アシストパワー/つけあがる

登録日:2023/04/23 Sun 00:09:33
更新日:2025/01/02 Thu 05:20:49
所要時間:約 6 分で読めます




アシストパワー/つけあがるとは、ゲームポケットモンスターに登場する技。

技データ

アシストパワー

初出 第5世代
威力 20+ランク上昇数×20
命中 100
タイプ エスパー
分類 特殊
PP 10
攻撃範囲 単体
直接攻撃 ×
効果 自分の能力ランクが一段階上がる毎に威力が20上がる、
ランクが下降していても減算されない

つけあがる

初出 第7世代
威力 20+ランク上昇数×20
命中 100
タイプ あく
分類 物理
PP 10
攻撃範囲 単体
直接攻撃
効果 自分の能力ランクが一段階上がる毎に威力が20上がる、
ランクが下降していても減算されない

概要

アシストパワーは第五世代、つけあがるは第七世代で初登場した技。
アシストパワーは蓄積されたパワーで、つけあがるは自分の実力を鼻高々に攻撃する技。

素の状態だと威力20しかなく追加効果もない残念な技に見えるが、この技の真髄はランクが1つ上がるごとに威力が20ずつ上がっていく効果である。
よって、最大威力は20×6(最大ランク)×7(ランクを上げられる能力数)+20(初期威力)=860となる。

さすがにそこまで上げられる状況はドーブルにでもサポートしてもらわないとまずないが、威力100程度なら習得者自身で上げることもそこまで難しくはない。

計4段階ランクを上げることができれば威力100となり、それぞれサイコキネシス/かみくだくや道具所持時のはたきおとすを上回る。

なお、威力が上がるのは技の効果であるため、ランク補正は無効化されてしまうがてんねんでも無効化されない。

対戦でのアシストパワー/つけあがる

やはりそのロマンある効果から、自身で積むかバトンタッチのサポートを受けて超火力をぶち込んでいくのが一般的な使われ方となる。

アシストパワーに関してはエスパー技であるため多くはめいそうを覚えられるので積み技に困ることは少ない。

この技を使うポケモンとして代表的なのはココロモリ。特性たんじゅんと組み合わせることができ、めいそうを1回積むだけでサイコキネシスの威力を上回ることができ、高い素早さも相まって全抜きも夢ではない。

そして第七世代では、新たに同じ系統の技につけあがるが追加され、イーブイ専用Zワザ専用Zワザ「ナインエボルブースト」から「バトンタッチ」をすることで一気に威力220(一致威力330)のアシストパワーやつけあがるをぶっ放せるようになった。
マジックミラーでほえるやふきとばしを無効化できるエーフィネイティオ、特性かたやぶり持ちのゴロンダに繋げるのが定番。
決まれば非常に爽快間違いなしのロマンコンボだが、
ちょうはつやくろいきり、イーブイ自体は貧弱なため防御が2段階上がっても貫かれる高火力技や急所など相手側の対策もかなり多く、使うにはプレイヤーの戦略眼が求められる、上級者向けの技だった。
なお、2つの技をZワザにした場合は威力160となる。7段階ランクが上がった相当の威力を出せるが、イーブイバトンと組み合わせることが多いためあまり使われることはない。

剣盾ではZワザが廃止されたためイーブイバトンコンボは出来なくなったが、わざレコード82に収録され、覚えられるポケモンがかなり増えた。

新たに習得したポケモンとしてはゴチルゼルが有名。かげふみで有利対面で相手を捕まえ、コスモパワーやめいそうを積むのが主流で、無策だとガチで詰みかねない。

他にはからをやぶると組み合わせられるポットデスも有名。
技欄にある通りランクが下降しても威力は下がらないため、1回からをやぶるを積んだ場合威力は140となる。

ダイマックス技として使った場合は威力130となる。


SVでも技マシン041で続投。
ゴチムやラルトスのおとしもので作成でき、LPも800と割安。

肝心の対戦面だが、SVの対戦環境は相性が良い技のバトンタッチ要員の欠席が多い上に、初手全力を出す戦術がメジャーであるため、積み技自体がが下火である。
初めから高火力が飛んで来やすいため悠長に積み技を使いまくる隙を作りづらく、不意のテラスタルで半減や無効化されてしまうケースも生まれやすい。
ゴチルゼルに関しても不意のゴーストテラスタルで逃げられてしまいやはり悠長に積めなくなることもあるなど、かなり環境的には逆風である。
また、現時点ではたんじゅんと組み合わせられるココロモリは未解禁である。
比較的相性が良いのはミガルーサで、専用技の「みをけずる」で6段階積んだ後に使える上にタイプ一致でかなりの火力にはなる。

つけあがるにしても習得者の耐久力が微妙なためやはり厳しい。
「いかりのつぼ」を有するワルビアルはテラスタルによるタイプ変更で味方に殴られる確定急所技のダメージを抑えて一気に高火力攻撃をぶちかますことが出来るようになったが、なかなか浪漫砲の域から抜け出すのは難しいのが実情。

対戦面では逆風が強まってしまったが、ある戦いで注目されてしまった。














テラレイドバトルでのアシストパワー/つけあがる


剣盾」にあったマックスレイドバトルを「SV」の新システム・テラスタルに合わせてリニューアルされた、野生ポケモンとの特殊な戦闘のこと。

このバトルでは野生ポケモンのHPが膨大なものとなっており、生半可な火力では満足にダメージが与えられず快適に周回するのが難しい。そこで積み技と併用することで超威力を叩き出せるこの技を使ってワンパンする戦術が考案された。

