なめんなよ
【なめんなよ】
| ジャンル | アクション+バイクレース | 
| 対応機種 | アーケードゲーム | 
| 発売元 | ダイサン商事 (タイトル画面ではCATSと表記)
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| 発売日 | 1982年 | 
| プレイ人数 | 1~2人交代プレイ | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | なめ猫の公認ゲーム化 不気味なデモシーン
 変なオブジェクト
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概要
ダイサン商事が発売したアーケードゲーム。1980年代当時人気であったキャラクター企画「なめ猫」を題材としている。
特徴
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本作は4方向レバーと1ボタンでバイクにのった又吉を操作して障害物を避けつつ進む縦スクロールアクションゲームである。
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レバー左右で左右移動、ボタンでアクセルとして上に動く。
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障害物はレバー上でジャンプして回避できる。
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一定区間進みチェックポイントに到達するとデモシーンが見られる。
 
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道中にはアイテムの魚がある。取ると200点。
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本作は敵として定期的に現れる白バイがいる。レバー下で玉のようなものを出し、それが白バイに当たると倒すことができる。
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ミス条件は障害物に当たったり白バイに追い付かれたりすること。ミスBGMは猫踏んじゃったが流れる。
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ステージごとに定められた距離があり、一定区間進めばゴールに到達してステージクリア。
 
 
問題点
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操作がやりにくい。
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ボタンでアクセルはまだしも、なぜレバー上でジャンプにしたのだろうか。初見ではレバー上でアクセル、ボタンでジャンプと誤解してしまいミスが多発する。
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また同年には4方向レバー2ボタンの名作『スーパーロコモーティブ』が発売されている。これにならって4方向レバー2ボタン操作にしてふたつのボタンでそれぞれアクセルとジャンプにできていれば…と思える。
 
 
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ひとつのゲームとしてみて、単調な内容である。
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やることは不定期に白バイから逃げつつ障害物をよけ、必要に応じてジャンプするだけである。
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そのため障害物のグラフィックや配置以外は変化を感じにくく、飽きやすい。
 
 
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デモシーンが怖い。
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問題のデモシーン全容は「赤いひらがなで大きく『なめんなよ』と表示されたのち又吉が不二家のペコちゃんよろしく舌を出しながら超高速で腕を挙げ下げする」という理解に苦しむアニメーションである。絵が下手なのも相まって、なんともいえない狂気を醸し出している。
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アニメーションの未熟さは1982年という時代の技術ゆえ仕方がないとしても、せめて絵そのものはもう少しがんばってほしいところである。
 
 
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障害物も突っ込みどころが多い。
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家屋や道路標識や樹木はまだ障害物として分かりやすいが、途中から犬や傘や壷、果てはイギリスやフランス、アメリカなど欧米諸国の国旗といった妙な障害物が唐突かつ大量に現れる。もちろんどれも当たるとミスになる。
 
評価点
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障害物の種類は豊富である。
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しかし同時に現れる障害物の種類は一種類。そのため、家屋の時は大量の家屋、イギリス国旗の時は大量のイギリス国旗といった具合でやはり単調である。作り込みが甘い。
 
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ゲームとしては単調であるが、その分難しい事もなく、操作にさえ慣れれば高得点を叩き出せる。
総評
なめ猫のゲームという点では人気になれるポテンシャルがあった。
しかしややこしい操作や単調なゲーム内容で同年の他アーケードゲームほどの高い評価を得ることはできず、長きにわたり幻のゲーム扱いされてきた不遇のキャラゲーである。
余談
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かつて日本物産のアーケードゲーム『ラジカルラジアル』のデッドコピーという噂があったが、これは後にMAME開発チームの解析により間違いであることが判明した。
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版権無視でキャラや音楽を無断使用したアーケードゲームが散見された当時としては珍しく、なめ猫の版権を正式に取得している。
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本作の基板の現存数は非常に少なく、MAME対応および解析がなされたのは2021年に入ってからである。
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過去に確認されている稼働情報は秋葉原トライアミューズメントタワー、世田谷区のラーメン店(名称不明)の二件である。
 
最終更新:2024年05月05日 07:34