アットウィキロゴ

道化の一座(遊戯王OCG)

登録日:2026/07/18 Sat 11:53:59
更新日:2026/08/24 Mon 01:37:03
所要時間:約 33 分で読めます





紳士淑女(クソ貴族共)の皆々様、さあさ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
これよりご覧に入れますは驚天動地。

一世一代、世紀の解放劇(リリース)の開演でござい──



道化の一座(クラウン・クラン)とは、2026年1月24日発売の「BLAZING DOMINION」(ブレイジング・ドミニオン)にて登場した『遊戯王OCG』のテーマのひとつである。


~概要~

サーカス団、とくにチーム単位で興行を行うパフォーマー集団をモチーフとしたテーマ。
座長であるホワイトフェイスだけが幻想魔族、それ以外がすべて獣戦士族であり、獣戦士族の方は設定画で「魔獣」と呼ばれていることから、動物を使役して芸をさせる古典的なタイプのサーカス団をモデルにしているようである。
また、属性についてはすべて光属性で統一されている。
多くが獣戦士族なので一応「トライブリゲード」の対応範囲ということになるのだが、ほとんどが特殊召喚モンスターな上にEXデッキにいることがほとんどなので、相性はあまりよくない。


テーマの特徴


テーマ全体として、「アドバンス召喚(以下、A召喚)」と「リリース」を戦術の軸に据えているのが特徴。
A召喚を題材にしているテーマとしては、第11期【ふわんだりぃず】以来となり、同手段にスポットライトが当たるのは久方ぶりとなる。

通常、遊戯王OCGにおけるデッキというのは
  1. 展開を支えるメインデッキの弱いモンスター
  2. それを素材にして出てくるEXデッキの強いモンスター
  3. 上2つを支援する魔法罠
という構図になるのだが、このテーマはその力関係が逆転しており、
  1. EXデッキのモンスターを本来の条件を無視して引っ張り出す魔法罠
  2. フィールドに出たあとコストとして消費されていくEXデッキの弱いモンスター
  3. 上記をリリースコストに使いながらA召喚されるメインデッキの強いモンスター
という形になっている。

EXデッキから出てくる「道化の一座」のモンスターたちは軒並み「リリースされた場合」に効果を発動するという共通設計になっており、場に長くは残らない。
むしろ本テーマでは「リリースされる」ことにこそ意義があり、まるでサーカスの舞台から退場する演者がお辞儀と共に豪華なプレゼントを残していくように、次々と場を引き継ぎながらリソースを補填していくデザインになっている。

ただ、このデッキの要である「道化の一座」魔法・罠のほとんどには、以下の重篤なデメリットが設定されている。
このカードの発動後、次のターンの終了時まで自分はデッキ・EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。

この制約のため、【道化の一座】では、多くのデッキが取る「EXデッキに詰めた汎用モンスターで物量制圧」という行動が取れない

「特殊召喚できない」ではなく「特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない」なので、発動前に簡単な展開を済ませると言う一般的な対策をしてもこの制約は回避できない。
仮に《道化の一座『極芸』》の発動前に《フルール・ド・バロネス》をシンクロ召喚していたとしても、《道化の一座『極芸』》を発動した途端にバロネスはでかいカカシに成り下がってしまうのだ。

よって、このテーマの使い手はEXデッキのモンスターを戦力として頼れない。
【道化の一座】使いにはメインデッキのカードのみで戦線をやりくりする、昔ながらのデュエルスタイルを求められることになる。

反面、【道化の一座】には並み居るデッキに対抗できうるだけのポテンシャルも勿論ある。

まず、EXデッキのモンスターが共通して持つデッキバウンス能力
リリースされた際の選択式の効果のひとつで、こちらを選択すればそのカードと同種のモンスターカードをデッキ・EXデッキに戻すことができる。
厄介なことにこの除去効果、破壊ではなく、対象もとらず、除去の種類は最も再利用のしにくいデッキバウンス、さらに除去範囲はフィールドと墓地にいるその種類のモンスターカードすべてに及ぶ
《巳剣勧請》によるリリースで墓地に逃げ込んだ《天叢雲之巳剣》も逃がさず仕留め、
次のリソースを引っ張ってこようと《烙印竜アルビオン》を墓地へ送った《氷剣竜ミラジェイド》は全員まとめてEXデッキに叩き返し、
厄介な蘇生効果を持つ《蝕の双子》を抱え破壊耐性まで持つ《ライゼオル・デッドネーダー》は《蝕の双子》以外の全Xモンスターを墓地から消し去ることによってその効果を不発にさせ、
……といったように、展開を何重にも重ねるデッキに対して強烈な捲り性能を発揮できる。

たとえば相手ターン、相手の【キラーチューン】がSモンスターを展開し、盤面と墓地にキラーチューンSモンスターを並べて制圧しようとしてきたとする。
その場合、いいタイミングを見計らって《道化の一座『怪演』》を発動、Sモンスターの《道化の一座 メテオ》を用意。すぐに《道化の一座『怪演』》の墓地効果で《道化の一座 ホワイトフェイス》をA召喚することで、それまで出してきたSモンスターはすべてデッキに戻る、というわけである。
融合・S・X・L・儀式モンスターを扱うデッキは大抵の場合その種類のモンスターを2枚以上採用しており、その召喚法を何度も繰り返すことで強いモンスターを出していくのが常。
よって、フィールドや墓地に溜めていったそれらを突き崩すことで相手の盤面を振り出しに戻すことができる、というわけである。

