サケブシッポ

登録日:2022/12/11 Sun 11:36:02
更新日:2025/07/22 Tue 19:56:25
所要時間:約 3 分で読めます





※『ポケモンSV』終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※

























あ…… プリン! 外で見かける ポケモンも いるんだ。

ぷり?

……かわいい。




ぷりぃぃぁあ!!

うわっ うわーっ!!


目撃例は 過去 1件のみ。 古い 探検記に 記された 謎の 生物に 似た ポケモン。

10億年前の プリンと オカルト雑誌が 紹介した 謎の ポケモンに 似ている。



出典:ポケットモンスター、80話『エリアゼロでオニイケポケモン!?』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


サケブシッポとは、「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1体である。


データ


分類:パラドックスポケモン
英語名:Scream Tail
高さ:1.2m
重さ:8.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:性別不明


特性:こだいかっせい(ブーストエナジーを持っているか、天候が「はれ」のとき、自分の最も高い能力が上がる)

種族値
HP:115
攻撃:65
防御:99
特攻:65
特防:115
素早さ:111

合計:570

進化:なし


概要


ポケットモンスター スカーレット」限定で登場するポケモン。
「バイオレット」限定で登場する「テツノツツミ」とは対になっている。
その姿はふうせんポケモン・プリンと瓜二つ。

その実態は本来この時間軸にいるはずのないポケモン、通称「パラドックスポケモン」の古代種の1種で、プリンの遥か古代の姿と考えられる存在。
まるで巨大化したプリンのような外観で、実際高さも1.2mと本来のプリンの2倍以上、さらにはプクリンをも上回る高さになっている。
全体像は現代のプリンとそっくりだが、口から牙が生えているうえ、
プリンの前髪が異様に巨大化してあたかも尻尾のようになっているのが最大の特徴である。ちなみに目の色も黄色くなっている。
さらに性格も「目にしたものには何でも襲い掛かる」凶暴な性格になっておりその様はまさに「ピンクの悪魔」である。


ゲームでのサケブシッポ


エリアゼロで遭遇するパラドックスポケモンの一番手として登場。
2つ目の観測ユニットを訪れた主人公一行の近くに現れ、普通のプリンだと思って近づいたボタンに、
上記の鳴き声を上げて襲い掛かったことで一行に大穴に住むポケモンの恐ろしさと異様さを味わわせることとなった。
「やばい!なんかやばいぞ!そのプリンに気をつけろ!!」

初戦ではボタンとのタッグバトルとなり捕獲はできないが、エンディング前でも多数出現するため捕獲自体は簡単。
スカーレット版ラスボスとの対戦では手持ちの1体として登場。贅沢にもマスターボールに収められている。

色違いは体色が少し紫がかった色になり、目も赤色になっている。
どちらかというとプリンの進化前の色に近いか。

……と、ここまでプリンとは別物といった形で記述してきたものの、異形感溢れるポケモンかと言うと特にそんなことはない。
というか基本的なところはプリンのまま(それこそプクリン以上に)ので、特に問題なくかわいい。
そもそもいくら凶暴とは言っても威嚇が「ぷりぃぃぁあ!!」の時点でかわいらしさに溢れている。
ポケモンHOMEやアニメ版では威嚇する際に目のハイライトが消えるようになり若干異形感が増したが、それでも基本的な造形は変わらないのでやっぱり可愛い。
むしろこの見た目で凄んでくる様にかえってかわいらしさを感じるトレーナーも多数。
見た目がかわいくても、実際に襲いかかられる側からすればたまったものではないのは過去に示されてはいるが……
そして、捕獲した後は従来のプリン同様にかわいらしくトレーナーに接してくれる。
こうなった後は完全に本作の癒し枠候補である。

対戦でのサケブシッポ


合計種族値はプリンの270から570と大幅に上昇。(ちなみにプクリンは435である)
プリンやプクリンと比較すると防御・特防・素早さが大幅に引き上げられている。
なおHP種族値はプリンのままで、攻撃、特攻種族値はプクリンよりも若干低くなっている。

