登録日:2024/05/17 Fri 16:59:45
更新日:2025/04/02 Wed 11:07:04
所要時間:約 10 分で読めます
■概要
ポケモンが覚える技のうち、音を使った技がこれに含まれる。不可視かつ周囲に拡散する音の性質上、このカテゴリに入る技は一部の例外を除き、命中率が高く攻撃範囲が広い傾向にある。
カテゴリそのものは後述の
特性『ぼうおん』に適用される技を定義するためだけに存在するものだったが、
第6世代から
「みがわりを無視して相手にダメージを与える」という効果が追加されたことにより、対戦において戦術的・戦略的価値が大きく上昇した。
相手の守りを手間をかけずノーリスクで貫通する効果は強力で、
第7世代で間接的な調整や音技を抑制する技が登場するほど、対戦環境で猛威を振るった。
第8世代からは音技を使うと特攻が1段階上がる「のどスプレー」が登場。音技であれば攻撃技・変化技関係なく発動するので、手軽に音技の威力を上げることができる。
ちなみに
第9世代現在、音技には特殊技と変化技があるが、物理技は存在しない。
あるとしたら演出はコエカタマリンのそれだろうか
■音攻撃技
タイプ:
ノーマル 範囲:単体
威力:40→50(
第6世代以降) 命中率:100 PP:15
第2世代に登場した「
ねむり状態」中に使える技の一つにして初の音攻撃技。すごいいびきで相手を攻撃する。
……なのだが、技名から察する通り「自分がねむり状態の時しか使えない。選択から発動までに起きると失敗する」という使い所の難しいマイナー技。
地味だが30%の確率で相手をひるませる効果がある。シナリオでシロガネ山の
レッドの
カビゴンに使われた技として覚えている人もいるだろうか。
タイプ:ノーマル 範囲:相手全体
威力:90 命中率:100 PP:10
第3世代で登場した音技の代表格。大声を上げて発生する大きな振動を相手にぶつけて攻撃する。
威力・命中率・範囲ともに高水準にもかかわらず、弱点を突けないノーマル技ゆえ対戦面では微妙な評価をされていたが、後述のスキン系の特性が登場してからは
メインウェポンと化すほど価値と評価が上がった。
タイプ:ノーマル 範囲:相手ランダム1体
威力: 50→90(
第5世代以降) 命中率:100 PP:10
3ターンの間騒ぎ続け、誰も眠らせない技。
第4世代までは2〜5ターンとランダムで威力も50だったが、第5世代で威力が上がり3ターンに固定された。
騒いでいる間、場のポケモンは全員ねむり状態にならなくなり眠っていても起きるが、「
げきりん」よろしく他の指示も交代も受けつけないため、動きが固定されるというデメリットがある。
どちらかというとダブル向けか。
ノーマル特殊技自体がわりと希少なのもあって、技レパートリーの少ない
ピジョットや
ヨルノズクで採用されることはある。
ちなみに、ねむり無効の効果は追加効果として扱われない。なので『りんぷん』や「
おんみつマント」の影響は受けない。
第7世代まではベイビィポケモンが進化前限定で覚えられるケースが多かった。
タイプ:
ひこう 範囲:単体
威力:50→65(第6世代以降) 命中率:100 PP:20
第4世代で出た
ペラップの
専用わざ。覚えた言葉で相手を攻撃する。
ペラップが初登場したDPtの
ハードに搭載されたマイク機能を活かし、「自分の声を録音してペラップに覚えさせられる」という触れ込みとともに発表された。
……しかし、その仕様が原因で後にペラップは
不遇な目に遭うことになるが、さらに後に
唯一無二の強力な個性を得ることとなる(技の詳細はペラップの項目を参照)。
タイプ:
むし 範囲:単体
威力:90 命中率:100 PP:10
振動で音波を起こして相手を攻撃する、むしタイプの音技。10%の確率で相手の特防を1段階下げる。
むし特殊アタッカーのメインウェポンはほぼこれ一択と言っても過言ではない
が、半減されやすいので複合タイプやサブ技が優秀な場合は不採用になりがち。
登場当初は「はね(翅)の振動で音波を起こす」と説明されていたが、
デンチュラや
