マグマ団/アクア団(ポケモン)

登録日:2014/05/11 (日) 01:55:05
更新日:2019/06/23 Sun 03:40:50
所要時間:約 14 分で読めます





(英語名:Team Magma , Team Aqua)



メディアミックス展開における両組織については、こちらの項目を参照。




〈両組織の特徴〉


舞台となるホウエン地方において暗躍している。
2つの組織の目的は、「ポケモンや人間が住むことのできる場所を広げる」こと。
その目的を達成するためなら悪事を働くことも辞さず、超古代に存在した伝説のポケモンを復活させようとする。

地球上の生命を思うが故の行き過ぎた行いをする2つの組織は、もはや環境テロリストと言わざるをえない。
彼らの行いは理想とかけ離れた結果になり、世界の危機を招きかねない重大な事態にまで発展してしまった。


一部では、ロケット団等の組織と比較して
「悪人らしさが足りない」「威厳に欠ける組織」「悪の組織として成り立っていない」と言わることもある。
もっとも後述の通り彼らは「本質的には悪人ではない」ので、ある意味正しい評価ではある。

当時のファミ通の攻略本にも、紹介コーナーにて「根っからの悪者という感じではなさそう……。」と書かれていた。

「陸を広げた後の海」「海を広げた後の陸」の状態を考慮していない点や、
超古代ポケモンの力を制御しきれない場合のケースを想定していない点も指摘されている。

ただ、考え方が偏っていたことで道を外してしまったとはいえ、本質的に悪とまでは言い切れない部分も多くある。
最終的に悪事を悔やんで改心し、自らの足で珠を返しに向かったことについては評価されている。


団員によると、リーダーを怒らせると怖いらしい。

そして「リーダーほど頭の良い人が」という台詞もある。

中にはリーダーを信頼しつつも組織の目的を完全に理解できていない者も少なくないようで、

「リーダーは何でも知っている…しかし何を考えているのか、したっぱの俺らにはさっぱりだ」
「リーダーがなに考えてるのかしたっぱの俺には分からんが、マグマ団(アクア団)にいると凄いことできそうだぜ!」

といった声も中には見受けられる。


また、『エメラルド』にはリーダーのやり方に疑問を抱いている団員もいる。

「あのな、リーダーの言うことはオレにもよく分かるんだけどな、
 超古代ポケモンを掘り出したり、人の隕石を横取りしたり、なんかそれってちょっとやりすぎのような気もするんだよな」
「やっぱりなんか間違ってるよなあ?勝負に負けてスッキリしたよ! オレも今度リーダーに会ったら実際どうなのか聞いてみるよ!」


とはいえ、みんなリーダーのことをとても慕っているようで、フィールドや戦闘前後に聞ける話の内容からリーダーと団員の仲の良さが伺える。

カイナシティの「うみのかがくはくぶつかん」には団員たちが作戦で占拠するために行列を作って並んでおり、

「俺たちマグマ団(アクア団)のポリシーは「現地集合」そして「現地解散」なんだぜ!」

と教えてくれる(肝心のリーダーはまだ来ていない)。

一部は不服に思ったり悪巧みを考えたりしているものの、列の順番をしっかり守り、入館料の50円も受付に一人ひとり支払っている。

更に、『エメラルド』ではアクア団の団員が「この作戦が終わったら温泉に連れていってやる!」と言われたと話している。

また、マグマ団アジトにいる団員によると、号令がかかった時に早く整列した順番で重要な場所の警備を任せてもらえるらしい。
アクア団の方も同じかもしれない。

この他にも、団員の皆さんはいろいろと微笑ましい話をしてくれる。


110ばんどうろには「ニューキンセツ」の入り口にたどり着くために通る海があり、その途中には看板がある。

「「アクアだん さんじょう!」
 …と かんばんに らくがき されているが
 そのもじの うえに べつのペンキで
 「マグマだん さんじょう!」
 …と かかれている」

※『エメラルド』におけるテキスト

誰が書いていったかは不明である。




〈その後の扱い〉


登場時期や時系列の関係で、本編のシリーズに登場する敵対組織の中ではファンからの認知度がそれほど高くない。
尤も、他の登場人物もそれは同様であり、ホウエン地方という舞台そのものがあまり知られていないとも言える。
有名なのはせいぜいダイゴさんぐらいである。
下記の特徴や、『RSE』当時は幹部に専用の立ち絵が用意されなかった事も関係しているかもしれない。

そして、2014年にリメイク作品である『オメガルビー・アルファサファイア』が発表され、彼らは再びスポットライトを浴びることとなった。


平行世界であるリメイク版では、彼らの行動目的が

「人類にとっての理想の世界を追い求め、陸を広げるマグマ団」
「ポケモンにとっての理想郷を築くため、海を広げるアクア団」

と、具体的かつ明確な対立構造になるように変更されている。
組織のメンバーも、根幹の部分では悪人ではなく、本来は善人であることをより生かしたリテイクがされており、歴代でも屈指のイロモn…個性的な集団となっている。
いわゆる「完全な悪人」は一人もいない

なお、『ORAS』に於いては、両組織のリーダーがかつてはとある組織(恐らくそれぞれの組織の母体となった環境保護団体と思われる)に共に所属していた友人の間柄であったという設定が追加された。
そこから意見の対立で袂を分かったと言うことである。


その他の特徴として、

  • 両組織のアジトにある自販機の飲料水の値段が安い
  • マグマ団の朝礼は午前11時
  • アクア団は決まった時間に働かなくてもよい
  • 両組織とも「現地集合・現地解散」

…などなど、歴代の組織や本作の「シーキンセツ」と比較すると真逆と言っていいほど、組織内の環境がとても良い。
したっぱ達もこういう環境にも関わらず、自主的に働いており一人もサボっていない。

プレイヤーからはホワイト企業、またはホワイト組織とも呼ばれている。
前述の通りリーダーが恐れられる部分もあるが、罰はせいぜいボーナスカット(マグマ団)とこめかみをグリグリされる(アクア団)くらいである。

「ダイキンセツホールディングス」のようなブラック企業の実情を知った上で組織を立ち上げたのだろうか…?
(ダイキンセツがあった頃はまだ若年だが、倒産で世間を騒がすような有名企業であるため、親などを通じて悪い噂を知ったとしても別に不思議ではない)


そして殿堂入り後の『エピソードデルタ』にて、
マツブサ(アオギリ)の計画も自身の理想の他に、もうひとつ重大な理由があったことや、
マツブサ(アオギリ)達を唆し、裏で扇動していた黒幕の存在が明らかになる…!




