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恐竜戦隊ジュウレンジャー - (2018/03/03 (土) 18:51:56) の最新版との変更点
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*恐竜戦隊ジュウレンジャー
【きょうりゅうせんたいじゅうれんじゃー】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068IBK)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|エンジェル|~|
|開発元|アークシステムワークス|~|
|発売日|1991年11月6日|~|
|定価|6,000円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|キャラゲー演出はFCジェットマン以上&br()ゲーム性はFCジェットマンより劣化|~|
|>|>|CENTER:''[[スーパー戦隊ゲームリンク>スーパー戦隊シリーズ]]''|
**概要
-1992にてエンジェルからファミコンにてリリースされた横アクションゲーム(一部ミニゲームあり)。ゲームタイトルが示す通り、同年中心にTV放送された『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のゲーム化にあたる。
-本作の前年にてリリースされた『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』に次ぐスーパー戦隊シリーズのゲーム化であるが、開発元は変わっている。また、FCの戦隊ゲーム化は本作で終焉を迎えた。
-メインは一人プレイだが、一部ミニゲームでは二人対戦プレイが可能。全5ステージ構成でイージーとノーマルの二種類の難易度あり(ハードに該当する難易度は存在せず)。
**主なルール
-十字キーにてジュウレンジャー(以下主人公)の移動、Bボタンで攻撃、Aボタンでジャンプ。
--十字キー下でしゃがみ、洞窟の入り口の近くでキー上にてその中に入れる。
--ジャンプはボタンの押す長さにより飛ぶ距離が変わり、ジャンプ中の移動制御や向き調整も可能。
--立ち、しゃがみ、ジャンプのいずれかでも攻撃は行える。
-このゲームはステージ中で使用するキャラが常に変わる。各ステージにてキャラは完全に固定されており、キャラセレクトは一切できない。以下キャラの紹介。
--ステージ1「恐怖の毒の沼」 - 使用キャラはタイガーレンジャー(黄)。専属武器はサーベルダガー(短剣)。
--ステージ2「高熱地獄 炎の洞窟」 - 使用キャラはプテラレンジャー(桃)。専属武器はプテラアロー(弓矢)。
--ステージ3「悪魔の罠の洞窟」 - 使用キャラはトリケラレンジャー(青)。専属武器はトリケランス(槍)。
--ステージ4「天空高く雲の秘密基地」 - 使用キャラはマンモスレンジャー(黒)。専属武器はモスブレイカー(斧)。
--ステージ5(最終)「バンドーラの神殿」 - 使用キャラはティラノレンジャー(赤)。専属武器は龍撃剣(剣)。
--原作でいうところの追加戦士であるドラゴンレンジャー(緑)はイベントデモに出演するに留まり、プレイヤーキャラとしては使用不可である。
-全キャラにおける初期の武器は全員がレンジャーガン(銃)だが、各ステージにはジュウレンジャーの親役である不思議仙人バーザが棲む洞窟があり、その中に入ればそのキャラ専属の武器に切り替える事が可能(武器に関しては、上記のキャラ紹介の項参照)。
--なお、そのステージにおいて、切り替えた武器は二度とレンジャーガンには戻らず、次ステージでは必ずレンジャーガンからのスタートとなる。特にキャラ専属武器を持っていなくてもクリアには影響せず、武器を切り替えずにレンジャーガンでステージクリアする事も可能。
-ステージ中に散らばっているコインを10個取れば各主人公の守護獣((やや乱暴な言い方をすれば、原作でいうところの巨大ロボットのパーツにあたる存在。これ自体はゲーム中で活躍する機会は無い。))の情報が拝めるイベントが発生し、ライフが全回復するボーナスがある。また、次ステージに進むとストックしたコインはリセットされている。
-最終を除くステージをクリアすればミニゲームに挑戦するか否かを選択できる。OKすれば専属のミニゲームがプレイでき、拒否すれば即次ステージに進む。なお、ミニゲームがどのような結果になってもボーナスやペナルティは特に無い。
-ライフ+残機制ですべてなくなればゲームオーバー。なお、ミス後は道中戦は戻り復活、ボス戦のみ途中復活となっている。
