パワーレンジャー・メガフォース

登録日:2014/02/13 Sun 04:47:20
更新日:2025/06/06 Fri 11:10:02
所要時間:約 15 分で読めます




『パワーレンジャー・メガフォース』は日本のスーパー戦隊シリーズを基にアメリカなどで展開されているパワーレンジャーシリーズの第20作である。
原典は第1シーズンが『天装戦隊ゴセイジャー』。第2シーズンの「スーパーメガフォース」が『海賊戦隊ゴーカイジャー』となっている。


【概要】

版権が戻ったサバン・ブランドが「パワーレンジャーサムライ」に続いて製作した2作目。

宗教上の理由から、元からあまり天使の要素が無かったからか、天使の設定は無かったこととなり、
メガフォース・レンジャーたちは普通の高校生から選抜された集団で初代を意識した内容になっている。

ゴーカイジャーの海賊の設定もサバン側が「海賊は悪に決まっている」と難色を示したために無かったことにされた。
これらの設定を除けば、物語はゴセイジャーに忠実に沿って進められているが、
スーパー戦隊シリーズの2作品をモチーフとする性質上、原典ではゴセイジャーの敵であるキャラがザンギャックと繋がりがある等のような設定改変が行われた。
ゴーカイジャーの冒頭にあった「レジェンド大戦」はザンギャックを倒した後のゴーミンの残党との最終決戦という形でスライドされたため、
先輩戦士は力を失わず、先輩戦士の前にゴセイジャーとゴーカイシルバーが並んでいる画という、ゴーカイジャーではあり得ない構図が見られる。

原典のレジェンド大戦で戦士達のパワーを放出して、ザンギャッグの先遣隊を全滅させた場面の映像は残党を倒した先輩戦士たちがただ帰るための演出カットとなってしまった。

原典のバスコ・タ・ジョロキアに相当する人物は存在しないため、バスコに関する回(オーレンジャー回、ゴーゴーファイブ回等)とゴレンジャーからジェットマンまでのレジェンド回がカットされた。

日本では『パワーレンジャースーパーサムライ』以来、2年振りに東映チャンネルで放送されたが、日本語吹き替え版ではなく、字幕版である。
吹き替え版でないことに残念がる声が多いが日本では(正規の方法以外では)観られない作品が多いので放送されただけで良いのではないだろうか。

東映チャンネルと東映特撮ファンクラブでの字幕版は、アメリカ本土での放送とパワーレンジャー公式YouTubeチャンネルで配信されている物と同じバージョンだが、『スーパー・メガフォース』のラスト2話分は1本に再編集してカットされた一部シーンを追加したディレクターズカット版もある。

ゴーカイジャーもモチーフにしているため、本編では全く姿形を見せないジュウレンジャーより前のスーパー戦隊登場するレジェンド大戦の映像を一部利用している関係上、オープニングのクレジットには現時点でのパワーレンジャーシリーズで唯一石森プロの名前が東映と一緒に列記されている作品となっている。
ゼンカイジャードンブラザーズモチーフのパワーレンジャーが今後登場すると唯一じゃなくなるかも…)

【登場人物】


○トロイ・バロウ / レッドメガフォースレンジャー (ゴセイレッド) / スーパーメガフォース・レッドレンジャー(ゴーカイレッド)
優れた格闘技術と思いやりの心を持つ典型的な主人公キャラ。
単身で敵の幹部とも渡り合うなど、メンバー屈指の実力者。
第1シーズンで何故か大勢のパワーレンジャーが敵と戦う夢を見たが、第2シーズンではそれが現実の物となる。

メガフォースレンジャーの仲間以外との交流は希薄なようで、バスで寝過しても起こしてくれる同級生がいなかったり、
作中でイジメのターゲットにされかけたり、微妙にボッチ気味。
性格はアラタよりもマーベラスの方が近い。

原典における二人は性格も戦い方も全く違うため、メガフォースとスーパーメガフォースの2つにおける流用シーンのギャップが物凄い(それでもジェイクよりはマシだが...)。