〈ゲームにおける両組織〉


主人公はジム戦よりも前の「トウカのもり」において組織と初めてバトルをする。

リーダーは「うみのかがくはくぶつかん」で初登場。


『ルビー』におけるアクア団・『サファイア』におけるマグマ団は、次第に暴走するもう一方の組織の計画を阻止するために活動している。
その関係から主人公と彼らは協力する立場にあるため、他の組織に比べて悪役としての印象は薄めかもしれない。

その発言も、

アオギリ(マツブサ)「待てッ!マグマ団(アクア団)!お前らの悪事は我々アクア団(マグマ団)が許さん!」

という味方側の台詞である。
(「りゅうせいのたき」におけるイベントより)


『エメラルド』においては、対象となる場所がお互いに異なっていることから、二大勢力は対立関係にある。
場面によっては、主人公が片方のリーダーから感謝されたり相手の組織に用心するよう忠告されたりすることもある。

また、マツブサとアオギリの口調は『ルビー・サファイア』ほど丁寧ではなくなっている。
(アオギリの一人称が「俺」となっている等)

こちらでのアオギリの発言は、

「待てっ!マグマ団!世界をお前らの思い通りにできるなんて大間違いだ!」

そして物語が進むにつれ、お互いの組織の考えが間違っていることに少しずつ気づいていく。


余談だが、リーダーの名前の頭文字は組織名の頭文字と一致している。
これは他言語版でもほぼ共通している点であり、少なくともORASで選択できる7言語では全て一致している。
マツブサは全言語でMから始まり、アオギリはイタリア語のみ、チーム名が「Team Idro」なため「Ivan」というIで始まる名前になっている以外は全てAから始まる(結局一致はしている)。



【マグマ団】


陸を広げて生命が住みやすい場所にするために、
古代に火山を噴火させて陸地を創り出したという伝説のポケモン・グラードンを目覚めさせようとしている。

なお、カイオーガとの戦いや、大雨による水害から人々を救ったという話は、あくまでも古代から語り継がれている伝説で、
陸地も実際は地殻変動による形成物とされる。
(サントラのブックレットにおける増田順一氏のコメントより)


シンボルマークは火山の形をした頭文字の「M」
リーダー以外の団員が着ているコスチュームにはフードがある。
熱い場所で活動するのに、と突っ込んではいけない。
『エメラルド』では「こんなマグマだらけの火山の中でフードを被ってるオレたち変?」と言っている。

幹部には『RSE』の時点では公式イラストが用意されていなかった。

手持ちはポチエナ・ズバット・ドンメル系統のポケモン。
リメイク版ではドガース系統も使用するようになった。


アジトは、『ルビー』および『オメガルビー』ではミナモシティの外れにある入り江の洞窟(グラードンが海底のマグマの中で永い眠りについているため)。
天然の洞窟にワープパネルを設置するといった改造を大幅に施しており、
「「自然を愛するマグマ団!」…と言っておるが、言うこととやることが違っとる!」と批判されている。

また、組織がホエルコをトレーニング(水面からジャンプ等)しているため「124ばんすいどう」に出られず、「ふなのり」が困っていた。
メインのほのおタイプでは難しいとはいえ、みずタイプのポケモンを動員していることに関してプレイヤーに突っ込まれることもある。

アジトに落ちているアイテムボールの中には、擬態したマルマインに混じり貴重なマスターボールも置かれている(アクア団も同様)。
おそらくグラードン(アクア団はカイオーガ)捕獲用か?
女性団員は置いた場所を忘れたそうで、守っていないとリーダーに怒られるらしい。


『エメラルド』では「デコボコさんどう」の火山の中腹(グラードンが地中のマグマの中で永い眠りについているため)。
アジトの中には、「おくりびやま」で団員が落としたという「マグマのしるし」をおばあさんから受け取り、それを反応させることで入ることができる。

「寒がりの人はマグマ団に入るといいわよ」

こちらでは何故か暑がりな団員もいる。

「もしかしてアクア団に入った方が良かったのかな?」
「やっぱりオレ、マグマ団には向いてないかも…」
「こんなところにいると海が恋しくなったりしないか?」

「トクサネうちゅうセンター」には予告状を届けた(中身はホウエン地方のトクサネシティを参照)。



◆団員


マツブサ (英語名:Maxie)

「ポケモンも人もすべての命は大地で過ごす…だからマグマ団は大地を増やそうとしているのだよ」
「我々人間は大地で進化してきた!そう大地こそがすべて! だから我々マグマ団は大地を増やすことで新たなポケモンを進化させる!
 人間が発展するための場所も増やす! これこそがマグマ団の理想!」

マグマ団のリーダー。
赤髪のオールバックヘアーが特徴の紳士的な男性。
部下からは「マツブサ様」とも呼ばれる。
名前の由来はマツブサ科の落葉つる性木本「松房」。
花言葉は「再会」。

『サファイア』では主人公と協力関係になる。

「マグマ団を率いてアクア団の野望を阻止しているんだ! 何故ならあいつらアクア団は海を増やすといって破壊活動を続ける危険な集団だからね…
 大地をこよなく愛する我々マグマ団の敵だよ!」

『エメラルド』では台詞が多少異なる。
「生き物は陸地に上がり進化を繰り返してきた。そう大地こそがすべてなのだ! だから我々マグマ団は大地を増やすことで人とポケモンの発展を目指す!」


リメイク版では眼鏡とコートを着用し、知的な印象になっている。
旧作とは打って変わって「ポケモンなどどうでもいい」と発言する等、目的の為に犠牲を厭わない冷酷な面がピックアップされている。
したっぱ曰く「リーダーマツブサは恐ろしいお方」らしい。

