーラチェンジャーで気力転身する際のポージングを意識したような演出が織り交ぜられている(なお、その関係でファイヤキャンドルや設名新と同じく「裏拍手」する形になる)。

固有能力は転身(チェインジ)
原典の『ダイレンジャー』でも度々披露していた左手のひらに右拳を押し当てるポージングと共に、自分自身を様々な物体に変化させる事が可能で、そうして転身した姿では必ずどこかにダイレンジャーのエンブレムが残る。
劇中では上述のように中華鍋や扇風機に転身して三本勝負に活用した他、禽次郎にゆで卵を与えるべく、トランプに転身してトランプナンバーワンバトルの会場から抜け出している。
ただし、転身したからといってそれに関連する技術に補正が掛かるわけではなく、中華鍋に転身して作った炒飯はゴジュウジャーの面々から「パラパラというか……パサパサ?」「ああ、(絶妙にまずい禽次郎の炒飯と比べても)甲乙つけがたいまずさだ……」と酷評された*3

リュウレンジャーとしては銀のテガソードによる斬撃の他、本家と同じく「ハイーッ!!」の掛け声と共にダイレンロッド(戟)を振るっての棒術や気力を駆使した技を得意とする。
ただし、原典と異なりダイレンロッドを孫悟空の如意棒の如く伸ばす、及び先端部のヤイバー(戟)に炎を発生させる、野球ナンバーワンバトルにて「気力ボンバーボール」や「天火星・稲妻打ち」を繰り出すなど、ユニバース戦士らしく一捻り入ったものになっている。

劇中では上記の武器や技を披露したが、それ以外に関しても使えると思えば使えるようで、第44話では彼から指輪を受け継いだゴジュウイーグルがダイレンロッド(戟)の他、「大輪剣・気力シュート」やスターソード&スターカッター、「天火星・稲妻炎上波」を使用した。


■使用技

  • 気力ボンバーボール
第35話の野球ナンバーワンバトルで使用。
後述する「気力ボンバー」の要領で、気力を漲らせた野球ボールを撃ち出す。

  • 天火星・稲妻打ち
こちらも野球ナンバーワンバトルで使用。
振り回したバットをグラウンドに叩き付けて土煙を発生させた後、気力を集めて赤熱化させたバットを振るい、野球ボールを剛速球で打ち込む。

  • 気力ボンバー
第36話と最終話で使用。
本家ダイレンジャーの初期メンバー5人が使う必殺技の一つで、原典と同じく両手のひらの間で気力を集中させ、「気功弾」に変えて発射する。


◎余談◎

  • 若い時の姿を演じた島村龍乃介氏は今作が特撮初出演だが、老人の姿を演じた斉木しげる氏はスーパー戦隊30作記念作品『轟轟戦隊ボウケンジャー』で牧野森男を演じており、本作が19年ぶり2度目の戦隊シリーズ出演となった。そして同時期のニコニコ動画配信では、間宮菜月の戦線離脱やらゴーゴーボイジャーの急遽の実戦投入やらでモーレツ社員状態だった。
    後に第36話でも老人の姿でエンゲージを果たしており、老人の姿も含めると彼が本編に登場したユニバース戦士の中で最年長となった*4


  • ユニバース戦士は意図的に原典の変身者と対照的となる要素を入れているとする説もあるが、熱血かつがむしゃらで過去に傷つきながらも、仲間や家族を守る為・そして自分の守りたいものの為なら「人の分まで自分が優しくなればいい」という考えを持ち、仲間であっても敵であっても助けつつ泣かずに前に進んできた亮と、亮と同じく熱血に振る舞っているものの、過去の事が気掛かりでなかなか前に進めず、嫌な事やトラウマを引きずりつつ過去を生きてきた源治とで、似ているようで正反対になっているともいえるだろう。
    • また、最後に源治が得た答えである「若さは手段に過ぎず、本当に尊いのは『新たな経験』そのもの」「その意味では若返り、即ちリュウレンジャー(ユニバース戦士)である事から離れても本当は構わない」という考えだが、実は「宝物に辿り着く冒険の過程こそが最も面白い部分で、プレシャスの取り扱い自体は(世間一般への)危険がないならある意味どうでもよく、置いて帰る事になったとしても、本人は経験として面白い冒険ができたならそれで満足する*5」「『冒険は日常の全てに入り口がある』という意味合いの価値観を持ち、彼にとっての冒険は必ずしも「未踏の地へ分け入っての宝探し」とイコールではなく、例えばワクワクが得られるのなら「部屋で冒険小説を読む」のすら冒険とカウントされ、ある意味日々の経験全てが『冒険』*6という、斉木氏が以前レギュラー出演していた戦隊作品レッドにも通ずる部分がある。
      この意味ではリュウレンジャーのユニバース戦士ながら、シナリオ上はボウケンレッドのユニバース戦士の要素もあったと言える。

