ミスター・サタン

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ミスター・サタン - (2016/08/07 (日) 09:40:56) の編集履歴(バックアップ)



「ガハハハハ!

地球最強のチャンピオン

ミスター・サタン様だ!」

「き、急に腹が・・・・」

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズで大活躍(笑)した、格闘技の世界チャンピオン。
悟空ピッコロと共に、原作者の3大お気に入りキャラの内の1人である。
『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』での声優は『ウォーザード』のレオや、三島平八ドズル・ザビを演じた 郷里大輔 氏。
ストリートファイターIIMOVIEではエドモンド本田の声を担当したこともあった。
『ドラゴンボール改』での声優は『アニメ版ポケットモンスターシリーズ』でオーキド博士やナレーションでおなじみの石塚運昇氏が担当した。
+ ミスター・サタンの略歴
宇宙最強の男孫悟空に次ぐ第24回天下一武道会の優勝者という実力を持ち、
セルゲーム編では人類の希望を背負い、最強の人造人間である完全体セルに挑む。
その戦いは彼の桁違いの実力を知ったクリリンが、あまりにも一方的過ぎるサタンVSセルの試合を見て
「思わずセルを応援した」と不謹慎すぎる発言をしたほど。*1
しかし、なんということか一方的に攻め続けていたサタンはただ一度だけセルの攻撃を受け、
これが原因で場外に転落、命に別状は無いものの負けになってしまう。
だが、彼によって最終的にセルを倒すことになった孫悟飯が勇気付けられたことは確かであり、
サタンはセルゲーム戦のあと英雄として世界の人々から認められる。

続いて魔人ブウ編では、悟空も参加した第25回天下一武道会で優勝を飾るも、
出現したブウを倒すべく再び出撃し、様々な苦難を越えてブウと強敵(とも)になる。
しかしなんとここで、心無い人間によってブウからさらに邪悪なブウが誕生ししてしまう。
最終的にサタンは孫悟空と協力して超特大の元気玉を作り出し、全人類の「サーターン!」コールの中、
邪悪なブウを撃破しながら「おめぇは本当に宇宙の救世主」と悟空から賞賛された。

   嘘は書いてないよ・・・

サタン」という名前は宗教的にまずかったのか英語版では「Hercule」「Mister Herculese」(ヘラクレス)という名前になっている。
ミスターサタンというのは本名ではなくリングネームであり、「DRAGON BALL超エキサイティングガイド キャラクター編」
にて、本名は「マーク」である事が明らかにされた(名前の由来はおそらく「悪魔→あくま→まあく→マーク」というアナグラムと思われる)。
セル魔人ブウを直接倒したとされる伝説の男。ウルトラスーパーヒーロー。
実際は孫悟空や孫悟飯が倒したのだが、自分が倒したなどという大嘘をついて、また知名度を上げるという
だが魔人ブウ編ではその人格や知名度を活かした説得で(ある意味では悟空達以上に)活躍した。
最終局面で魔人ブウを倒すきっかけをつくったのも彼であり、悟空が尊敬している数少ない人物の一人である。
逆にセルゲームではセルに弾き飛ばされるなど、常人とメインキャラクターたちのレベルの違いがよく分かる行動をしている。
だが、岩山に激突したり、孫悟天に高いところから落とされても死なないことから、「常人よりは遥かに強い」と言えるだろう。
仮にも世界チャンピオン。ひたすら修行に明け暮れた悟空たちが異常に強すぎるだけで、実力は十分達人クラスである。*2
(宇宙人だった悟空はもとより、伝説の亀仙人に師事したクリリンヤムチャ等だって、一般人から比べれば十分「異常」なのだ)
ちなみにアニメオリジナルでは怪力技に、電話帳を引き裂く、バスを牽引するなどがある。
しかし、瓦割りに関しては原作同様必ず最後の1枚だけが残るという妙なジンクスがある。
それでも拳などの衝撃ではなく手刀で割っており、原作では14枚、アニメでは更に19枚もの瓦割りを披露している。
割れた瓦を指さしながらセルに向かった発言「これが1分後の貴様の姿だ」はある意味迷言。

性格は自信過剰で調子に乗りやすく見栄っ張りで、おまけに常に相手を見下しているような態度をとっている。
セルや悟空らを「身の程知らずの馬鹿」や「口先だけで実力の欠片もない素人」と称し、
そのくせ彼らの異常な実力を目の当たりにすると態度を一変させてしまっていた。*3
権威にも弱く、ブリーフ博士の素性を知った途端恐縮して必死に媚びを売りだしたりもした。
超サイヤ人化やエネルギー弾や舞空術やらを見て言い放った「トリックだ!」は彼を象徴する台詞の1つ。