アギルダーなど翅を持たない虫ポケモンも覚えるため、第7世代以降は単純に「振動」となった。
タイプ:ノーマル 範囲:単体
威力:60 命中率:100 PP:15
第5世代初登場の歌で相手を攻撃する技。
単体で見ると威力が高くも低くもない無難な技だが……。
詳しくは項目を参照。
タイプ:ノーマル 範囲:相手1体
威力:40 命中率:100 PP:15
響く声で相手を攻撃する。
基本技並みの低威力だが、誰かが「エコーボイス」を使う度に威力が上がる。この誰かというのは
「味方、相手、自分が前に使っていたポケモン」を含めた全てで、誰かがこの技を使っていれば最大200まで威力が上昇する。
似た効果をもつ技は「れんぞくぎり」があるが、あちらと違って「◯◯のエコーボイス!」というメッセージさえ出れば、
攻撃を防がれたりタイプ相性で
無効化されても威力上昇が途切れず維持される。
タイプ:
あく 範囲:相手全体
威力:55 命中率:95 PP:15
まくし立てるように相手を怒鳴りつけて攻撃する。
“bark out”は「ガミガミ言う」「怒鳴りたてる」というような意味を持つ、英語の動詞。
希少なあくタイプの特殊技で、100%の確率で相手の特攻を1段階下げる。攻撃技としては弱いが、全体攻撃であることや確定で追加効果が発動するので、
ダブルバトルで耐久型のポケモンが相手の勢いを落とすために採用されている。
特性「
いかく」等と組み合わせ物理・特殊両方の火力を下げる戦術が展開されることもある。
BWが初登場だが、発売当初は通常プレイで一切覚えることができず、配信された
ゾロアーク及びタマゴグループを共有する一部のポケモンしか使えない技だった。その後
BW2以降では
わざマシンが解禁され、多くのポケモンが覚えられるようになった。
タイプ:ノーマル 範囲:相手全体
威力:75 命中率:100 PP:10
古より伝わる歌を相手に聞かせて心に訴えかける
メロエッタの専用技。
攻撃技としてはまだまだ数少ない、10%の確率で相手を「ねむり状態」にする珍しい技。専用技にもかかわらず、第9世代までは自力で習得できず専用のイベントなどを介して覚える技という意味でも珍しい。
この技を使うとボイスフォルムからステップフォルムに
フォルムチェンジする。
タイプ:
フェアリー 範囲:相手全体
威力:50 命中率:- PP:15
第6世代で初登場した、魅惑の鳴き声で相手に精神的ダメージを与える技。
「みずでっぽう」や「ひのこ」のようにフェアリータイプの基本技で、この手の技としては珍しい
必中技。
しかし初出のXYでは自力で覚えられるフェアリータイプのポケモンが少なく、覚えたとしても習得レベルが高かった。その高さは
プリンが
レベル50で、
フレフワンが
レベル53である。
タイプ:ノーマル 範囲:自分以外の全員
威力:
140 命中率:
100 PP:
10
凄まじい爆音の破壊力で周りにいるものを全て攻撃する。
音技の中で最高火力かつ、
おそらく現存するポケモンの技史上、圧倒的に高性能な攻撃技。
ポケモンにおいて高火力技は、
技の使用後ステータスが下がる、
HPが減る、
反動で次のターンは行動できない、
命中率が低いなど何かしらのリスクやデメリットがつくが、「ばくおんぱ」にはそれらが
一切ない。
『ぼうおん』持ちのポケモンには効果がないのと、ダブルバトルだと味方も巻き込んでしまうのが欠点だが、それらを差し引いても高性能な技である。さらにノーマルタイプのポケモンが
ノーマルテラス状態で放つと2倍の
威力280という超火力になるのだが、そんな事はわかっているのかSVで「ばくおんぱ」を覚えられるノーマルタイプは
ノココッチと
ドデカバシのみ(しかもいずれも特攻よりも攻撃の方が高い)。
特性で音技の威力を上げられる
ストリンダーでも
ノココッチに匹敵するダメージを出せるので、そちらを使ってみるのも手。
タイプ:
みず 範囲:自分以外の全員
威力:90 命中率:100 PP:10
第7世代で出た、歌うことによりたくさんのバルーンを放出する技。
追加効果として技を受けた相手の「
