イエッサン

登録日:2020/03/20 Fri 22:00:09
更新日:2024/05/01 Wed 15:18:54
所要時間:約 4 分で読めます





頭のツノで相手の気持ちを感じとる。オスは従者のように主のそばで世話を焼く。


感謝の気持ちを集めるため人やポケモンによくつくす。メスは子守りを得意とするよ。



「イエッサン」とはゲーム「ポケットモンスター ソード・シールド」で初登場したポケモンである。


【データ】

全国図鑑№:876
ガラル図鑑№:337
英語名:Indeedee
分類:かんじょうポケモン
高さ:0.9m
重さ:28.0㎏
タマゴグループ:ようせい
性別比率:♂50% ♀50%


特性:シンクロ(相手の技でどくまひやけどになったとき、相手も同じ状態異常になる)
(♂のみ)せいしんりょく(ひるまないいかくを受けない)
(♀のみ)マイペース(混乱しない。いかくを受けない)
隠れ特性:サイコメイカー(この特性をもつポケモンが場に出たとき、場の状態をサイコフィールドに変える)


種族値(♂)
HP:60
攻撃:65
防御:55
特攻:105
特防:95
素早さ:95

合計:475

種族値(♀)
HP:70
攻撃:55
防御:65
特攻:95
特防:105
素早さ:85

合計:475

努力値:特攻+2(♂) 特防+2(♀)


【概要】


人間に献身的なポケモンで、頭の角で相手の気持ちを感じ取ることができ、感情を集めて自分の力にする。
ニャオニクス二ドラン同様、オスとメスで姿が異なるという特徴を持つ。

オスは角が上向きでジト目、鼻のあたりに蝶ネクタイのような模様がある。
主人のそばで世話を焼く、執事のような振る舞いが特徴。
メスと比べて模様に黒い部分が多く、さながら燕尾服のようになっている。

メスは角が下向きでツインテールのようになっている。
子守が得意であり、メイドのような振る舞いが特徴。
オスと比べて模様の白い部分がエプロンドレスのように腰辺りまで伸びている。

また、鳴き声もオスとメスで異なる。
オスは「ピンポーン」というチャイムのような音、メスは「チリーン」という呼び鈴のような音が聞こえる。

【ゲームでのイエッサン】


人間の手伝いをするという設定上、各地のポケモンセンターやカフェ、ホテルでその姿を見られる、ラッキータブンネのようなポジションのポケモン。
最初に見かけるのはブラッシータウンのポケモンセンターでメスがいる。
しかし、名前を確認できるのはそれなりにストーリーが進んだ後。それまで姿のよく似たタブンネのガラルのすがただと思っていた方も多いのでは。

野生ではルミナスメイズの森で出現する。
ソードではオス、シールドではメスが出現するが、タマゴからは両方産まれるのでどちらでも両方手に入る。

【対戦でのイエッサン】

キリンリキヤレユータンに続くエスパー/ノーマル複合
剣盾ではゴーストタイプが蔓延っているので、それを無効にできるのは大きい。
また、ニドラン・ニャオニクス同様性別によってステータスや技も異なり、オスは攻撃面・メスは防御面に優れている。

特性も一部異なるが、有用なのは共通の隠れ特性「サイコメイカー」。DLC第2弾でカプ・テテフが参戦するまでは実質専用特性だった。
エスパー技強化や先制封じなど、様々な戦術を行う事ができる。
種族値やフィールド効果の弱体化等でテテフ程のバ火力はないものの、タイプと豊富な変化技でテテフとの差別化は十分できているので問題ないだろう。

メインウェポンは勿論「サイコキネシス」もしくは「サイコショック」となり、
ノーマル技もみがわり貫通の「ハイパーボイス」を覚え、オスなら「トライアタック」もある。
残念ながら「はかいこうせん」は覚えないため、瞬間火力はやや控えめでフィールドに依存する。