--タイトル画面にてパスワードを入力すれば、途中ステージから再開が可能。指定パスワードはステージをクリアする度に表示される。
-メインゲームとは別にミニゲーム単体を遊べるモードもある(メイン内で発生するミニゲームと内容は同じ)。このモードのみ、クイズ以外のミニゲームはロボ側と敵側との二人対戦プレイが可能。以下その詳細。
--「バンドーラクイズ」…黒幕であるバンドーラ様がジュウレンジャーにまつわる三択クイズを指定してくる。正解でも間違いでも特にイベントなどが発生する訳ではなく、即終了する。
--「バリアーブロック」…ジュウレンジャー側の巨大ロボット同士がピンポン(?)で勝負する。十字キー上下でパドルを移動させてボールの跳ね返し、跳ね返せずにボールがロボ(敵)に触れるとダメージで、全ライフを奪われると負けとなる。ぶっちゃけいうと、凄まじく『[[Pong]]』に酷似しているゲームである。
--「ドキドキバクダン」…巨大ロボと敵幹部が爆弾キャッチボール(?)で勝負する。十字キー左右でロボ(敵)の操作、爆弾に触れるとそれを持ち上げボタンで投げる。爆弾にはタイマーが設定されており、時間経過で消費される。長時間爆弾を投げずにいるか、爆弾タイマーが0になれば持っていた側が爆発してダメージ、全ライフを奪われると負けとなる。
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**評価点
-FCジェットマンと比べ、原作忠実な演出がある程度強化された。
--一例としては、ボスを倒すと原作の5人合体技であるハウリングキャノンでとどめを刺す演出が導入されたり、ステージ前後の合間に味方や敵が会話するイベントが発生するなど。純粋にこの辺は正統なるキャラゲーらしくなっているといえる。
---もっとも、あくまでもFCジェットマンよりは強化されただけに過ぎず、今の感覚で見ればあんまり魅力的な演出とはいい難いところだが…。
-上記ルールにも示した通り、メインだけではなく、3種のミニゲームで遊べるサプライズがある。
--特にバンドーラクイズは結構マニアックな題材でファンならちょびっとニヤリとできるのではないだろうか(問題数は少ないが…)。
-グラフィックの書き込みはそれなりに上質で、FCにしては原作再現度はなかなかのもの。
--前作のFCジェットマンではゲーム中のキャラが小ぢんまりとしていたが、本作ではキャラが大きく描かれ一目でジュウレンジャーを動かしていると実感できるようになった。
-BGMもやはりそれなりに上質な仕上がりである。
--なお、オープニングとエンディングのBGMは原作のそれをFC音源でばっちり再現されている。
**問題点
-はっきりいってメインのゲーム性はFCジェットマンと比べても大幅に劣る。
--全体的に敵配置しかり、地形配置しかり、ボス戦しかり、投げやり感が大きく目立ち、とても練られた作り込みとは思えない。FCジェットマンはナツメ開発としては微妙と呼ばれるが、''本作はFCアクション全般からみても微妙な出来''であろう。
--各ステージがあまりにも短く、明らかなるボリューム不足。熟練を要するとクリアに10分もかからないと思われる。
---FCジェットマンもボリューム不足だったが、本作はそれをも下回る薄さである。ミニゲーム入れる余裕があるのなら、まずはメインを作り込むべきだろうと。
-キャラが大きく描かれている影響で、周囲の状況が把握し辛く、突発的なダメージをもらいやすくなった。
--それだけならまだしも、小回りが効きにくい操作性のせいで敵攻撃が避けきれず、その結果、変に難易度が高くなっている有様。
--特にボス戦におけるこちら側のダメージ量が道中戦よりも何故か大きく、即効で死ねる非道さとなっている。子供層がターゲットのゲームでこの難易度が明らかにおかしいと言わざるを得ない。
-難易度かんたんの存在意義がまるで無い
--難易度の差は敵ダメージやコイン配置に若干の差異がある位で、はっきりいって難易度ふつうと大して難しさに差がない。
-5人のジュウレンジャーが使用できるものの、プテラレンジャーの専用武器が飛び道具な事を除けば、全員ほぼ同性能というコンパチぶりなのも単調さに拍車をかけている。
--FCジェットマンは水増し気味とはいえ、ある程度の性能差は図られていたのだが…。
---一応、専用武器は全員違うもので、全くのコンパチという訳じゃない。
-ドラゴンレンジャーが使用できない事に不満を漏らすプレイヤーもかなり多かった。