タイプはサーナイトバリヤードカプ・テテフ等と同じくフェアリー・エスパー複合になった。

プクリン譲りの多彩な攻撃技・補助技はもちろん、「サイコキネシス」や「リフレクター」といった様々なエスパー技も覚えられるようになっている。
相変わらず「ムーンフォース」は覚えられない。
牙がある為か、はたまた凶暴性なのか、サイコファングを筆頭に、かみくだくやほのおのキバのような、牙にちなんだ技も習得可能。
「叫ぶ尻尾」らしく、プリン系統は覚えられない「ばくおんぱ」も覚えられるようになっている。
プリンへの進化で歌を覚えた代償に「ばくおんぱ」を忘れたのか、単にサケブシッポ自体がジャイアンリサイタルのごとく音痴なのか……。
しかし、なぜかプリン系統ではタマゴわざだった「ほろびのうた」を自力習得可能。かれがうたったあとには、ぺんぺんぐさもはえなくなったとさ。
実際、海外大会ではこだいかっせいを発動させてこだわりメガネミライドンを上から「かなしばり」で攪乱しつつ、かげふみ持ちを側において「ほろびのうた」を使う型が優勝を収めている。

欠点は高い耐久力、素早さと引き換えに攻撃力はプクリン以下と今一つな点。
プクリンは特性「かちき」によってこの欠点をカバーすることができるが、サケブシッポはこの特性を持っていない。
さらにタイプの組み合わせのせいであくタイプの技の軽減もできないことも欠点に上がるのでちょっと器用貧乏な一面もある。

真価を発揮できる場面はどちらかと言えばダブルバトルや、テラレイドバトルなどの団体戦になるだろう。
ミストフィールド」で状態異常無効にし、「おたけび」で相手の攻撃と特攻を下げ、「とおぼえ」で火力ブースト……などさまざまなアシスト運用ができる。
「ほろびのうた」使いとしては「トリックルーム」を覚え耐久力と素早さに長ける点が光る。
カウントが0になって複数のポケモンが滅ぶ時、素早さによる行動順が先の方から順番にダウンし、互いの残数が0になった場合は最後まで立っていたポケモンを持つトレーナーが勝利となる。
パルデアの「ほろびのうた」持ちではハバタクカミに次ぐ快足であり、必要とあれば「トリックルーム」で自らの行動順を遅くすることで最後に倒れられる重要なテクニックである。

また、特性の「こだいかっせい」によって晴れ状態においては高い防御力をさらに上げることもできる
「ひひいろのこどう」で晴れ状態にできるコライドンや「ひでり」持ちのコータスとの相性は抜群。
カッチカチやで!カッチカチやぞ!ゾックゾクするやろ!

DLCからは「ミストバースト」を習得。上記の技の他に「ステルスロック」「アンコール」「でんじは」といった場作り技を多く覚えるため、自主退場手段を得たのはありがたい。

余談


  • 初代アニポケ第72話「げきとつ!ちょうこだいポケモン」には古代のプリンが登場する。そこから20年以上経って本当に古代プリンが登場するとは誰も思わなかっただろう。

  • 相変わらず、軽い体重と浮遊能力は健在。

  • 公式イラストのデザイン性はプリンのそれとほぼ同じ。

  • 10億年前としれっととんでもない数字が書かれているが、現実では多細胞生物が登場していないほどの太古の時代である。
    こいつらこいつらすら現れていないし、他作品のキャラクターだと『6億歳の少年戦士』より4億歳年上になる。

  • ちなみに、魔人ブウとはピンクで頭部の形状が似ていると言われたり、恐竜みたいなモチーフも入っている事から「ざわざわ森のがんこちゃん」(がんこちゃんは未来恐竜だが)にも似ていると言われたりする。


追記・修正は古代ポケモニア文明の謎を……ではなくサケブシッポとマイクカービィのデュエットを聞いてからお願いします。

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最終更新:2025年07月22日 19:56