眼鏡の弦に嵌ったキーストーンでバクーダをメガシンカさせる。正式名称は「メガメガネ」である。

しかし、何だかんだ言っていても旧作と同様にゴルバットがクロバットに進化していたり、
負けた時に眼鏡がズレ落ちる程慌てふためく動作から、一部では「かわいいオッサン」と言われている。
やはり非情にはなりきれない人なのだろう。
ちなみに、部下への制裁は減給程度。
『エピソードデルタ』終了後は、肩の重荷が降りたのか、主人公に対しても丁寧かつ穏やかに接してくれている。これが彼の本来の姿なのかもしれない。


  • 手持ち(ルビー/オメガルビー)

  • 手持ち(エメラルド)
グラエナ
ズバット(→ゴルバット)→クロバット
バクーダ


◇ホムラ (英語名:Tabitha)

マグマ団の男性幹部。
どこか狂気を感じさせるイケメン。
一般の男性団員のコスチュームにないマントが付いている。
名前の由来は「焔」(炎とも書く)。

「ウヒョヒョ…!」という笑い方の印象が強いためか、ファンからは「ウヒョムラ」と呼ばれることもある。

リメイク版では主に体型が様変わりしているが、ところどころで旧作の面影を垣間見せる。
マグマ団をホワイトにした功労者。


◇カガリ (英語名:Courtney)

マグマ団の女性幹部。
ショートヘアーが特徴のお姉さん。
一般の女性団員のコスチュームよりもスカートが長く、左脚が露出し、マントが付いている。
「オーッホッホ!」と高笑いする。
名前の由来は「篝火」。

今作の幹部の中で唯一『エメラルド』に登場しない。

リメイク版では大幅にキャラが変更され、ホムラとは対照的に性格面で旧作の面影がない。


以上2名についてはマグマ団幹部(ポケモン)を参照。


◇したっぱ

『ルビー』における台詞:

「いいか俺たちの邪魔をするな!俺たちはみんなのために大地を増やそうとしてるんだからな!」
「俺らマグマ団はみんなのために頑張ってるんだ!だって大地が増えれば住むところが増えるからみんな嬉しいだろ!」
「俺らのリーダーは「みんなが喜ぶことだ」って言ってるんだ!なのに何でみんなジャマするんだ?」
「この広い世界すべてが俺らマグマ団のものになったらポケモンも幸せになれるはずだ!」

『サファイア』における台詞:

「海を増やしたらポケモンや人が住む場所が減ってしまうじゃねーか!」
「アクア団め海を増やそうなんて馬鹿げてるぜ!」

『エメラルド』における台詞:
「オレ達はマグマ団!やつらはアクア団! 似たような名前を付けやがって忌々しいやつらだ!」
「オレ達の邪魔をするな!アイツを復活させるのはみんなのためにやってることなんだ!」
「オレらマグマ団はみんなのために頑張ってるんだ!だってアイツの力で大地が増えればみんなも住むところが増えて嬉しいだろ?」
「アタシ達はリーダーが目指している素晴らしい目的を実現するために集まったの!」
「いい?正しいのはマグマ団よ!アクア団の言うことなんか嘘ばっかりだから信じちゃダメよ!」



【アクア団】


海を広げて新たな生命が生まれ育つ場所にするために、
古代に大雨を降らせて海を広げたという伝説のポケモン・カイオーガを目覚めさせようとしている。

なお、グラードンとの戦いや、日照りによる干ばつから人々を救ったという話は、あくまでも古代から語り継がれている伝説で、
海も実際は地殻変動による形成物とされる。
(サントラのブックレットにおける増田順一氏のコメントより)


シンボルマークは海賊の骨の形をした頭文字の「A」
海賊のようなコスチュームで青いバンダナを身につけている。
なお、イタリア語のみチーム名がAではなくIから始まるが、そのイタリア語でもマークはAがモチーフのもののままである。
一応、幹部2名についてはイタリア語ではいずれもAから始まる(ウシオがAlan、イズミがAda)のだが…

こちらも幹部には公式イラストが用意されていなかった。

手持ちはポチエナ・ズバット・キバニア系統のポケモン。
リメイク版ではベトベター系統も使用するようになった。


アジトは全作品共通でミナモシティの外れにある入り江の洞窟。
内部構造は『ルビー』のマグマ団のものと異なる。
彼らもマグマ団と同様に批判されている。

『サファイア』のアクア団アジト(同じく『ルビー』のマグマ団アジト)は、イベント後に入り口が塞がれてしまう。
『エメラルド』ではそのまま残っているので、アイテムを取り逃しても安心できる。

組織に入るとワープパネルの配列を真っ先に覚えさせられる団員もいるらしい。



◆団員


アオギリ (英語名:Archie)

「ポケモンも人もすべての命は海から生まれた…だからアクア団は海を増やそうとしているのだよ」
「すべての命は海から生まれた!そう海こそがすべて! だから我々アクア団は海を増やすことで新たなポケモンを誕生させる!
 ポケモンのために自然を取り戻す! これこそがアクア団の理想!」

アクア団のリーダー。
青いバンダナに口周りの髭というワイルドな外見が特徴の男性。
部下からは「アオギリ様」とも呼ばれる。
名前の由来はアオイ目アオギリ科の落葉高木「青桐」(梧桐とも書く)。
花言葉は「逞しい」「秘めた恋」。

『ルビー』では主人公と協力関係になる。
「アクア団を率いてマグマ団の野望を阻止しているんだ! 何故ならあいつらマグマ団は陸を増やすといって破壊活動を続ける危険な集団だからね…
 海をこよなく愛する我々アクア団の敵だよ!」

『エメラルド』では台詞が多少異なる。
「マグマ団というのは陸地を増やすなどと言っては破壊活動を繰り返す危険な集団だ!海を愛する我々アクア団の宿敵なのだよ!」


リメイク版では筋肉が増量された。
ウエットスーツを着用し、性格もより豪快なオッサンになっている。
首から「メガイカリ」をネックレスとして下げており、そこに嵌ったキーストーンでサメハダーをメガシンカさせる。

