スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー
とは、【スーパーファミコン】用のゲーム。
概要
【スーパーファミコン】で発売した【スーパードンキーコング】の続編。
主役は【ドンキーコング】から【ディディーコング】へとバトンタッチ、新たな相棒として【ディクシーコング】が登場。
前作では殆どライフの肩代わりでしか無かったペア制だったが、本作では2人で力を合わせる「チームアップ」などの様々なテコ入れにより2人組をペアで動かす意味が大幅に増加し、隠しアイテムやワールドの導入でクリア後のお楽しみも追加された。
新キャラクターのディクシーコングはアクションゲーム初心者に優しい設計となっており、前作では適当だったヒントが具体的な内容となって増加する等、幅広いプレイヤーへの配慮も見受けられる。
また、ボスも大幅に強化されており、前作ではほとんど印象の残らなかったボスがそれなりの強敵となった。
もちろん、高速点滅による自慢の美麗グラフィックは本作でも発揮されている。
目新しさは薄いものの、これらの程良いバランスの設計により今なお高い評価を保ち続けている。
ストーリー
事件が起きたのは月のきれいな夜のこと。ドンキーコングが浜辺に出かけたきり帰ってこないのです。心配したディディーとディクシーは彼を捜しにでかけました。
浜辺に着いた2人が目にしたのは、壊されたビーチチェアとクレムリンのものと思われる無数の足跡。そして、1枚のメモでした。
"おくびょう者のコングファミリーへ"
わっはっは! ドンキーをつかまえた。
返してほしけりゃバナナをよこせ。
キャプテン・クルールより
コングファミリーが集められ、話し合った結果、ディディーとディクシーがドンキーを助けにいくことになりました。
みんなに励まされながら、勇敢なふたり連れは冒険の旅へと出発していきます。
ゲームシステム
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チームアップ
2人揃っている時に使用できるシステム。相棒を肩車した状態となり、投げる事で遠くの場所に移動したり、敵に当てて倒す事ができる。
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ゴールターゲット
ゴールの的を高所から踏む事でゴール地点のタルが跳ね上がり、一番上まで飛ばせばアイテムを獲得できる。
一部の「クランキーのDKコイン」はこのゴールターゲットに指定されている。
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アニマルフレンドの特殊操作
本作で乗れるアニマルフレンドは、Yボタンで攻撃の他、Aボタンで特殊操作ができるようになった。(スコークスを除く)
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アニマル変身
本作のアニマルフレンドは乗るだけでなく、絵柄が描かれた変身バレルに入ると変身することもできる。
普通に乗った場合の違いとして、コングの人数がそのまま体力となり、ダメージを受けると1回だけ肩代わりする。DKバレルで回復できる。
自由に変身を解くことはできず、禁止サインの場所まで進むと始めて解除される。
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アニマル禁止サイン
アニマルフレンドの禁止マークが描かれた看板。ここまでアニマルフレンドを連れて行くと消滅してアイテムに変化する。
コースによっては変化したアイテムが仕掛けに必要だったり、隠しアイテムが手に入ったりすることもある。
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通貨の追加とコングファミリーへの支払い
新たに「バナナコイン」という通貨アイテムが登場。コングファミリーの施設を利用するために使用する。
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ボーナスステージの仕組みの変更
前作ではアイテムを稼ぐだけだったボーナスステージが、ロストワールドに行くために必要な「クレムコイン」を獲得できるお題に挑戦するステージになった。
なお、ロストワールドでは「クランキーのDKコイン」が手に入る。
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コインを さがせ!
制限時間内に、どこかにあるコインを探して獲得すればクリア。
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みんな やっつけろ!
制限時間内に、全ての敵(極一部は例外あり)を倒してコインを獲得すればクリア。
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ほしを あつめよう!
