カラテカ

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カラテカ - (2010/06/26 (土) 00:40:52) の編集履歴(バックアップ)




ジョーダン・メックナー氏が、アップル社から1977年に発売したマイクロコンピュータ『Apple II』で開発し、
1984年に『ブローダーバンド』が発売したコンピューター用アクションゲーム。
日本でも1985年末に『ソフトプロ』がファミリーコンピュータへの移植版を発売した。
氏は後に『プリンス・オブ・ペルシャ』の開発も行っている。

空手家の主人公「カラテカ」が婚約者「マリコ姫」を連れ戻すために、敵のボスであるアクマ(もちろん殺意の波動とは関係ない)や
その部下達と闘う内容の格闘アクションゲーム。余談だが、同名のお笑いコンビもこのゲームが由来である。

アメリカでは当時のコンピュータゲームやテレビゲームにしては、滑らかな動きや映画的な演出が突出しており大ヒットしたという。
カラテカの動きや攻撃は、実際に空手家の動きをモーションキャプチャーして製作された。
とはいっても、モーションキャプチャーの方法は「一枚一枚写真を撮り、その姿をドット絵にトレースする」という非常に面倒なやり方だった。
(厳密にはこの手法は「ロトスコープ」という)
だが日本においては、国内リリースまでの間に各社のゲーム開発技術がかなり進んでしまい、1985年においては既に見劣りのするグラフィックとなっていた。
他にも『動作が重くプレイ感覚を掴むのが難しい』『不条理に一瞬でゲームオーバーになる場面がある』等の理由で「クソゲー」扱いされることが多い。
特にゲーム前半に登場するギロチン」と呼ばれるトラップは、1ドットでも立ち位置を間違えただけで「詰み」
となるほど、あまりにもシビアな条件な為、ここで投げ出したプレイヤーは数知れない。

不条理ではないが、スタート地点の崖(ページトップの画像)も足を踏み外すと普通に落下して死ぬのはあまりにも有名。
落下した時の「ドスッ」という音が妙に生々しく聞こえ、いやな気分になること請け合いである。

ちなみに空手のみならず、日本の武道には「礼に始まり礼に終わる」という格言があるが、このゲームはそれを体現している。
戦闘開始時に礼を行うが、主人公が礼をすると敵も律儀に礼を返す。
礼を行わずにすぐ戦闘をすることも可能だが、その場合敵AIが超高難易度設定になってしまう。
要するに「礼をしない不届き者にはそれ相応の報いが来る」という訳だ。
しかしゲームシステムを理解せずに(当時の子供達にそれを理解しろというのも酷な話だと思うが)、
礼を行わずに戦い、最初の1人の敵も倒せなくてゲームに負の感情を抱いたプレイヤーがかなり多かったことも、
このゲームを「クソゲー」の座に追いやった原因のひとつと言われている。こだわり方のベクトルを間違えたと言わざるを得ない。
一方で最終ボス「アクマショーグン」は、ボス部屋の扉(画面切替えポイント)の真正面で待ち構え、いきなり不意討ちを掛けて来るため
こちらも礼を捨て戦闘態勢で踏み込まないと、頚椎叩き折られて一発死。いかにもカンフー映画の敵ボスっぽい卑怯さで、上手い演出でもあるのだが。

一応、半歩単位の間合いの取り合いに、特定の技を誘える連携やそこからの確反、3Hitまで入るコンボなど、
きちんとした攻略法もあったりするが、それでもゲーム全体のシビアさを緩和するには至らない。
言うなればこのゲームは不条理に近い超高難易度ゲームであり、プレイヤーに対してヒントらしいヒントも無かったため、
結果「クソゲー」のレッテルを貼られているという事である。

あとカラテカの使う流派も設定されているのだが、その流派の名前は「南斗再試拳(なんとさいしけん)」。
どこぞの世紀末に登場する拳士の流派っぽい名前である。

あまり知られていないが、1989年には『マスターカラテカ』のタイトルでゲームボーイ版が発売されていたりする。
育成要素や(!)などが追加されているが、ギロチンは相変わらずである。


MUGENにおけるカラテカ

DOS版の頃にfoxtrot氏により、MUGENキャラでありながらジャンプが無いなどなかなか原作に忠実なカラテカが作製・公開されていた。
ただし超必殺技が追加されるなどしてもいたが。現在ではサイトが消えておりDLできない。

一方、MASA@DAS氏のSFⅡリュウ(改変自由)と上述のfoxtrot氏のカラテカ(こちらは別に改変自由ではないが)を元に、
凄い魔改造を施されたカラテカがニコ動で公開された。
通称『Mr.KARATEKA』。Mr.KARATEKA…一体何者なんだ…

冒頭のカラテカはfoxtrot氏の普通のカラテカ、一度敗北して以降のカラテカがMr.KARATEKAである。

覇王至高拳龍虎乱舞といったの技を多く習得。
それどころか、波動拳昇龍拳竜巻旋風脚正中線五段突きまで習得している。ソニックブームも撃ってきたりするが。
しまいにゃ阿修羅閃空瞬獄殺までやらかしちゃう。
ちなみにこれらの技を搭載した理由は、『某サイトの某GIFが発祥』と改変者がReadmeに書いている。知りたい人は「おちむしゃ」とググれば分かる。
コマンド入力系の必殺技超必殺技はなんと全36種類!
おまけにストライカーとして人間弾幕で有名な某巫女さんの技まで習得している。
(ただし出てくるのは胴着仲間繋がりか、カンフーマンである)

AIも入っているが『簡易&ぶっぱ&色んな技を使うようにしている』ためそこまで強いものではない。
だが、ちびキャラという点も相まって結構強キャラ相手でもいい勝負をすることもある。

ちなみにDLパスは動画に付いているタグを見れば分かるはず。

出場大会


出演ストーリー