グラエナ

登録日:2014/02/07(日) 18:27:18
更新日:2023/12/07 Thu 22:52:25
所要時間:約 6 分で読めます





グループで行動していた野生の血が残っているので優れたトレーナーだけをリーダーと認めて命令に従う。




■もくじ

■データ


全国図鑑No.262/ホウエン図鑑No.011
分類:かみつきポケモン
英語名:Mightyena
タイプ:あく
高さ:1.0m
重さ:37.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

特性:いかく(戦闘に出た時、相手の攻撃を1段階下げる。先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる)
  /はやあし(状態異常の時に素早さが上がる。まひ状態の素早さ低下も無視する。先頭におくと野生ポケモンと出会いにくくなる。)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)

種族値
HP:70
攻撃:90
防御:70
特攻:60
特防:60
素早さ:70
合計:420

努力値:攻撃+2

ポチエナ→グラエナ(Lv.18)


■概要


ポチエナの進化形。
根は臆病だったポチエナから一転、スマートでイケメンな姿に変身した。
特性も「にげあし」→「いかく」、「びびり」→「じしんかじょう」と勇敢な様を体現するものに変化している。
一見オオカミのようにも見えるが、実際はハイエナをモチーフにしている。ちなみにハイエナはの仲間ではない。
ただし実際のハイエナのように「死肉を漁る」などという設定はない。
というかそもそもハイエナもちゃんと狩りをする(ライオンより上手いため横取りされることも)し家族の絆も強いため
一般人におけるハイエナのマイナスイメージ撤回に一役買ってるポケモンかもしれない。

野生のグラエナは群れで行動し、一糸乱れぬチームワークで獲物を追いつめる。
唸り声を上げて姿勢を低くした時は、相手に襲い掛かる合図。
非常に獰猛だが、群れの中の厳しい縦社会で生活してきたため、優れたトレーナーの命令には絶対に従う。
ガーディに次ぐ番犬候補である。

悪タイプらしく悪の組織なんかに使い手が多くいるが、モフモフできそうな体毛とその顔立ちから人気が高いポケモン。


■ゲームでのグラエナ一族


第三世代の進化前のポチエナがゲーム序盤の101番道路~103番道路に出現する。
従来のポッポ枠にあたる扱いだが、同時に出現するジグザグマやケムッソらと比べると出現率は低め。

ルビー・サファイアではオダマキ博士を襲っている個体との戦闘が初遭遇となる。
ちなみにエメラルドだとジグザグマになっている。

第三世代の悪の組織、マグマ団やアクア団では、リーダーのマツブサアオギリを始め、多くの構成員が使用していた。
また、四天王カゲツも先鋒で使用してくる。
現在においても悪の組織にグラエナを使用するトレーナーは多い。

ORASでは、序盤の図鑑サーチのチュートリアルイベントにて確定で出現する。
必ず三色キバのどれかを覚えており、序盤ではかなり強力な技なので、捕まえておけば心強い。

その後は散発的に野生出現を繰り返し、第8世代では本編からリストラされてしまった。
しかし、第9世代。SVにおいて「碧の仮面」で復帰。
登場人物であるゼイユの手持ちとして登場する。


■対戦でのグラエナ


序盤ポケモンであるため、能力はさほど高くない。
攻撃は高めだが他が並かそれ以下であり、その高い攻撃も特殊アタッカー向けのヘルガーと同値となんともな数値。
しかも第4世代以降で技ごとに分類が決められる前、つまり初登場の第3世代ではあく技全てが特殊技なのでその攻撃力まで腐らせるととことん使いにくさばかりが目立っていた。

しかし、特性「いかく」は優秀。
序盤ポケ且つ使用するトレーナーも多かったことで、当時の「いかく」使いとしてはもっとも有名なポケモンだった。
これに加えて第4世代では「はやあし」が追加。
しかし、火力・耐久共に低水準のグラエナでは状態異常以前にそもそも相手の攻撃に耐えるかが怪しいため、正直な話使いにくい。
隠れ特性は「じしんかじょう」。
しかし技のバリエーションは広いが素の火力に乏しいグラエナでは効果発動は難しく、正直これも使いづらい。
なので、グラエナが相手の場合はだいたい「いかく」だと思った方が良い。

攻撃のバリエーション自体は非常に豊富。
一致あく技に加え三色キバ、「あなをほる」「アイアンテール」「くさわけ」「サイコファング」「シャドーボール」「じゃれつく」「どくどくのキバ」とおまえはどこのノーマルタイプかと言わんばかりに多彩なタイプの技が揃う。
「いかりのまえば」も習得可能なので、ある程度火力不足を補える。
また、何気に「バークアウト」を一致で自力習得できる数少ないポケモン。

補助技は「ちょうはつ」「あくび」「いばる」「あまえる」と有用な技自体は少な目ながら粒揃い。
しかし、積み技は「わるだくみ」を除くと「とおぼえ」しかなく、火力を伸ばすのは苦手。

しかし、アタッカーとして見るのであれば避けては通れないのがアブソルの存在。
耐久面では多少勝っているものの火力面では完敗であり、有用な攻撃技はあちらも覚える始末。
……それだけならば良かったのだが、第9世代で「いかく」が被っている上に種族値完全上位互換*1マフィティフが追加されてしまった。
最早純粋なアタッカー採用ではほぼ差別化は不可能な状態に陥ってしまった。一応マフィティフは「ふいうち」「イカサマ」を覚えないため、辛うじて手はあるがさすがにそれだけでは分が悪すぎる。


そのため、差別化の為にはやはり「いかく」や補助技、個性的な習得技を活かす必要がある。
「いかく」のおかげで紙耐久の割にはある程度耐える事はできる。
あくタイプなのでいゴーストを牽制しやすく、「いかりのまえば」は比較的通しやすい。
「いかく」との相性は良くないが「あくび」による流しも重要。素早さは並程度とは言え、鈍足アタッカーや耐久型の上は取りやすいため刺さる相手は少なくない。
他には物理耐久として相手の攻撃を耐えて「カウンター」(過去作限定)で反撃したり、「いばる」+「イカサマ」コンボを使ったり(第五世代以降)……などなど。

とにかく真正面から啖呵切って戦うのは不得手であるため、あくタイプらしく正攻法から外れたトリッキーな戦い方が重要になるポケモンと言える。


■メディアでのグラエナ


AG編では、最初のOP「アドバンス・アドベンチャー」に登場し、ピカチュウとバトルしていた。
「10まんボルト」が放たれる前に突進で吹っ飛ばしたが、空中で放たれ、敗れた。

原作同様マグマ団、アクア団の手持ちとして登場する機会が多かった。
また、ロケット団のコサブロウも使用している。

映画では『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』にて、ゲストキャラであるバトラーの手持ちとして登場。
ポケモンカード化もされている。

また、『ダイヤモンド・パール』『プラチナ』ではこの映画に登場するバトラーとダイアンを模したエリートトレーナーが229番道路に登場するが、グラエナはダイアンの手持ちポケモンとなっている。

ちゃおで連載された漫画『ポケットモンスター チャモチャモ★プリティ』ではクールな好青年で、主人公アチャモから「グラエナ様」と呼ばれ惚れられている。マスターはカナタ。


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最終更新:2023年12月07日 22:52

*1 厳密には特攻は同値なのだが、どちらも特殊攻撃は不得手なポケモンなので……