人情味も厚く心優しい人柄で、部下からも慕われているが、逆に自身や組織を顧みないやり方を諌める人がいないという皮肉に繋がっている。
カイオーガが暴走した時の台詞や、イズミの部屋の写真などから推測するに、何やら人間の醜い面に失望した悲しい過去を秘めているようである。
「優しすぎた」が故に今回の悲劇を引き起こしてしまったのだろう。
ちなみに本編開始前の12年前はまだ子供であることから、見た目の割にまだ20代後半~30歳そこそこである可能性がある。相当苦労したのだろう…


  • 手持ち(サファイア/アルファサファイア)
グラエナ
ゴルバット→クロバット
サメハダー(メガサメハダー)

  • 手持ち(エメラルド)
グラエナ
クロバット
サメハダー


◇ウシオ (英語名:Matt)

アクア団の男性幹部。
マッシブな体型や後ろに伸びた茶髪が特徴のお兄さん。
一般の男性団員と異なり、裸の上半身にジャケットを着ている。
笑い方はホムラと同じ。
名前の由来は「潮」。

リメイク版では某コンソメスープでも使用したのかと思うほど体型がゴツくなっており、ジャケットも脱いで完全に上半身裸になった。
バンダナを外したことで、シンボルマークはボディペイントとなった。
カタコトで喋るのが特徴。


◇イズミ (英語名:Shelly)

アクア団の女性幹部。
腰まで伸びているヘアースタイルが特徴の美人さん。
一般の女性団員のコスチュームよりも露出度が高い。
笑い方はカガリと同じ。
名前の由来は「泉」。

リメイク版では肌が褐色になり、セクシー度もアップした。


以上2名についてはアクア団幹部(ポケモン)を参照。


◇したっぱ

『サファイア』における台詞:
「いいか俺たちの邪魔をするな!俺たちはみんなのために海を増やそうとしてるんだからな!」
「俺らアクア団はみんなのために頑張ってるんだ!だって水が増えればみずポケモンたち喜ぶし人だって泳げて気持ちいいだろ!」
「俺らのリーダーは「みんなが喜ぶことだ」って言ってるんだ!なのに何でみんなジャマするんだ?」
「この広い世界すべてが俺らアクア団のものになったらポケモンも幸せになれるはずだ!」

『ルビー』における台詞:
「大地を増やしたらみずポケモンが住む場所が減ってしまうじゃねーか!」
「マグマ団め陸を増やそうなんて馬鹿げてるぜ!」

『エメラルド』における台詞:
「アクア団の活動はきっとみんなを笑顔にするだろう」
「オレ達はアクア団!やつらはマグマ団! 紛らわしい名前を付けやがって癪に障るやつらだ!」
「ちょっとそこのあんた!アクア団とマグマ団のユニフォームどっちがかっこいいと思う?」
「ユニフォームがかっこいいと勝負に負けても絵になるでしょ?」
「オレたちの野望のためにポケモンは必要なものだが、ポケモンの力を借りてお前のようなやつがこんなところまでジャマしに来る!
 世の中うまくいかないもんだ!」
「オレたちが頭の上がらないあのリーダーに、よくもまあお前のような子供が逆らえるもんだよな!
 もしかしてお前ってとんでもないやつ…なのか?」



◆その他の団員


◇5つ子のしたっぱ
『ORAS』で新たに登場したキャラで、文字通り5つ子の兄弟(姉妹)。
オメガルビーでは男の、アルファサファイアでは女の5つ子。
両方のバージョンに登場するが、同じ兄弟(姉妹)がバージョンによって所属している組織が違うだけなのか、
それとも両方の団に5つ子の団員がいるのかは不明。
後者だったら仰天するどころの騒ぎではない。

本編ストーリーと『エピソードデルタ』の2回顔を合わせる機会があり、どちらの場合も勝負を仕掛けてくる。
群れバトルと同じ方式でトレーナーが5人がかりで勝負を挑んでくるという、歴代初の方式でバトルになる
……が、本編ではレベル18のポチエナx5匹。
その頃は平均レベルが30代半ばから後半になっているあたりで、まるで脅威にならない。
しかもアジトの立地上「なみのり」持ちのポケモンが手持ちに必ずいる構図になっているため、
秘伝要員に一掃される光景も珍しくない。

『エピソードデルタ』での再戦時は暴走したカガリ orウシオに付き従う形で登場。
レベル37のグラエナ5匹に手持ちが強化されているのだが、なんと「いかく」5連発というとんでもない真似をしてくる。
……しかし、本編終了後なのでその頃のこちらの平均レベルは50代になっている。
また、「いかく」は当然とくしゅ技タイプの技を使うポケモンには無意味な上、
何をトチ狂ったのかグラエナの持ち技に「ほえる」が入っており、5人の誰かがせっかくの戦法を自ら台無しにすることも。
そして交代で出てきたポケモンに、「じしん」や「なみのり」でまたも一掃される。


負けると5人で1文字ずつ担当して負け台詞を言い、その後は5人それぞれ別の反応をする。
中には「5人がかりで負けるなんて(主人公が)何かズルしたんじゃないか」とブツブツ言い出す者や、
その兄弟(姉妹)を何処かで聞いたような「アンポンターン!」という台詞で叱り飛ばす者も。
5つ子の1人なのか、『特別体験版』でも女性したっぱが男性したっぱを同様の台詞で叱っていた。

ちなみに5人全員、ホウエン地方のご当地ヒーロー『共存戦隊 ホウエンジャー』の大ファン。いわゆる特ヲタである。

なお、兄弟(姉妹)の1人(恐らく長男または長女)はかなり常識人な模様で、『エピソードデルタ』での敗北後に
「自分では暴走する幹部を止められないから、代わりに止めてやってほしい」と頼まれる。


◇カガリ(ウシオ)の部下の女性したっぱ
『ORAS』に登場するしたっぱ。
初登場時はトウカの森でそれぞれ団の幹部に荷物の強奪失敗を報告していた(主人公とは会っていない)。
その際、主人公をなかなか見どころがあるトレーナーだと評す。
さり気なくえんとつ山にも登場している。

異常気象が収まった時もカガリ(ウシオ)に付き従っており、無表情で結末を見届けていた。
特に戦うこともなく、一見すると普通のしたっぱに見えるが実は…?