○ノア・カーバー / ブルーメガフォースレンジャー(ゴセイブルー) / スーパーメガフォース・ブルーレンジャー(ゴーカイブルー)
戦闘においても肉体よりも頭脳を駆使して戦う。

第2シーズン「スーパーメガフォース」では原作で武闘派だったブルーレンジャーとなった。
そのため、剣による戦闘の比率が多くなったが戦闘で他の仲間にメタコアを任せて、自身は現場にノコノコやって来たヴェッカーを狙う頭脳プレーを見せるなど、
向こうの編集陣の努力で可能な限り、頭脳派のイメージをごまかされ…演出されている。

知的キャラのため、本作のスーパーメガキャノン(ゴーカイガレオンバスター)は彼が開発する役割を任されるが、
原作との整合性のため、人の精神を入れ替える力を持つトランスファーラー(レガエル)の力でグリーンと精神が入れ替えられ、
入れ替わったままバスターを開発し、援護に現れたタートルリーニ(シールドン)をバスターで撃破するという原作の2話数を詰め込んだ荒技が用いられている。

○ジア・モラン / イエローメガフォースレンジャー(ゴセイイエロー) / スーパーメガフォース・イエローレンジャー(ゴーカイイエロー)
ミス・パーフェクトと呼ばれるほどに才色兼備と言われる女性。
戦いでは割とアグレッシブで原典のモネ、ルカのどちらとも違和感は無い。

○ジェイク・ホーリング / ブラックメガフォースレンジャー(ゴセイブラック) / スーパーメガフォース・グリーンレンジャー(ゴーカイグリーン)
身体技術を認められて、メガフォースレンジャーとなった青年。

当初はクールに戦うキャラだったが、「スーパーメガフォース」以降は配色の都合上、ドンさんの立ち位置だった…。
そのため、新規撮影のシーンでは結構真面目に戦ってたりするのに原作の流用シーンでギャグ場面が多くて、キャラが安定しなかったり、
変身後のギャグ部分をカットされたりと微妙に扱いが不遇。

全くの偶然だが色が「黒 → 緑」に変わったり、固有武器が斧だったりと、MMPRのアダム・パーク / ブラックレンジャー(2代目)との共通点が多い。

○エマ・グドール / ピンクメガフォースレンジャー (ゴセイピンク) / スーパーメガフォース・ピンクレンジャー(ゴーカイピンク)
自然を愛する心を認められ、メガフォースレンジャーとなった女性。
写真撮影が趣味で、カメラをよく持ち歩いている。

敵であるリコ(ニュートラルのアインI)と心を通わせるなど優しい人物。
ジアと同じく、原典のエリ、アイムと性格が近いため、メガフォースにしてもスーパーメガフォースにしても戦い方に違和感は殆ど無い。


追加メンバー

○ロボナイト
原典はゴセイナイト

ゴセイによって、地球を守るために生み出された存在。
本作では完全にロボであり、動作も機械的。
ただし、圧倒的な実力は一緒。


○オリオン / スーパーメガフォース・シルバーレンジャー(ゴーカイシルバー)
優しそうな雰囲気の青年。
原作とは逆に、彼だけはスーパーメガフォースレンジャーの中で宇宙人という設定。
出身は惑星アンドレシアで、採掘の仕事の途中でレジェンダリー・シルバー・モーファーと銀色のレンジャーキーを発掘した。

最初は変身する気は無かったが、アンドレシアが艦隊の襲撃に晒され、友人や家族も含めた自分以外のアンドレシアの住人を全て殺され、復讐のために変身。
パワーレンジャーになったという、『イン・スペース』のアンドロスや『RPM』のディロンを彷彿とさせる暗い過去の持ち主。
「ゴーカイジャーのアイムもそうだったじゃん」と思うかもしれないが規制の厳しいアメリカで回想の中とはいえ、モンスター以外の死を描くのはシリーズの中でも稀。

