テツノカシラ

登録日:2023/12/21 Thu 10:11:29
更新日:2025/03/23 Sun 15:30:04
所要時間:約 5 分で読めます





コバルオン型の最新兵器と
オカルト雑誌が紹介した謎の物体に似ている。

光る刃を撃ちだしあたりのすべてを切り裂いたらしいが
ほかに情報はなく正体不明。


「コフュ オオ ンン!」


テツノカシラとは、『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑No.1023
分類:パラドックスポケモン
英語名: Iron Crown
高さ:1.6m
重さ:156.0㎏
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:不明

タイプ:はがね/ エスパー
特性:クォークチャージ(ブーストエナジーを持たせるかエレキフィールドのときいちばん高い能力が 上がる。)

種族値
HP:90
攻撃:72
防御:100
特攻:122
特防:108
素早さ:98

合計:590

基礎ポイント:特攻+3


■概要

スカーレット・バイオレット』の追加DLC『ゼロの秘宝』後編「藍の円盤」にて初登場し、イッシュ地方伝説のポケモンコバルオンに酷似した姿をしている未来からきたパラドックスポケモンの一種。

外見は機械化したコバルオンといったところだが、他の未来のパラドックスポケモンと同じく小型化による影響なのか現代種と比べると全体的にスマートな体形となっている。コバルオンの特徴だったマフラー状の首の体毛もパーツとして組み込まれたかのように見た目がすっきりしている。

角は青緑に発光しており、更にショーテルのように変形させて長く大きく伸ばすことができる。そしてそこからエネルギー刃を作り出すことができ、辺り一面がそれによって全て切り裂かれてしまったという。

正体不明の存在だが、過去にオカルト雑誌に取り上げられたポケモンと姿がよく似ており、それによると「コバルオン型の最新兵器」であるという。

勿論信憑性に欠けた内容ではあるが、仮に真実であるとするとかつてポケモンたちを守るために争う人間たちを懲らしめたコバルオンがこれを知ったら一体何を思うのだろうか……。
もっとも、人間を懲らしめたことになっているわけで、コバルオンへの報復・対抗手段を考え、開発されたとしてもおかしくないわけだが…


■ゲームでのテツノカシラ

「藍の円盤」のシナリオクリア後に会うことのできるサザレ*1に話しかけるとブルーベリー図鑑を200種埋めることを頼まれる。

条件を満たせば居場所を教えてくれるので、そこに向かって捕獲すれば入手することが出来る。レベルは75。
ただし他の未来のパラドックスポケモンと同じくバイオレット限定な点に注意。

個体値はすべて20で固定されているため、粘るのは性格とボールの種類だけでいい。


■対戦でのテツノカシラ

かくとうタイプからエスパータイプへと変わったことでメタグロスドータクンソルガレオと同じはがねとエスパーの複合タイプになった。
テツノブシン「解せぬ」

種族値は攻撃と防御を大きく削った代わりに特攻が大きく上昇したことで特殊アタッカーへと変化。コバルオンでは低かった特防も108と大きく強化されたことで物理特殊共にほぼ同等の耐久となった。
素早さも少し下がってしまったものの、それでも後述の専用技が有効なミミッキュウーラオスをギリギリ追い抜ける絶妙な数値に収まっている。

他の準伝説のパラドックスポケモンと同じく専用技として「タキオンカッター」を覚えている。
性能は威力50の2回連続でダメージを与えるはがねタイプの特殊技であり、更に必中となっている。タイプによって無効化されることがなく確実にダメージを与えられるうえに連続攻撃のおかげできあいのタスキや「みがわり」の対策にもなる使い勝手のいい技となっている。
はがねタイプの技は基本的にこれか高威力で自主退場も出来る「てっていこうせん」との二択になるだろう。
エスパー技は無難な「サイコキネシス」と「サイコショック」から「みらいよち」・「サイコノイズ」・「アシストパワー」・「ワイドフォース」といったテクニカルな技まで揃っている。

一方サブウェポンは現代種譲りで覚える技が少なく有用なのは「ボルトチェンジ」と「きあいだま」くらいしかないうえに更に現代種が第九世代になって新しく習得した貴重な特殊先制技である「しんくうは」を覚えることが出来ない点は残念なところ。

補助技は相性のいい「めいそう」を覚えることが出来、他には「てっぺき」・「こうそくいどう」といったバフ技を覚え、更に「エレキフィールド」・「じゅうりょく」・「きんぞくおん」・「こらえる」といった技を覚えることが出来る。
一方エスパータイプだが「トリック」は覚えられない。

総合すると中速特殊アタッカーとしては高水準に纏まっているが、やはり技範囲の狭さは気になるところで苦手なはがねとあくタイプへは「きあいだま」で対抗できるが、それすらも無効化されて一致弱点を突かれてしまうサーフゴーは天敵。
また九世代では弱点となる強力なあくタイプとゴーストタイプが多い点も向かい風となっている。
この弱点はテラスタルで補うか豊富な積み技や「ボルトチェンジ」と「てっていこうせん」といった技で対面操作してうまく立ち回っていきたい。

公開当初はシングルバトルだとタイプの兼ね合いで過小評価を受けていたものの、レギュレーションFの対戦環境の研究が進むにつれて、サイコフィールドを開幕で貼れるイエッサン♂とサイコシードを能動的に消費してかるわざを発動させることで耐久素早さをあげるオオニューラを組みあわせた通称「イエカシニューラ」編成が一定の戦績を上げている。
一方ダブルバトルでは当初から高火力「ワイドフォース」の使い手として期待値が高く、こちらではイエッサン♀と組んだ「イエカシラ」が環境になかなかの存在感を示していた。

持ち物はパラドックスポケモン専用の「ブーストエナジー」や「いのちのたま」やこだわり系アイテム等攻撃面を強化させる持ち物が候補。
フルアタにしてとつげきチョッキで耐久面を補強するのも良いだろう。


■余談

  • 漢字は「鉄の頭」となると思われるだろうが、これは丁度テツノコウベと被ってしまっている。
    しかし現代種のコバルオンは高い統率力を持った聖剣士のリーダー格という設定であり、英語名でも「Crown」と表記されていることからしてもテツノカシラの場合は首魁、頭領という意味の「鉄の魁」が正しい表記と思われる。
    また、中国語の表記*2から、テツノコウべは「鉄の首」が正しい表記と思われる。

  • 藍の円盤でケルディオを除いた聖剣士のパラドックスポケモンが出揃ったが、現代種では素早さが三匹とも108で同じだったが、パラドックスでは特防の種族値が三匹とも108となっている。

  • 専用技のタキオンカッターの「タキオン」からどこぞのクワガタライダーを差し置いてかのウマ娘を連想した人達がいた模様。


追記・修正は現在と未来の聖剣士を揃えた方にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年03月23日 15:30

*1 先に「緑の仮面」のアカツキガチグマのイベントをクリアする必要がある。

*2 鐵脖頸