◇したっぱ同士のカップル
『ORAS』にて登場するしたっぱのカップル。
彼氏の方がマグマ団、彼女の方がアクア団。
異常気象のドサクサに紛れて駆け落ちしており、『エピソードデルタ』終了後にバトルリゾートの小屋で暮らしている(どうやらえんとつ山での戦いの時に、互いに一目惚れしたらしい)。
主人公を追手だと誤解するが…

イベントの後は、双方両組織の架け橋になるという新しい目標を見つけ、一旦元の組織に戻ることになった。
彼氏からはバクーダ、彼女からはサメハダーをもらえる(双方レベル40で、ニックネームを付けられる)。
ちなみに両組織のリーダーは彼らのことはとっくに気付いており、迎えに向かわせたしたっぱにも「丁重に迎えに行くように」と指示していたらしい。何だこのホワイト組織


後の時期列にて、『ブラック2・ホワイト2』のセッカシティには、冬に行くことのできる民家がある。
そこには元マグマ団員と思わしき男性・元アクア団員と思わしき女性の夫婦が住んでおり、自分たちの行いを悔やんでいる。
(この家は『BW』にて元ロケット団団員の一家が住んでいた家であり、以前の一家が引っ越しした後に入居した模様)

「陸地を増やそうとしたけど、海で暮らしているポケモンが困ることに気づいたんだよな…… おっと彼女には内緒だぜ」
「昔、海を広げようとしたけど陸のポケモンが減っちゃうでしょ。それだと海のポケモンが悲しむかもしれないものね…… あっ!ダーリンにはヒミツよ」

この夫婦と、『ORAS』のカップルは同一人物と見てほぼ間違いない。
(ただし、(平行世界のためか)『BW2』の夫婦の発言とは微妙にズレが生じてしまっている)



〈関連する人物・ポケモン〉


ツワブキ・ダイゴ
『エメラルド』では主人公とタッグを組み、マグマ団のマツブサ・ホムラとマルチバトルをする。
ちなみに、これは通信対戦とフロンティアを除けばエメラルドの…いや、第3世代における、唯一の2人VS2人のマルチバトルである。
マツブサから目的を聞いて後ろに勢いよく吹っ飛ぶダイゴさんはある意味で印象的。

『オメガルビー』でもマルチバトルの機会があり、カガリ曰く「想定内」。


ミクリ
ルネシティにある「めざめのほこら」を守護している。
「おくりびやま」の老夫婦とも面識があり、おばあさんをオババ様と呼んでいる。
『エメラルド』ではチャンピオンとして登場。
主人公と「そらのはしら」に向かう。


◇ハギ老人
凄腕の船乗りとして有名なお爺さん(72歳)で、現在は引退している。
「104ばんどうろ」の海岸付近に小屋がある。
散歩中に団員に襲われ、相棒であるキャモメのピーコちゃんを連れ去られた。
ピーコちゃんを助け出した主人公にはとても感謝しており、船でムロタウンに送ってくれる。


◇クスノキ館長
カイナシティにある「うみのかがくはくぶつかん」の館長。
潜水艇の「かいえん1ごう」の艦長も務める。
人柄が良く、人々からとても慕われている。
ツワブキ社長に頼んでいたパーツを使って潜水艇を作り上げる。

パーツである「デボンのにもつ」を館長のもとに届けるまでには紆余曲折があり、まず始めにデボンの社員が荷物を奪われている。
この団員は「トウカのもり」でもキノココ探しをしていた同じ社員を狙っており、
大事な書類を奪われそうになったところを助けた際、他にも狙っているものがあることを示唆していた。

そして主人公の活躍により、「カナシダトンネル」に逃げ込んだ団員から荷物(とピーコちゃん)を取り返すことに成功する。
博物館で荷物を渡す際も団員たちに奪われそうになるが、何とか無事に済んでいる。

余談だが、荷物を奪った団員も博物館の前の行列に並んでおり、わざマシン46(どろぼう)を貰える。
どうやら代わりに何かを盗もうとしていたらしい(『エメラルド』では異なり、アクア団の団員は「俺よりお前の方が似合うぜ!」と言う)。
そして「仲間がカナズミでドジらなければここに来なくて済んだのによ!」と愚痴られていた。

「かいていどうくつ」を海底調査により発見したが、「かいえん1ごう」はリーダー達によって強奪された。
狭くて乗り心地も最悪で身体のあちこちが痛いことを団員が愚痴っていた。


◇ソライシ博士
隕石の研究をしている博士。
「えんとつやま」のふもとにあるハジツゲタウンに住んでいる。
隕石を取り出してやると言われ「りゅうせいのたき」に案内したが、発掘した隕石は組織に騙され奪われてしまった。
後にホムラ(ウシオ/イズミ※)からマツブサ(アオギリ)の手に渡ったが、主人公の活躍により隕石を取り返すことに成功する。

※マグマ団側はリメイク前後とエメラルドのいずれもホムラだが、アクア団側はリメイク前はウシオ、リメイク後はイズミ

奪った隕石に秘められた力を装置で増幅させ、
マグマ団は「えんとつやま」の火山活動を活発化させ噴火により大地を増やすこと、
アクア団は「えんとつやま」の火山活動を止めて火口に雨水を貯めることが目的だった。

『エメラルド』ではマグマ団が作戦の実行役で、アクア団と戦っている。
隕石のエネルギーによって火口の奥深くに働きかけ、山に眠るグラードンの復活を促そうとしていた。

リメイクでは、どちらも「マグマのエネルギーで隕石を別の形に変化させる」のが目的となっている。


ポワルン
「てんきけんきゅうじょ」で生み出されたポケモン。
フォルムチェンジの始まりとも言える存在で、天気を自由に操れると考えた組織に狙われた。
研究所からカガリ(イズミ)達を撤退させた後、研究員は感謝の気持ちとしてポワルンが入っているモンスターボールを主人公に譲り渡す