-FCジェットマンではあまり評判がよくなかった巨大ロボ戦だが、本作はなんと''ロボ戦そのものが存在しない''思い切った構成となっている(ボス戦はすべて人型戦のみ)。一応は、ミニゲームでロボが出演しているが、巨大ロボと巨大敵がガチで衝突し合う場面が一切無いのは、スーパー戦隊のゲームとしてどうなのかと思わずにはいられない。
-道中戦、ボス戦(ラスボスも含めて)共にBGMが全く同じ(すなわち、''道中、ボスBGMは1曲づつしなかい'')。
--これまたFCジェットマンより退化している(こっちはちゃんと各道中ステージによって専属の曲が用意されていた)。
-ある意味本作の華である(?)バンドーラ様の絵の雰囲気は上手く再現されてはいるが、なんか''般若の面の如く鬼神的表情''になっていて怖い。
--まぁ、悪役なのでそれが自然なのだろうが、''現物の曽我さんはそんなコワモテ顔じゃないよ…''。
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**総評
キャラゲー度に関してはFCジェットマン以上の強化はされるも、ゲームとしてはほぼ完全に劣化しており、はっきりいってその評判は芳しいものではない。
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**その後の展開
-FCのスーパー戦隊シリーズのゲーム化は本作で終わってしまったが、後にSFCにて『[[マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]]』や『激走戦隊カーレンジャー』がリリースされている(ちなみにいずれもナツメが開発しバンダイより発売)。
-iOS/Android用アプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』に、本作品が参戦。現在ではスパロボに参戦している唯一の戦隊作品となっている。
//理由もなく過去の状態へ復元しないでください。復元するならそれ相応の理由の併記を
*恐竜戦隊ジュウレンジャー
【きょうりゅうせんたいじゅうれんじゃー】
|ジャンル|アクション|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/174002738.jpg,height=160)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|エンジェル|~|
|開発元|アークシステムワークス|~|
|発売日|1992年11月6日|~|
|定価|6,000円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|演出は『ジェットマン』以上&br()ゲーム性は『ジェットマン』以下|~|
|>|>|CENTER:''[[スーパー戦隊ゲームリンク>スーパー戦隊シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
1992年から93年まで放送されていたスーパー戦隊シリーズの1作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のゲーム化作品。~
『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』に続くゲーム化第2弾で、発売元も同じエンジェルだが、開発元はナツメからアークシステムワークスに変更されている。~
5ステージ構成の横スクロールアクションで、「イージー」「ノーマル」の2つの難易度が選べる。また、アクションゲームとは別に3種類のミニゲームが用意されており、パッケージでは「1つのカセットで4つのゲームが遊べる」ことを売りにしていた。
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**主なシステム
-十字ボタン左右でジュウレンジャーを操作。十字ボタン下でしゃがみ、十字ボタン上で入り口に入る。Aボタンでジャンプ、Bボタンで攻撃を行い、移動中・しゃがみ中・ジャンプ中のいずれでも攻撃を出せる。
--操作キャラクターの初期武器はレンジャーガン(銃)で、ステージ中の不思議仙人バーザ((ジュウレンジャーの保護者兼司令官ポジションを務める魔法使い。))の洞窟に入ると、各キャラ専用の武器に切り替わる。
--レンジャーガンは威力が低く、射程も短い。専用武器は敵を一撃で倒せるほど威力が高いが、プテラアロー以外はリーチが短く、ダメージを受けるリスクが高まる。
--武器を変更するとレンジャーガンに戻すことはできない。専用武器の有無はクリアに関係ないので、レンジャーガンのままクリアすることもできる。また、ステージクリア後は後述のように操作キャラクターが変わるため、武器はレンジャーガンに戻る。