  • 中華料理ナンバーワンバトルにおける源治の「気力だァァッ!!」の掛け声に続く一河角乃・吠・百夜陸王・真白の反応は、本家『ダイレンジャー』のオープニングテーマ「五星戦隊ダイレンジャー」の唄い出しが元ネタ。
    東映公式サイトの「ワンワン裏話」によれば、第35話と第36話の演出を担当した渡辺勝也監督のアイデアが基になっており、撮影現場での収録がなかなか上手くいかず、アフレコでも何度も挑戦を重ねたという。

  • 名前の由来は原典『ダイレンジャー』にてダイレンジャー達を導いた「道士・嘉挧」と、1980年代後半から1990年代まで中日ドラゴンズで活躍した台湾出身のプロ野球選手「郭源治(佳久源治)」氏であり、初登場時は「気が合った“同志、嘉挧”源治か!?」とそれにあやかった発言がされている。
    さらに郭氏の息子である佳久創氏は2作前の『王様戦隊キングオージャー』にてカグラギ・ディボウスキ/ハチオージャーを演じていた。

  • 彼が登場した第35話と第36話の脚本を担当した荒川稔久氏は原典『ダイレンジャー』でもサブライターとして参加していた経歴があるが、それに合わせて大の中日ドラゴンズファンでもあり、ゴジュウイーグルとリュウレンジャーの野球ナンバーワンバトルの際の名乗りには中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ」をモチーフに取り入れたフレーズも存在する。
    第35話におけるゴジュウイーグルの名乗り口上の元ネタはTVアニメ版『侍ジャイアンツ』のオープニングテーマ「侍ジャイアンツ」が元ネタと思われるが、リュウレンジャーの名乗り口上にある「踊る守護神」の元ネタは上述した郭氏のキャッチフレーズから取られている。野球ファン及び中日ドラゴンズファンの中には気付いた方もいるのではなかろうか?
    • また、野球ナンバーワンバトルには原典『ダイレンジャー』の第24話「3バカ超野球!」におけるゴーマ3ちゃんズ(ゴーマ3バカ)対ダイレンジャーの野球対決のオマージュが含まれており、原典のダイレンジャーが「D」、ゴーマが「G」で中日と巨人の対決を彷彿とさせたが、こちらは源治が「D」でゴジュウイーグルが「G」となっている。「イーグルだったらこっちじゃね?」とかいうツッコミは野暮だからやめようね。
      ちなみに、同エピソードも含めたゴーマ3ちゃんズをメインに据えたエピソード群は、いずれも荒川氏が脚本を手掛けていたりする。
    • なお、本作では視聴者への分かりやすさ(≒子供達への伝わりやすさ)を優先して「源治は最後の夏が終わってしまった事を悔やむ一方、譲二は大学野球や完全なアマチュアの場の存在を挙げるなどポジティブさを失っていない」という流れになっているが、実は2人の生年から「高校3年の夏」が西暦でいつなのかを考えると、源治の言動がかなり不自然になっている。
      当時の日本球界の主役は東京六大学リーグなので*7、むしろ本気で向き合っている源治の方から「野球をしに大学に行こう」という方が1950年代~60年頃としては正しい。これに関しては史実通りにしてしまうと『ゴジュウジャー』としては不自然になってしまうのは誰が見ても明らか故、難しい判断だったのだろう。
    • その代わりなのか定かではないが、トランプノーワンとのプロレススタイルの戦闘シーンでは、譲二・源治世代のプロレスの基本展開であった「複雑な技をほとんど使わない*8」「状況に応じてベビーフェイス側(ヒーロー側)陣営も積極的に集団乱闘に参加する」が再現されている。