また、このときA召喚した《道化の一座 ホワイトフェイス》の効果も同時に発動し、そのチェーン順は召喚したプレイヤーが先に設定できるので、《道化の一座 メテオ》の効果をチェーンの一番下に埋めてしまうことで、相手にカウンターされることなく全体除去を確実に通すことができる。


もうひとつが、リリースされたモンスターの種類数に応じて大量のドローを行う永続魔法《道化の一座『開演』》
エースカードの《道化の一座 ホワイトフェイス》も似たような効果を持っている。
これら2枚によりデッキ内に眠る特定のカードを当たるまでデッキを引き続けることで強引に手札に加えるという荒業が可能で、通常のデッキに比べて「引きたいカードをドローする確率」を高くすることができる。
制限カードであり気軽に使うには安定性がない《スキルドレイン》だろうと、このデッキならば怒涛のドローによって引くまで粘ることも不可能ではない。

これらを活かした大規模なアドバンテージ獲得能力により、数の暴力で相手を沈めてビートダウンする、というのが【道化の一座】である。


~モンスター~

モンスターは大きく「色持ち」(融合/シンクロ/エクシーズ、といったように、枠が茶色以外のモンスター)と「色なし」(枠が茶色のモンスター)の2タイプに分かれており、このうち「色持ち」をリリースして「色なし」をA召喚する、というのが基本コンセプトとなっている。
あと全体的に設定が重い不穏である


色なし

このデッキにおける、A召喚で出てくる側のモンスター。
バトル等における主戦力となる。

  • 道化の一座(クラウン・クラン) ホワイトフェイス》
効果モンスター
星7/光属性/幻想魔族/攻2500/守2500
このカードは儀式・融合・S・X・P・Lモンスター1体をリリースして表側表示でA召喚できる。
(1):このカードがA召喚した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●このカードのA召喚のためにリリースしたモンスターの数だけ、自分はドローする。
●このカードのA召喚のためにリリースしたモンスターの数だけ、相手フィールドの表側表示カードの効果を無効にする。
(2):1ターンに1度、相手メインフェイズに発動できる。
モンスター1体のA召喚を行う。

サーカス団「道化の一座」の座長。
顔を白塗りにし、左目にユリの花のようなワンポイントを施した道化(クラウン)の装いをしているが、この目元のユリは実は生まれつきの痣で、周りの肌の方に化粧をしてメイクの一部のように見せている。
貴族の息子として生まれたホワイトフェイスはこの痣を気味悪がられて出生直後に捨てられ、スラムで魔獣たちと身を寄せ合いながら生きてきたという。
現在「道化の一座」を率いる彼は表では興行を行い日銭を稼ぐ一方で、夜には鼻持ちならない貴族や悪徳同業者を闇に紛れて襲撃、そこで虐げられていた人や魔獣を助けだすクライムファイターのような裏稼業をやっているらしい。
ここで言うところの「鼻持ちならない」「悪徳」はホワイトフェイスの偏見に基づいた独善的なものだが、助け出された魔獣の中には彼を慕い一座入りを希望する者もいるという。

本テーマにおけるコンボの中核を担うカードで、彼が「道化の一座」をリリースしてA召喚されるところからデッキ【道化の一座(クラウン・クラン)】は始まる。
1体しかモンスターを出せなくてもリリース軽減能力により支障にはならず、リリースして出てくれば手札の補充/フィールドのカードの永続無効化効果で立ち回りを支援、さらには(2)の効果によりテーマ外のモンスターのA召喚までもを補佐する。

このデッキのエースと呼んで相違ないカードなのだが、制圧が苦手という弱点がある。
無効化効果はルール上「発動した効果」には間に合わないし、他に使える効果もA召喚をする(2)のみ。
どちらかというとこのカードはデッキを回すための潤滑油に近く、他の「道化の一座」カードのトリガーを引くことの方が主な仕事となる。
詳しくは「相性のいいカード」の項を参照。


色持ち

このデッキにおける、A召喚に使われる側のモンスター。
このデッキならではの特徴として、以下を含む「道化の一座」モンスターは「道化の一座」魔法・罠カードを使うことで本来の召喚条件を無視してデッキ・EXデッキから直接特殊召喚できる。
もちろん、このデッキにチューナーや《融合》といった正規召喚パーツなど入れている余裕はないので、基本はこの方法でEXデッキ等から無理やり特殊召喚することとなる。

モンスター効果はすべて同じ構成となっており、
リリースされたとき、以下から1つを選んで使える選択式の効果
1.(自身と同じ色の)モンスターをフィールド・墓地からデッキに戻させる効果
2.それぞれで異なる独自の効果
「それぞれに個別で設定された、フィールドで発動しない効果
の2つは最低限所有する形式となっている。


  • 道化の一座(クラウン・クラン) フレア
儀式・効果モンスター
星1/光属性/獣戦士族/攻 500/守1000
「道化の一座」カードにより降臨
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
デッキから儀式モンスター以外の「道化の一座」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。

(2):このカードがリリースされた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●お互いのフィールド・墓地の儀式モンスターを全てデッキに戻す。
フィールドの効果モンスター1体を裏側守備表示にする。