-各ステージの操作キャラクターは以下のように完全に固定されている。追加戦士のドラゴンレンジャー(緑)はミニゲームのイベントデモに出演するが、操作キャラクターとしては使用できない。
|ステージ|操作キャラクター|専用武器|
|ステージ1「恐怖の毒の沼」|タイガーレンジャー(黄)|サーベルダガー(短剣)|
|ステージ2「高熱地獄」|プテラレンジャー(桃)|プテラアロー(弓矢)|
|ステージ3「悪魔の罠の洞窟」|トリケラレンジャー(青)|トリケランス(槍)|
|ステージ4「天空高く雲の秘密基地」|マンモスレンジャー(黒)|モスブレイカー(斧)|
|ステージ5「バンドーラの神殿」|ティラノレンジャー(赤)|龍撃剣(剣)|
-敵やトゲ、溶岩にあたるとライフが減少し、全てのライフがなくなると1ミスとなる(穴に落ちて落下死することはない)。道中でミスしたときは最初からやり直し、ボス戦はその場で復活する。
--ステージ中に散らばっているメダルを10枚集めると、各キャラクターの守護獣((ジュウレンジャーの各部族の守り神で、5体が合体することで主神にあたる「大獣神」になる。身も蓋もない言い方をすれば、他の戦隊における巨大ロボットのパーツである。))がイラストつきで紹介されたあと、ライフが全回復(ノーダメージの時は残機が1アップ)する。獲得したコインを次のステージに持ち越すことはできない。
-3種類のミニゲームが用意されており、各ステージの合間に任意でミニゲームを遊ぶことができる。タイトル画面から直接ミニゲームを遊ぶこともでき、「バリアーブロック」「ドキドキバクダン」では2P対戦ができる。
|バンドーラクイズ|バンドーラ様がジュウレンジャーにまつわる3択クイズを出題する。正解でも間違いでも特にイベントなどが発生する訳ではなく、即終了する。|
|バリアーブロック|大獣神((ジュウレンジャーたちの主神。他の戦隊でいうところの巨大ロボ。))とドラゴンシーザー((ドラゴンレンジャーの守護獣。))がバリアーを操作して玉を跳ね返し、相手の陣地に玉を入れ合う。ぶっちゃけて言えば、『[[Pong]]』である。|
|ドキドキバクダン|ラミイスコーピオン((敵幹部・グリフォーザーの妻で同じく幹部であるラミイが、巨大戦を戦うときの姿。))と剛龍神((ドラゴンシーザー、ジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガーが合体した姿。))が爆弾を投げ合い、タイマーが0になったときに持っていた側が負けとなる。|
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**評価点
-『ジェットマン』よりもグラフィックが強化され、原作を意識した演出が多く挿入されている。
--ステージの幕間にはバンドーラ様、バーザとの会話シーンがあり、ジュウレンジャーのメンバーとバーザ、バンドーラ様のグラフィックがリアルに描かれている。
--ゲーム中の操作キャラクターは大きく特徴がよく分かるように描かれ、一目でジュウレンジャーを動かしていると実感できるようになった。守護獣のグラフィックも丁寧に描かれている。
--ボスの撃破後にハウリングキャノン((ジュウレンジャー5人の武器を合体させた、バズーカ砲のような武器。))でとどめを刺す演出が挿入される。
-BGMは前作同様上質な仕上がりで、原作のOP・ED曲もFC音源でばっちり再現されている。
-仮面をつけたラミイの姿((スチルは存在するが、本編で仮面をつけることは1回もなかった。))や守護獣の情報、バンドーラクイズで出題されるジュウレンジャーの設定といった、本編を見ているだけではなかなか知ることのない知識に触れることができる。
**問題点
-アクションゲームとしての調整不足
--敵から受けるダメージが大きいにもかかわらず無敵時間が少なく、敵や敵の撃ってくる弾が避けにくい。
--''操作キャラが大きく、小回りが利きにくいのに敵の弾の角度が浅い''ために、しゃがんでもかわしきれないことが多い。
--ダメージを受けると硬直して垂直落下するため、敵の弾に当たる→落下してトゲ・溶岩や下にいる敵に追い打ちを受けて大ダメージ、という事態に陥りやすい。
--ボス戦は被ダメージが大きくなっているため、攻撃パターンを把握していないとあっという間にライフがなくなっていく。上記の要素も合わせると、''1面ボスのプリプリカンが最強の敵''である。
--「イージー」「ノーマル」の違いが被ダメージとコイン配置の若干の差異にしかないため、難易度変更の存在意義はないに等しい。
