ONE PIECE ねじまき島の冒険

登録日:2023/04/12 Wed 00:17:00
更新日:2024/12/07 Sat 14:13:49
所要時間:約 13分で読めます







仲間も、盗まれた!?



『ONE PIECE ねじまき島の冒険』とは、2001年に公開されたアニメ映画。
漫画ONE PIECE』を原作とした劇場アニメ作品第二作目。


【概要】

「東映アニメフェア」の映画タイトルの一つとして上映された。上映時間60分。
同時上映は『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』、及び同じく『ONE PIECE』を原作とした短編映画『ジャンゴのダンスカーニバル』。
監督は志水淳児氏、脚本は橋本裕志氏が担当した。

麦わらの一味の大事な船であるゴーイングメリー号が盗まれるだけでなく、強者揃いの麦わらの一味メンバーが次々と敵に連れ去られてしまうという衝撃的なストーリー展開が特徴。予告編で移された「磔にされたゾロ&サンジ&ウソップ」の姿が印象に残っている人も多いのではないだろうか。
ナミも磔にしてほしいと思った人、怒らないから手をあげなさい
ストーリー自体は初期の作品という事もあってシンプルで明るい冒険活劇となっており、短い上映時間の中に『ONE PIECE』の魅力が詰め込まれた密度の高い作品に仕上がっている。
「海賊に圧政を敷かれた島」「囚われのナミ」という舞台設定や終盤の展開等、どことなく原作のココヤシ村編を思わせる要素が多い。

本作の時系列はローグタウン出港から偉大なる航路突入までの間の出来事となっている。
ただし原作ではローグタウン脱出後に直接「赤い大陸」に乗り込んでおり、本作のストーリーが挟まる余地は無い。
アニメではその前にオリジナルエピソード「ロストアイランド編」が挟まっているため、(アニメ版準拠では)その前の出来事として考えれば一応辻褄は合う。

本作に出演したゲスト声優の殆どは後にTVアニメ版にも出演している。
登場エピソードがドレスローザ編とワノ国編に偏っているのは多分気のせい。トランプ繋がりか?

なお、言うまでも無いだろうが、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」とは何一つ関係はない…が、字面が妙に似ているためか「ねじまき島クロニクル」のような誤変換もチラホラ見受けられる。

主題歌はアニメ2代目OP、Folder5の「Believe」。テレビサイズだがナレーションは入らないのでイントロが若干削られている。エンディングではこの曲に乗せて、この先の航路で一味が出会うキャラクター達(まだ見ぬ仲間のビビ&カルー、ロビン、チョッパーとこの先の島で出会うバロックワークスの一部メンバー、ドリー&ブロギー、ドラム王国の人々とワポル、スモーカー&たしぎ、エース)の様子が描かれた。

【あらすじ】

とあるビーチで束の間の休暇を楽しんでいた麦わらの一味
しかし目を離した隙に何者かによってゴーイングメリー号が盗まれてしまう。

メリー号を探し続けて1週間後、一味は泥棒兄弟を名乗る二人組と出会う。
彼らからメリー号を盗んだ犯人がねじまき島を拠点とする海賊「トランプ海賊団」である事を聞きだすが、そこへ件のトランプ海賊団が襲来。
ウソップの咄嗟の判断により何とか逃げおおせたものの、敵にナミが攫われてしまう。
麦わらの一味は船とナミを奪い返すため、泥棒兄弟の案内によりトランプ海賊団が根城としているねじまき島へと向かう。

未知の島の冒険に目を輝かせるルフィだったが、そこでは数々の罠とトランプ海賊団の魔の手が待ち受けていた。


【用語】

  • ねじまき島
本作の舞台となる島。
島の中心からねじまき状の岩の柱が雲の上まで高くそびえ立ち、その頂上に居住区「ねじまきタウン」を擁する島がもう一つあるというバランスの狂った地形が特徴。
岩柱と頂上の島は内部にある巨大なねじによって支えられており、このねじが壊れると島は崩壊する。
ねじを上るための階段には侵入者を阻むトラップが無数に仕掛けられており、安全に入るには隠しエレベーターを使わなければならない。…が、面倒くさがったルフィ達には力業で正面から突破されてしまった。合掌。
ちなみに土台の島以外はほぼ人工である事が劇中のセリフから推測できる。