肩乗りサイズの妖精の女の子ような姿をした、儀式モンスターの座員。
名前の由来はおそらく「フレアバーテンディング」。バーテンダーが派手に動きながらカクテルを調合するインスタで時々流れてくるアレ。フレア自身の衣装もバニーガールのような造形が取り込まれている。
また、ほぼ常にホワイトフェイスの傍らにおり、演目らしき紙を見せられていること、設定資料にて「道化の一座」を立ち上げる前であろう少年期のホワイトフェイスと一緒にいることから、彼女は「道化の一座」の副座長かつ最古参の座員(創設メンバー)なのだろう。

手札での効果により、【道化の一座】に属するすべてのカードをサーチできる。
その際手札を捨てるため総数は増えないのだが、この時に《道化の一座『怪演』》や《道化の一座『終演』》などを捨てればコンボとなり、その後の展開を伸ばすこともできる。
また、被リリース時の固有効果として「対象を取る必要のない《月の書》」を内蔵しており、あちらのページにあるように、使い方さえ理解していればいつどんな場面でも活躍できる。
というわけで、3積み必須のキーカード。

設定資料によればきわめて希少価値の高い魔獣であるようで、頭部にある幻惑能力のある玉状の器官を狙っての乱獲が絶えない種族らしい。
玉を奪われても死にはしないが、失った個体は幻惑能力を失うため、辿る末路はのたれ死にするか野獣のエサになるか人間に捕まって売り物や見世物にされるか。いずれにせよロクな末路にはならないという。
フレアにも、双子の兄が「いた」(過去形)らしく、設定資料ではそれらしきオスの個体が描かれているが……?


  • 道化の一(クラウン・クラ)() ハット》
ペンデュラム・効果モンスター
星5/光属性/獣戦士族/攻1900/守 800
【Pスケール:青7/赤7】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキからPモンスター以外の「道化の一座」カード1枚を墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
この効果の発動後、次のターンの終了時まで自分はデッキ・EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。
【モンスター効果】
(1):A召喚したモンスターが自分フィールドに存在する限り、
相手フィールドのモンスターの守備力は1500ダウンする。

(2):このカードがリリースされた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●お互いのEXデッキ(表側)・フィールドのPモンスターを全てデッキに戻す。
デッキ・EXデッキからPモンスター以外の「道化の一座」モンスター1体を
召喚条件を無視して特殊召喚する。

遊戯王OCGストラクチャーズ 第12巻』の付録として追加された後発組。
ダンブルドアを小柄にしたような長い鷲鼻とひげを蓄えた老人のような、Pモンスターの座員。
名前の由来は帽子を身体の上などに走らせるようにして操り、帽子自体が意思を持って生きているかのように演出するジャグリング技の一種「ハットジャグリング」と思われる。

他の道化の一座のようなリリース時の効果に加え、このカード独自の以下の特性をいくつか持つ。
  • レベル5の通常召喚モンスターであるため、他の「道化の一座」をリリースしてアドバンスできる。もちろん《道化の一座『怪演』》の(2)による相手ターンでのA召喚も可
    • 言うまでもないが、ホワイトフェイス等の召喚のためにリリースされることももちろん可
  • ペンデュラム効果により、デッキの「道化の一座」を墓地に送りながら自己特殊召喚できる。ただし墓地送り含めて効果なので《灰流うらら》の影響は普通に受ける
    • この時《道化の一座『終演』》を落とし、あちらの(2)でこのカードをリリースして《道化の一座 ホワイトフェイス》に繋ぐ&被リリース時の効果で道化の一座モンスターを特殊召喚することで、1枚から単独で展開できる
    • 《道化の一座『怪演』》を落とせば召喚権を1回分増やすこともできる


このカード1枚で「色持ち」「色なし」どちらの役割もこなすことができ、
さらにデッキの《道化の一座『終演』》と組み合わせることで1枚初動にもなる。
3枚フル投入待ったなしの優等生である。

なのだが、このカードは漫画本の付属。当然、お値段は張る。


  • 道化の一座(クラウン・クラン) デビルズ
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/獣戦士族/攻 0/守2000
レベル3モンスター×2
(1):自分フィールドのA召喚したモンスターの攻撃力は1000アップする。
(2):このカードがリリースされた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●お互いのフィールド・墓地のXモンスターを全てEXデッキに戻す。
デッキから「道化の一座」魔法カード1枚を自分フィールドにセットする。

赤い衣装の「パック」と青い衣装の「ガブル」の二人組からなる、Xモンスターの座員。
前の雇い主から責められ、互いに庇い合っていたところを拾われた。
どちらも顔にあるものとは別に、鋭い牙が生え揃った口が尻尾に存在するが、この口にも自我があるようで、2人の意に反して勝手に喋る。
名前はバトン越しにバトンを操るジャグリング技の一種「デビルスティック」からと思われ、実際にバトンを手に持っている。

このデッキにおけるインフラを担うモンスター。
というのも、被リリース時の効果で、このデッキ屈指のパワーカードである《道化の一座『開演』》《道化の一座『下稽古』》をデッキからセットできそのまま発動できる、という点が戦略上非常に重要なためである。
フィールドに居る時の効果も「攻撃力1000アップ」という使いどころの多いもの。
【道化の一座】ではこれを毎ターン使いたい……というか1枚では手が足りないことがほとんどなので、補充を間に合わせるために2~3枚投入されることが多い。

ちなみに、X素材に関するテキストを一切持たない珍しいXモンスターで、同様のものとしてはNo.58 炎圧鬼バーナー・バイサー以来。
「道化の一座」カードで召喚条件を踏み倒す以上、当然と言えば当然であるが。