しかしブウ編以降は混乱に乗じて無差別殺戮を繰り広げる悪党(マシンガン所持)を成敗したり、
犬と無邪気に遊ぶ魔人ブウを見て、隙を見てしようとしていた闇討ち(したところで効果があったかは大いに疑わしくはあるが)
をやめたりと心根は正義感が強く、優しいところが目立つようになり、上記のような面は殆ど見られなくなった。
というかそもそもセルゲーム篇においても、首だけになった人造人間16号からの最後の頼みに対して、
アナウンサーの「化物の頼みをチャンピオンが聞くか」という拒絶を「私は誰に対してもチャンピオンだ!」と一蹴。
「名前も知らない奴らまで闘っているんだ、チャンピオンが逃げたんじゃ笑い者だ」と、最後までその場に踏みとどまっていた。
強さのレベルは違えど彼も立派な正義の戦士なのである。

何より軍隊を壊滅させるだけの力を見せつけたセルや、怪しい術で大量殺戮を繰り返す魔人ブウが相手でも、
「サタンならきっと倒してくれる!」と信じさせるほどのカリスマ性はただごとではない。
実際、魔人ブウ戦においても「自分の正体も明かさず高圧的な態度で元気を提供するよう呼びかける」ベジータ、
信用しない地球人たちにたいして、協力を頼んでいる立場であるにも関わらず「バッキャローッ!」と罵る悟空に対し、
「このミスターサタン様の頼みでも聞けないのか!」「俺が倒してやるからお前たちも早く力を貸せ!」と一発で全員を信用させ、
「諸君の協力もあって魔人ブウは倒した!もう安心だ!恐怖から解放されたのだ!!」と魔人ブウを倒した後、
恐怖に怯えたままだった人々のフォローも忘れないミスターサタンは、やはり格が違った!

また、 ビーデル という娘がおり、彼女が後に悟飯と結婚したため悟空とは親戚関係になった。
アニメ版やCVは氏。
デジタルリマスター再編集版の「改」では皆口氏がニューヨークで英語留学で休業中だったため
柿沼紫乃氏が代理で演じているが、映画新作の「神と神」(このときは一時帰国)「復活のF」や
地上波アニメ新作の「超(スーパー)」では皆口裕子氏に戻っている。

+ DSゲーム『ドラゴンボールZ 舞空烈戦』でのifストーリー

このゲームのブロリーのシナリオでは、とある事情で記憶喪失になったブロリーをサタンが助けるイベントがある。
記憶喪失になったブロリーは、若干腹黒い所はあるものの穏やかな雰囲気を持つサタンとともに平和に暮らしていた。
しかし孫悟空がサタンを訪ねてきた時に、偶然ブロリーと再会してしまい記憶を呼び覚ましてしまう。
カカロットにトドメを刺そうとするブロリーを止めたのはサタン!ブロリーの暴走はおさまった。
以降は孫悟空が近くにいると気が高ぶるが、決して暴走することなくサタンとともに穏やかに平和に暮らしたという。
ここで凄いのはサタンは 制御装置なしでブロリーの感情を落ち着かせたというところ (父のパラガスでも無理だった)。
これはサタンの人徳や備わった雰囲気のおかげであると考察されている。

このifストーリーは原作魔人ブウのポジションがブロリーに変わった話だが、数多くのDBゲームでも少ないブロリーが救われるシナリオで
なおかつサタンの魅力があふれ出るシナリオでもあるので評価は高い。
あのブロリーやブウを素で諌めれるのだから、サタンはよほどいい空気を持っているのだと話題にもされる。

また有名な話ではあるが、ブウ編終了時点のDB世界の地球に住む全ての人間の中で2人しかいない、本編中で1度も死んでいない人物である。
これはブウが地球の全人類を無差別攻撃した時に、サタンだけは標的から外したため。
また、その後ブウが地球を破壊した際も辛うじて悟空によって助け出された(悟飯や悟天などはこの時死亡)。
なお、もう一人の死んでいない地球人は占いババなので、真っ当な人間に限れば生存者はサタン1人である。
こちらは無差別攻撃前に死んだベジータを再び魔人ブウにぶつけるべく閻魔大王に呼ばれ、あの世に向かっていたため生存。
魔人ブウによって地球が破壊された時もベジータを残して即座にあの世に逃げたために生き残っている。

ちなみに小学校6年生までおねしょをしていた事が劇場版で明らかになった。

余談だが、サタンはかつて発売された『超武闘伝』シリーズの1・2においてキャラ数が少ない中多くのライバル達を押しのけて登場している。

その大活躍っぷりはこちら

なお、第22回天下一武道会で悟空が対戦したパンプット(声:森功至氏)は髪型や性格から若かりし頃のミスターサタンじゃないかと言われる事がある。
ただし、「DRAGON BALL超エキサイティングガイド キャラクター編」で明かされたサタンの生年はクリリンと同じで悟空の一つ上であったため、かなり年上に見えるパンプットは別人の可能性が高い。