『エメラルド』ではアクア団が研究所を襲い、その後「おくりびやま」に向かったマグマ団を追いかけた。

リメイク版ではホムラ(イズミ)が襲撃時にグラードン(カイオーガ)のデータを読んだことで、リーダーのやり方に疑問を抱くようになる。
この時に助手は彼(彼女)からビンタを食らっているが、後に「なかなか味わい深いビンタだった」と語っている。


◇老夫婦
超古代ポケモンを鎮めたという「あいいろのたま」「べにいろのたま」を守護している夫婦。
これらの「たま」は「おくりびやま」の頂上に奉られている。
漢字表記は「珠」もしくは「宝珠」と思われる。
おそらく孫娘のフヨウも珠の存在を知っている。

『ルビー』『アルファサファイア』では前者、『サファイア』『オメガルビー』では後者、『エメラルド』ではその両方がリーダーに奪われてしまう。
残された珠を主人公に預け、最悪の事態を避けるためにも珠を取り返すよう頼む。
対となる2つの珠が離ればなれになることは決してあってはならないらしく、きっと良くないことが起こると警鐘を鳴らしている。

ジョウト地方でも珠が確認され、「もえぎいろのたま」も存在する。
詳細は3体の超古代ポケモン、グラードンカイオーガレックウザを参照。




〈その他、ネタやデザイン〉


余談だが、ポケモンとも馴染みの深い任天堂ゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』(ニンドリ)において、
発売前だった『エメラルド』を紹介する記事の中にマツブサ・アオギリが自己紹介をしているページがあった。

近年、一部のファンの間でその内容が話題となった。


「わたしがマグマ団のリーダー、マツブサだ。 マグマ吹き出すえんとつやま…まさに増えゆく大地の象徴。 ぜひ皆さんに見てもらい、大地のすばらしさを感じとってほしいものだ。
 あ、途中のデコボコさんどうにはアジトへの隠し通路などないから、見物は無用だぞ。」


「おれはアクア団のリーダー、アオギリ! 海底深くにたたずむ巨大洞くつ…これぞ広大なる海の象徴。 かなり行きづらい場所にあるが、ぜひ多くの人に見てほしいものだ。
 あ、ここの奥にはカイオーガが眠っているが、下手に起こすなよ。 大変だったんだから…。」


(原文ママ)



ニンドリの2015年6月号(vol.254)に掲載された開発者インタビューでは、マグマ団・アクア団のキャラクター秘話も明かされた。
リメイク版で人物設定が大きく変わった理由は、単に「平行世界だから」ということも考えられるが、
ディレクターの大森滋氏、アートディレクターの杉森建氏、ゲームデザイナーの岩尾和昌氏により詳細に語られている。


(ストーリーへの関わり方が大きく変わった、ということの対して)

大森「当時の開発資料を読み返し、そこに書かれていた裏設定をキャラクター付けの参考にした上で、両組織に対比の設定を加えた」


(『RS』では両組織の目的自体はあまり違いがなかった、ということに対して)

杉森「マグマ団VSアクア団という印象が強く、目的がぼんやりとしていた。
   『ORAS』では目的や理由付けを強化して話を面白くしてほしいと大森に伝えた」

大森「そういう意味では、『アルファサファイア』のストーリーは基本的に『サファイア』と同じだが、
   『オメガルビー』は目的を明確化したので、シナリオ自体も『ルビー』と変えている」

杉森「組織としては、マグマ団の方が統制されている感じ。
   アクア団の方は好き勝手に集まっている自然保護団体みたいなイメージ」


(幹部たちは強い個性が追加され、リーダーを支えるキャラクターになったが、それぞれの外見や内面をいろいろと変化させた理由について)

大森「印象に残るキャラクターにしたいと思った。
   今作のテーマの1つは「共存」で、最終的に両組織が協力し合う関係性になる。
   マツブサとホムラなどのリーダーと幹部や、ホムラとカガリ、イズミとウシオといった幹部同士も、
   それぞれに足りない部分を補い合っているという関係性を考えてデザインや台詞回しを作っていった」


(ダイゴの人物像に関連して)

岩尾「シナリオ担当からは、ダイゴに限らず「登場人物たちの成長する姿を見せていきたい」という話があった」

大森「ただ単に物語の中で役割を全うするだけでなく、ダイゴ自身の成長する姿を見せていきたいと考えた。
   マグマ団・アクア団も、「自分の取った行動に責任を持つ」という大人としての振る舞いを描いた」


(記事の内容を要約)






+〈物語の結末〉
『ルビー・サファイア』と『エメラルド』では展開が異なる。



【ルビー・サファイアの場合】

主人公はマツブサ(アオギリ)が「かいえん1ごう」強奪の間際に言っていたミナモシティのアジトへ向かう。

アジトでは一般団員たちやホムラ(ウシオ)が立ちはだかるが、それはリーダーを行かせるための時間稼ぎに過ぎず、
既に準備が整っていたマツブサ(アオギリ)は「おくりびやま」で手に入れた珠と共に出発してしまう。

「リーダーはどこかの海底にある洞窟へ出発したぜ! 追いかけるつもりならミナモの先に広がるでっかい海を探しまわってみるがいいぜ!
 それで見つかればいいけどな… ウヒョヒョヒョ!」

そして「ダイビング」によりたどり着いた「かいていどうくつ」においても、一般団員たちやカガリ(イズミ)と戦うことになる。

「オーッホッホ! あなたそんなに強いんだもの、マグマ団(アクア団)の仲間じゃなくてとっても残念だわ。
 リーダーが実現してくれる素晴らしい世界を一緒に楽しむことができたのに」


その後、洞窟の奥で主人公とマツブサ(アオギリ)は対峙する。

「どうだ、見たまえ!超古代ポケモン・グラードン(カイオーガ)が静かに眠る美しい姿を! 私はこの日が来るのを長い間、待っていた…」

バトルの後、珠が突如輝きを放ち、グラードン(カイオーガ)が忽然と姿を消す。
外にいる団員から太陽が激しく光っている(大雨が降っている)という報告を聞き、目的が達成されたことに一度は納得した。
しかし、その強大すぎる力を完全に制御できてはおらず、すべてのバランスが崩れ予想以上の暑さ(雨)になる異常気象を引き起こしてしまい、
このままでは自分たちも危険であることを告げられる。