  • 道化の一座(クラウン・クラン) ディアボロ
融合・効果モンスター
星5/光属性/獣戦士族/攻 200/守1800
同じ属性で種族が異なるモンスター×2
(1):A召喚した自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分の倍の数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。

(2):このカードがリリースされた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●お互いのフィールド・墓地の融合モンスターを全てEXデッキに戻す。
デッキから「道化の一座」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。

長い手足のピエロのような姿をした、融合モンスターの座員。
凶暴な魔獣を操る一族の末裔だが、魔獣に懐かれず、恥さらしと見なされ悪徳サーカス団に売り飛ばされた身。
しかし実際のところ、魔獣は彼を嫌うどころか深く懐いていて、指示を聞かないのも好意のあまり興奮しているせいらしい。
イラストには道化の格好をしたウサ耳の獣人と狼のような魔獣の2体が写っているが、上記の設定からするとディアボロは獣人の方のようである。
名前の由来は紐の上でコマを回すジャグリング技の一種「ディアボロ」と思われる。
収録パックの看板モンスターが「クリムゾン・キング」だがこの人のスタンドとは関係ない

《道化の一座 デビルズ》と並び、このデッキの基幹を支えるモンスター。
こちらでセットできるのは《道化の一座『怪演』》《道化の一座『新加入』》《道化の一座『終演』》で、特に「怪演」は優先度が高い。
「怪演」以外は余裕があればセットする程度だが、揃った時のアドバンテージ稼得能力は半端でないことになるのでリリースして損はない。
固有効果はA召喚済みのモンスターに《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》と同様の貫通能力を持たせるものだが……活躍する場面がちょっと限定的。
裏側守備表示にできる《道化の一座 フレア》等とのコンボ前提となる。


  • 道化の一座(クラウン・クラン) メテオ
シンクロ・効果モンスター
星6/光属性/獣戦士族/攻 600/守1300
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):自分のモンスターのA召喚成功時に相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):このカードがリリースされた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●お互いのフィールド・墓地のSモンスターを全てEXデッキに戻す。
「道化の一座 メテオ」以外の自分の墓地の「道化の一座」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

ジャッカロープ(角の生えた兎)を激太りさせたような姿をした、Sモンスターの座員。
優れた運動能力を誇る魔獣だが、あまりに大食いなせいで捨てられてしまった。
以前在籍していた悪徳サーカス団ではろくに食事を与えられずやせ細っており、設定画でも当時の姿が描かれている。
名前の由来は玉のついた紐をヨーヨー技のような要領で振り回すジャグリング技の一種「メテオ」と思われる。

固有効果は召喚時の発動封じとサルベージの2種類。
直接的にアドバンテージを稼ぐ能力はないが、
墓地に行った道化の一座を回収・次のターンに備えてセットしたり、使用済みの《道化の一座 デビルズ》をEXデッキに回収したり、A召喚時の《灰流うらら》や《無限泡影》を防いだりとやれることは中々多い。
特に道化の一座カードの効果は「特定の種類のカードの全デッキバウンス」なので、これを無効にさせなくするという点で意義は大きい。
ついでに《調和ノ天救竜》で見せるモンスターとしても使える。
この利便性の高さのために3枚フル投入されることも多いモンスター。


  • 道化の一座(クラウン・クラン) ドリッシュ
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
  ▶
リンク2/光属性/獣戦士族/攻1000
【リンクマーカー:左/下】
儀式・融合・S・X・Pモンスター2体
(1):A召喚した自分のモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(2):このカードがリリースされた場合、以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●お互いのフィールド・墓地のLモンスターを全てEXデッキに戻す。
お互いは自身の手札を全てデッキに戻す。
その後、お互いは自身が戻した数だけドローする。

「CHAOS ORIGINS」で追加された新入りの座員。
後述の《道化の一座『怪演』》《道化の一座『新加入』》に映っていた、全身に宝石の生えていた元・囚われの少女。
ホワイトフェイスの手で自由を手に入れた彼女は一座入りすることを選んだようで、イラストではフレアと共にカーテシーのポーズをとっている。
名前の由来はトランプマジックの一種「カードフラリッシュ」と思われる。

【道化の一座】における攻撃能力・妨害能力を大きくテコ入れするカード。
(2)の固有効果である強制手札交換を相手のサーチ直後に使えば振り出しに戻すことができるし、フィールドに出せばA召喚済みのモンスターが2回攻撃能力を獲得する。
特にA召喚するモンスターはコストを必要とする分攻撃力も高く設定されていることが多いので、このカードと合わせれば2400~3000の2回攻撃、つまり5000~6000のライフを一挙に削り切る能力を獲得することなる。
さらに、何重にも出すことが価値になる必要なLモンスターでもあるので、デッキに戻す効果の方も使用価値が高い。
ネックとして、EXモンスターゾーンにしか出せないLモンスターであること、攻撃力が極端に低いにもかかわらずLモンスター故に守備表示にできないことには注意。
すなわち、EXモンスターゾーンを埋めないこと、場に長居はさせないことは意識するべし。

全身に緑色の宝石がまとわりついたような見た目をしているが、これは呪いの一種であり、そう遠くないうちに全身を覆いつくして死ぬという。
石像になったあと砕かれてジュエリーにされるのを待つだけの人生だったが、ホワイトフェイスとの出会いによって最近は毎日が楽しくなったそうな。



