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*T.M.N.T. タートルズ・イン・タイム 【てぃーえむえぬてぃー たーとるずいんたいむ】 |ジャンル|ベルトアクション|CENTER:&amazon(B0011Z9HSY)|#image(TMNTTIT-Title.png)| |対応機種|スーパーファミコン|~|~| |発売・開発元|コナミ|~|~| |発売日|1992年7月24日|~|~| |定価|8,500円(税抜)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |ポイント|タートルズらしさ満載の爽快感&br;ステージの大幅改変は賛否も…|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[タートルズシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 日本でも放映されたアメリカのテレビアニメ『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の87年版を題材としたベルトスクロールアクション。~ ちなみに本作は同名のアーケードゲームをSFCに移植したものだが、AC版の方は国内ではロケテストのみでお蔵入りとなっている(余談を参照)。 これ以前にコナミはタートルズのゲームを数多く出してきたもののイマイチパッとしないものが多かった中、爽快感を重視した作風で高く評価された。 ---- **特徴 以下の四人から自由にキャラを選べる。2人で協力プレイも可能。 -レオ(レオナルド) --青い鉢巻、武器は剣。平均的な性能で、バックアタックが唯一の一撃ふっとばしのため敵に囲まれても強い。目立った欠点もなく扱いやすい。 -マイク(ミケランジェロ) --黄色の鉢巻、武器はヌンチャク。攻撃力重視ですべてのフットソルジャーを一連の4連撃のみで倒せるが、一撃目の攻撃発生が他キャラより明らかに遅く当てづらい。攻撃力が高いのはヌンチャク攻撃のみでその他のタックルや蹴りなどは普通の威力。またバックアタックの発生が速く戻りも速いため、そこからの投げがやりやすい一面もある。 -ドン(ドナテロ) --紫の鉢巻、武器はこん棒。リーチ重視で遠くから攻撃が当てやすい。しかし攻撃力が最弱、移動スピードも最遅のためタックル関連の威力も低い、リーチが長いことが災いし攻撃の戻りも遅い。バックアタックの性能が最も悪く、当てても吹き飛ばせないし、投げに移行も難しい。 -ラフ(ラファエロ) --赤い鉢巻、武器はサイ。スピード重視で、移動スピードがダッシュと同じくらいの速度を誇る。ダッシュからの派生攻撃の威力が最も高い。通常攻撃もレオとほぼ同じで使いやすく安定性も高め。欠点は分かりにくいが防御力最弱になっている。 -今作より先に出た『[[ファイナルファイト]]』を意識している作りにしつつも、タートルズらしさを基礎に置いて設計されている。 +通常攻撃からの連続アタックだけでなく、雑魚敵の叩きつけおよび投げ・ダッシュとの併用によるスライディング・各種ジャンプ攻撃など出せる技は多彩。 +キャラによって必殺方法を変えることで、レオは剣を一蹴させて周りの敵に囲まれて不利になったときに有効で、マイクはヌンチャクを広げて前に飛躍するので強行突破に便利、といった具合に個性を持たせている。 +また、先述の叩きつけを使えば敵に囲まれた際も必殺でライフを減らすことなく一掃できる。 +今作では回復アイテムのピザが登場するが、取るとなんと全回復する。なのでミスの心配なくサクサク進める。 +あと、回復とは別に一定時間武器を振り回す爆弾ピザも置いてあるので、これもまた敵を一掃可能。 -申し訳程度の出来だが対戦モードもあり、簡素なもののなかなか熱中させてくれる。 ---- **評価点 -前述の通りアクションが多彩で飽きにくい。 --しかもレオ・マイク・ドン・ラフの4人のうちからキャラクターを選べる。これは当時では多いほうである。 -一度に登場する敵が最大で6体で(3面のテクノドロームで確認済み)、アーケードゲームさながらの表現。 -ボイスがかなり凝っていて、ゲーム開始時の「カワバンガ!」やミス時の「オー、シェルショック…」というセリフも聞いて悪い気はしない。 -ステージ事のギミックが多彩。強制スクロール面から[[F-ZERO>F-ZEROシリーズ]]のような視点で進むステージがある他、落ちている間は無敵のマンホール(といってもわずかな時間で戻るが)やスイッチを踏むと浮き出る地面・タルや大砲が飛んでくるなど、同ジャンルのゲームにありがちな「ステージが変わっても、出てくる敵や数が変わっただけ」といったことは無くなっており、飽きずに遊べる。 --タイトルのとおり時間を旅する内容なので、ロケーションが恐竜が健在の中生代から近未来まで多彩に変化するのも楽しい。 --雑魚敵であるフットソルジャー達の出現方法も各時代に合わせており、作業用リフト、マンホール、恐竜の背、カウボーイへの変装、転送装置など豊富。 -BGMは安定のコナミサウンドでかなり高いクオリティでまとまっている。 --高性能な基板の性能をフル活用した後述のAC版の曲と比較すると劣るかもしれないが、それでも曲の再現度が高いのも魅力。 --オリジナル版の作曲者は[[BEMANIシリーズ]]でお馴染みの泉 睦奥彦(いずみ むつひこ)氏。~ 後に2014年に発売された氏のベストアルバム「Third」にはBEMANI以前の作品での楽曲も多く収録されているが、版権の関係なのかあるいはディスク容量の都合なのかタートルズシリーズのBGMは未収録になってしまっているのは残念な所。 -1Pだけでプレイしても後から2Pがスタートボタンを押して使用キャラクターを選べばリセットする事無く途中から二人プレイが可能。 -非常に原作愛に溢れた内容。ゲームでもアニメでもおなじみなビーバップとロックステディはもちろん、レザーヘッド(ワニのキャラ)にバクスター博士、ラットキングといった準レギュラー級の悪役もカバーしている。更に実写映画のトッカとラザーまで登場と原作ファンなら誰もが喜ぶツボを抑えているあたりも秀逸。 ---- **賛否両論点 -オリジナルから大幅に改変されたステージの存在。 --本作は日本未発売のアーケードゲーム(後述)からの移植ではあるが、全ステージ中タートルボードに乗って進む強制スクロールステージに関しては、SFCへの移植に伴い通常ステージからボーナスステージに変更された事から、オリジナル版のファンの間で賛否を呼ぶ事になった。 ---特に、オリジナルの時点でシチュエーション・BGM共に非常に人気が高かった未来ステージ(8面)については、原作要素がほぼボス戦しか無い程の改変((オリジナルでは横スクロールで一画面に敵が大量に出現する形式のステージであったが、SFC版ではハードの機能を生かした3Dスクロールステージに変更され、出現する敵の量もかなり抑えられている。ボス戦が横スクロールで行う点は両機種共通。))を受けた事から否の意見が多い模様。 ---- **問題点 -敵を倒す際に得点が入るのだが、その敵が画面外で死ぬと得点にならない。 --叩きつけを画面端でやった時くらいにしか起こらず、大した問題ではない。 -プレイアブルキャラのタートルズ4人の性能がほとんど差別化されていないので、キャラを変えてもプレイ感が微妙にしか変化しない。ヘルスを消費して発動するファイナルファイトで言うメガクラッシュ的なものだけは大きく性能が違うものの、使う場面がまずない。 --お気に入りの亀でプレイしてね!という配慮とも取れるが、誰を選んでも多少攻撃の出が早い、多少リーチが長い程度の違いで、攻略に影響するほどの差は出ない。 -''特定の技のマスターが必須のポイントが存在する''。 --4面の中ボスであるシュレッダーはザコ敵を投げ当てて倒すのだが、その方法が「ザコ敵に攻撃して腹を押さえている隙に近づいて攻撃ボタンを押す」と分かりにくい。説明書の無い状態で本作を購入した場合は、最悪ここで詰む危険がある。 --なお、手前投げ自体はアーケード版の時点で存在していたが、こちらでは攻略に必須な技では無かった。MD版(後述)ではハード性能の関係で手前投げ自体がカットされている。 -6面の船は回復アイテムが少なく厳しい戦いを迫られる。 ---- **総評 今作は同社のスーファミソフト『[[魂斗羅スピリッツ]]』や『[[グラディウスIII]]』などと比べると無名ではあるが、タートルズ初の「遊べば誰もが頷ける名作」となった。~ //数年前まではブックオフやTSUTAYAなんかで『ジーコサッカー』などの安価ゲーに混ざって100円~500円で売られていた。 近年では相場がソフトのみでも最低二千円ほど、箱説付きだと定価超えの一万以上はくだらないレアゲーと化している。 もしバーチャルコンソールなどで配信されたり、手ごろな値段で見かけたら是非とも手にとって遊んで欲しいものである。 ---- **余談 -本作は元々アーケードからの移植版だが、アーケード版は国内ではロケテストのみでお蔵入りとなり、移植版や関連作のみが国内で展開していた。 --ちなみにロケテスト版の基板は少数ながら密かに出回っており、極一部のゲームセンターでプレイが可能とのこと。 --AC版からの追加・変更点は、ステージ・ボスの追加(併せてシナリオも一部変更)及び仕様変更((2つあるタートルボードのステージがボーナスステージに変更。))、ピザ取得時やボス戦開始時などの演出面の変更((AC版ではボス出現前の演出がフルボイスになっている等多くのボイスが収録されているが、SFC版ではそれらの多くがカットされ、ボス出現時の演出もテキストに変更されている。))。 -MDにて、同じ「タートルズ・イン・タイム」をベースにした作品が『T.M.N.T. リターン・オブ・ザ・シュレッダー』として発売されている。ちなみに同社のMD初進出タイトルでもある((海外ではそれ以前にリリースした「サンセットライダース』が初進出作品。))。 --SFC版との違いは主にステージ構成が大幅に異なる、総ステージ数の減少、ボスにオリジナルが多い((ただ一部のボスは『スーパー亀忍者』からの復活キャラクターが登場。))、ストーリーの変更など。 --ストーリーが変更された理由はメガドライブに拡大・回転機能が未登載だった事から察するに、中間デモの再現が不可能になった事とされている模様。 ---また、前述の通り同じくハード性能の関係でAC・SFC版に存在していたアクションの「手前投げ」も削除されている。 --ステージ構成の変更及び総ステージの減少に伴い、特に人気だった西部劇ステージと未来ステージのBGMがカットされている点は残念である。ただ、入れ替わりで収録された忍者屋敷ステージが新規BGM二曲と共に新たな人気を呼んだためか批判される事は少なかった。 -海外ではAC版のリメイク版がXbox 360で配信されているが、アレンジver.のBGMが原形を留めていない物に変更されている為、賛否が分かれる。 -FC『T.M.N.T.II ザ・マンハッタンプロジェクト』では本作に登場したボスキャラの大半が出演していたり、ラスボス戦のBGMが本作の物と同一だったりしているが、ファミコンにインタイムが移植される計画があったかどうかは定かでは無い。 -日本では、テレビアニメは1991年にNHK-BS2で放送されたものの、本作よりも後の1993年以降、テレビ東京系の放送され広く認知度が高まった。 //1プレイヤーの発言のみの物は不要なので削除
*T.M.N.T. タートルズ・イン・タイム 【てぃーえむえぬてぃー たーとるずいんたいむ】 |ジャンル|ベルトアクション|CENTER:&amazon(B0011Z9HSY)|#image(TMNTTIT-Title.png)| |対応機種|スーパーファミコン|~|~| |発売・開発元|コナミ|~|~| |発売日|1992年7月24日|~|~| |定価|8,500円(税抜)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |ポイント|タートルズらしさ満載の爽快感&br;ステージの大幅改変は賛否も…|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[タートルズシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 日本でも放映されたアメリカのテレビアニメ『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の87年版を題材としたベルトスクロールアクション。