やけど状態」を治すという変わった効果を持つ。かつての
アシレーヌの
専用技。
第8世代からはタマゴ経由で
ラプラスも覚えられるようになったが、アシレーヌが入手可能になるまでは若干の間があり、その間は
マックスレイドバトルかオーラを纏った野生個体からしか遺伝出来なかった為やたら入手性が悪かった。
アシレーヌに専用Zクリスタル「
アシレーヌZ」を持たせると、威力195の単体技である
「わだつみのシンフォニア」に変化するが、音技ではなくなる。
タイプ:
ドラゴン 範囲:相手全体
威力:110 命中率:100 PP:5
全身の鱗を激しく擦り大きな音を出す
ジャラランガの専用技。
簡潔に言えば「りゅうのはどう」と「りゅうせいぐん」の間のような技で、「りゅうのはどう」より威力が高めで「りゅうせいぐん」と違い火力が下がらないので連発できるが、代償として鱗が磨耗するのか反動で自分の防御が1段階下がる。
そして
USUMでは……。
タイプ:ドラゴン 範囲:相手全体
威力:185 命中率:- PP:-
USUMで追加された
Zワザで、ジャラランガZを持ちZパワーを得たジャラランガが「スケイルノイズ」から発動する。
聖なる舞を踊って鱗をかき鳴らしながら体中にエネルギーを蓄積し、溜めたエネルギーを竜のオーラと共に凄まじい衝撃波を放出する。
最大の特徴は
Zワザ唯一の全体攻撃かつ攻撃後に全ステータスが1段階上がることで、ジャラランガの素の能力を底上げできる。ただし技がドラゴンタイプなので『ぼうおん』持ちに加えてフェアリー相手には無効化されてしまうため、発動するタイミングを見極めなければならない。
一方全体攻撃である故にどちらか1体に当てれば追加効果は発動する。つまりダブルバトルでは2匹両方で無効化しなければならない為対処が難しく、ジャラランガ対策の『ぼうおん』ジャラランガとしての需要も生まれジャラランガの需要そのものを発掘した。
タイプ:
でんき 範囲:相手全体
威力:80 命中率:100 PP:10
第8世代で登場した、ギターやベースを激しく鳴らして大きな振動を相手に与える
ストリンダーの専用技。
また何気に数少ないでんきタイプの全体攻撃技。
でんき技にしては珍しく追加効果はないが、ストリンダーの
専用特性である『パンクロック』と組み合わせれば、タイプ一致補正と相まって強力なメインウェポンとなる。
タイプ:
エスパー 範囲:単体
威力:80 命中率:100 PP:5
強力なサイコパワーによる呪文のような怪しい念波で攻撃する
ガラルヤドキングの専用技。
相手が最後に使った技のPPを3減らす追加効果が特徴。あくタイプに無効化されるのはお約束。
タイプ:
ほのお 範囲:単体
威力:80 命中率:100 PP:10
第9世代から登場した、燃えたぎる炎を歌うように相手に吹きつける
ラウドボーンの専用技。
100%の確率で自分の特攻を1段階上げる。
ラウドボーンは
隠れ特性が『てんねん』なので、
相手の防御上昇を無視し、自分はどんどん火力を上げて攻めていくという芸当ができる。もちろん対戦だけでなくシナリオでも強力なのでメインウェポンとして使える。
タイプ: フェアリー 範囲:単体
威力:80 命中率:100 PP:10
『ゼロの秘宝』後編「藍の円盤」から追加の、天使のような歌声で攻撃する技。
全体攻撃か否かを除けば「マジカルシャイン」と似た性能だが、最大の違いは
そのターンで能力が上がった相手を100%の確率で混乱させるという「こんらん版『しっとのほのお』」とでも言うべき効果を持つ。
タイプ:エスパー 範囲:単体
威力:75 命中率:100 PP:10
不快な音波を相手に浴びせて攻撃する。
「みわくのボイス」と同じく「藍の円盤」で追加された攻撃技で、この技を浴びると2ターンの間、
特性や道具などいかなる方法でも回復できなくなり、回復効果を持つ技が必ず失敗するようになる 。
効果そのものは第8世代で廃止された変化技「かいふくふうじ」と同じだが、あちらが5ターンだったのに対しこちらは2ターンと短時間。
「みがわり」を貫通する上、攻撃技ゆえ「ちょうはつ」を一切気にせず打つことができるので、耐久型のポケモンに対して強く出られる。