アンドレシアでサバイバル生活をした後、飛来した戦艦を原始的なパチンコで撃墜して奪取。
地球に来訪して、メガフォースレンジャーたちと出会い、仲間になった。

普段はクールだが流用の都合で、戦闘の際にはしゃぐ癖がある。
一方で敵に対しては「I'd destroy you like you destroyed my world(お前が俺の世界を破壊したように俺はお前を破壊する)」と断言するなど、言葉に敵意を滲ませている。

『ゴールドキー』を使用することでスーパーメガゴールドにパワーアップできる案の定、タイタニアムとスピリットsがハブかれた。


【協力者】

○ゴセイ
マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』から続いたゾードン編の主要キャラ ゾードンにより生み出された存在。
地球の守護者。見た目は巨大なテンソウダー。
原典でいえば、マスターヘッド的な存在。

○テンソウ
ゴセイに従うロボット
原典はデータスとナビィだが、見た目は大幅に異なる。
ゴセイがゾードンを意識しているように、ゾードンのサポートロボであるアルファ5(と恐らくSWR2-D2)を意識していると思われる。

【メガゾード】

ゴセイジャー版の個体はゴセイカードに思いっきり名前が書かれてて誤魔化せない為概ね原作に準拠した名称を持つ。
ゴーカイジャー版の個体は原作と違い、先輩戦士に合わなくとも力を得ることができる。


【一般人】


○バーリー先生
トロイたちが通う高校の教師。本作のコメディリリーフ。

怪人の痕跡を発見したり、学校に侵入したロボナイトに遭遇したりする度に驚いている。


○アーニ
トロイたちがよく利用しているジュースバーの店長。


○クリーニング屋のおじさん
ロボナイトがパワーレンジャーのスーツをクリーニングに出す度に四苦八苦していた。
演じている俳優は、エイリアンレンジャーだった人。


○通りすがりのオバさん
ジェイクを殺せず、艦隊にも戻れず途方に暮れていたインヴィディアス(みんな大好きジェラシット)にごみを預けて帰ったおばさん

原典は『ゴーカイジャー』第24話に登場したノブユキの母…というか日本版の映像がまんま流用されている。
彼女はスーパー戦隊シリーズの歴史の中では初めてパワーレンジャーにそのまま登場した日本版のゲスト キャラという名誉ある称号を得た。

パワーレンジャーでは日本のオリジナル キャストが出演したのはとある特撮界の女王が唯一の事例だが、
過去のゾードンとして描かれた不思議仙人バーザ、スコルピーナとして登場したラミイなど、出番は少ないが日本の俳優の映像が使用された例は他にもある。
しかし原典ではレギュラーキャラで、このような役回りのキャラがパワレンに流用されるのは珍しい。



【ゲストキャラクター】


○レッドライオンゾード
パワーレンジャー・ワイルドフォース」に登場する赤いライオンのゾード。
歴代ゾードの中では珍しく自我を持つ。
レンジャーたちを認めておらず、アニマリアに侵入したエイリアンもろとも攻撃するが後に彼らの戦い振りを見て、彼らを認めた。


○ジェイデン・シバ
「パワーレンジャー・サムライ」のレッドレンジャーを担っていた男性。
メタコア(親衛隊長デラツエイガー)と戦うレンジャーたちにディスク(双ディスク)を授けた。
原典とは異なり、本来のレッドが登場しているのは羨ましいのかもしれない。


○ジイ
「パワーレンジャー・サムライ」のレンジャーの協力者。
ジェイデンとともに戦いの行方を見届けた。


○ケイシー・ロード
「パワーレンジャー・ジャングルフューリー」でレッドレンジャーだった青年。
何故か劇中では動物園に努めていた。パチャチャマック(パチャカマック13世)に武器を奪われてしまった
エマとジェイクを指導し、アニマルスピリットの力を授けた。

彼らが勝利した後は役目を終えたかのように動物園から姿を消したが、
2人の前にだけ別れの挨拶をするかのように姿を見せた。


○ターボファルコンゾード
原典はマッハルコン
同機種であるRPMのゾードと異なり、言語こそ話せないが自意識を持っている。


【敵】

ウォースター帝国

地球侵略を企む宇宙人達の軍団という点は原作と同じだが、本作のウォースターは原作のマトリンティスザンギャックに相当する組織が全て所属しており、
原作より遥かに大規模な勢力と化している。

