ティダード王国の乱



【概要】
ティダード王国の乱とは、久遠の落日暗鶚の乱と並び本作に登場する大規模な戦闘及び戦争行為を指す。
ティダード王国の歴史上最大の内乱であり、ティダード独立戦争からしばらく後に勃発した。
この戦いは、数十年に渡りティダード王国をアジア有数の危険地帯に陥れ、シルクァッド・ジュナザードの死後にようやく終結を見る。
背景にはティダード独立戦争で活躍したシルクァッド・ジュナザードの権力拡大がある。
ティダード独立戦争でティダード王国に平和を取り戻したジュナザードは、その指導力、カリスマ性、容姿などから、英雄を超え「ティダードの神」と崇められた。
ジュナザードは現人神として国民の信仰を勝ち取り、その権力は王族をもはるかに凌いだのである。
しかし、敵からは恐怖の対象、国民からは神として偶像視されるジュナザードは人知れず孤独を深めていった。

やがて、ティダード王国の平和な日々に転機が訪れる。
平和に飽いたジュナザードが、突如として邪悪な変貌を遂げたのである。
自らもらたした平和をジュナザードは「神」としての権力を利用し破壊した。
その手法は、「神」である自らが弱い勢力の後ろ盾となる事で、現在権力を握っている勢力と争わせる。
加勢した勢力が強大となると、今度はその勢力を放棄し、再び権力を狙う勢力の後ろ盾となるのである。
ジュナザードはこのように黒幕としてティダード王国にひしめく勢力を牛耳り、内乱状態を維持し続けたのである。

数十年に渡りティダード王国を操り続けたジュナザードだったが、ある時、内乱終結の兆しが見え始めた。
次世代の王であり、ジュナザードの弟子でもあるラデン・ティダード・ジェイハンの存在である。
統治能力に優れたジェイハンは、内乱続きのティダード王国を再びまとめ上げようとした。
ジュナザードの弟子でもある彼は、ジュナザードの配下からも大きな信頼を勝ち得ていたのである。
しかし、YOMIの無手組でもあったジェイハンは日本で白浜 兼一との戦いの末に消息を絶った。
ティダードの王族は統治能力を持たないロナ姫だけが残り、指導者を失ったティダード王国はジュナザードが事実上の王となった。

ジュナザードはジェイハンの父王の側近であったヌチャルドを擁立、残った王族であるロナ姫を始末にかかった。
しかし、ヌチャルドの勢力が予想以上に大きくなったため、ジュナザードはヌチャルドの砦を急襲、ヌチャルドを惨殺し始末した。砦襲撃には日本から連れてきた新たな弟子・風林寺 美羽も含まれていた。
ジュナザードはヌチャルドの砦襲撃の数週間前に、櫛灘 美雲の進言により、風林寺 美羽を誘拐していたのである。
これにより、ティダード王国の乱は複雑に入り組んだ激しい攻防に突入する事になる。
美羽の救出の為に、梁山泊から逆鬼 至緒白浜 兼一が、一影九拳からは本郷 晶がティダード王国の乱に参戦。さらに、"闇"の長・一影までもがジュナザードの動向を探るべく、ティダード王国に赴いたのである。

ジュナザードは美羽を巡る戦いの末に日本の空手家・本郷 晶により敗れる。
邪神という大きな指導者を失ったティダード王国に新たな内乱が勃発する。
ティダード正規軍のガジャ大佐がジュナザードの後釜に座ろうと、拳魔邪神の勢力に武力侵攻を開始した。
その時、風林寺 隼人が密かに生存していたラデン・ティダード・ジェイハンをティダード王国に連れて現れる。
ジェイハンはその場にいる全ての人間を助け、内乱の終結を宣言する。
数十年続いたティダード王国の乱は、ジュナザードの死とジェイハンの帰還により、遂に幕を閉じたのだった。


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最終更新:2023年04月07日 01:22
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