島民は共通してとぐろを巻いた様な髪型をしており、高い技術力を持つ事で知られる。
かつては夢の様な島だったらしいが、7年前にその技術力に目をつけたトランプ海賊団の支配下におかれ、島民は武器を休まず作らされ続けている。

  • ダイヤモンドクロック
ねじまき島に存在する、その名の通りダイヤモンドで装飾された大時計。
現在はトランプ城の外壁に取り付けられ、時計としての機能は数年前から失われている。
その美しさと財宝としての価値からこれまで多くの泥棒が盗みを試みたらしいが、成功した者はいない。

  • キング砲
トランプ海賊団がねじまき島の住民に製造させている大量殺戮兵器。
ねじを模した大型の大砲で、その威力は海に着弾した爆風と衝撃で小規模な津波を引き起こす程。
物語開始時点で完成間近という段階であり、終盤で遂に完成した姿を現す。

【登場人物】

麦わらの一味

お馴染み主人公とその仲間達。物語冒頭でいきなり船を何者かに盗まれる。
ビーチでのバカンス中という事で普段着を船に置いてきてしまったため、服はその場凌ぎで買った結婚式の貸衣装、船はアヒルボートというギャグにしか見えない姿で海を彷徨う羽目になった。
船と一緒に武器も盗まれたため、ルフィ以外のメンバーは終盤まで戦闘面で大きなハンデを背負っている。

サンジは本作が劇場版初登場。
また、麦わらの一味が5人体制で登場した唯一の劇場版作品である。


お馴染みゴム人間。船と仲間と帽子を盗まれた男。
一日5食の大食漢なのに備蓄も無しでよく1週間も持ったものである。
ビーチでもいつもの服装だった上に元々悪魔の実の能力を活かした体術で戦うスタイルのため、唯一服装が変わらず弱体化もしなかった。
代わりに序盤で麦わら帽子を預けたナミが敵に攫われてしまったため、序盤と終盤以外は無帽という珍しい状態になっている。
敵も味方も振り回す無茶苦茶振りで、ピンチに陥ったり逆に状況を打破する所は相変わらず。

劇中では時折泥棒兄弟の関係を見て自分とシャンクスに重ねてみている場面がある。
そのためかアキースが弱気になった際は冷たく突き放す様に見せかけて発破をかけるなど、子供を導くヒーロー的な側面も見せる。



お馴染み三刀流剣士。刀を盗まれた男。「三代鬼徹」と「雪走」の銀幕デビュー作なのに…。
戦闘時はそのへんにある長物や敵から奪った剣、鍛え抜かれた怪力で乗り切っている。
剣士としては割と致命的なハンデのはずだが、幹部以外にはほぼ無双状態なあたり流石No.2。
どこか不自然な動きを見せるボロードを怪しむ等、鋭い一面も見せる。
ルフィと共にトランプ城に殴り込むが、道中の罠によって動けなくなっている間にピンジョーカーの襲撃を受け、ルフィを庇って負傷。
そのまま連れ去られ、見せしめとして磔にされてしまう。


ナミ

お馴染み航海士。自分自身を盗まれた女。
純白のウェディングドレスとルフィの麦わら帽を被った姿がキュート。
ベアキングの花嫁候補として「あーんな事やこーんな事」をしてもらうためにハニークイーンとブージャックによって攫われ、トランプ城に囚われの身となってしまう。
初めこそルフィ達の助けを信じ、トランプ兄弟と仲良くポーカーに興じる等して気丈に振る舞っていたものの、仲間達が次々と捕まり磔にされる姿を見て次第に焦りと怒りを募らせていく。

ココヤシ村編を経て正式に麦わら海賊団に加入したため、どこかビジネスライクだった前作と違い仲間に対する想いは非常に強い。
ベアキングの求愛を当初は口八丁で躱していたが、自分とルフィ以外の仲間が3人共捕らえられた際には「アンタなんかと結婚するぐらいならアイツらと一緒に死んだ方がマシ」と啖呵を切って見せた。



お馴染み狙撃手。パチンコと鞄を盗まれた男。
元々身体能力は一般人レベルなのもあって戦闘で殆ど逃げに徹していたため、アキースからは「戦う勇気がない」とバカにされ、本人もその場では否定していない。
一方で思う所はあったのか、ボロードが自分を庇ったエピソードを自慢し「自分は子供だから守られて当然」ともとれる発言をしたアキースに怒りを見せる場面も。
トランプ城ではスカンクワンのガス攻撃に「ガス噴射を口で塞ぐ」荒業で立ち向かい、野郎のケツにしがみつくというカッコ悪い姿になりながらも一味を全滅の危機から救ったが、ガスの吸い過ぎによって気を失ってしまい、見せしめとして磔にされてしまう。