サブウェポンにははがね対策の「マジカルフレイム」、対ゴーストの「シャドーボール」、
他には「エナジーボール」や「マジカルシャイン」等、エスパータイプらしい技が一通り揃う。

変化技は「めいそう」や「トリック」、オスは「アンコール」「トリック/ワンダー/マジックルーム」「パワーシェア」、
メスは「サイドチェンジ」「ひかりのかべ」「リフレクター」「しんぴのまもり」「いやしのはどう」「バトンタッチ」「いやしのねがい」「このゆびとまれ」等。
「いかりのこな」持ちが数を減らしているため、「このゆびとまれ」が使える点は意外と貴重。

そんなイエッサンに転機が訪れたのはDLC第1弾『鎧の孤島』で、新たに教え技で「ワイドフォース」を獲得した。この技はサイコフィールドが展開されているとフィールド補正とは別に威力が1.5倍になり、攻撃対象が相手全員になるエスパー特殊技である。「サイコメイカー」のイエッサンならほぼ無条件で威力が強化されるため、エスパー技の採用はワイドフォースほぼ一択になった。前述の「バ火力は無い」という事情はアッサリ過去のものに。*1
その結果(特にメスの)ダブルバトルにおける人気が上昇。DLC第2弾『冠の雪原』でカプ・テテフが復帰したものの、あちらは「ワイドフォース」を覚えなかったため、引き続き差別化はできている。

SVでも続投。
しかし「サイドチェンジ」「ワイドフォース」「マジカルフレイム」、さらにオスは「ワンダールーム」「マジックルーム」、メスは「しんぴのまもり」等を失うことに。
一方大きな強化点としてメスが「トリックルーム」を獲得。「サイコメイカー」の展開による「ねこだまし」無効と合わせ、起動役としての有用性が大幅に増した。
「ワイドフォース」を唯一習得するグレンアルマとは「サイコフィールド」の展開以外でも相性が良い。
  • 「クイックターン」や「とんぼがえり」でグレンアルマを殴りイエッサンを繰り出してフィールド展開&「くだけるよろい」+「じゃくてんほけん」起動
  • 「トリックルーム」発動からのグレンアルマ攻撃+イエッサンによるサポート
という対処法の異なる二通りの展開パターンを有することで対策を難しくしており、自身に加えグレンアルマの採用率を伸ばすことにも繋がっている。
ノーマルタイプがハバタクカミコノヨザルサーフゴーのゴースト打点、サイコフィールドがカイリュードドゲザンウインディの先制技による対策を阻止してくれる点も嬉しい所。

但し、メスは「トリックルーム」をわざマシンで習得できず、テラレイドバトルの☆5個体のみが習得出来る点には注意が必要。
……だったのだが、碧の仮面配信時にメスも「トリックルーム」を習得可能になった。
が、その代償と言うことなのか藍の円盤でわざマシンとして復活した「ワイドフォース」はオスしか習得できないという仕打ちを受ける羽目に。


【余談】

  • 名前の由来は「了解しました」という意味の「イエス・サー」+「クロワッサン」だと思われ、角もクロワッサンのような形をしている。英名はindeed(確かに)が由来。

  • 姿や名前からタブンネとのなんらかの関連性が考えられるが、真相は謎。因みにどちらもつるたさや氏がデザインを担当している。

  • 一見するとヒツジのように見えるが、モチーフ元はイングランドやスコットランドの昔話に登場するブラウニーというゴブリンの一種。*2
    つまり、こう見えてれっきとしたモチーフのポケモンである。



追記、修正は主人に尽くしてからお願いします。


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最終更新:2024年05月01日 15:18

*1 ちょっと努力値を振れば攻撃特化ガブリアスのじしん並の火力が出る

*2 いつの間にか勝手に館に住み着き、家人が留守にしている間に家事をしてくれるありがたい存在だが、逆に整理整頓されている家は散らかしてしまうこともある悪戯小僧とされる。有名どころでは、『ハリー・ポッターシリーズ』に出てくるドビーがこの種族(作中では「屋敷しもべ妖精」)。