■音変化技
タイプ:ノーマル 範囲:相手全体
命中率:100 PP:40
第1世代から存在する音変化技。可愛く鳴いて相手を油断させ、攻撃を1段階下げる。
多くのポケモンが低いレベルで覚える初期技。シナリオで野生のポケモンが頻繁に使うので、馴染みがあるプレイヤーも多くいることだろう。
対戦ではシングルではまず採用されないが、何気に攻撃範囲が全体なので、ダブルバトルで使えば一気に相手の攻撃を削ぐことができる。
『
いかく』などと合わせることで相手の物理アタッカーをボロボロにすることもできる。
物理優勢の環境では結構侮りがたい技。
シナリオ序盤でも「こんな弱そうな技w」と思っていたら、気が付いたらこっちの攻撃力を下げられまくって突破困難になっていた、という経験がある人は多いだろう。
タイプ:ノーマル 範囲:単体
命中率:55 PP:20
特殊な怪音波を発して相手を混乱させる。
洞窟などの
ダンジョンで
ズバットがよく使ってくるので「ちょうおんぱ=ズバット」のイメージが強いが、
ドククラゲを初めとした多くのポケモンが習得する。
だが、混乱技の中では命中率
55とかなり低く、シナリオ・対人戦いずれも大々的に使われることは滅多にない。
どちらかと言えばシナリオでこの技を使われて困った場面のほうが多いだろう。
タイプ:ノーマル 範囲:相手1体
命中率:100→-(第6世代以降) PP:20
吠えて相手を逃げさせ、野生ポケモンとの戦闘を終わらせる。第2世代以降はトレーナー戦で控えのポケモンを引きずり出す強制交代の効果が追加された。
優先度−6と基本的には後手に回る技であるが一方で「
トリックルーム」の優先度-7より速い。
シンプルながらも強力な効果で、対戦では相手の積み技を強制的にリセットする、対面を崩して有利不利を覆すなどがよくある使い方となる。
他にも
「どくびし」や「ステルスロック」と併用する、行動順を利用して相手の「トリックルーム」展開に先行して妨害、「
はかいこうせん」系統の技を撃った味方に撃って反動をスキップするなど色々な応用が利く便利な技。ただし特性『きゅうばん』や『
ばんけん』を持った相手には通じないため注意。
例によって『ぼうおん』に無効化される事から習得ポケモンの違い以外は「ふきとばし」の下位互換ではあったが、第9世代でそちらを無効化する特性『
かぜのり』が登場したことによりその状態を脱出している。
野生戦では控えのポケモンと交代されずに戦闘が終わる。なので相手に使われると、「あともう少しで捕まえられそうだったのに『ほえる』を使われた……」なんてことも。
特に第2世代では野生の
ライコウ、
エンテイ、
スイクンが習得しており彼らの捕獲の難しさに拍車をかけていた。即逃げ対策の為に「くろいまなざし」や「ねむりごな」で動きを止めても、この技を使われた瞬間に再チャレンジなので……。
クリスタルバージョンのみ、固定シンボル戦闘となったスイクンの自力習得技から外れ、再習得は第8世代と結構間が空いている。
タイプ:ノーマル 範囲:単体
命中率:55 PP:15
心が安らぐ綺麗な歌声で相手を眠らせる。
「うたう」と言えば
アニメ版の
プリンで印象深いという人も多いだろう。
初代やFRLGでは
ミニスカートのシホが繰り出すプリンのうたうに苦しめられた人もいるのではないだろうか。
ただし「ちょうおんぱ」と同じく命中率が低く「さいみんじゅつ」以下。
『スマブラ』シリーズではプリンの上必殺ワザとなっており、ヒットさせると相手を眠らせる。
相手のダメージ%が高いほど寝ている時間は長くなる。
眠らせられるのは地上の相手のみで且つ範囲も狭いが、熟練のプリン使いは上手いこと当ててきたりする。
タイプ:ノーマル 範囲:単体
命中率:85 PP:40
耳を塞ぎたくなるほどの不快な音を出して相手の防御を2段階下げる。
相対的に見て自身の攻撃を2段階上げる「つるぎのまい」と同等の効果があるが、あちらと違い交代されるリスクがあるので、主に「つるぎのまい」を覚えられないポケモンに採用される他、相手の混乱ダメージを増やすために使われることもある。