制限時間内に、規定数の星を獲得しコインを獲得すればクリア。
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クランキーのDKコインと表彰
やりこみ要素として「クランキーのDKコイン」という入手が難しいアイテムが全てのコースに隠されている。
たくさん見つけるとゲームをクリアした際に表彰してもらえる。
キャラクター
コングファミリー
アニマルフレンド
ボス
クレムリン軍団
他のザコキャラ
その他
乗り物
地名
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クレムリン島
ドンキーコングアイランドの傍にあるクレムリン軍団が住む島。
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クランキーの小屋
クランキーコングがいる場所。各コースのボーナスステージやDKコインの在処のヒントをくれる。
ヒントは一度バナナコインを支払うと何度も聞けるようになる(最初からタダの物もある)。
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リンクリーの学校
リンクリーコングがいる場所。セーブとアドバイスを行ってくれる。
セーブは初回のみタダ(デビルクルールのみ1バナナコイン必要)で、以後は1バナナコインが必要となる。
アドバイスは一度バナナコインを支払うと何度も聞けるようになる(最初からタダの物もある)。
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ファンキーフライトII
ファンキーコングがいる場所。他のワールドに行ける飛行機を貸してくれる。
ワールド毎に初回は2バナナコイン必要で、以後はタダになる。
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スワンキーのクイズショー
スワンキーコングがいる場所。バナナコインを支払ってクイズに挑戦できる。
クイズに全問正解するとライフUPバルーンをくれる。一度クイズにクリアするとそのデータでは再挑戦できない。
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クラッバの見張り小屋
クラッバがいる場所。「バッドクルール」と「デビルクルール」以外のワールドにある。
クレムコインを支払うと、各ワールドに応じたロストワールドのコースへ行ける。
かいぞく船「バッドクルール」
海賊船が舞台。
所々亀裂が入っているが大丈夫なんだろうか…。
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パイレーツ パニック(船上)
チュートリアルのような船上のステージ。落下ミスが存在しない。
部屋にはキャプテンクルールの置き手紙がある。ある手順を踏むとクレムコインが75枚入手できる。
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メインマスト クライシス(マスト)
マストを登っていくステージ。ロープや砲台の使い方に慣れよう。
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アスレチック デッキ(船上)
船上を進んでいくアスレチック面。フックを活用して穴を飛び越えよう。
背景は徐々に夕焼けになっていく。
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船ぞこダイビング(船内)
水位が上下する水中面。エンガードを見つければ楽に進められる。
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ラトリーとうじょう(マスト)
序盤はラトリーで進み、後半はロープで上っていくマスト面。
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たいせん!ボス ゾッキー(マスト)
ボスゾッキーとの対決。巣の上にはバナナコインがあるが、隙を狙わないと回収できない。
マグマのどうくつ「クロコドーム」
溶岩や鉱山がある洞窟が舞台。
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ようがんクロコジャンプ(溶岩)
溶岩から頭が出ているワニにのって進む。後半はスクイッターを連れていける。
スタート地点の上に真っ黒の宝箱があり、その中から2UPバルーンが出現する。
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タルタルこうざん(鉱山)
タル大砲を使ったアスレチック面。DKコインは意外な場所に…。
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しゃくねつダイビング(船内)
触れるとダメージになる灼熱の水をクラッパーに冷やしてもらって進んでいく水中面。
もたもたしていると熱くなってダメージになるため、素早い対応が求められる。
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ねっききゅうライド(溶岩)
蒸気で上昇する熱気球を利用して進んでいくコース。終盤は蒸気がない中で熱気球を乗り継いで進む場面も。
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スコークスこうざん(鉱山)
前半は「タルタルこうざん」の延長のような回転タル大砲地帯を進み、後半はスコークスにのって進む。
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げきとつ!ボス クリーバー(溶岩)
クリーバーとの対決。フックで乗り継いで大砲の球を当てよう。
コース右上にバナナコインがあるが、後半かつディクシーがいないと回収は不可能。
船のはかば「クレムクエイ」
船が沈んでいる沼が舞台。桟橋や船に関するコースが多い。
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かいてんタルさんばし(桟橋)
カウント式のタル大砲が登場する桟橋コース。砲台ボーナスの行き方が特殊。
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くらやみダイビング(船内→船上)
終始真っ暗な船底をグリマーに照らしてもらいながら進んでいく、完全水中面。
ゴール目前で油断しないように。DKの在処がヒントがなくわかりづらい。
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どろどろクロコジャンプ(桟橋)
前半はフック地帯や狭い足場を乗り継ぎ、後半は一定時間出てくるワニの頭を乗り継いでいく。
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ラトリーに大へんしん(船上・マスト(ボーナス))
ラトリーの変身バレルで変身して進む船上ステージ。
BGMは前作の「キャプテンクルールの船」のアレンジ。
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しずむナンパ船(マスト)
どんどん水位が上がっていくマストが舞台のコース。
水に落ちてしまうとスナップジョーに噛みつかれてしまうぞ。
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とげとげタルめいろ(いばら)
大量の向きが自動で変わるタル大砲を乗り継いで進む、迷路のようなコース。
BGMは本作を代表する名曲としても有名。
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げきしん!ボス グラッバ(桟橋)
グラッバとの対決。なかなかしぶとく、後半のパターン変化も厳しい難敵。
はちみつパーク「クレムランド」
遊園地が舞台。
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ハニー アドベンチャー(ハチの巣)
踏むと足を取られたり、壁に貼り付けるハチミツを利用して進んでいく。
スクイッターもいるが、ハチミツの影響を受けないので注意が必要。
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どくろコースター(コースター)
初のコースター面。バレルでゲートを開けて先に進もう。
ゲートが閉じていると突き飛ばされてダメージになってしまうぞ。
