ヨノワール

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ヨノワール - (2016/03/28 (月) 21:42:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/08/20 (土) 01:32:05
更新日:2024/04/07 Sun 18:07:37
所要時間:約 10 分で読めます






■データ


図鑑No.477
分類 てづかみポケモン
英語名 Dusknoir
高さ 2.2m
重さ 106.6kg

タイプ ゴースト
特性 プレッシャー(自分に対して使われた技のPPを1余分に減らす)
隠れ特性 おみとおし(場に出た時、相手の持ち物がわかる)

種族値
HP 45
攻撃 100
防御 135
特攻 65
特防 135
素早 45

進化
ヨマワル(Lv.37で進化)→サマヨール(霊界の布を持たせて通信交換)→ヨノワール


■概要


十分強かったサマヨールがまさかの進化を果たした姿。一つ目の死神のような姿をしている。

現世と霊界を行き来し、頭のアンテナで霊界の電波を受信し、さ迷っている魂を探し出し弾力のある体に入れて霊界に連れてゆく
腹に顔の模様があり、模様の口の部分は行動する度に開閉する。
中に入れた魂が漏れてまた探すハメにならないのだろうか。
まぁXYのモーションでもジュペッタは普通に口開いてるし…

そして口をあけるとブラックホールのようにあらゆるものを吸い込む
吸い込まれると二度と戻れない。その後、どうなるかは謎。
某ピンクの悪魔ビッグバンといい勝負である。
だが、コピーはできない。


進化前のヨマワルはローブを纏ったガイコツのような姿をしている。
夜に活動し、分厚い壁を通り抜けながらさ迷っている。
一度見つかると朝日が昇るまで追いかけまわされることになる
言いつけを守らない悪い子供はヨマワルにさらわれるという言い伝えもある。
一つ目に睨まれると大人でも足がすくんで動けなくなる。
子供の泣き声が好きで、たまに子供を驚かせ、泣かせることもある。

サマヨールは一つ目のミイラのような姿をしている。
体内は空洞だが、人魂が一つ燃えている。それを覗き込むと魂を吸われる
一つ目と怪しい手の動きで相手を操ることも可能


名前は夜と黒(ノワール)から。


■ゲームでのヨノワール一族


進化前のヨマワルは「おくりびやま」で出会える。
ルビーは出やすいが、エメラルドとサファイアではやや出現率が低い。
リメイクのORASでは、たまに霊魂の状態で現れ、忍び足で近寄って戦闘できる。
…が、一定時間ごとに別の場所に移動するので、若干根気がいるかも。
サーチレベルを上げれば「みちづれ」を覚えた個体も現れる。

プラチナではロストタワーにも出るほか、ジムリーダーメリッサが手持ちに加えている。

ルビーのみ空の柱にサマヨールが出る。

四天王フヨウが進化前であるサマヨールを2体使用してくる。
特筆して強いというわけではないがプレッシャーと耐久のせいでこちらのPPを削ってくるので非常にうざったい。
ちなみにORASではそのうち1体はヨノワールに進化している。

ヨノワールはフロンティアブレーンダリアタッグパートナー・バク、強化版マツバやメリッサが使用する。


■対戦でのヨノワール


高い防御と特防の種族値を持つため、特化すればラティオス眼鏡流星群ヒヒダルマの球フレアドライブも確定で耐えるほどの耐久を得る。
タイプのゴースト単体のおかげで高火力技の目立つ格闘タイプには滅法強い。

また弱点である悪やゴーストは高火力な技が少ないため、一発攻撃を喰らっただけではなかなか倒れない。
ただしHPは低く、半減できるタイプも虫と毒のみなので過信は禁物。
メジャー所の一致技を素の状態で2発受けたり「つるぎのまい」等で火力を補強されたりすれば驚くほど呆気なく倒れてしまうので注意。

ゴーストタイプの中でも屈指の補助技レパートリーを誇るのがヨノワール一族最大の特徴。
ただ、補助技中心の耐久型ならば基本的に進化前のサマヨールの方が優秀なため、大抵はアタッカーとして運用することになる。