~魔法・罠カード~

魔法・罠カードのイラストは、「道化の一座」の様々なシーンを描いたものとなっている。
半分以上のカードが「道化の一座モンスターを、本来の召喚条件とは関係なく直接特殊召喚する効果」と「モンスターをリリースする効果」を持っており、前者は展開の起点に、後者は「道化の一座」たちの効果発動トリガーとなる。
これらのカードが展開の起点になる都合上、【道化の一座】は魔法・罠を多めに搭載する構築が基本。

  • 道化の一座(クラウン・クラン)下稽古(リハーサル)』》
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
デッキから「道化の一座『下稽古』」以外の「道化の一座」魔法・罠カード1枚と「道化の一座 ホワイトフェイス」1体を手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から「道化の一座」儀式モンスター1体を儀式召喚する。

リハーサルを行うデビルズと、それを見守るホワイトフェイス&フレア。

このテーマにおける起点役のひとつ。
このデッキは「A召喚のためにリリースされるモンスター」と「A召喚するモンスター(≒《道化の一座 ホワイトフェイス》)」の2枚が揃うことで動き出すため、それが一気に揃うこのカードは重要な存在。
ここで《道化の一座『極芸』》をサーチし、あちらの効果で特殊召喚した《道化の一座 デビルズ》と《道化の一座 ディアボロ》をリリース、《道化の一座 ホワイトフェイス》を召喚する……というのが基本の流れとなる。
ただし相手からの無効化、とくに《灰流うらら》に狙われやすいことには注意が必要。
また、発動に際して1体リリースしなければならないので1枚初動にもならず、これを発動しただけでは盤面は整わない。
なので、手札の状況次第ではブラフとしたり、逆に発動時のリリースコストの方を目的として使ったり、といった応用の使い方も覚えておこう。
「重要ではあるが必要不可欠ではない」というのが(良くも悪くも)このカードの本質であり、ここを覚えておくとデッキ構築の際の目安となる。

また一応、《道化の一座 フレア》に対応する現状唯一の儀式召喚魔法(?)でもあり、墓地効果を使えば《道化の一座 フレア》を正規手順で儀式召喚することもできる。
《道化の一座 フレア》はフィールドに出して強いカードではないので基本的にはオマケ程度であるが、道化の一座モンスターたちを「儀式召喚の素材」という形で能動的にリリースする手段として使えるので覚えておいて損はない。


  • 道化の一座(クラウン・クラン)開演(マチネ)』》
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキ・EXデッキから「道化の一座」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果の発動後、次のターンの終了時まで自分はデッキ・EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。
(2):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
このターンにリリースされたモンスターの種類(儀式・融合・S・X・P・L)の数だけ自分はドローする。
その後、手札から魔法・罠カード1枚をセットできる。

「道化の一座」の昼公演(マチネ)の様子を描いた永続魔法。
舞台中央でディアボロが大きく手を挙げていることから、今まさに万来の拍手を浴びているところのようである。

このテーマの爆発力の要となるカードで、お互いのエンドフェイズごとに、そのターンにリリースされた「色持ち」の種類数に応じたドローを行うことができる。
目安として毎ターン2、3体のモンスターをリリースし続けるこのデッキでは1ターンあたり手札が2~3枚増えるという破格のドローエンジンとなるだろう。
一応、このデッキは手札から魔法・罠カードをガンガン使う手札消費激しめのデッキではあるのだが、実戦ではそんなことを忘れてしまうほどの圧倒的なドロー数でカバーできる。
《道化の一座 ホワイトフェイス》にもドロー効果があり、それと合わせれば1ターンに4~5枚、デッキのカードを引くことになる。

この効果により、《オシリスの天空竜》《邪神アバター》のような「強いことには強いが、手札にサーチするのが大変だし召喚にも手間がかかるし……」というようなカテゴリに属さないカードをこの効果で無理やり引き込むことが期待できる。
あと、強いかはさておきとして、構築次第ではエクゾディアパーツをこの効果で揃えるデッキも組めなくはない。

ただし、ドローが「エンドフェイズ」となっていることから、引いてもその場で使うことができないというちょっとした難点がある。
このため、この効果で引いて活かせるのは「ホワイトフェイスの(2)でA召喚させられるレベル5以上のモンスター」「手札誘発」「(2)の効果でセットして相手ターンに発動可能な速攻魔法/罠カード」のいずれかとなる。
すなわち、上記に該当するカードの割合を増やすことが【道化の一座】デッキを強くする秘訣となる。


  • 道化の一座(クラウン・クラン)極芸(マラバリズム)』》
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキ・EXデッキから「道化の一座」モンスターを2体まで召喚条件を無視して特殊召喚する。
このカードの発動後、次のターンの終了時まで自分はデッキ・EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。
(2):自分メインフェイズに、このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外し、
自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースし、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。

《道化の一座 メテオ》によるマラバリズム(もの投げ曲芸)
余談だが、「マラバリズム」には「(ものを投げるタイプの)曲芸」のほかに、「達成困難な離れ業」という意味もある。

その名の通り「道化の一座」モンスターを一度に2体まで特殊召喚する「離れ業」を実現する速攻魔法。
この効果で特殊召喚したモンスターをリリースして《道化の一座 ホワイトフェイス》をA召喚できれば、2枚のドロー&リリースされた2体それぞれの効果を発動させられ、この時点で実に4枚分のアドバンテージを稼いだことになる。
【道化の一座】における最重要カードとなるので、何に代えてでも通したい。
特に《灰流うらら》や《霊王の波動》に非常に弱く、1枚で止まってしまうため、ブラフを用いるなどして何としてでも守り抜きたい。