◆ウォースター・インセクトイド部隊
原作におけるウォースターだが、本作では昆虫タイプの宇宙人で構成された先遣隊という設定。
提督であるマルコーを筆頭に昆虫型のエイリアンで構成されている。

エピソード数の都合で未登場の怪人が多い。

○マルコー
ウォースターの提督。原典は惑星のモンス・ドレイク。

ヴェッカーの部隊の先遣隊であり、艦隊が到着する前に地球を征服したいと考えていた。


○クリーポックス
ウォースター幹部。原典は流星のデレプタ。

胸に傷をつけられて以降、レッドレンジャーを敵視する。
原典と異なり、倒された後の再登場はない。


○ヴラック
原典はブレドランだが、本作では純粋なエイリアンという設定。
マルコー達には隠していたが、実は皇帝の実子ヴェッカーとは兄弟関係にある要はバカ息子とコスプレイヤーが兄弟というわけだ。

マルコーには忠実な振りをしているが実際は成果を上げて、家族に自分の優秀さをアピールするのに利用しているだけである。
こんな回りくどい方法で成果を上げようとしているのは、おそらく彼の兄であるヴェッカーが原因。

ヴラックはヴェッカーより継承権が低く(メッセンジャーはヴェッカーを「プリンス」と呼ぶのに対し、彼のことは「サー」と呼んでいる)、
彼が父の後を継ぐにはかなりの点数稼ぎを行う必要があり、彼もその旨の発言をしている。

だが、兄もまた父親に積極的に成果をアピールしようとしているだけでなく、ヴラックがパワーレンジャーとの戦いの末に行方不明になった際にも、ヴラックがまだ生きていると考える部下の意見を聞かず、地球全土爆撃というヴラックのことを気にも留めない。
ともすればこの機に乗じてヴラックを排除しようとしているとも取れる作戦を実行するなど、両者が継承権をめぐり不仲であることが示唆されている。

そのため、ヴラックは現状正当後継者であるヴェッカーの目の届くところでは下手に動けなかったため、このような手段に出たと思われる。

普段は彗星のブレドランの姿をしているが、地球上ではチュパカブラの武レドランの姿で戦闘する。血祭のブレドランや本来の救星主ブラジラとしての姿は出て来ない。

マルコーが敗れた際に自身も乗っていた宇宙船を撃墜され瀕死の重傷を負うが、メタルアリスの手でサイボーグ手術を受けて蘇生した。

ヴェッカーの到着と同時に身を隠していたが兄の死後に本来の姿(ブラジラ)で、スーパーメガフォースレンジャーの前に現れ、
「兄を殺害したパワーレンジャーの打倒」という功績を手土産に後継者になろうとする。


○メタルアリス
原典はエージェントのメタルA
本作ではヴラックが製作したため、実質的にウォースターの一員に。


○ゾンバット
原典はビービ虫。
エイリアンやロボット兵を巨大化させる。


★その他のエイリアン

○ビーザラ
原典は女王蜂のイリアン。
マルコーの下で働くという立場は原作と同様だが、本作では皇室の血を引いているという設定がある。
つまり、ヴラックやヴェッカーと同じ一族出身なのである。
正当後継者の弟であり、彼女より高位(のはず)であるヴラックへの態度から、彼の立場は知らない模様。
放送コード対策か、胸が青く塗りつぶされて目立たなくなっている。


◆トキシックビースト

有毒物質によって生まれた生命体。本作ではウォースターに協力する外部勢力。日本版の幽魔獣に相当。

ヴラックの仲介で、ウォースターと共同戦線を結ぶ。
エピソード数の都合で未登場の怪人が多い。

○ビッグス
原典はブロブの膜イン
トキシックビーストのリーダー格。

○ブルファー
原典はビッグフットの筋グゴン


◆ウォースター・アルマダ艦隊

第1シーズン終盤より登場。原作のザンギャックに相当する存在。
第2シ-ズンにて本格的に地球侵攻を開始し始めた。

それまで少数精鋭で戦っていたマルコーやヴラックと異なり、大量の戦闘員を用いた物量戦を主流とし、
多数の戦闘員を1人のコマンダーが指揮しながら作戦を実行する戦術を取る。