武器は無くともツッコミの鋭さは変わらず健在。
しかし終盤では仲間達の武器を一早く取り戻したり、自身も敵幹部を単独撃破する等、それまでの逃げっぷりが嘘の様な大活躍を見せる。



お馴染みコック。と愛しのナミさんを盗まれた男。
前作ではTVアニメ本編登場前だったため、本作で劇場版デビューとなった。
足が素足にサンダルとほぼノーガードのため、ねじまき島に仕掛けられた罠を突破する際に色々な物を蹴り砕きまくった際に足にダメージを受けてしまう。
血まみれになった足をさするシーンはかなり痛々しい。
トランプ城に向かうゴンドラ上でブージャックのトゲ爆弾を足に食らった上、地雷原に落とされて爆発に巻き込まれた所をトランプ海賊団に連れ去られる。
囚われの身で減らず口を叩いた事でベアキングの怒りを買い、見せしめとして磔にされてしまう。

終盤のスピード感溢れるアクションシーンは必見。

トランプ海賊団

本作の敵。盗まれたゴーイングメリー号の保有者。
海賊旗は熊の顔とトランプのスートで、団員の服や海賊船もトランプをモチーフとしている。
劇中の時間軸より7年前からねじまき島を恐怖支配し、島民に武器を作らせる強制労働を強いている。
その割に戦闘員の装備がそこらの海賊と同レベルだが
船長含めた幹部級は「トランプ兄弟」と呼ばれているが、血の繋がりがあるかは不明。

ベアキング
CV: 玄田哲章

トランプ海賊団船長兼トランプ兄弟の一人。懸賞金額1160万ベリー。
熊の頭の被り物とスペードをあしらったコートを羽織った巨漢*1で、一人称は「おれ様」。
尊大でプライドが高く、その立ち振る舞いはまさに暴君そのもの。
反抗的な者でも利用価値があれば脅すに留めるが、自分に恥をかかせた者は容赦無く磔にして処刑する冷酷さを持つ。
一方で花嫁候補として攫われてきたナミに「好みのタイプ」と鼻の下を伸ばしたり、気に入られるためにあの手この手でアピールする等、コミカルなシーンも割と多い。
「弱い男は嫌い」と言うナミに自分の力を見せつけるべく、トランプ兄弟に麦わらの一味を襲撃させる。

超人系悪魔の実「カチカチの実」の能力者
全身が鋼と化す「鋼鉄人間」で、その硬度はルフィの攻撃をまともに食らってもビクともしない。体の一部を焼けた鉄の様に熱する事も可能だが、これは悪魔の実の能力によるものかは不明。ノベライズ版ではキング砲が暴発したが、その爆発でもけろりとしていた。
必殺技は赤熱化した拳を焼き鏝の様に叩きつける「ホットボーリングスペシャル」。
その他、脅しや処刑用としてピストルを多用する。


名前の由来はトランプの「K(キング)」。
中の人は後に本編でカイドウを担当している。
あちらとは幹部がトランプの絵札の名前をコードネームとしている点が共通している。


ピンジョーカー
CV: 田中秀幸

トランプ兄弟の一人。懸賞金額990万ベリー。
道化の様な出で立ちと古風な「ござる」口調がアンバランスな長身痩躯の男。
何かにつけてドヤ顔でことわざを披露する癖があるが何故か全て間違って覚えており、その度に指摘されて恥をかかされている。*2
顔にはかつてゾロに敗北した際につけられた大きな切り傷があるが、当のゾロには存在すら覚えられていなかった(当人曰く『弱ぇ奴の事なんかいちいち覚えてられねぇ』)。
武器はレイピア及び首回りの羽飾り状の毒針で、これを飛ばして相手を麻痺させる「ハリハリ剣」という技を使用する。
毒を使ったり安全地帯から一方的に攻撃を仕掛ける等、口調とは裏腹にいまいち剣士の風上におけておらず、ゾロにも「剣を捨てた剣士」と言われた。


名前の由来はトランプの「ジョーカー」。
中の人は後に本編でドンキホーテ・ドフラミンゴを担当している。
奇しくも原作が同じくアニメ作品で二度も「ジョーカー」の名を持つキャラクターを演じる事になった。