攻撃種族値は100とそこそこ。
覚える技も三色パンチや「じしん」「いわなだれ」「がんせきふうじ」「かわらわり」「きあいパンチ」と範囲が広い。
先制技はタイプ一致補正で威力60にある「かげうち」と、条件付きだが威力70の技「ふいうち」を使用できる。
確実に先制ダメージを与えるという点では前者の方が安定するが、ノーマルタイプに無効である点に注意。
ただし、一致技は最大火力は基本威力60の「シャドーパンチ」止まりで、「きあいパンチ」を除くと最大威力の技は「メガトンキック」である。

そのため、半端な火力を補うために攻撃を上げる道具を持たせ相手の弱点を突いてゆくのが常となる。
先制技や器用さ、耐久を活かす関係上、「こだわりハチマキ」「いのちのたま」よりも「たつじんのおび」と相性が良い。

進化前のヨマワルが「ふゆう」の特性を持っている故に、第5世代では隠れ特性が与えられていなかったが、第6世代でめでたく「おみとおし」を会得した。
残念ながら「トリック」との両立は不可能だが、持ち物を見破るだけで相手の動きを読みやすくなるケースも多いため、基本的に「プレッシャー」よりも有用。


■進化前 サマヨール


図鑑No.356
分類 てまねきポケモン
英名 Dusknoir
高さ 1.6m
重さ 30.6kg


タイプ ゴースト
特性 プレッシャー(相手が自分に対して使用した技のPPを1つ多く減らす)
隠れ特性 おみとおし(場に出た時、相手の持ち物がわかる)

種族値
HP 40
攻撃 70
防御 130
特攻 60
特防 130
素早 25

上述のようにヨノワール自体が後付け進化形であるため、こちらも元々最終進化形として十分な能力を持つ。
防御・特防共に130という圧倒的な数値であり、耐久を1.5倍上昇「しんかのきせき」を持つことで潜在能力をフルに発揮できる。
無補正無振りで種族値205並、特化したならば228相当とツボツボも冷や汗を掻くほどの値に上昇した。
実質的な耐久もメタグロスのコメットパンチやフーディンのサイコキネシスを確定四発にまで抑える。
このため、進化前でありながら耐久型ポケモンの代表格の一体と言える存在である。

補助技は耐久強化の「おにび」「めいそう」に行動制限の「かなしばり」「ちょうはつ」「ふういん」、
自主退場技の「のろい」「おきみやげ」までレパートリーは豊富。
その他にも「トリック」「みちづれ」「トリックルーム」「いたみわけ」等ゴーストらしく幅広く取り揃えている。
このレパートリーのおかげでサーナイトの夫として重宝されている。今日もどこかの育て屋でよろしくやっていることだろう

特性の「プレッシャー」との相性が良く一発耐えて「まもる」「みがわり」を連発するだけで相手のPPが大幅に減ってゆく。
他のプレッシャー持ちが火力で押してゆくのが基本となるミュウツー等の多くの伝説や、
耐久向けだが禁止級であるギラティナ、そもそも紙なマニューラや4倍弱点が痛すぎるビークイン等の中で、
ミカルゲと並んで現状最もプレッシャーを活かせているポケモンである。

低HPによる「いたみわけ」「ちょうはつ」のおかげでラッキー等のような高HPで耐久一辺倒なポケモンとの戦いでは有利に立ち回れる。
ただし素早さは平均を下回っているため挑発されやすいのでゴウカザルギャラドス等には気をつけよう。

「トリックルーム」始動役としても優秀で、引くに引けない状況になったときは「おきみやげ」による自主退場も可能なため使いやすい。
「こうこうのしっぽ」「くろいてっきゅう」を「トリック」して敵の高速サポート役を黙らせることもできる。

とは言え、ポケモンが使用できる技は4つしかないので型はある程度決まってしまう。
その上、どの型も対策しやすく読まれてしまうと役割が遂行出来なくなることも多い。

第五世代になってデスカーンというこれまた耐久型のゴースト単タイプポケモンが登場した。
物理耐久はこちらよりも高く特殊耐久もそれなりにあるが、向こうは攻撃技が特殊寄りであり特性も全く違うので差別化は容易である。