--死にやすさのせいで目立たないが、1ステージが短いのに5ステージしかないので、アクションゲームとしての内容はかなり薄い。
-キャラクターの差別化の不足
--威力の高い飛び道具が放てるプテラレンジャーが若干有利なぐらいで、ジュウレンジャー5人の性能差はない。レンジャーガンで戦う初期状態はコンパチと言って差し支えない。
--見た目はコンパチだが武器の性能に差をつけていた前作に対して、今作は見た目は異なっているが中身は同じという、別方向での水増しになってしまっている。
-BGMの不足
--道中戦・ボス戦のBGMが1曲しかない(前作はステージごとに専用のBGMが用意されていた)。
-不親切なパスワード
--パスワードに使われているのが''ポーズを取ったティラノレンジャーのゲーム中グラフィック''で、いずれも似通っていてメモしづらい。
---また、入力数が3つでグラフィックが3パターンしかないので、総当たりで何とかなってしまう。
-原作と比べたときの物足りなさ
--ステージもザコ敵も原作との関連が薄く(ドーラモンスター(本作の怪人)「らしき」敵はいる)、ジュウレンジャーならではの要素がない。この点は戦闘員・怪人と戦うことのできた前作から大きく劣化した。
--バンドーラ一味がスーパー戦隊シリーズ屈指のアットホームな敵組織であるために、非戦闘員((ドーラモンスターの制作担当であり、原作では1回もジュウレンジャーと戦っていない。))のプリプリカンがボスを務めたり(しかも1番強い)、バンドーラ様のお顔がコワモテぎみだったり、倒したボスが既に死んでいるかのように扱われていたりと、細かい点に違和感を覚える。
--''巨大ロボ戦が存在しない''。ミニゲームには登場しているが直接戦うわけではなく、ロボと敵がガチで衝突し合う場面が一切ないのはスーパー戦隊のゲームとしてどうなのかと思わずにはいられない。
--人気の髙かったドラゴンレンジャーを操作キャラクターとして使うことができないのも、もどかしい点の一つである。
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**総評
演出面では『ジェットマン』から改善された点が多い一方で、劣化した点や物足りない点も多く、総合的な満足度は前作とどっこいどっこいである。~
アクションゲームの内容も、「ナツメ開発のアクションゲームとしては微妙」と評価される前作に対し、本作は調整不足・投げやりなところが目立つ「アクションゲーム全般から見ても微妙」な出来である。~
『ジュウレンジャー』はスーパー戦隊シリーズで初めて本格的なファンタジー要素を盛り込み、RPGを意識した演出((魔の大陸を冒険して伝説の武器を手に入れる、ドーラモンスターを倒すために弱点となるアイテムを探すといった展開が多かった。))を多用した作品であり、テレビゲームとの相性は良かったはずなのだが、それが生かされなかったことも残念である。~
それなりに遊べるが飽きるのも早い、キャラゲーにありがちな凡作である。
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**その後の展開
-事実上のバージョンアップ作品として、SFCで『[[マイティ・モーフィン・パワーレンジャー]]』((『ジュウレンジャー』のローカライズとしてアメリカで放送された特撮ドラマ。特撮パートは日本のものをそのまま使用し、ドラマパートを現地の俳優が演じることが特徴である。))が発売されている(発売元はバンダイ、開発元はナツメ)。
-iOS/Android用アプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』に本作品が参戦。スパロボに参戦した初の戦隊作品となった。
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**余談
-実は「スーパー戦隊シリーズ」でファミコン化された前作『鳥人戦隊ジェットマン』と本作は結果的に原作のシリーズでも作品名の転換点になった作品である。
--それまでは1983~1984年の『科学戦隊ダイナマン』以後「~マン」が王道路線だったが、これ以後は「~レンジャー」が固定路線となった((これ以後「~マン」は1998~1999年「星獣戦隊ギンガマン」が単発で登場したのみ。因みにそれも当初の構想では「ガオレンジャー」だった(この名前は2001~2002年の「百獣戦隊ガオレンジャー」に転用されている)。))。
---その後2000年代後期にはさすがにネタ切れか「レン」にあたる部分もいろいろ改変されるようになったが「~ジャー」が王道と言うスタイルは、これから30年以上が経過した現在も続いている。