後半の(2)の墓地効果は発動可能になるまでのタイミングの遅さから使う場面はあまり訪れず、人によっては忘れていることも多い。
が、効果そのものは「墓地効果(=フィールドでの発動封じ等の影響を受けない)で自分・相手のカードを何でも手札に戻せる」という汎用性の塊。
居座っている相手のロックカードをフィールドから引きはがしたり、あるいは召喚済みのモンスターを手札に戻して再利用を狙ったりと色々使い道があるので、もしもの時のために1枚墓地に温存しておくのもよいだろう。


  • 道化の一座(クラウン・クラン)怪演(ソワレ)』》
通常罠
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
このカードの発動後、次のターンの終了時まで自分はデッキ・EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。
●デッキ・EXデッキから「道化の一座」モンスターを2体まで召喚条件を無視して特殊召喚する。
●デッキから「道化の一座」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分・相手のメインフェイズに、墓地のこのカードを除外して発動できる。
「道化の一座」モンスター1体のA召喚を表側表示で行う。

「道化の一座」の夜公演(ソワレ)
……というより、ホワイトフェイスが檻に閉じ込められた少女を救い出す場面。
「ソワレ(夜公演)」というのは、闇夜に紛れて悪徳同業者を成敗する裏稼業のことを皮肉った暗喩だろう。

《道化の一座『極芸』》のトラップ版で、あちらと同じように「道化の一座」を2体まで出すことができる。
セットして1ターン待たねば発動できないという点ではいけないという意味では速攻魔法の《道化の一座『極芸』》に劣るが、代わりに(2)の墓地効果で実質フリーチェーンでのA召喚が可能なのが最大の強み。
1つしかない召喚権を奪い合うことになりやすいこのデッキにおいてはいつ何時であっても持て余す場面がなく、自分ターンなら展開の増強に、相手ターンなら奇襲に使うことができる。
墓地効果なので、《道化の一座 フレア》等のサーチ後に手札から捨てたり、《道化の一座 ハット》で墓地へ落とすのも有用な戦略となる。
そして何より重要なのが、(1)で普通にカードの発動をすると発動後のこのカードが墓地へ行くため自然と(2)に繋がるという点。
相手ターンに発動すれば特殊召喚~リリースまでの一連の流れがスムーズにつながり、各種「道化の一座」の効果を実質フリーチェーンで使えるようになるというわけである。

《道化の一座『極芸』》と違い(1)は選択式であり、特殊召喚の代わりに「道化の一座」モンスターをサーチすることもできる。
「リリース要員は揃っているがA召喚するモンスターがいない」というような状況でも事故を起こさない。


  • 道化の一座(クラウン・クラン)新加入(ニューフェイス)』》
永続罠
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
自分の墓地・除外状態の「道化の一座」カード3枚をデッキに戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
(2):自分がモンスターをA召喚した場合、そのA召喚のためにリリースしたモンスターの数まで、フィールドの他の魔法・罠カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):このカードがフィールド以外から墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを自分フィールドに表側表示で置く。

《道化の一座『怪演』》で救い出された少女がフレアにお化粧をしてもらっているシーン。

「道化の一座」の特殊召喚やリリースに関する効果は持たないが、
  • スタンバイフェイズごとに墓地・除外ゾーンの「道化の一座」カードを回収しデッキに再装填する(1)の効果
  • A召喚に合わせて魔法罠の除去ができる(2)の効果
という独自の効果で他のカードの隙間を埋めてくれる気の利く永続罠。

とりわけ(1)の価値は高く、高速でドローしカードを湯水のように切っては次々と捨てていく【道化の一座】において、使用済みの魔法・罠カードをデッキに戻せるこのカードの存在は見かけ以上にありがたい。
基本的にはこの効果目当てで1枚採用されるカード。

なお、《道化の一座 フレア》や《道化の一座 ハット》で手札やデッキから直で落とすと(3)で自発的にフィールドに戻り、発動状態になる。
あちらの効果で捨てたり墓地に送ったりする候補としても優先度は高め。


  • 道化の一座(クラウン・クラン)終演(フィナーレ)』》
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):A召喚したモンスターが自分フィールドに存在する場合、
手札を任意の数だけ捨て、その数だけフィールドの表側表示カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の手札・フィールドの儀式・融合・S・X・P・Lモンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターとは元々のレベル・ランク・リンクの数値が異なる「道化の一座」モンスター1体を自分のデッキ・墓地から手札に加える。

「CHAOS ORIGINS」で追加された追加カード。
ホワイトフェイス、フレア、(魔法でトランプに変身した)ドリッシュの3名による飛び道具での畳み掛け攻撃。

除去できるカードの種類に制約が多かった【道化の一座】では初となる、種別問わず複数枚をまとめて除去できる除去札。

が、本命は(2)の方で、墓地から除外することで「リリース」と「サーチ/サルベージ」を一挙に行える欲張りな1枚。
《道化の一座 フレア》か《道化の一座 ハット》で墓地へ落とした後に道化の一座をリリースすることで、リリース時の効果を発動させつつ《道化の一座 ホワイトフェイス》を構えられる。
とりわけ《道化の一座 ハット》は、ペンデュラム効果で墓地へ送った後にハットをリリースすることで、ホワイトフェイスとリリースされる道化の一座が一挙に揃うため、あちらを実質的に1枚初動とできる。


