ヤーコン(ポケモン)

登録日:2011/01/21 Fri 12:13:56
更新日:2025/09/01 Mon 00:42:30
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いつだって 自分と ポケモンには 正直に 生きていたいよな



出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ、61話『地底のジム戦!VSヤーコン!!』、
10年9月23日~12年6月14日まで放送。OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



ヤーコンとは、『ポケットモンスター』シリーズの登場人物。
初登場は『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』。

CV:最上嗣生(TVアニメ版)/楠見尚己(ポケモンマスターズ


◆概要


イッシュ地方・ホドモエシティのジムリーダーであり、じめんタイプの使い手。
通称「アンダーグラウンド ボス

西部劇の保安官のような格好をした、背が低めだががたいのよい中年のオッサン。

ホドモエジムジムリーダーにして、一流鉱山企業の社長。物語中盤のダンジョン「ネジ山」も彼が持ち主。
貧乏からたった一代で成功した、まさしく「アメリカンドリーム」な男。

「フン!」という口癖に表されるように言葉遣いが荒く、また率直にものを言う性格で粗野な印象を与え、初見では偏屈で無愛想な頑固者にしか見えない。


見た目の怖さは娘のタロも言及するほどであり、名前を出すだけで逃げ出す人もいる辺り相当のもの。
加えて『ポケマス』では、グランブルを連れている理由として、「シルエットや存在感がどこかパパに似ている気がする」ということで安心感があるからとまで言われてしまっている。
なお二人の会話はポケマスで初めて見ることができるが、親子の仲は至って良好の模様。
どころか、タロの意思を極力尊重したり、たまには顔を見せるように言ったりと、少々親バカな一面も見せている。



◆ゲームでのヤーコン


ゲーム中では五番目に対戦するジムリーダー。

なお、ホドモエジムは外観こそオフィスだが、その実態は巨大な縦穴。
ジム自体が採掘場である。

彼に勝利すると、クエイクバッジと共にわざマシン78「じならし」が貰える。

【ブラック・ホワイト】

ストーリーではホドモエシティ内の橋の上にて、
直前に「ホドモエの跳ね橋」を降ろすように案内してくれたカミツレからも前もって
「ちょっと クセのある おっさん だけど」
と教えられていたのが実感できる初対面となる。


歓迎なんか しないぞ
何しろ 橋を降ろしたせいで 捕えていた プラズマ団が
街中に 逃げて しまったからな

チェレン
「橋を 降ろしてくれて 感謝 してますけど
それとは 無関係 ですよね?」

何とでも 言え
大事なのは お前たちが 来た……
そして プラズマ団が 街中に 逃げて行ったと いうことだ
自分でも 強引だと 思うが お前らも プラチナ団を 探せ
凄腕の トレーナー なんだろ?


この初対面でのイベントが人によっては主人公に責任をなすりつけているように見えたため、悪印象を持ってしまう人もそれなりにいたとか……。
しかし、実力を認めた者に対しては憎まれ口を叩きながらも力を貸してくれる。このツンデレめ。


『ブラック・ホワイト』のホドモエジムでは、プレイヤーはトレーナーを倒しながらエレベーターに乗って最下層にいる彼の元へ向かうこととなる。
なお、ヤーコンがジムリーダーながら最下層にいるのは「かつて自らが貧乏だった時代を忘れない為」だという。

ちなみに勝利するとジムバッジはもらえるが、わざマシンは「電気石の洞穴」の入り口をふさいでいるデンチュラの巣を破壊してもらった後に受け取ることになる。


ラストのプラズマ団の城でのジムリーダー集結の場面で真っ先に駆けつけるあたりにもツンデレっぷりが感じられる。


ブラック2・ホワイト2

続編の『ブラック2・ホワイト2』でも相変わらず。

一方でジムの内装が変化しており、最初はジム全体が真っ暗となっており、プレイヤーはベルトコンベアに乗ってレーナーを倒しながら、地下の何処かにいるヤーコンを探し出すというものになっている。

更に『ブラック2・ホワイト2』では彼の優れた経済手腕を垣間見ることができる。
ホドモエシティに『ポケモンワールドトーナメント』なる一大バトル施設を建設、
それに合わせて多くのホテルを建設、観光によるまちおこしとさらなる金儲けをねらう。

本業の方もホドモエからネジ山に直通する坑道「ヤーコンロード」を作り上げるなど、順調なことが窺える。

ジョインアベニューにもちょくちょくやってきて1000ポイントを提供してくれるが、
ヤーコンの希望がくじ引きと骨董市というアベニューで一二を争う需要の少ない店のためヤーコンは来てもハズレになるケースが多い……。