タイプ:ノーマル 範囲:手持ちを含めた味方全員
命中率:- PP:5
第2世代で登場した、心地よい鈴の音を聞かせて味方全員を癒す技。
状態異常を回復する効果自体は「アロマセラピー」と全く同じだが、レベル技やタマゴ技でしか覚えられない「アロマセラピー」に対し、こちらは第3世代では一部ポケモンのXD限定技、第4世代から第6世代まで教え技だったので幅広いポケモンが覚えられる(両者ともわざマシンが存在しない)。
ちなみに「アロマセラピー」は第9世代で廃止されている。
タイプ:ノーマル 範囲:自分を含めた全員
命中率:- PP:5
「いやしのすず」とは逆に、3ターン後に歌声を聴いた全員を瀕死に追いやる恐ろしい技。
歌声を聴いた全員の中には
歌った自分も含まれる上、相手に交代されたら無効化されてしまうという使い所が難しい上級者向けの技と言える。
相手に逃げられないよう「くろいまなざし」や
バインド技と併用するか、特性『かげふみ』を持ったポケモンと並べて技を放つ必要があるが、単純に打つだけでも相手に交代の圧力をかけることができる。
聞くに耐えない歌を意味するゲーフリ公認のスラングにもなっており、XYのミアレシティのホテルには「ほろびのうた」が得意な「ザ・りんしょう」というコンシェルジュトリオが登場する。
タイプ:ノーマル 範囲:自身→味方全員(第8世代以降)
命中率:- PP:40
第3世代より出た大声で吠えて気合を高め、自分と味方の攻撃を1段階上げる技。味方が「まもる」を使っていても効果がある。
多くの犬系ポケモンがこの技を覚えるが、猫系ポケモンの
レントラーや
バクオングも覚える。
今日に至るまで多くの仕様変更がなされた技で、第7世代までは自分にしか効果がなく
音技にも分類されていなかった。第8世代以降は現在の仕様になったが、音技としては珍しく「みがわり状態」の味方には通じない。
タイプ:
くさ 範囲:単体
命中率:55 PP:15
心地よい草笛の音色を聞かせて相手を眠らせる。
簡単に言えば「くさタイプ版うたう」だが、同タイプ・同効果の技では命中率が上の「ねむりごな」がある。
XY以降はくさタイプに「粉・胞子系の技が無効化される」タイプ特性が追加されたのと、音技の「みがわり」貫通効果で一応は差別化なされたが、実用性に乏しかったのか第8世代で技そのものが廃止された。
タイプ:
はがね 範囲:単体
命中率:85 PP:40
金属を擦って出るあの不快な音を聞かせて相手の特防を2段階下げる。
ポケモン技の中ではかなり珍しい
単体で特防を下げる変化技で、それ以外では「うそなき」しかない。命中率に不安はあるが「のどスプレー」と組み合わせれば、自身の特攻アップと相手の特防ダウンを同時に行える。
覚えるポケモンが殆どはがねタイプで物理アタッカーが多いため、単体でこの技を活かせる者が少ないのが難点だったが、SVでは高い特攻を誇る伝説ポケモン
ミライドンが登場。
特性『ハドロンエンジン』に加え、後述の「のどスプレー」やおうえん等のバフを組み合わせることで高レベルの
テラレイドバトルでもワンパンが狙えるため注目を浴びた。
タイプ:あく 範囲:単体
命中率:100 PP:20
第6世代に出た技で、捨て台詞を吐いて相手の攻撃と特攻を下げてから控えのポケモンと交代する。
交代技なので
詳しい効果はこちらを参照。
タイプ:ノーマル 範囲:単体
命中率:100 PP:20
おたけびをあげて相手を威嚇し、攻撃と特攻を1段階下げる
カエンジシの元専用技。
対戦では、攻撃か特攻の片方を大幅に下げる方が効果的なので、あまり採用されることはない。
SMでは同効果で「まもる」や回避率を無視する「なみだめ」が登場したが、あちらは「みがわり」を貫通しないので相互互換の関係となっている。
タイプ:ノーマル 範囲:単体
命中率:- PP:20
内緒話で相手の集中力を削ぐことにより特攻を1段階下げる。
他の能力下降技が優秀なためにしょっぱく感じるが、「なみだめ」と同様「まもる」を貫通する効果があるので、「みがわり」を含めたあらゆる妨害をすり抜けて確実に相手の特攻を下げることが可能。