「おかしい…あいいろのたまでグラードン(べにいろのたまでカイオーガ)が目覚める、そしてコントロールできるはず…
 なのに…どうして…グラードン(カイオーガ)はここからいなくなったッ!? なぜなんだッ!?」

そこに駆けつけたアオギリ(マツブサ)から外に出て状況を確かめるよう伝えられ、自分の望んだ世界とは程遠い有り様を目の当たりにする。
グラードンの力による強い日照り(カイオーガの力により降り注ぐ大雨)により、
このままではホウエン地方全土だけでなく世界中のすべての海が干上がってしまう(すべての大地が水の底に沈む)という。

マツブサ(アオギリ)「私は…とんでもない間違いを…私は…ただ…」

アオギリ(マツブサ)「分かったかマツブサ(アオギリ)!君のしたことがどれほど愚かなことか…
          …とにかく急ぐんだ!これ以上ひどくならない内になんとかしないとな!」


駆けつけたダイゴが向かったルネシティにおいて、主人公はジムリーダーのミクリと出会い、今の異常気象は「めざめのほこら」の力によるものであることを聞く。

ダイゴ「人が…ポケモンが…生きていくのに必要な光(水)なのに、どうしてボクたちを不安な気持ちにさせるんだ…」
   「ルネの真上に見える太陽は更に輝きを増して、ホウエンすべてを照らし尽くす…
    (ルネの真上に集まった雨雲は更に大きく広がり、ホウエンすべてを覆うだろう…)」

ミクリ「私たちルネの人間は、このめざめのほこらの中に入ることを許されていません。」
   「ですが君は行かねばならない、そのべにいろのたま(あいいろのたま)と共に。 ほこらの中で何が起ころうとも、何が待っていようとも」

ダイゴ「大丈夫!君と君のポケモンなら何が起きてもうまくやれる。ボクはそう信じてる」

ある人物は、「すべての始まりはめざめのほこら、すべての終わりはおくりびやま」というおじいさんの言い伝えを話す。

「ポケモンも人も、どこから来てどこへ行くのでしょう…」

そして、主人公の活躍によりグラードン(カイオーガ)は鎮まり、異常気象は無事に収まるのだった。


「おくりびやま」に向かうと、組織を解散したマツブサ(アオギリ)に会うことができる。

「君が…グラードン(カイオーガ)を…さすがだな… 所詮、人間には大地と海(海と大地)のバランスを自由に操るなんてできない…
 だからここに、あいいろのたま(べにいろのたま)を返しに来た… もう君と会うことはないだろう…さらばだ…」

むやみに自然のバランスを変えてはいけないことに気づいたマツブサ(アオギリ)は、珠を老夫婦のもとに返し、どこかへと去っていった。



【エメラルドの場合】

一足先にマツブサがグラードンに接触したが、グラードンはすぐにどこかへと姿をくらませる。

「マグマに眠るグラードンよ、何をしても目覚めなかったお前が求めていたのはあいいろのたま…そうなんだろう?
 さあ、ここに持ってきてやったぞ。この輝きで目を覚ませ! そして本当の力を私に見せておくれ!」
「…グラードン!いったいどうしたというんだ!?あいいろのたまでは駄目だというのか? グラードンよ!どこへ消えてしまったんだ…」

マツブサは主人公が小細工したと思い勝負を仕掛けるが敗北する。
「お前は何故そんなにポケモンを上手く扱えるのだ…」

「グラードンが逃げ出したのには何か訳がある…そう言いたいのだろう?」
「ふん…それぐらい私も分かっていたさ。グラードンがいなくなってしまえばもうこんな山に用はない。
 私はグラードンを追いかけるから、お前ともここでお別れだな!」


しばらくして、マグマ団はロケットの燃料を奪うべく「トクサネうちゅうセンター」を襲撃する。
グラードンが姿を消したことで用済みになった「えんとつやま」に燃料を投げ込んで噴火させようとしていたが、マツブサとホムラは主人公とダイゴのペアに敗北。

マツブサ「私はただ…陸地を増やしたいだけなのに…」

ホムラ「右に同じだ…」

火山の噴火もグラードンのコントロールも成し遂げられなかったマツブサは、「陸地を増やすという考えは間違っているのか?」と疑問を持つことに。
更には、「まさかアクア団の海を増やすという考えも…」とも思うようにもなっていた。
彼はホムラと話し合い燃料を諦め、「私には他に確かめなければならないことがあるようだ…」と言い残しその場を後にした。


「かいていどうくつ」前後の流れは概ね一緒だが、本作では暴走を引き起こす役割はアオギリになっている。
カイオーガが目覚めた後は、ルネシティの上空を中心として日照りと大雨が交互に発生するようになる。
主人公とアオギリのもとにマグマ団も駆けつけた。

マツブサ「なんてことだ…アオギリよ…お前らもカイオーガを目覚めさせてしまったな!
     このまま永遠に大雨が降り続けたら世界はいったいどうなる! すべての大地は水の底に沈むぞ…」

アオギリ「な、なんだと!?勝手なことを言わないでくれ! お前らマグマ団こそグラードンを怒らせてしまったじゃないか!
     俺はこのべにいろのたまさえあれば、カイオーガをコントロールできるはず… できるはずなんだ…」

マツブサ「とにかく今はここで言い争いをしている暇はない!外に出て確かめるといい!
     目の前に広がっているのが我々の望んだ世界かどうか!」

    「分かったかアオギリ!お前の…いや、我々のしたことがどれほど愚かだったのか…
     とにかく急ぐんだ! これ以上ひどくならぬ内になんとかしないとな!」

    「(主人公)、何も言うな。私にアオギリを責める資格がないことは分かっている…
     こんなことになった以上、もう人間の力ではどうすることもできないだろう。
     しかし、だからと言って黙って見ている訳にもいかない。 この後始末をつけるのは、私とアオギリの役目…か…」