弱点


  • 魔法メタ
運用上、「魔法カードで『道化の一座』を出す」という動きが必要不可欠。
である以上、《ナチュル・ビースト》等で魔法をメタられると動けなくなる。
出されてしまえば詰みなので、手札誘発などを用いて出る前になんとかする手段が必要となる。

手札を大量に入れ替えることで戦線を維持するタイプのデッキなので、手札補充を妨害されると当然動きが止まる。
特に、《道化の一座『下稽古』》のサーチ直後などは危険。

このデッキの最大の弱点
テーマ内のみだと相手に対して行える妨害が「融合・S・X・L・P・儀式モンスターの全バウンス」やカード1、2枚の除去ぐらいしかない。
もちろん「道化の一座」魔法・罠カードの効果発動制約のせいで、EXデッキの汎用カードに頼るわけにもいかない。
ここをどうするかが構築における最大の課題であり、何を入れてどのように戦うかによってデッキ自体の強さも変動する。
無論、メインデッキのカードのみで制圧をやりくりしなければならない関係上、「引き運」に左右されやすく出力が安定しないのも弱み。


~戦術~


A召喚そのものでアドバンテージを稼ぐ以上、とにもかくにもA召喚することが必要になる。
基本形は、《道化の一座『極芸』》か《道化の一座『開演』》の効果で特殊召喚した《道化の一座 ディアボロ》をリリースして《道化の一座 ホワイトフェイス》をA召喚。リリースされた際の効果で、《道化の一座『怪演』》をセットしつつ、エンドフェイズに《道化の一座『開演』》の効果でドロー。

ただ、この動きをするためには少なくとも《道化の一座 ホワイトフェイス》と《道化の一座『極芸』》もしくは《道化の一座『開演』》が手札に揃っていなければならない。
それらを揃えるために、《道化の一座『下稽古』》や《道化の一座 フレア》、《道化の一座『終演』》等を駆使する必要がある。

動きとしては【儀式召喚】系のデッキに近いが、後述の通り、このデッキは「道化の一座」だけを詰め込んで完成するデッキではない。
その時々の手札や状況に応じたアドリブにもある程度対応する必要のある、臨機応変な思考力が試されるデッキでもある。


~相性のいいカード~

上述した通り、このテーマはドローによって手数を大量に揃えることは得意な一方、
「発動した効果を無効」だったり「相手は〇〇できない」だったりといった、制圧を担えるカードが1枚もない。
そのため、制圧・妨害を行えるカードは多少消費が嵩んででも優先的に採用したい。

  • 《儀式の準備》
《道化の一座 フレア》のサーチに。

光属性で統一された「道化の一座」をリリースして召喚、そのまま自身を破壊することで、相手のEXデッキを8枚選んで破壊できる。
さらに自分のEXデッキも8枚墓地に落とせるので、墓地に落とした《ブラックフェザー・ドラゴン》を使って《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》を出したり、あるいは《エルシャドール・アプカローネ》経由で《影依の偽典》をサーチし、《リンクリボー》等の適当な闇属性を巻き込んで《エルシャドール・ミドラーシュ》を融合召喚したり……といった小技にもつなげられる。
この2枚はどちらも「発動しない効果」によってロックを行えるので、道化の一座魔法・罠カードが課す発動制限にもかからないのがポイント。
このデッキとの相性が非常にいいカードなので、《轟雷帝ザボルグ》をサーチできる《冥帝王エイドス》等と一緒に採用するのもアリ。

  • 《混沌球体》
レベル5のモンスター。
「A召喚時、デッキからレベル3を1枚選んで手札に加えられる」という、現代なら絶対に許されない性能のサーチ効果を持つ。
「機械族の~」とかではなくレベル3なら「何でも」である。
それこそ ここ にあるものは全部対象。
このデッキは手札誘発を積みまくる構築になることが多く、当然レベル3である妖怪少女たちも複数枚採用するため、「相手の動きを見てから最適な妖怪少女をデッキから持ってくる」という無体な行動ができるようになる。
ただし、本人のステータスは貧弱極まりないので、採用には一考の余地あり。


優秀な手札誘発。
EXデッキから出したモンスターの効果をフィールドで使わないのでデメリットは気にならず、墓地へ送るモンスターとこのカードとで2枚の除去ができ、このカード自体をA召喚もしくはA召喚の素材にできる。
しまいには、手札事故が起きていたとしても、このカードで《虹光の宣告者》を落とし、《道化の一座 フレア》を手札に加えることで無理やり初動カードを引き込むなんて芸当まで可能。
欠点はお値段がとんでもなく高いこと。俺のサイフポイント壊れちまうよ……(絶望)

自身を含む「ミスト・バレー」モンスターのバウンスと引き換えに、あらゆる効果を無効にできる制圧役。
効果を発動すると手札に戻るので、《道化の一座 ホワイトフェイス》で再召喚すれば再び効果を使えるようになる。
同じ理屈で、フリーチェーンのバウンスが可能な《マジェスペクター・ユニコーン》や《竜剣士ウィンドユニコーンP》も採用候補。

