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アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション - (2019/11/10 (日) 08:30:26) のソース

*アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション
【あーけーどくらしっくす あにばーさりーこれくしょん】
|ジャンル|シューティング&br;アクション|[[&image(20191106121409_1.jpg,height=240)>https://img.atwikiimg.com/www26.atwiki.jp/gcmatome/attach/7617/2998/20191106121409_1.jpg]]|
|対応機種|プレイステーション4&br;Xbox One&br;Nintendo Switch&br;Windows 10(Steam)|~|
|発売元|コナミ|~|
|開発元|コナミ&br;ハムスター&br;ゴッチテクノロジー&br;KADOKAWA(ファミ通((ボーナスブック編集協力。)))|~|
|発売日|2019年4月18日|~|
|定価|3,240円(税8%込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|アニバーサリーシリーズ第1弾&br;アケアカ詰め合わせ|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
コナミグループの創業50周年記念として発売された『アニバーサリーコレクションシリーズ』の第1弾。~
80年代に稼働していたアーケード作品を集めたオムニバスソフトで、主にシューティングが主体。また、各タイトルの開発資料などを収録した「ボーナスブック」も収録されている。~
開発には「アーケードアーカイブス」を展開しているハムスターが協力しており、アケアカ版から一部内容を削除した詰め合わせとなっている。~
当初は日本語版のみの収録だったが、後のアップデートにより海外版も追加収録された((ただし、海外版ではトロフィーを獲得できないといった制限がある。))。

**収録タイトル
タイトル別の詳細な評価は各記事を参照。海外版に記載があるものは海外版収録タイトル。

|タイトル|海外版|ジャンル|概要|判定|
|[[悪魔城ドラキュラ>悪魔城ドラキュラ (AC)]]|HAUNTED CASTLE|ACT|婚約者をさらわれたシモンが''膝に爆弾を抱えたレスラーの様に歩き''、懐中時計と剣を振り回す。|BGCOLOR(khaki):不安定|
|A-JAX|TYPHOON|STG|縦シューと疑似3Dを組み合わせた派手さ重視のSTG。||
|[[グラディウス]]|NEMESIS|STG|言わずと知れた横スクロールシューティングゲームの金字塔。''「宇宙ガ・マルゴト・ヤッテクル」!''|BGCOLOR(lightgreen):良|
|[[グラディウスII -GOFERの野望-]]|VULCAN VENTURE|STG|今なお「横シュー最高傑作」という声が聞かれる名作。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|[[沙羅曼蛇]]|LIFE FORCE|STG|グラディウスシリーズ2作目。美麗な演出は当時のシューターを驚嘆させた。|なし|
|[[サンダークロス]]|THUNDER CROSS|STG|ライトゲーマーや非シューター向け。ここからSTG中毒になっても本Wikiは責任をとりません。|BGCOLOR(lightgreen):良|
|[[スクランブル]]|なし|STG|『スーパーコブラ』の兄。[[ディフェンダー]]との血縁関係は……|なし|
|[[ツインビー]]|なし|STG|後のコナミ人気シューティングシリーズの一角となるコミカルシューティングの元祖。|BGCOLOR(lightgreen):良|

**評価点
-移植度の高さに定評のあるアケアカ版を元にしているため、各タイトルの移植度自体は良好。不具合やエミュレータ特有のバグもなく、快適に遊べる。
--残機数や難易度の変更といった基本的なディップスイッチ設定も完備。『悪魔城ドラキュラ』なども難易度を落として遊べる。
--レトロゲーム移植でお馴染みのオプションもスキャンライン(強弱の2種)や画面サイズをフルに出来たり、ボタンコンフィグ、中断セーブなど一通りの設定は揃っている。ボタンごとの連射設定も可能。
--また、収録タイトルのほとんどはPS4でしか配信されていなかったため、PS4未所持のプレイヤーには嬉しい点だろう。