MUGENにおけるミスター・サタン

MUGENでは超神氏が作成したものが有名。背中にジェットパックを背負い、ジェットの噴射熱や仕込んだロケットで攻撃するなどサタンなりには良くやっている。
原作どおりのプレゼント爆弾で攻撃したり、予測不能のトリッキーな攻撃を得意とする。
しかし、意外としっかりとした立ち回りも出来、中堅キャラが相手でも十分に打ち倒せるほどの実力は持っている。
特にトリッキーな動きと素早さで繰り出されるダイナマイトキックの使い勝手が良く、対空技としてあるダイナミックスピンアタックよりも対空として機能したり、
急降下もかなり鋭く、攻撃の要として組み込むと効果的である(ただし、晒される隙もやや大きめ)。
超必殺技も、ジェットパック噴射やミラクルメガトンパンチを連続技の締めとして使うとこれまた効果的である。
周りは常識を逸脱した者達ばかりなのでついつい弱く見えがちだが、こうして格闘家として見てみると(ジェットパック装備とはいえ)、十分な素質を持っている事が解る。
格ゲー補正という意見は聞かない。
亞氏による外部AIも存在する。ただし、対人戦には向いていないようなので注意。
また、海外のnetyzh氏による魅せと程よい強さを兼ね備えたAIも氏のSkyDriveで公開されている。

!?氏によって超武闘伝2仕様のミスター・サタンが無限ろだで公開されていた…が、現在は入手不可。


彼が出場する動画ではコメント欄に「サーターン!サーターン!」の文字が踊る。
実力はともかくその人気の高さはニコニコMUGENでも健在。
荒れている動画にサタンが登場すると、彼への声援で荒れているコメントが押し流され、文字通りヒーローのように動画を救ってくれたりもする。
たまにサタンではなくさーたんまで声援を受けるのはご愛嬌。

彼が負けると、原作通りにコメント(特に下コメ)で「ト、トリックだ!」と出る。
勝とうが負けようが変わらぬ人気と言うのも珍しい個性である。

出場大会

シングル
タッグ
チーム
その他

更新停止中大会

削除済み大会

出演ストーリー



*1 
しかしクリリンの台詞は人の話を聞かない上にやかましすぎる実況や、最早試合とも言えないようなグダグダな流れにうんざりした読者の代弁とも取れるかもしれない。
さらにアニメ『ドラゴンボールZ』では、アピールしか能のないサタンの弟子二名が新たに登場しており、サタンよりも先にセルに戦いを挑んでいる。
サタン自体がセルとの直接対決においては前座であるのに、さらにその前座を登場させるのは、原作に追いつかないための引き伸ばしであろうか。
実際、この3名とセルの戦いで丸々1話潰れてしまうほどであった。

もっとも、放送時間を稼ぐことを重視していた『ドラゴンボールZ』ではこのような引き伸ばしは珍しくない。
中には、前半の12分を丸々前回の話の回想に使ったなどという酷い事例まである。
また、孫悟空がかめはめ波を1発撃つまで3週間も引っ張ったこともあったりした。

これはドラゴンボールに限らず、ジャンプのアニメ化ではよくある事で、ある意味「お約束」とも言える。
アニメ1話で2~3週分の原作のエピソードを消化してしまい、特に長期放映ともなるとすぐにアニメが原作に追いついてしまうため、
この様な「苦肉の策」を発動させないことには、原作のエピソードを放映する事自体ができなくなってしまうのである。
見る側としては「いつになったらかめはめ波撃つんだよ」「変身シーン長すぎだろ」などとイライラしてしまいがちだが、
アニメ製作側も製作側で原作のストーリーが進まない事にはプロットを仕上げようがないので、延命処置に頭を抱えていたのである。
この製作側の都合と中の人の要望が合致してヤムチャの活躍シーンも大幅に追加されることになったとか。

*2 
作者の鳥山明氏曰く、サタンの強さはボブ・サップより少し弱い程度とのこと。
しかし岩山に激突したり、子供トランクスの一撃を食らって壁に叩き付けられても見栄と意地で立ち上がったり、魔人ブウに叩かれても余裕で生きていたり、
素人相手とはいえ武器を持った相手に当然覇王翔吼拳もなしで躊躇うことなく跳びかかってKOし、
晩年には、『ドラゴンボールGT』の最終ボスである超一星龍からのボディーブローをまともに受けた割にその後ダメージを引きずった様子が見られないあたり、
やっぱりその強さ・タフさは伊達ではない。
また、劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では、あの世から蘇ったゾンビ数体を素手で圧倒している。
余談だが、娘のビーデルも劇場版ではブロリーやヒルデガーンの攻撃をもろに食らっても生存している。親子共々とんでもないタフさである。

*3
最もこれはサタンに限らず、ピッコロ大魔王編以降、久方ぶりに一般人が超人的な戦いを目にした際のギャップを演出している節もある。
後のブウ編を含めても悟空達の記憶を留めている一般人は天下一武道会のアナウンサーのみであり、
過去の達人達やそれを見ていたろう観客達が全く描かれていないのも拍車をかけている。