わざマシンが使えるポケモンなら全員覚えることができるが、なぜか
アクジキングとツンデツンデは覚えられない。
しかし第8世代以降わざマシンが廃止されたので、現状習得できるのはペラップとオーロンゲのみ。
タイプ:ドラゴン 範囲:自身
命中率:- PP:5
Zワザを廃止されたジャラランガが「ブレイジングソウルビート」の代わりに得た、第8世代登場の新たな専用技。
自分の最大HPの1/3を削る代わりに全てのステータスを1段階上げるという破格の性能を持つ。
「
はらだいこ」のように体力と引き換えに発動する技の例に漏れず、HPが1/3以上残っていないときに使用すると失敗する。
何気に第3世代で登場した「りゅうのまい」以来新たに出たドラゴンタイプの変化技である。
タイプ:- 範囲:相手全体
命中率:- PP:60
ポケモンXDにおいてダークポケモンが使用する
ダークわざの一つ。
詳細は「ダークわざ」の項目を参照。
■関連する技・特性・もちもの
タイプ:あく 分類:物理 範囲:単体
威力:80 命中率:100 PP:15
第6世代で「ハイパーボイス」が多用されたため、第7世代で音技に対するカウンターとして生まれた技。
相手の喉元に強烈な突きを入れる技で、この技を受けたポケモンは地獄の苦しみで2ターンの間、音技を出せなくなる。金属音とかは喉使ってないだろとか言わない。
「さわぐ」を使った相手の動きを強制的に中断させるほど効果は強力だが、「音技を出せなくなる」というのは追加効果なので、相手の特性が『りんぷん』だったり「おんみつマント」を持っている場合は無効化される。
また、第7世代のみだが「ブレイジングソウルビート」も無効化できない。
追加当初は
ガオガエンと
マニューラ系統しか覚えられないという貴重な技だったが、その後は教え技やわざマシンとして多くのポケモンに配られている。
あくタイプなのでタイプ相性で無効化されず、威力も「かみくだく」と同等なのでシンプルに使用しても結構強い。
『特性』というシステムが生まれた第3世代から存在する、
あらゆる音を遮断して音技を無効化する音技使いの天敵。
音技であれば攻撃技・変化技関係なく一切受けつけないので、相手の「ほえる」を受けても逃げず、「ほろびのうた」を聞いても倒れず、高威力の「ばくおんぱ」すらもどこ吹く風と言わんばかりに無傷で受ける。
しかし、いいことばかりではなく、ダブルバトルでは「いやしのすず」や「とおぼえ」など、自分自身にとってプラスになる味方の技の恩恵も無効にしてしまう。また特性依存なので『
かたやぶり』持ちの相手の音技は防げない。
なお、『ぼうおん』持ちのポケモンが自身に影響する音技を使用した場合は有効となる。そのため自分が「いやしのすず」や「ほろびのうた」を使う場合は普通に効果を受ける。
音に関する習性を持つバクオング系統や『ぼう○○』特性の一つとしてジャラランガ系統、
マルマインなんかも持っている。
ちなみに第3世代のみこの特性と同効果の『そうおん』という没特性がデータ上に存在していた。騒音ということでバクオング系統が搭載する予定だったのだろうか。
世代を跨ぐ間もなく正式に日の目を浴びずに特性そのものが没となったのは後にも先にもこれのみである。
自分の使う音技をみずタイプに変える。第9世代時点ではアシレーヌ系のみ隠れ特性として所有している。
「うたかたのアリア」は強力な技だが、自分以外の全員を巻き込む上に当たった相手の「やけど」を治すという癖のある技なので、ダブルバトルで同威力かつ、味方を傷つけず相手にメリットを与えない手段として「ハイパーボイス」を使うために活用される。
全ての音技がみずタイプになるので、みず技を無効化する『ちょすい』や『かんそうはだ』などを持っている相手に通用しない点には注意。裏を返せば味方がそれらの特性を持っているなら、みず技と化した「ほろびのうた」に巻き込まれずに済む。
ストリンダーの専用特性。自分の音技の威力が1.3倍上がり、音技で受けるダメージを0.5倍(半減)にする。