他のモンスターと異なり、アドバンスセットすることで利用する。
相手が対象を取る効果を利用した場合ひとりでにリバースしてその効果を無効にし、リバース後は相手にだけ「お互いのフィールド・墓地のカードを対象に取れない効果」を付与する。
フィールドに並べたカードを守るだけでなく、相手が使う装備魔法や釣り上げ効果なども妨害できるため、ロックに向いたカード。

  • 《一回休み》
そのターンに特殊召喚されたモンスターにだけ適用される《スキルドレイン》のような永続罠カード。
このデッキはフィールドで効果を発動しないモンスターが大多数を占めるため、相手にだけデメリットを押し付けられる。

  • 《虚無の統括者》
特殊召喚不可能な非常に重いモンスターだが、A召喚に特化した【道化の一座】なら召喚もらくらく。
存在する限り相手の特殊召喚を不可能にする効果により、相手の行動を著しく鈍らせることが可能であり、これ1枚で詰みの状況にまで追い込める可能性もある。
ただし、このカード自身は耐性を持たないので過信は禁物。

セットカードがある限り耐性を獲得し、さらに通常罠カードが発動されるたびに別な通常罠をデッキからセットできる。
通常罠自体、《道化の一座『開演』》の効果によってエンドフェイズにセットできるのでこのデッキとの親和性が高いほか、
《道化の一座『新加入』》でデッキに再装填した《道化の一座『怪演』》や《道化の一座『終演』》を即セットできる。

  • 《決戦のゴルゴンダ》
EXデッキから【烙印】系列のカードを墓地へ送ることで破壊を毎ターンに1回まで無効にできる永続魔法。
《烙印竜アルビオン》経由で《The Fallen & The Virtuous》などを手元に引き込むのに使えるが、
このデッキは「道化の一座」モンスターの効果で墓地へ送ったカードをEXデッキに再装填できるという固有のメリットもある。

墓地の「道化の一座」を除外して特殊召喚できる。
相手のEXデッキからモンスターが特殊召喚される際、それをモンスター1体のリリースによって除外できるため、
道化の一座のコストを払いながら制圧が可能となる。

【道化の一座】ではEXモンスターを正規召喚している余裕はないとは言ったが、テーマ内の融合モンスターである《道化の一座 ディアボロ》に限っては話が少し変わってくる。
ディアボロは「レベル5の融合モンスター」のため《簡易融合》から出せ、「属性が同じで種族が異なるモンスター2体」を素材とする都合で《超融合》による捲りも狙えるからである。
当然、これらを使えば色持ちモンスターをフィールドに用意できるため、色持ちリリースのトリガーを引く準備としても機能してくれる。

  • 《灰流うらら》など手札誘発モンスター全般
エンドフェイズごとに大量のドローを行うこのデッキでは手札損耗による息切れをほとんど気にせず戦える。
とりわけ、上記でも説明しているように状況に応じて墓地へ送るモンスターを変えることで除去/サーチを使い分けられる《調和ノ天救竜》と、お互いのターンにフリーチェーンですべてのモンスターをリリースによって除去できる《原始生命態ニビル》は相性抜群。
この2枚は最上級モンスターなので、有事の際にはA召喚もできるという点もおすすめポイント。

《道化の一座 フレア》1体でL召喚できる。
重要なのは(2)の、レベル1モンスターをリリースして自己再生できる効果。
これによって《道化の一座 フレア》を相手ターンの任意のタイミングでリリースすることにより、疑似《月の書》のような挙動を取ることができるようになる。

『OCGストラクチャーズ』で登場した際に披露された構築だが、混ぜ物としては案外悪くなかったりする。
【原石】側のカードにはもともと「特殊召喚したモンスターがフィールドで効果を発動できなくなる」という縛りが存在し、
「原石」の名を持つカードはすべてその縛りの影響下でも行動できるよう、「特殊召喚後にフィールドで発動する効果」を持たないデザインになっている。
これが【道化の一座】側にある「デッキ・EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない」という縛りとちょうど被さるので、お互いのギミックを邪魔することがない。
強いて言うなら、アドバンス召喚しても効果の使えないバニラモンスターを一定数採用しなければならず、その種類と比率をどうするかが課題。
「原石」側のサポートカードで存分に活躍させてあげよう。

レベル10の最上級モンスターで、A召喚している状態ならばフィールド「外」で発動した効果を無効にできるカウンター能力を持つ。
この手の効果としては珍しくモンスター/魔法/罠すべての発動に対応しており、【道化の一座】が苦手な「フィールド外で行動してくるデッキ」への対抗手段となれる。
もうひとつの特徴として、モンスターゾーンが空の場合に限り「壊獣」のような形で相手モンスターをリリースしながらA召喚することができる効果外テキストもあわせもつ。
後攻で制圧盤面を敷かれているときは捲り札とすることもでき、「道化の一座」のトリガー引き役と捲り札の2役を1枚でこなせる小回りの良さが光る。
《道化の一座 ホワイトフェイス》を使えば相手ターンでA召喚することもできるが、その場合はホワイトフェイスがいる以上「モンスターゾーンが空」という条件は満たせず、相手モンスターをリリースに使うことはできないので注意。

「発動を無効にする」系のモンスターについては彼以外にも、疑似《聖王の粉砕》的な効果を持つ《光幻獣 カンデラード》、疑似《霊王の波動》になる《蒼穹を睨めるダーク》など、いくらかバリエーションがある。






追記・修正は座長をどこかで見かけたような気がする人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月24日 01:37