ハニークイーン
CV: 林原めぐみ

トランプ兄弟の一人にして紅一点。懸賞金額780万ベリー。
艶やかな雰囲気を纏った金髪セクシー美女。
後述の能力の関係もあってか人前に肌を晒す事に対する羞恥心が薄く、初登場時には麦わらの一味(と観客)の前でいきなり入浴シーン(船の甲板で)を見せつけた。

超人系悪魔の実「トロトロの実」の能力者
体をトロトロの液体に変化させる「液体人間」で、全身を液状化させて水道管を移動したり、腕のみを液状化させて相手に叩きつける技を使う。
ただし能力は服飾品には作用しないため、全身を液体化する度に全裸にならなければならない。
女性であるハニークイーンとしては致命的なデメリットな筈だがわざわざ仲間の前で服を脱いでから能力を使用したり、解除のさいにもルフィ達の目の前で全裸姿に戻るといった大胆な使い方をしている*3
脱いだ服はブージャックが運び、移動先で能力解除と同時に再度着込む。


名前の由来はトランプの「Q(クイーン)」。
中の人は後に本編でレベッカを担当している。


●スカンクワン
CV: 青野武

トランプ兄弟の一人。懸賞金額600万ベリー。
特殊なパイロットスーツを着た猫背気味の小男で、「~でガス」という語尾が特徴。
スーツの尻部分の噴射口から、吸った者を脱力させる作用を持つ「悪魔のガス」を噴射し、その推進力で空を飛ぶ。
ガスの色合いからして見た目は物凄い「」であり、それをまき散らす姿は正にスカンク。
しかし本人は臭いものが苦手。そのガス臭くないのか?ウソップ「おまえが言うな!」


名前の由来はトランプの「A(エース)(=1)」。スカンクエースじゃないのは恐らくへの配慮。
中の人は本編でミホーク役(初代)を担当している他、前作にも岩蔵役で出演しており、以降の劇場版作品でも何かしらの役で登場している。


ブージャック
CV: 田の中勇

トランプ兄弟の一人。懸賞金額320万ベリー。ベアキングと声が同じ宇宙人ではない。
豚顔の帽子*4を被った全身汗だくのデブ男で、「~だゾナ」という語尾が特徴。
なぞなぞを出すのが好きな様だが、その内容は到底なぞなぞとは呼べないもので、サンジからは「ナゾナゾ野郎」と呼ばれている。
主に爆弾を武器として使用する他、背中の毛皮の様な鎧から鋭いトゲを出し、ハリネズミの様に丸まりながら高速回転して突進する技を得意とする。
一輪車で綱渡りする等見かけによらず非常に身軽で、カナヅチのハニークイーンの移動手段として行動を共にする事が多い。水上に出ていることを考えると悪魔の実の能力者でもなかろう。


名前の由来はトランプの「J(ジャック)」。
中の人は後に本編で猿山連合のショウジョウを演じている。

ちなみに懸賞金320万ベリーは、判明している限りチョッパーやペポと言った事実上懸賞金なしレベルの額になっている連中を除けば最低ランク。一応、東の海のアベレージぐらいではあるので、登場時期を考えれば特に低いというわけではないが…。


ダニー、ドニー、デニー
CV: 稲田徹(ダニー)、菅沼久義(ドニー)、龍谷修武(デニー)

前作でエルドラゴの配下だったチンピラ3人組。声優が3人共前作から変更されている。
トランプ海賊団の構成員(本人たち曰く『前のボスのエルドラゴ様よりビッグ』)になっており、キング砲の完成を気持ち悪い動きと共にベアキングに報告した。
ダニーを演じた稲田徹氏は後にベアキングを演じた玄田哲章氏と同じくカイドウを演じている(こちらは青年期を担当)。

その他

ボロード
CV: 堀内賢雄

泥棒兄弟の兄。探検家風の青年。
盗んだ品はガラクタばかりだが、ねじまき島のダイヤモンドクロックを盗み世界一の大泥棒になる事を目指している。
風と波を読む術に長け、下っ端海賊なら殴り倒せる腕っぷしの持ち主。
アキースとは実の兄弟では無いが誰よりも大切に想っており、かつて彼を助けるために左手を金属製の義手にせざるを得ない程の重症を負った事がある。

ゴーイングメリー号が盗まれる現場を目撃しており、目的の物が同じトランプ城にあるという事で麦わらの一味をねじまき島まで案内し、冒険に同行する。
しかし望遠ゴーグルでなければ見えない所にあるメリー号の場所にすぐ気づいたり、麦わらの一味にやたら同情心を煽る等、途中から不審な挙動が見せる様になる。
ゾロとウソップには「ダイヤモンドクロックを盗むために自分達を利用している」と疑われるが...