前シーズン同様に未登場怪人が多い。

「Armada」とは本来は無敵艦隊という意味の英語だが、字幕版では部隊の固有名詞として使われている。


○ヴェッカー王子
原典はワルズ・ギル殿下。
艦隊を率いて地球を襲撃する。本作ではブレドランことヴラックの兄という衝撃の設定が加えられている。まあ確かに見た目は似てるけどさ。

ヴラックの安否に言及するなど、兄弟としての情はあるようだが、彼とは継承権をめぐって対立しているらしく、良好な関係とは言えない模様。

皇帝の息子であり、現在の皇位継承権トップだが継承が確定しているという訳ではないらしく、彼自身も点数稼ぎに積極的。
作戦が上手くいかないとヒステリーを起こすなど、リメイクされても殿下はあいかわらず平常運転でした。


○メッセンジャー
原典は10サイのロボゴーグ
本作ではヴェッカーの部下として登場。

艦隊の到着に先んじて地球に到着し、マルコーの死の確認と、ヴラックの生存確認のために来た。

プリンスの直属の部下だけあって実力は高いが、スーパーメガフォースレンジャーを軽視して地球に向かう艦隊に「抵抗できる勢力はいない」と報告したり、
サイボーグ化して姿が変わり果てつつも生存していたヴラックの事を艦隊に報告せずに、
ヴラックに「見た目が変わったことを知らない味方が攻撃してくる危険がある」とのたまったりと、仕事はかなりいい加減。

後者に関しては下手に教えるとヴェッカーはそれに乗じてヴラックを継承権の件で謀殺しかねないから、あえて報告しなかったとも解釈できる。
とはいえ、メタルアリスの技術を賞賛し、ヴラックに対してヴェッカーの艦隊の攻撃に巻き込まれないように身を隠すようにと進言する等、
誰一人として心を許せないパワハラ ワンマン野郎だった原作と比較すれば物分かりのいいキャラとなっている。


○アーガス
原典は特務士官バリゾーグ。
ヴェッカーのボディーガードであるサイボーグ。

剣から放たれる十字の斬撃「ソーラー・フレア」は一撃でパワーレンジャーのメガモードを解除する程の威力を持つ。

無感情な原作と異なり、負けそうなブルーをあざ笑う程度の感情はある。


○リヴィエラ
原典は開発技官インサーン。
艦隊に装備してある兵器「マキシマイザー」で倒されたエイリアンを一度に複数体も蘇生・巨大化出来る。

多くの他の仲間が、マルコー共々ヴラックが死亡したと考える中(メッセンジャー談)、幹部の中で唯一、ヴラックの生存の可能性について言及している。


○ダマラス
原典は参謀長ダマラス。
ヴェッカーの艦隊の幹部を務める寡黙なエイリアン。

度々、ヴェッカーに助言をしているが、聞き入れてもらえない苦労人。

声を担当する俳優は前作の『パワーレンジャー・スーパーサムライ』で釣りをして登場していたり、『パワーレンジャー・オペレーションオーバードライブ』に出演したりとパワーレンジャーシリーズとは何かと縁のある御方。


○マヴロ皇帝
ウォースターの皇帝。原典はアクドス・ギル。本作のラスボス

「ヴェッカーは無能だけど、長男だから後継者。」とのたまったせいで、ヴェッカーはヴラックへのコンプレックスを拗らせ、
ヴラックはというと兄を失脚させるべく策謀を巡らせた。
その果てに兄弟が揃ってレンジャーに敗れた事を考えれば、ある意味では兄弟の死の元凶と言える。