  • 第35話と第36話は『ダイレンジャー』ネタが目白押しの回だったが、第35話に登場した金アーイーの1人・コウ・シンセーのCVを担当したのは本家『ダイレンジャー』で敵幹部の1人にして(一応の)ラスボス・シャダム中佐を演じた西凛太朗氏(名前の由来も『ダイレンジャー』の追加戦士であるキバレンジャーの変身者「“吼新星”コウ」から)。
    金アーイーでは初の元ネタ作品に縁のあるキャストが抜擢された他、登場するユニバース戦士と共通するモチーフが初めて使用された例となった。

  • 大人の事情で急遽差し込まれたと思しきセンタイリングを使う指輪の戦士達の活躍を振り返る第39話で彼が紹介されるシーンでは、同エピソードの演出を担当した1人である谷本健晋監督のこだわりで、原典『ダイレンジャー』の名乗りシーンなどで使われたBGM「問答無用!<M-24>」が使用されている。


よーし、追記・修正のタッグマッチだ! 譲二、行くぞ!


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最終更新:2026年08月24日 20:06

*1 出された勝利条件は、それぞれ真白が『激熱おでんの完食』、角乃が『完成度の高い一発ギャグの披露』、吠が『納豆ジュース一気飲み』、陸王が『「変顔』、竜儀が『テガソードの写真に「バカ」と3回言え』。

*2 それと並行して、ゴジュウジャーの他メンバーとアーイー達による場外乱闘も行われた。

*3 ただし、禽次郎もこの時は「やはり、房子の見よう見まねじゃ限界があったか……」と反省の弁を口にしており、2人とも料理に関しては元々どっこいどっこいだった様子。もっとも、実年齢が80代後半である事を考慮すれば、禽次郎の「妻が料理中に何をどうしているのかだけなら知っている」でもキッチン事情への理解度の高さとしては異例な方なので、時代背景として仕方ない部分はあるが。

*4 斉木氏は当時75歳。しかし映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』も含めるなら、おばあちゃん3人組のうち1人を演じた水野千春氏(当時76歳)が最年長となる。

*5 実際に少数だが「持ち主との交渉の結果」という理由からプレシャスバンクへの保管を取りやめたり、「あまりにも危険すぎる為に保管そのものがそぐわない」という現場判断で破壊に踏み切ったりしたエピソードがあるが、これらの回でも明石は「いい冒険『は』できた」「お前らもそうだろ?」としてあまりプレシャスの処遇を気にしていない。

*6 実際、Task.29では「熱心なファンをしている作家がいるくらいには冒険小説も好き。実はさほどフィクションと実経験に線を引いていない」描写がある。また、Task.24では菜月の「当てはないが、街で事件についての手掛かりを探す」という案に冒険性を認めて賛成するどころか、「冒険のプランを立てたのは完全に菜月だから」という理由で作戦責任者の立場を菜月=ボウケンイエローに譲ってしまっている。

*7 プロ野球(NPB)へ進むのが第一目標と見なされるのは史実ではこれよりもっと後で、阪急黎明期の名選手・本屋敷錦吾、そして「山田久志や渡辺俊介すら認めた、アンダースロー投手ナンバーワン」杉浦忠と「巨人軍永遠の『ナンバーワン選手』」長嶋茂雄のプロ入り(1958年)直後ですらこのへんの「プロ野球の立ち位置が低かった」理由からドラフト指名されても入団拒否するケースが普通に存在したほど。例えば「成功したドラフトナンバーワン」の有力候補とされる1968年の阪急の指名選手では、この理由から「40歳でホームラン王になった男」「右の野村克也、左の門田」とまで言われる名選手・門田博光が入団を拒否している。仮に入団していればこの年の阪急は実際に入団した7人+門田のうち半数の4人が名球会資格を満たしていた(他は山田久志、加藤秀司、そして「盗塁ナンバーワン」福本豊)。

*8 メキシコ流のルチャ・スタイルの定着、ドラゴンスクリューなど選手のオリジナリティを組み入れた新技の登場を経て、1980年代後半~90年代の全日本四天王時代により、今の「ド派手な技を序盤から連発するスーパー・ファイト」が定着した。