手持ちポケモン

【ブラック・ホワイト】
  • ワルビル  Lv.29 じならし/かみくだく/いばる/いちゃもん
  • ガマガル  Lv.29 じならし/だくりゅう/バブルこうせん/アクアリング
  • ドリュウズ Lv.31 じならし/きりさく/いわなだれ/つめとぎ

じめんタイプの使い手なので弱点のくさタイプみずタイプ、じめん技無効のひこうタイプを持ち込みたい。

しかし、切り札の突き穿つ鋼鉄土竜・ドリュウズかなりの強敵正直コイツ1匹だけで、後半残り3つのジムのよりも難易度が高いとの声もチラホラ。
この時点では破格のA種族値135という凄まじい攻撃力を誇り、コイツの攻撃を2発受けきれないことがザラ。加えて「つめとぎ」で攻撃力と命中率を同時に高めてくるため、相性有利でも強行突破される可能性が高い。
素早さもそこそこあり、じめん技を無効化・半減するひこう・むしタイプを出しても「いわなだれ」で無慈悲にも弱点を突かれてしまう。
また、素の耐久力は低いとはいえH種族値は110と中々に高く、戦力がまだ不足気味なこの時点では弱点を突いて一撃で沈めるのというのは中々に難しい。耐性の多いはがねタイプを持っている為、くさ技等倍・ひこう技半減なのも厄介。

みずタイプで挑みたいところだが、この時点で捕まえられるみずタイプが少ないのが困りもの。
御三家のミジュマルを除くと、ちょっと「アレ」なドヤ顔、そして直前のホドモエの跳ね橋に出現するコアルヒー程度。
コアルヒーであれば入手も簡単で厄介な「じならし」を無効化出来るが、能力値が微妙かつ結局「いわなだれ」で弱点を突かれるので『しんかのきせき』も持たせるなどある程度の補強が必要。
また、ホドモエシティのポケモンセンター内でNPCとの交換で入手できるバスラオを使う手もある。Lv.13で先制技の「アクアジェット」、Lv.28で威力90の「アクアテール」を覚えるので強力な戦力となる。
冷凍コンテナで入手できる「ねっとう」のわざマシンを手持ちのみずタイプに覚えさせれば、戦いが大分有利になる。運良くやけど状態にできればドリュウズの脅威をかなり抑えることができる。

もしくは、はがねタイプの弱点を突け、ワルビルのあくタイプにも効果的なかくとうタイプで戦うのもあり。
特性『がんじょう』かつ「カウンター」や確定で素早さを下げる「ローキック」を使えるダゲキ、高耐久で返しの「リベンジ」で大ダメージを狙えるナゲキ、Lv.31まで育てる必要があるが当てればほぼ一撃で倒せる威力130の超強力な「とびひざげり」を覚えるズルッグ辺りが有利に戦える。


【ブラック2・ホワイト2】
  • ワルビル  Lv.31 じならし/すなじごく/かみくだく/いちゃもん
  • サンドパン Lv.31 じならし/ブレイククロー/れんぞくぎり/ころがる
  • ドリュウズ Lv.33 じならし/メタルクロー/きりさく/いわなだれ
    (オボンのみ)

ガマガルに代わってサンドパンが新たに加わった。

とはいえサンドパン自体は大して強敵ではなく、ドリュウズは「つめとぎ」が消失。
また、全員みずタイプが一貫して弱点となったうえ、前作と比べても相性有利なポケモンが豊富に手に入るようになったので、若干難易度は下がったか。

ただし、今作ではこの時点で「ねっとう」のわざマシンを入手出来なくなり、その影響でこちらの火力がより不足しがちになった点は注意。


【ブラック2・ホワイト2(チャレンジモード)】
  • ワルビル  Lv.34 じならし/かみくだく/いちゃもん/すなあらし
    (オボンのみ)
  • イワーク  Lv.34 じならし/いわなだれ/だいばくはつ/ロックカット
  • サンドパン Lv.34 じならし/ブレイククロー/いわなだれ/つめとぎ
  • ドリュウズ Lv.36 じならし/メタルクロー/きりさく/いわなだれ
    (オボンのみ)

チャレンジモード時はイワークが追加され手持ちが4匹となる。

このイワークはなんと「だいばくはつ」を覚えており、『がんじょう』で耐えた後に高確率で爆発する。
…しかし、知っての通り爆発技は第5世代にてかなり弱体化しており、加えて素の攻撃力がポッポ低すぎるため実際は壮大な見掛け倒しになるケースがほとんど。何故にこいつが追加メンバーに選ばれたのだろうか。