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スコークス ライド(いばら)
スコークスにのって進むいばらのコース。スクイッターに変身できる隠しエリアもあり。
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コースター レース(コースター)
クランクと競争するコースターのコース。1位にならないとDKコインが獲得できない。
実は後ろに秘密が。
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ドロドロみどろがぬま(桟橋)
久しぶりの桟橋コース。DKコインはゴールターゲットにある。
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ランビといっしょ(ハチの巣)
前半は「ハニー アドベンチャー」の延長戦のような構成で、後半はランビに変身して進む。
終盤ではボスのキングBがお出まししてくる。
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たいけつ!ボス キングB(ハチの巣)
キングBとの対決。高速移動や針飛ばしが厄介。
あやしの森「ダークレム」
森が舞台。
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おばけロープのもり(森)
一定周期で現れては消える、おばけロープを乗り継いで進む。
スタート地点でしばらく待っているとクルークが宝箱を投げてくる隠し要素も。
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ゴーストコースター(館)
カックルがいる不気味な館をコースターで進んでいく。制限時間が切れないように進もう。
ボーナスステージの1つはボーナスステージのすぐ近くに隠されているという、前作の「オイル こうじょう」を思わせるものも。
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かぜのもり(森)
風が吹く森が舞台のコース。時には風を利用しないことも大切。
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パラシュート パニック(ハチの巣)
コークスで大量のジンガーをパラシュートの様に降下していくコース。
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きりのもり(森・いばら(ボーナス))
霧が発生している森が舞台のコース。スクイッターに変身して進んでいく。
ボーナスはキャノンを利用して開けるという、特殊な入り方をする。
コース自体も難しく、さらにDKコインはゴールターゲットにあり一瞬しか表示されないという嫌がらせのようなところも。
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ふっかつ!おばけボス ゾッキー(マスト)
霊体になっても襲ってきた、おばけボスゾッキーと対決。密かにDKバレルが補充できる場所がある。
山頂のとりで「クロコブルグ」
砦や一面中氷に囲まれた洞窟が舞台となる。
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こごえる地下すいろ(氷)
エンガードに変身し、様々な敵がいる氷の洞窟を泳いでいく水中面。
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かぜのこうざん(鉱山)
久しぶりの鉱山ステージ。風に乗って敵に当たらないように登っていこう。
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クラッシュ エレベーター(砦)
エレベーターの様に床が盛り上がってくる、半強制スクロール面。挟まれるとダメージを受ける。
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こおりのみずうみ(氷)
スナップジョーが泳いでいる水を凍らせて進む。落ちたらスナップジョーにかまれてしまうぞ。
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クサリのとう(砦)
大量の鎖が貼り廻られている砦内部を進む。
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どくどくタワー(砦・いばら(ボーナス))
下から触れるとダメージになる
メロンソーダ
液体から逃げる半強制スクロール面。
ボーナスもDKコインも見落としがちな場所にある。
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さいかい!ドンキーコング(砦)
ボス不在で囚われたドンキーコングが登場する。その後、キャプテンクルールによって連れていかれる。
居なくなった後でも入ることが可能で、チームアップ投げを利用するとバルーンなどが隠されている。
空とぶせんかん「デビルクルール」
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スクリーチ レース(いばら)
スコークスのライバルであるスクリーチとレースで勝負する。ゴールさせてしまうと無条件で強制ミスとなる。
ゴールターゲットのアイテムの取り方が、
高所でスコークスの変身を解除してその反動で乗る
という、初見では分かりにくい方法となっている。
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けっせん!キャプテンクルール(クルール)
クルールと普通に対決。ラスボスらしく多彩な行動パターンを取る強敵。
攻撃パターンが大きく変化する毎にDKバレルの補充が行われる。DKバレルは割らずにクルールにダメージを与えると消滅する。
「ロストワールド」
各種「クラッバの見張り小屋」から行ける場所。各エリアに対応するコースとボスステージしか行けない。
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タイヤ ジャングル(ジャングル)
「クロコドーム」から行ける。工業用のでかいタイヤが落ちてくる危険なジャングルを進む。
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アイスドーム タンゴ(氷)
「クレムクレイ」から行ける。滑る氷の洞窟をどんどん下へ落ちていく。
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クロコ ジャングル(ジャングル)
「クレムランド」から行ける。前半はクロバー軍団が大量に登場。
後半はタル大砲を使ってジンガーを避けていく。憂さ晴らしともいえるボーナスステージも必見である。
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ホットドーム タイザー(溶岩・いばら(ボーナス))
「ダークレム」から行ける。時間内なら自由に移動できるタル大砲を使って進む。
ボーナスステージではまさにイライラ棒ともいえる内容になっている。
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アニマル ランド(ジャングル→氷→ジャングル→いばら→ジャングル)
「クロコブルグ」から行ける。それぞれにアニマルに変身してステージを進む。
本作屈辱の高難易度コース。最後まで油断しないこと。
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ふたたび!キャプテンクルール(クルール)
全てのロストワールドのコースをクリアすると行ける。しぶとく生きてたキャプテンクルールとの再戦。
BGM
2024/11/05より【Nintendo Music】で配信。
サウンドトラック、ゲーム内、GBA版でそれぞれ曲名が異なる。『Nintendo Music』ではサウンドトラックの曲名を採用している。
関連作品
移植・リメイク
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【ドンキーコングランド】
1996/11/23に発売。舞台は本作と同じだがチームアップが削除されており、そもそもコースも全て作り直されているため移植やリメイクに該当するのか微妙な作品。
コメント
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最終更新:2025年02月27日 08:17