~ ちなみに本作は同名のアーケードゲームをSFCに移植したものだが、AC版の方は国内ではロケテストのみでお蔵入りとなっている(余談を参照)。 これ以前にコナミはタートルズのゲームを数多く出してきたもののイマイチパッとしないものが多かった中、爽快感を重視した作風で高く評価された。 タイトルの『タートルズ・イン・タイム』は、「間に合った」という意味の英語”in time” と、「時代の中で」というゲーム内容との掛け言葉になっている。 その他ステージのタイトルには英語スラングや名作米国書籍からの引用などもあり、カートゥーンを再現したグラフィックも合わさり、良い感じにアメリカンな雰囲気の演出が散りばめられている。 ---- **特徴 以下の四人から自由にキャラを選べる。2人で協力プレイも可能。 -レオ(レオナルド) --青い鉢巻、武器は剣。平均的な性能で、バックアタックが唯一の一撃ふっとばしのため敵に囲まれても強い。目立った欠点もなく扱いやすい。 -マイク(ミケランジェロ) --黄色の鉢巻、武器はヌンチャク。攻撃力重視ですべてのフットソルジャーを一連の4連撃のみで倒せるが、一撃目の攻撃発生が他キャラより明らかに遅く当てづらい。攻撃力が高いのはヌンチャク攻撃のみでその他のタックルや蹴りなどは普通の威力。またバックアタックの発生が速く戻りも速いため、そこからの投げがやりやすい一面もある。 -ドン(ドナテロ) --紫の鉢巻、武器はこん棒。リーチ重視で遠くから攻撃が当てやすい。しかし攻撃力が最弱、移動スピードも最遅のためタックル関連の威力も低い、リーチが長いことが災いし攻撃の戻りも遅い。バックアタックの性能が最も悪く、当てても吹き飛ばせないし、投げに移行も難しい。 -ラフ(ラファエロ) --赤い鉢巻、武器はサイ。スピード重視で、移動スピードがダッシュと同じくらいの速度を誇る。ダッシュからの派生攻撃の威力が最も高い。通常攻撃もレオとほぼ同じで使いやすく安定性も高め。欠点は分かりにくいが防御力最弱になっている。 -今作より先に出た『[[ファイナルファイト]]』を意識している作りにしつつも、タートルズらしさを基礎に置いて設計されている。 +通常攻撃からの連続アタックだけでなく、雑魚敵の叩きつけおよび投げ・ダッシュとの併用によるスライディング・各種ジャンプ攻撃など出せる技は多彩。 +キャラによって必殺方法を変えることで、レオは剣を一蹴させて周りの敵に囲まれて不利になったときに有効で、マイクはヌンチャクを広げて前に飛躍するので強行突破に便利、といった具合に個性を持たせている。 +また、先述の叩きつけを使えば敵に囲まれた際も必殺でライフを減らすことなく一掃できる。 +今作では回復アイテムのピザが登場するが、取るとなんと全回復する。なのでミスの心配なくサクサク進める。 +あと、回復とは別に一定時間武器を振り回す爆弾ピザも置いてあるので、これもまた敵を一掃可能。 -申し訳程度の出来だが対戦モードもあり、簡素なもののなかなか熱中させてくれる。 ---- **評価点 -前述の通りアクションが多彩で飽きにくい。 --しかもレオ・マイク・ドン・ラフの4人のうちからキャラクターを選べる。これは当時では多いほうである。 -一度に登場する敵が最大で6体で(3面のテクノドロームで確認済み)、アーケードゲームさながらの表現。 -ボイスがかなり凝っていて、ゲーム開始時の「カワバンガ!」やミス時の「オー、シェルショック…」というセリフも聞いて悪い気はしない。 -ステージ事のギミックが多彩。強制スクロール面から[[F-ZERO>F-ZEROシリーズ]]のような視点で進むステージがある他、落ちている間は無敵のマンホール(といってもわずかな時間で戻るが)やスイッチを踏むと浮き出る地面・タルや大砲が飛んでくるなど、同ジャンルのゲームにありがちな「ステージが変わっても、出てくる敵や数が変わっただけ」といったことは無くなっており、飽きずに遊べる。 --タイトルのとおり時間を旅する内容なので、ロケーションが恐竜が健在の中生代から近未来まで多彩に変化するのも楽しい。 --雑魚敵であるフットソルジャー達の出現方法も各時代に合わせており、作業用リフト、マンホール、恐竜の背、カウボーイへの変装、転送装置など豊富。 -BGMは安定のコナミサウンドでかなり高いクオリティでまとまっている。 --高性能な基板の性能をフル活用した後述のAC版の曲と比較すると劣るかもしれないが、それでも曲の再現度が高いのも魅力。 --オリジナル版の作曲者は[[BEMANIシリーズ]]でお馴染みの泉 睦奥彦(いずみ むつひこ)氏。~ 後に2014年に発売された氏のベストアルバム「Third」にはBEMANI以前の作品での楽曲も多く収録されているが、版権の関係なのかタートルズシリーズのBGMは未収録になってしまっているのは残念な所。 -1Pだけでプレイしても後から2Pがスタートボタンを押して使用キャラクターを選べばリセットする事無く途中から二人プレイが可能。 -非常に原作愛に溢れた内容。ゲームでもアニメでもおなじみなビーバップとロックステディはもちろん、レザーヘッド(ワニのキャラ)にバクスター博士、ラットキングといった準レギュラー級の悪役もカバーしている。更に実写映画のトッカとラザーまで登場と原作ファンなら誰もが喜ぶツボを抑えているあたりも秀逸。 ---- **賛否両論点 -オリジナルから大幅に改変されたステージの存在。 --本作は日本未発売のアーケードゲーム(後述)からの移植ではあるが、全ステージ中タートルボードに乗って進む強制スクロールステージに関しては、SFCへの移植に伴い通常ステージからボーナスステージに変更された事から、オリジナル版のファンの間で賛否を呼ぶ事になった。 ---特に、オリジナルの時点でシチュエーション・BGM共に非常に人気が高かった未来ステージ(8面)については、原作要素がほぼボス戦しか無い程の改変((オリジナルでは横スクロールで一画面に敵が大量に出現する形式のステージであったが、SFC版ではハードの機能を生かした3Dスクロールステージに変更され、出現する敵の量もかなり抑えられている。ボス戦が横スクロールで行う点は両機種共通。))を受けた事から否の意見が多い模様。 ---- **問題点 -敵を倒す際に得点が入るのだが、その敵が画面外で死ぬと得点にならない。 --叩きつけを画面端でやった時くらいにしか起こらず、大した問題ではない。 -プレイアブルキャラのタートルズ4人の性能がほとんど差別化されていないので、キャラを変えてもプレイ感が微妙にしか変化しない。ヘルスを消費して発動するファイナルファイトで言うメガクラッシュ的なものだけは大きく性能が違うものの、使う場面がまずない。 --お気に入りの亀でプレイしてね!という配慮とも取れるが、誰を選んでも多少攻撃の出が早い、多少リーチが長い程度の違いで、攻略に影響するほどの差は出ない。 -''特定の技のマスターが必須のポイントが存在する''。 --4面の中ボスであるシュレッダーはザコ敵を投げ当てて倒すのだが、その方法が「ザコ敵に攻撃して腹を押さえている隙に近づいて攻撃ボタンを押す」と分かりにくい。説明書の無い状態で本作を購入した場合は、最悪ここで詰む危険がある。 --なお、手前投げ自体はアーケード版の時点で存在していたが、こちらでは攻略に必須な技では無かった。そもそもアーケード版では投げは狙って出せる技ではなく、半分の敵はタイミングがよければ投げられるという仕様だった([[参照>https://www.youtube.com/watch?v=x8VtIqy6yi0]])((敵の出現時に設定されたフラグと毎フレーム反転するビットで手前投げができるが決まる。SFC版と違い、腹を押さえている状態である必要はない。))。MD版(後述)ではハード性能の関係で手前投げ自体がカットされている。 -6面の船は回復アイテムが少なく厳しい戦いを迫られる。 ---- **総評 今作は同社のスーファミソフト『[[魂斗羅スピリッツ]]』や『[[グラディウスIII]]』などと比べると無名ではあるが、タートルズ初の「遊べば誰もが頷ける名作」となった。~ //数年前まではブックオフやTSUTAYAなんかで『ジーコ サッカー』などの安価ゲーに混ざって100円~500円で売られていた。 近年では相場がソフトのみでも最低二千円ほど、箱説付きだと定価超えの一万以上はくだらないレアゲーと化している。 もし手ごろな値段で見かけたら是非とも手にとって遊んで欲しいものである。 ---- **余談 -本作は元々アーケードからの移植版だが、アーケード版は国内ではロケテストのみでお蔵入りとなり、移植版や関連作のみが国内で展開していた。 --ちなみにロケテスト版の基板は少数ながら密かに出回っており、極一部のゲームセンターでプレイが可能とのこと。 --AC版からの追加・変更点は、ステージ・ボスの追加(併せてシナリオも一部変更)及び仕様変更((2つあるタートルボードのステージがボーナスステージに変更。))、ピザ取得時やボス戦開始時などの演出面の変更((AC版ではボス出現前の演出がフルボイスになっている等多くのボイスが収録されているが、SFC版ではそれらの多くがカットされ、ボス出現時の演出もテキストに変更されている。))。 -MDにて、同じ「タートルズ・イン・タイム」をベースにした作品が『T.M.N.T. リターン・オブ・ザ・シュレッダー』として発売されている。ちなみに同社のMD初進出タイトルでもある((海外ではそれ以前にリリースした「サンセットライダーズ』が初進出作品。))。 --SFC版との違いは主にステージ構成が大幅に異なる、総ステージ数の減少、ボスにオリジナルが多い((ただ一部のボスは『スーパー亀忍者』からの復活キャラクターが登場。))、ストーリーの変更など。 --ストーリーが変更された理由はメガドライブにスプライトの拡大・回転機能が未搭載だった事から察するに、中間デモの再現が不可能になった事とされている模様。 ---また、前述の通り同じくハード性能の関係でAC・SFC版に存在していたアクションの「手前投げ」も削除されている。 --ステージ構成の変更及び総ステージの減少に伴い、特に人気だった西部劇ステージと未来ステージのBGMがカットされている点は残念である。ただ、入れ替わりで収録された忍者屋敷ステージが新規BGM二曲と共に新たな人気を呼んだためか批判される事は少なかった。 -海外ではAC版のリメイク版がXbox 360で配信されているが、アレンジver.のBGMが原形を留めていない物に変更されている為、賛否が分かれる。 -FC『[[T.M.N.T.2 ザ・マンハッタンプロジェクト]]』では本作に登場したボスキャラの大半が出演していたり、ラスボス戦のBGMが本作の物と同一だったりしているが、元々『~タートルズ・イン・タイム』をFCへ移植する計画があったかどうかは定かでは無い。 --海外では上記のFC『T.M.N.T.2』が『III』、そしてSFCの本作が『IV』とナンバリングされている。 -日本ではテレビアニメが1991年にNHK-BS2で放送された。また、本作よりも後の1993年以降テレビ東京系にて放送され、広く認知されるようになった。 -2022年3月10日にコナミからAC/FC/SFC/MD/GBで発売されたTMNTシリーズ作品を計13作収録したオムニバス移植となる『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』を2022年内に発売することが告知された。プラットフォームはPS5/PS4/One/XSX/Switch/Win。そのラインナップには本作、MDの『~リターン・オブ・ザ・シュレッダー』、日本未稼働のAC版も含まれており、ようやく日本でもAC版がプレイ可能となる((但し、AC版は海外版仕様での収録。))。移植は数々のACオムニバス移植などで定評のあるDigital Eclipseが手掛けている。 //1プレイヤーの発言のみの物は不要なので削除

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