-充実したボーナスブックの内容
--80年代コナミアーケードタイトルの稼働年表を始め、各タイトルの開発資料が豊富に収録されており見ごたえがある。
---『ツインビー』では四コマ漫画でゲームシステムを説明していたり、逆に『グラディウス』はほとんど文章のみで構成されていたりと作品ごとの違いも面白いところ。
---残念ながら『スクランブル』と『A-JAX』のみ資料が残っていなかったのか未収録。
--ゲーム中から厳選したBGMの楽譜も収録されている。こちらは全てのタイトルの分が収録されており、実際にDTMソフトなどで打ち込んで楽しめるようになっている。
--当時の開発スタッフとして中村健吾氏と高取利明氏へのインタビューも収録。
---当時のコナミの状況や開発環境などについても細かく語ってくれている。
--おまけとして、ボーナスブック作成を手掛けた編集者3名(ででお、みさいル小野、半蔵門アラタ)の座談会も収録されている。

**問題点
-ハイスコアはオートセーブされないため、中断セーブを使って保存する必要がある。
--ネームエントリー終了後にセーブしておけば次回起動時に自動的に読み込んでくれるため、やや手間はかかるがスコアの記録自体は可能。
--ただし、国内版と海外版でセーブデータを共有しているため、上書きすると消えてしまうという問題も。
-縦画面モードは非搭載。現在のディスプレイ環境ならさほど問題ではないが、拘りたいプレイヤーからは残念がられている。
--携帯モードで手軽に縦画面で遊びたいという要望が多数寄せられたとの事で、Switch版のみ後のアップデートで追加された。

-アケアカ版に収録されていた別バージョンなどは未収録。アケアカ版の合計価格と本作の価格を比べれば致し方ないところではある。
--アップデートで海外版が収録されたので、まだ良心的だろう((なお、『沙羅曼蛇』も海外版そのままのためマイナーチェンジ版である『ライフフォース』とは異なる。))。
--『悪魔城ドラキュラ』の海外版『HAUNTED CASTLE』については、先発のPS4アケアカ版には未収録のため、今作が初収録となった。

-収録タイトルの偏り
--見ての通り、[[グラディウスシリーズ]]のタイトルが3本と半分近くを占めている((『グラディウス』の前身とも言える『スクランブル』を入れれば実に半分。))点は不満にのぼりやすい。
--本作と同時に『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』と『魂斗羅 アニバーサリーコレクション』が発表されていた事もあり、『グラディウス アニバーサリーコレクション』を出して、その分他のタイトルを入れてほしいという声も多く聞かれた。
--8本中7本がシューティングという点も批判されやすい。

-PC(Steam)版について
--第3世代以前のインテルCPU((コードネーム:Ivy Bridge(Core-iシリーズの3000番台)から前))に搭載されているIntel HD Graphicsには対応しておらず、起動できなかったりメニューからタイトルを選択した途端強制終了してしまう。
--オンボードGPUを使用する場合、最低でも第4世代以降のインテルCPUに搭載されているIntel HD Graphics 4400以上でなければ動作しない。((但し、公式ページの記載ではCPUの最低ラインが「Core i3-4160以上」と書いてあるため、同世代アーキテクチャー(Haswell)の内蔵グラフィックを持つCPUであってもスペックがこれより低い場合は当然ながら正常動作どころかプレイに支障が出るものと認識していい。))
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#region(アップデートで改善された問題点(改善済みではあるが、一応残しておく))
-当初はボーナスブックを拡大できず、一部資料が確認しづらかった。というのも、一部資料は複数の資料が同じページに詰め込まれているため、細かい文字などが読めなかった。
--現在は拡大機能が追加されたので、解消されている。
-Xbox One版限定のバグとして、勝手にスティック入力されてカーソルが止まらなくなるバグがあった。
--こちらも海外版追加のアップデートと同時に修正された。
#endregion

**総評
収録タイトルやジャンルの偏りなどはあるものの、移植自体は良好。~
アケアカ約3本分の値段で8本収録されているため、バージョン違いなどに興味がなければお得な内容である。~
アケアカの体験版として購入してみるのもいいだろう。