ストリンダーは多くの音技を覚えるので、専用わざの「オーバードライブ」を含め強力な音技を繰り出せる。『ぼうおん』と比較すると物足りなく感じるが、音技のダメージも半減するので、自分と同じ音技を使う相手にも強く出られる。
ただし「バークアウト」など、技によっては『テクニシャン』の方が有効な場合があるので、戦略や戦法に合わせて特性を選ぶように。
- フェアリースキン/スカイスキン/フリーズスキン/エレキスキン
音技だけに効果がある訳ではないが、音技を使用する上で大きな影響を与えたため記載。
エレキを除き第6世代に登場した特性で、使用するノーマルタイプの技が対応するタイプに変わり、威力が1.2倍(第6世代のみ1.3倍)になる。
対応するタイプは、フェアリーはフェアリー 、スカイはひこう、フリーズはこおり、エレキはでんき。
非常に強力な効果を持ち、第9世代に至るまで通常特性で所有しているポケモンはおらず、隠れ特性もしくは
メガシンカ限定の特性となっている。
そして所有者は全員対応するタイプを含んでいるので、さらにタイプ一致補正も重複し、
「1.5(タイプ一致補正)×1.3(第6世代でのスキン補正率)=1.95倍」
という破格の強さとなる。特に「ハイパーボイス」とのシナジーが非常に高く、音技に「みがわり」を無視してダメージを与える仕様が追加されたのと相まって、
「高火力・防御貫通・広範囲攻撃」の三拍子が揃った恐ろしい技と化した。
対戦では
ニンフィアや
メガサーナイト、
メガチルタリスがメインウェポンの一つとして「ハイパーボイス」を採用し、特殊型の
メガボーマンダもそれに続いて環境で猛威を振るった。
……さすがに暴れすぎたのか、第7世代以降では威力補正が
1.2倍と弱体化を受けたが、それでも強力であることには変わらず、SVでもニンフィアがとあるイベントでの金策要員として活用されていた。
しかしDLC解禁後は……(詳細はニンフィアの項目を参照)。
第8世代で新登場したもちもの。音技を使うと消費して特攻が1段階上昇する。
行動しつつ特攻を上げられる一見強力なアイテムに見えるが、行動後にランク上昇処理が行われるので初撃は恩恵を受けられないのが難点。
勿論交代してしまうとランク上昇も消えてしまうので、居座りエースポケモンに持たせるのが主な選択肢になるか。
変化技でもしっかり発動するので、ジャラランガの「ソウルビート」と合わせると強力。
なお、その名前の印象に反して「きんぞくおん」や「いやしのすず」のような、声由来ではない音技でも発動対象となる。
■余談
音技として扱われるのは、技の説明に音や音波、声を発することが書かれている技で、音を連想させるような技名でも「シンクロノイズ(電波ノイズ)」「
ソニックブーム(衝撃波)」「ときのほうこう(時間が歪む力)」は含まれない。
追記・修正はうるさく響くほどの大爆音でアリアを歌いながらお願いします。
- ハイパーボイスがばくおんぱの下位互換っぽいけど両方を覚えるポケモンがおらずダブルスだと全体と相手2体で差別化できるから単純に下位互換になってないの良いよね。 -- 名無しさん (2024-05-17 17:47:32)
- ポケスペでプラチナが音技(ぼうおんの効果を受けない技)の説明してて初めて知ったわ -- 名無しさん (2024-05-17 18:36:05)
- 防音はあるが身代貫通はない3~5世代はデメリットでしかなかった -- 名無しさん (2024-05-17 19:00:56)
- フェアリータイプが出たばかりの頃におとタイプの方が良かったんじゃないかって言ってる奴をネットで見たな -- 名無しさん (2024-05-18 08:25:26)
- いつかホミカにストリンダー使って欲しいけど、新規で毒音技習得しないかな -- 名無しさん (2024-05-18 09:35:18)
- ↑ポケマス始めれば使えるぞ -- 名無しさん (2024-05-19 00:22:08)
- 音タイプっていう独立したタイプになりそう -- 名無しさん (2025-03-12 10:35:32)
最終更新:2025年04月02日 11:07