ラストは原作における旗艦での戦闘 → 艦内で撃破し、旗艦は地上で墜落 → 撃破したと思われた皇帝は生きており、地上で戦闘…という流れは変わらないが、その後に本作では残党達を相手にする設定でレジェンド大戦が起こる事となる。

日本での字幕版では地上での戦闘シーンが無かった事にされたため、マヴロは旗艦と運命を共にする流れに改変されてしまった。


★その他の幹部



○ペルソ将軍
原典は行動隊長バウザーだが将軍、つまり「ジェネラル」の称号から分かる通り、ただの一怪人だった原作とは異なり、
他の最高幹部ほどの地位ではないにせよ、設定上は幹部の一人。

パワーレンジャーシリーズにおけるベナーグ将軍(カジメリ星人ベン・G)やジェネラル・オルグのように、
幹部や強敵が将軍の階級を持つのが向こうの国の常識なので、設定上はその伝統通り、ペルソは幹部の一人。

先遣隊を率いた幹部のマルコーの階級は提督(Admiral)であることを考えれば、
ジェネラル(General)であるペルソはマルコーと同格程度の地位にいることになるため、設定上は間違いなく幹部の一人。

スーパーメガフォースレンジャーを相手にいい所無しの上に登場はわずか1話限りであっさり退場したりするけど、設定上は誰が何と言おうと幹部の一人。

他のキャラを差し置いて、こいつが原作より立場がなぜ上がったのか?は謎。ライターがデザインを気に入ったのだろうか。


○メタコア
原典は親衛隊長デラツエイガー
殆ど原作通りの強さで、スーパーメガフォースレンジャーをことごとく圧倒して、彼らを悲観的にさせ、
第1作目の戦士であるMMPRのレジェンダリーモードを初登場の場でフルボッコにしたことで、米国の大きなお友だちを絶望させた。


○レドカー
原典は親衛隊員ダイランドー。
マヴロ皇帝直属のロイヤルガード。


○イェルゾー
原典は親衛隊員ザツリグ。マヴロ皇帝直属のロイヤルガード……なのだが、
マヴロの登場回にちらっと姿を見せただけで、戦闘シーンすらなく、フェードアウトした。
原典のようにスーパーメガフォースレンジャーとの因縁はなく、倒されたかどうかすらは不明。デッドライオンの2代目と化した。


◇外部勢力
○コッグ教授(コッグ博士)。
原典は害統領バッチードとババッチード
パワーレンジャー・RPMのヴェンジックス軍の残党。
前作『パワーレンジャー・スーパーサムライ』で登場したキャラと同一。

前作でサムライレンジャー達に敗北したが、新たなボディを製造して復活。
偽の救難信号でパワーレンジャーを異世界におびき寄せ、
彼らが不在の隙に地球を侵略しようとする。




【余談】

第2シーズンでは流用の都合上、ジェットマン以前のスーパー戦隊の登場シーンはカットしているが、リュウレンジャーやマスクマン、ファイブマンがちらちら映っている

パワーレンジャーとして、ローカライズされてない作品の戦士も「地球外のパワーレンジャー」として、レジェンダリーレンジャー化している。
これらはマーベル社が関わっていた初期作品のように権利関係で使用不能な物を除き、劇中で登場させてはいるがマニアックなファン以外には日本の「スーパー戦隊シリーズ」はまず知られていないし、シリーズを特集した書籍などはアメリカでは存在しないため、これらの戦隊が登場しても特に問題とはならないらしい。

(例)
パワーレンジャー・スコードロン(ダイレンジャー
パワーレンジャー・ライトニング(マスクマン
パワーレンジャー・プリズム(フラッシュマン
パワーレンジャー・ドラゴン(チェンジマン
パワーレンジャー・スーパーソニック(ファイブマン

気伝獣とキバレンジャー自体は『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』に登場しているので初期メンバーもとい スコードロンは今更すぎる登場である。海外の視聴者はスコードロンを見て、どんな顔をしたのだろうか…。



追記・修正 Let's do it !!


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最終更新:2025年06月06日 11:10