それよりもチャレンジモード時の強化ポイントは、ワルビルが習得した「すなあらし」
砂嵐状態だとサンドパンは『すながくれ』で回避率が上がりイワークは特防が1.5倍になりドリュウズはすなのちから』で火力がさらに向上するいった状況になるため、使われる前に早々に倒したいところ。


また、他のジムリーダー同様にポケモンワールドトーナメントにも参加する。

【PWT(ホドモエ/ミックス)】
  • ドリュウズ Lv.25/Lv.50
  • ネンドール Lv.25/Lv.50
  • ワルビル  Lv.25/Lv.50
  • ガマガル  Lv.25/Lv.50
  • ワルビル  Lv.25/Lv.50
  • ガマガル  Lv.25/Lv.50

【PWT(イッシュリーダーズ)】
  • ドリュウズ Lv.50(チイラのみ)
  • ネンドール Lv.50(リュガのみ)
  • マンムー  Lv.50(こおりのジュエル)
  • ワルビアル Lv.50(ヨプのみ)
  • ガマゲロゲ Lv.50(リンドのみ)
  • ゴルーグ  Lv.50(ゴーストジュエル)

【PWT(ワールドリーダーズ・タイプエキスパート)】



◆アニメでのヤーコン



最初は仕事の都合でジム戦を回避し、二回目に会ったときはサトシ達に「ふっかつそうを持ってこい」と要求し、
またもやジム戦を回避とゲーム以上に厳しいお方だった。(アイリスからはあまり良い印象ではなかった)

しかも、ふっかつそう探しはロケット団が悪事を働きコピペロスが暴れたため大変なことになっていた。


その後の第61話にてサトシとのジム戦を行った。
手持ちはゲームと同じ3体。

◆ワルビル
使用技: あなをほる かみつく すなあらし ストーンエッジ

サトシのミジュマルを最初は圧倒するものの、逆転され敗れる。


◆ガマガル
使用技:ハイドロポンプ ヘドロばくだん いわくだき

アイリスに「サトシのガマガルより強そう」と言われたが弱っていたミジュマルを倒した後、ツタージャのSMプレイの餌食となり、まさかのフルボッコで全く見せ場無し。
その一方的な展開にヤーコンさんは激怒した。


◆ドリュウズ
使用技:ドリルライナー つのドリル こうそくスピン いわくだき

ヤーコンが子供の頃からの相棒と称する切り札。
ドリュウズにしてはやたらデカいのが特徴。とにかくデカい♂。

そのデカい♂身体でツタージャに圧勝し、ダンゴロにも一方的な戦いをするが、ガントルへの進化を許して敗れた。
進化の時攻撃を止めてくれたため、空気の読めるいい奴なのかもしれない。
ヤーコン曰くドリュウズは『休日出勤』だったらしく、本来トリは別のポケモンで済まそうとしていたと思われる。
はたまた他の2体で済まそうとしていた可能性もあり。



◆『ポケモンマスターズ』でのヤーコン


バディーズサーチ用のキャラとして登場。
相棒はガマガル→ガマゲロゲ。

ドリュウズではないのは意外だが、のちにサブウェイマスター・ノボリがドリュウズを使うため、被らずに済んだ、という意味ではこれでよかったと言える。
ドリュウズが意外と小さいから絵的に困るだろうし
レアリティ3のじめんタイプのテクニカル。

2025年4月にパシオアカデミーが開校し、同時に後述の娘であるタロも実装。
パシオアカデミーのイベントで父娘が会話するシーンがあり、本編で暗に示された仲の良さがここで改めて強調された。



◆余談


  • 名前の由来は、キク科スマランサス属の多年草であるヤーコンと思われる。秋にはヒマワリのそれによく似た、小さくも美しい花を咲かせる植物である。ちなみに花言葉は「優しい愛」。
    原産はアンデス地方で、同郷のジャガイモと同じく古くから食用に栽培されてきた根菜。
    赤ちゃんの整腸にも向くフラクトオリゴ糖を多量に含むことから、健康食としても注目されている。
    身体に優しい栄養素といい、花言葉といい、偏屈さの奥にあるヤーコンさんの本質にも通ずるものがあるといえるだろう。

  • アニポケでの担当声優である最上氏は、『ポケモン』関連作品では後に『剣盾』のWebアニメ『薄明の翼』でピオニー役も演じた。


  • 「ゼロの秘宝」ではネモとパーティーで面識があり、その時にバトルを挑まれたことが明かされる。ヤーコン自身はネモの言動を肯定的に見ている。



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最終更新:2025年09月01日 00:42
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