主な使い手となるのは、ヤドランヤドキングとゲッコウガレイドのノココッチ

三者ともに耐久面の種族値が高水準な上、
前者はわるだくみやてっぺき、ドわすれ、後者はめいそうやとぐろをまく、こうそくいどうと積み技が豊富。
さらになまけるやはねやすめと回復技も完備しており、回復を入れつつ積み技を極限まで積み切ったアシストパワーは、等倍以上であれば多くのレイドボスをワンパンできる威力となる。
さらに特性も三者ともに優秀で、ヤドランとヤドキングはちょうはつを無効化するどんかん、ノココッチはゴースト、あく、むし技やいかくを受けると素早さが上がるびびりを持つ。

最強のエースバーンゲッコウガのレイドではこの戦術が猛威を振るうこととなった。
エースバーンの炎技・格闘技をともに半減するヤドランがソロ・マルチ問わず活躍。
かげぶんしんを使うゲッコウガをとぐろをまくの命中上昇により確実に仕留められる上につじぎりを誘ってすばやさも挙げられるノココッチもゲッコウガレイドのソロでは無敵の強さを誇った。
ゲッコウガレイドではシャワーズも使われた。

なお、ワンパン狙いという戦術上マルチでは基本的に1体いれば十分、被ってしまうと1体以外はほぼ置物でアシボ*1などでサポートした方がよっぽど強い。
基本的には他のアシパ使いを見かけた場合は選出は控えるようにしたい。アシパ型と思ったら違ったということもあるが

ソロレイドは最強エースバーンやゲッコウガに限らず強力で
  • あくびやキノコのほうし、でんじはを使わない
  • 特殊耐久が高すぎない
  • 半減や無効化されてしまうタイプでない
  • メタモンではない
の条件を満たせば概ねどのレイドボスともある程度渡り合うことができるだろう。
ただしヤドランの場合コノヨザルに出すときあいだめシャドークロー(確定急所)で真っ二つにされる。
めいそうを乱射するサーナイトも非常に厳しいが、クエスパトラのみびんじょうで逆用が可能。
追加効果はおんみつマントで防ぐことが可能なので持ち物としておすすめ。

ちなみに時間トリガーでなくHPトリガーで使用するボスもいる。ワンパンしなければだいたい強化解除されてしまうため注意が必要。
+ HPトリガーでも使用する★6レイドボス
単位:%
ポケモン名 タイミング
ガブリアス HP30%
クレベース HP30%
ゲンガー HP45%
ゼグレイブ HP20%
サーナイト HP45%
ドラパルト HP40%
ブロスター HP45%
マフィティフ HP20%
ムクホーク HP75%、50%
ルガルガン黄昏 HP75%
※ガブリアスとクレベースは通常の時間60%の強化解除も使用。

強化解除を持たない相手でもブロロロームはちょうはつ持ちのため、どんかんのヤドラン系統以外の仕様は厳禁。
でんじはやキノコのほうし持ちのような行動制限にも弱い。これに強いのは逆用できるアブリボンぐらいである。
また、間違ってもメタモンレイドに出してはいけない。積み技を使われ一瞬で能力が上がってしまいあくタイプ以外はワンパンで蹂躙され、かつ耐久力が高すぎて全然削れない地獄絵図と化すため絶対にやらないように




…そしてこのエースバーン・ゲッコウガ、ソロレイドで活躍したアシストパワー戦術は、同時に それ以外の野良レイドの地雷 と化してしまった。




何せパルデアの★6のテラレイドバトルは、エルレイドドラミドロブロロローム以外は 必ず一度は強化解除を使って来るのである。
しかも使ってくるタイミングはボスによって若干異なるが、概ね残り時間60%で使用する*2(カイリューのみ50%。ドオーは時間95%でも追加使用)。
ほぼ中間地点のため、強化解除を食らう=積み直しても間に合わずにボスに1ダメージも与えない置物と化すことが多発。

そもそも味方が倒されてもゲージが減少しない、故にレイドボスの特殊行動の発生タイミングをある程度コントロールできるソロ向けの性能であり、数ターンで終わらせられるフレンドや味方が倒れて当然の上にラグまである野良などの マルチでの性能はむしろ低い。
マルチでアシストパワーでワンパンできる程積める=味方が一度も倒れないぐらい強いため最初から殴った方がよっぽど早い。
基本的には後半の発狂モードを踏み倒せるエースバーンやゲッコウガ以外のマルチで使うべき性能ではないのである。
強化解除と積みなおしを繰り返すだけで攻撃にも防御にも全く役に立たない地雷アシパ使いたちは賽の河原などと揶揄されるハメに。

一応キタカミやブルーベリーの★6レイドでは強化解除を持たないポケモンも増えたので相手を選べばパルデア本土の★6のように出すだけでほぼ戦犯、みたいなケースは減った。
しかしアンコール使いのニョロトノ&ピクシーなどの新たな難敵も混じっているので注意。
また、くろいきり持ちのため 絶対にニョロボンに出してはいけない


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最終更新:2025年01月02日 05:20

*1 アシッドボム。低威力の代わりに必ず特殊防御を2段階下げるが、毒タイプなので鋼テラスには無効。

*2 最強エースバーンもここで使用。ゲッコウガは残り時間85%の1回のみ