BEMANI Sound Team
【ビーマニサウンドチーム】
BEMANIシリーズにおいて、2017/10下旬以降から使われ始めた、ゲームプレイ可能な楽曲のアーティスト名義。
「BEMANI Sound Team "(名前)"」となっているのが特徴。
ここ数年で、KONAMIに勤めていたBEMANIコンポーザーが退社し、他社に移るといった事例が目立っているためか、その対策として「コナミの手掛けたBEMANI曲」を強調するために、当初は匿名性を持たせるようにしたような名義となっている。
コナミデジタルエンタテインメントからコナミアミューズメントにアーケードゲームの事業が移管したことも影響していると思われる。
当初はアーティスト名義からの先入観がなく選曲できる反面、どのアーティストが手掛けたかが分かりづらい(曲調である程度推測可能)、アーティスト名の個性が無くなるといった難点が挙げられる。
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BEMANI Sound Team自体の初出は、SOUND VOLTEXで2017/10/12に楽曲が追加される際の告知。
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2017/07頃から公式のBEMANI fan siteから名前が確認できない状態になっている模様。
この件をKONAMIお客様相談室に問い合わせたところ、「社内の事情により、アーティスト名の掲載を行っておりません」という返答があったとのこと。
WEBページへの掲載に関して、方針の変更があったのは確実と言える。
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[リモーネ・ディ・マッキーナ]が配信されたころ、村井聖夜は以下のようなコメントをTwitterで残している。
名義わからないってのは、それはそれでゲームに集中できて良いのかもしれないっすね。
元々名前を売りたくてやってたわけでなし。
たくさんいる風に見せかけてたくさん名義作ってたのだから、わからないならそれを苦慮する必要もなし。
ゲーム性の原点に帰ったとも言えますw
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しかし、ユーザーからは「アーティスト名義の個性が失われる」という声が多くあり、SNSなどでは否定的な意見が多かったためか、表記が「BEMANI Sound Team "(名前)"」に改められ、ポップンでは2017/12/19からアーティスト名義の後ろに追記がされた。
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beatmaniaIIDX 25 CANNON BALLERSの楽曲コメントでは、ムービー・アニメ制作関連でBEMANI関連の人たちを一律「BEMANI Designers」と表記しており、上記の社内事情の影響を受けていると思われる。
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この表記が設けられた後に登場した音源のクレジット情報には、コナミ関連のコンポーザー・ボーカルが関わった楽曲は「Konami Amusement(担当者)」「Konami Digital Entertainment(担当者)」という形での表記が使われるようになった(BEMANI Sound Teamが表記される前に登場した楽曲で新規でCD収録された楽曲も対象)。
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楽曲ジャケットにBEMANI Sound Teamの表記が入ったのは、SOUND VOLTEX IV初出の「VOLTEXES IV」(Sota Fujimori)からとなる。
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GITADORAでは、アーティスト名でのソートされたフォルダがMatixxから追加されたが、稼働途中から「BEMANI Sound Team」フォルダが設けられた。
代わりにアーティスト名でのソートでは「BEMANI Sound Team」表記を含まない形になっている。
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泉陸奥彦#?は2019/12にコナミを退社したことが分かり、BEMANI Sound Teamが発足してからコナミを退社した、BEMANI Sound Teamであった1人となった。
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コナミから2020/09に発売されたeスポーツ向けのPC「ARESPEAR」の開発に監修で関わっており、ゲーミングヘッドホンを始めサウンド関連でこだわって制作されていることが言及されている。
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2020年7月のコナミホールディングス株主総会で、「近年BEMANIシリーズのクリエイターの媒体露出が急激に減少しているように思います。その理由と今後の方針についてお伺いいたします。」という質問があった。
返答は以下の通り。
BEMANIシリーズは当社の大切なコンテンツであり、今後もその展開を積極的に取り組んでいく方針です。
ご質問への回答ですが、現在は「コンテンツ」にフォーカスしたプロモーション活動を行っています。
その結果、以前より、「クリエイター」のプロモーション活動への参加が減少していると感じられているのかもしれません。
コナミアミューズメントには、サウンドクリエイターだけでは無く、ゲームデザイナー、イラストレイター、プログラマー、ハードデザイナーなど、多くのクリエイターが在籍しています。
皆様により楽しんでいただくためのコンテンツ制作に注力できる環境を、クリエイターに提供できるよう鋭意努力しています。
この度はご意見をいただきありがとうございます。プロモーション活動へのクリエイターの参加につきまし
ては、今後も、皆様のご意見に耳を傾けながら、日々修正し、活動していきます。
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GITADORA GALAXY WAVEで登場したHYPER JET WINDは、泉陸奥彦#?がコナミを離れた後に手掛けた曲であるため、アーティスト名にBEMANI Sound Team表記が無い。
かつてBEMANI Sound Teamに所属(コナミに在籍)していたアーティストが新規で手がけた曲でもあり、このことから「BEMANI Sound Team」は「コナミに在籍しているアーティストが手掛けた曲」という意味合いが現在の方針と言えるだろう。
アーティスト名に「BEMANI Sound Team」が含まれる楽曲
※アーティスト名で「BEMANI Sound Team」から始まらない曲のみ、◆印
※以下に示した曲は、一部機種のみアーティスト名に表記
(おまけ)ACゲームに収録されていない、アーティスト名にBEMANI Sound Teamが表記されている楽曲
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FLOWER (45秒 ver.)
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着信うたにおいて、東京ゲームショウ2018でプレゼント、後に通常配信された「着信★うた♪TGSセレクション2018」に収録されたデジタル音源で、会員であれば無料ダウンロードが可能。
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(合作ではあるが、)[Triple Cross]が登場するまでは、唯一「BEMANI Sound Team "DJ YOSHITAKA"」の表記が確認できた。
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パンでも肉食うベヘモット ※原曲:パンデモニックプラネット
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「BEMANI presents 東方ULTIMATE WEAPON」に収録された、Akhuta#?の手掛けた東方アレンジ。
現在は所属していない、かつて所属していたBEMANI Sound Teamのコンポーザー
関連リンク
BEMANI
基本要素・システム
ポップンミュージック うさぎと猫と少年の夢
最終更新:2024年04月06日 12:01