ダイゴが向かったルネシティでは、力をコントロールできなくなっているグラードンとカイオーガが衝突している。
住民の反応は驚きや喜び、不安や悲しみと様々だった。
ホウエン地方には、超古代ポケモンの戦いによって陸地と海が創られたという大昔からの言い伝えがある。

リーダーの2人は超古代ポケモン達を必死に説得するが…

「グ…グラードン…頼むからもうやめてくれ!お前の力はもう分かった! このままではルネだけじゃない、ホウエン中がめちゃめちゃになってしまう!」

「カイオーガ!どうした!?これを見ろ!べにいろのたまだぞ!おとなしくなるんだ!カイオーガ! ………………駄目だ!全然きかない!」

ダイゴによると、2匹の超古代ポケモンはやり場のないエネルギーをお互いにぶつけ合っているという。

「ねえ、(主人公)くん。グラードンとカイオーガを見てポケモンは恐いものだと思ったかい?
 でもそんなことはないんだよ。 ポケモンって本当はもっと……いや、君ならそんなことはもうとっくに気がついているよね」

主人公がこの事件に関わる覚悟ができていると考えたダイゴに導かれ、「めざめのほこら」でチャンピオンのミクリと出会う。
遠い昔に天変地異を引き起こした2体の戦いを鎮めたとされる超古代ポケモン・レックウザの話を聞くが、彼でもどこにいるか分からないという。
主人公は「そらのはしら」のことをミクリに伝え、そこに向かった彼の後を追うことに。


「そらのはしら」に到着した時、天候の乱れはこの周辺にも広がり始めていた。
入り口の扉を開けたミクリは町に戻る際、主人公にレックウザのことを託す。

そして、自らのもとへやって来た主人公と対面して目を覚ましたレックウザはルネシティへ飛んで行き、暴れていたグラードンとカイオーガをおとなしくさせる。
この場面では特別なムービーが挿入される。

ミクリ「マグマ団とアクア団の2人もきっと悪気はなかったのだろうね。 ちょっと彼らの話を聞いてやってみてはどうかな…」

マツブサ「超古代ポケモンはグラードンとカイオーガだけじゃなかったというのか…
     我々は必死になってあれこれ動き回ってきたが、あのポケモンのひと働きで全部元通りというわけか… ふ…ふははは…」

アオギリ「カイオーガとグラードンはどこかへ飛び去ってしまった。そしてホウエンの天気もまた元通りになった…
     はは、ははは… 俺たちのやろうとしたことは、ポケモンから見ればちっぽけなことだったのかもな…」

ダイゴ「マツブサとアオギリの2人はどこかへ行ってしまったようだね。 もしかすると、おくりびやまに珠を返しに行ったのかも…」


ダイゴの予想通り、「おくりびやま」にはマツブサとアオギリが訪れており、珠を返した後にどこかへと去っていった。

おばあさん「2つの珠を奪った男たちが自ら返しに来るとは… あの2人…案外悪い奴ではないのかもな」
     「大地と海と大空の化身…それが超古代ポケモンの正体とも言われておる… わしら人間やポケモンに命があるように、この世界だって生きている…
      超古代ポケモンは、わしたちにそのことを教えてくれたのさ…」

おじいさん「ホウエンに残された言い伝えを語り継ぐのが私の役目。 そして今、ルネで起こった事件は幕を閉じ、言い伝えはまた塗り替えられた…
      新たなホウエンの言い伝えを聞いていきなされ…」



+〈リメイク版の後日談〉
GBA版同様、自分達の行いを悔いることは同じだが、更にテコ入れされている。
超古代ポケモンを目覚めさせたことでホウエン壊滅の危機を招いたことを悔い、ホムラ(イズミ)の説得を受けて、敵対していた組織とも和解し、最初にリーダーが悪事から足を洗う。

『エピソードデルタ』ではカガリ(ウシオ)と一部のしたっぱが勝手な判断で悪事を働き続け、各地でキーストーンの強奪やトクサネシティの宇宙センター襲撃を行う。
そのときのかなり病んだ発言はどちらのバージョンでも必見。色んな意味で。

だが主人公の活躍と、一連の事件の黒幕であったある人物の裏切りにより、計画はまたしても失敗。
更に自分たちのキーストーンも奪われてしまう。
結局のところはその人物に利用されていただけに過ぎなかった。
(しかしそれも実は、やむを得ない理由があったのだが…詳しくはリンク先参照)

その後はリーダーマツブサ(アオギリ)に説得されて完全に悪事から足を洗い、組織の立て直しに尽くしていくこととなる。

今後はマグマ団・アクア団共に活動内容は大幅に健全化。
今度こそ人間とポケモンの幸福の為に、そして自然を守るために活動していく事になった。
(事実上、「悪の組織」としての両組織は消滅した、といえる)

アジトのあるミナモシティの住民たちからも、少しずつ好意的に受け入れられつつある模様。


最終的に組織の方向性を見なおした上でアジトにて活動を継続するため、ポケモンシリーズにおける敵対した組織としては珍しく、
ストーリークリア後もリーダー含め固有名を持った団員たちと会うことができる。
というか何気に『HGSS』の配信イベントを除くと、敵対した組織のリーダーと普通に会えるのは本作が初めて。

更にバトルリゾートにある「バトルハウス」では、マルチバトルで各リーダーとタッグを組むことが出来る。
『オメガルビー』ではマツブサ、『アルファサファイア』ではアオギリをパートナーとして選択可能。
メガシンカも健在であり、バクーダ(サメハダー)を必ずメガシンカさせてくる。


なお、『オメガルビー』のアクア団、『アルファサファイア』のマグマ団はその後、バトルリゾート初来訪時に出会うのを最後に登場しなくなる。
と言ってもホウエン地方を去ったわけではないので、出番がなくなるといったほうが正しいのかもしれない。

上記の通り、両組織の架け橋となったであろうしたっぱカップルもいる事や、リーダー同士も和解したことから、将来的に協調路線を取ってくれることを期待したい。






M A

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