進化形のヨノワールと違って初見で耐久型がほぼ確定してしまう点に注意。
めぼしい攻撃技が「ナイトヘッド」か「かげうち」しかないため、特殊型でない限り「トリック」で機能停止する。
さらに「はたきおとす」は要である輝石を失ってしまう上、タイプ的にも弱点であるため注意。

特化して強くなるサマヨールに対し、ヨノワールには様々な道具を持たせることができ数多くの型を取ることができるので一長一短と言える。
耐久のサマヨール、技のヨノワールといったところだろうか。
読まれにくさを重視する場合、輝石登場前と同様進化形のヨノワールに「たべのこし」「オボンのみ」等を持たせて耐久型として運用する手もある。


■アニメでのヨノワール一族


進化前のヨマワルは同時上映「ピカピカ星空キャンプ」で先行登場。
ソーナノの友達で夜、キャンプをしていたピチュー兄弟を驚かせた。
その後、ピカチュウたちとも出会った。

サマヨールは仮面ファントムを名乗るコーディネーター、キミマロの手持ちとして登場。
シュウのロゼリアを容易く撃破したほか、サトシのピカチュウと戦った際も一度も攻撃をくらわず、一方的に攻めていた。
コンテストにも出場し、ファイナルでハルカのエネコと対戦。
やはり圧倒的な強さで追い詰めるも、とどめの破壊光線を土壇場で完成した吹雪に押され、敗れた。


七夜の願い星ジラーチでは、バトラーの手持ちにもなっている。

他にもフロンティアブレーンのジンダイも使用。
先発として登場し、サトシの指示ミスが原因とはいえ、最強の手持ちであるリザードンを撃破。
続くフシギダネも怪しい光でかく乱させるも、宿り木の種の蓄積ダメージと正気に戻ったフシギダネの「ソーラービーム」で倒れる。


ヨノワールはダイヤモンド・パールの第90話で登場。
霊界の穴が開いた事で出て来てしまった少女の幽霊からサトシ達を守ったが勘違いにより攻撃される。
一行が少女にあの世に引きずり込まれそうになった際に再び守り、サイコキネシスを使い、少女の霊ごと霊界の穴を封印した。

コウヘイの手持ちとしても登場。
トリックルームを使った戦法でサトシを追い詰めたがフカマルにシャドーパンチを口で受け止められ、最期は龍星群として射出され戦闘不能になった。


また、XY第30話のオーキド博士のポケモンホロキャスターにも登場。
博士に『ところでヨノワールよ。ワシも霊界というところを見てみたいのだが。』という素朴な疑問を投げかけられたので、
頭を鷲掴みにして魂を抜きとり直接連行し(かけ)た。
なお、霊体化に関してはスーパーマサラ人ことサトシが無印23話(ポケモンタワー回)で既に体験済みだったりする。


■ポケモン不思議のダンジョンでのヨノワール


恐らくヨノワールとしてはもっとも活躍している作品。

未来からやって来た豊富な知識を持つ凄腕の探検家として登場。
物腰も丁寧で周りからの人望も厚い。
同じく未来から来たお尋ね者のジュプトルを捕まえることに尽力する。





↓ネタバレ
その正体は闇に染まった未来のディアルガの手下であり、
未来を変えようとするジュプトルを消そうと画策している。
しかし、未来世界に引き戻された後にあることがきっかけとなり考えを改めることになる。
消滅光を見た後も未来のために行動することを決意したヨノワールとジュプトルのやり取りは胸が熱くなること請け合い。






余談だが初出の第三世代ではヨマワル、サマヨールはカゲボウズ、ジュペッタと対になるポジションであった。

しかし世代が変わる毎に強化されてゆくヨマワル系列と裏腹にカゲボウズ系列は、
一致技没収、トリックばらまきと最早公式に虐められているような扱いを受けている。彼等が日の目を見る日は来るのだろうか。


…最近になってジュペッタはメガシンカを獲得しており、徐々に巻き返しつつはある。



ポケモン対戦には

目には見えない闇の廃人達がいる

奴らは時として牙を剥き君達を襲ってくる

彼はそんな奴らから君達を守るために

地獄の底からやって来た

正義の死者なのかもしれない





追記・修正よろしくお願いします

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