名前の由来は「泥棒」。
中の人は後に本編で錦えもんを演じている。血の繋がっていない子連れ繋がり


アキース
CV: 矢島晶子

泥棒兄弟の弟。ニット帽を被った7歳の少年。
非常に手先が器用で、誰かに教わったわけでもないのに大抵の機械をいじる事が出来る。
ボロードとは血は繋がっておらず、赤ん坊の頃に海を揺りかごで漂流していた所を彼に拾われた。
兄貴分にして育ての親でもあるボロードに憧れており、彼の様な「勇敢な海の男」になるのが夢だが、それまで守られる側だったためか自分に自信を持てていない。
揺りかごに置かれていたオルゴールを「唯一の故郷」として宝物にしており、オルゴールの音を聞くと落ち着くらしい。


名前の由来は「空き巣」。


町長夫妻
CV: 郷里大輔(町長)、島本須美(夫人)

ねじまきタウンの町長。実質的なねじまき島の島民の代表。
あご髭の男性と眼鏡の女性で、二人とも白衣を着ている。
トランプ海賊団に兵器の製造をやめさせる様談判するも聞き入れられず、支配され続ける現状を悲観している。
ダイヤモンドクロックの製作者だが「嫌な記憶しかない」として既に執着は無く、泥棒に狙われている事を知っても「盗めるなら盗んでいっても構わない」とまで言い切っている。


町長の中の人は後に青鬼のドリージンベエ役(初代)を担当している。


【余談】

  • 成績
最終的な興行収入は30億円。
これは2009年に『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』が公開されるまで歴代1位の成績だった。
現在は「FILM」シリーズの大ヒットにより中間ぐらいの位置に収まっている。

  • トロトロの実の能力
厳密に言うと悪魔の実の系統については明言されておらず、体を流動体に変化させるという能力はむしろ自然系に近い。
しかし対応する自然物が不明、かつ衣服に能力が作用しない性質は一般的な自然系と明確に異なる事から、後に登場した「アメアメの実」や「モチモチの実」の様な「特殊な超人系」ではないかと推察されている。
悪魔の実の三系統について初めて言及されたのは空島編とかなり先であり、この時点ではまだ設定が固まっていなかったのかもしれない。

トランプ兄弟の懸賞金は劇中では明かされず*6、劇場版9作目「エピソードオブチョッパー+」で明らかになったもの。
最弱の海「東の海(イーストブルー)」とはいえ能力者を2人も抱えているにしては低すぎる気もするが、活動範囲の狭さから政府への危険度は低いと見なされたのだろうか。

  • エンディング映像
ウイスキーピーク編~ドラム王国編までの登場人物の他、ミス・オールサンデー(ニコ・ロビン)とエースが登場している。
公開当時は偉大なる航路にギリギリ入る直前だったため、相当先までネタバレしている。
後に麦わらの一味の仲間になるビビチョッパー、ロビンはこれがアニメ版初登場となった。

  • トランプ海賊団のその後
劇中ではベアキング含め生死不明だったが、ゲーム「ナナツ島の大秘宝」では生存が確認されている。
ベアキングは未だに嫁探しを続けているようで、金棒のアルビダに勢いで求婚して返り討ちに遭った旨が語られている。
ハニークイーンもナミと再会するが、彼女への恨みは特に見せておらず、むしろ「困ったボスを持つとお互い苦労する」と愚痴を言い合っていた。



命懸けなきゃ、切り開けねェ未来もある。

...だろ?




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追記・修正は盗まれたものを取り返すために命を懸けられる方がお願いします。

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最終更新:2024年12月07日 14:13

*1 ノベライズ版では「服のセンスは最悪」と記載された。

*2 転ばぬ先のフエ(正:杖)、飛んで火に入るカツオブシ(正:夏の虫)等

*3 この時は本編では形だけ原型に戻ったところしか描かれない。

*4 その割にブタと呼ばれるのを嫌う。

*5 しかもトランプ城の財宝に関しては、崩壊するねじまき島から脱出するまでの短時間の間に盗んでいると思しい。

*6 手配ポスターが映る場面はあるが、懸賞金額の部分が見切れている。