百合園セイア(ブルーアーカイブ)

登録日:2025/01/27 Mon 20:02:02
更新日:2025/02/16 Sun 13:33:36
所要時間:約 18 分で読めるだろう。




※当記事は性質上、ネタバレ避け部分以外でもメインストーリーVol.3「エデン条約編」のネタバレをいくらか含みます。



いずれ――道は繋がるだろう。



百合園(ゆりぞの)セイアは、ゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の登場人物。


【プロフィール】

学園:トリニティ総合学園(3年生)
部活:ティーパーティー
年齢:17歳
誕生日:9月29日
身長:149cm
趣味:謎解き、読書
イラスト:kokosando
CV:種﨑敦美


【人物】

トリニティの生徒会組織「ティーパーティー」の生徒会長3人のうちの1人で、「サンクトゥス分派」のリーダー。
ミカナギサのような天使の羽は持っていないが、生の狐耳と尻尾を有している。
そしてティーパーティーどころかトリニティ全体でもトップクラスに露出面積が広い服装をしており、大まかなデザインはミカのものと似ているので正式な制服の類なのではないかと考えられるが、上半身が両脇から背中側までほとんど露出している
全体的なきわどさは修行部の部長風紀委員会の行政官といい勝負である。セクシーセイアですまない

他2人と比較するとかなり幼さが濃い容姿をしているが、中身はかなり成熟した……というかどこか達観したような性格で、難解な言い回しを多用する。
加えて毒舌を向けられることも多いミカからは「小難しい話とか小言ばっかりであんまり好きじゃない(意訳)」*1と言われており、どっちかというとヤな言動なのはセイア本人も認めるところ。
こうした様子はハナコからも『まぁ、セイアちゃんは確かに「性格が良い」とはあまり言えない感じではありますが……』と苦笑いで語られている。

ハナコのような頭脳明晰な相手とは(あるいはひねくれてしまった一面も含めて?)合うのか、直接の絡みは未だに乏しいがハナコの数少ない友人。
また、ロマンのスイーツ哲学ことナツの不思議な言い回しを瞬時に解することができ、なんなら無言で通じ合うことすら可能「ナツの言動がセイア並」なのか「セイアの言動がナツ並」なのかでだいぶ話が変わってくるのだが……
その言動が原因で浮世離れなイメージが持たれやすいが、意外にもアグレッシブで好奇心旺盛な一面を持つ。エデン条約編を経てからは、意識の変化や反動からか感情的で年相応な思いに駆られることも増えた模様。
イベントストーリーでは故障した自販機を揺らしたり、何故か音が出ないマイクにキレたりなど、コミカルな描写もされた。

ティーパーティーでは外交を担っていることもあり、小難しいが別に堅物ではなく、初対面でもTPO次第でフランクな態度も積極的に容認し簡明な話し方をするなど、柔軟な対応をする。
ときには諍いを起こし激情に駆られている者にも言葉のみで介入し理性に訴えかけて落ち着かせる、まさにティーパーティーの「知」担当といったところ。
年下の子に失礼なことを言われても怒らず、むしろ穏やかな接し方をする様は賢く素敵なお姉さん。……つまりこうした振舞ができるにも関わらず、親しい相手には迂遠でちくちくとした物言いをためらわないので、ミカがそれにイラッとし煽り返すのも人情ではある。
そんなこんなでちょっとややこしくはあるが、友情には厚く、ティーパーティーホストの二人とは想い支え合う仲。互いを案じるがゆえにすれ違うこともあるが、大切な親友であることに揺らがない。

「預言の大天使」の神秘を有しているらしく、予知夢の能力、それもかなり高精度の未来予知が可能。
その延長線上で過去や現在、未来を観測することもできるが、明晰夢を見る、即ち「夢であるという自覚をもって夢を見ること」は、使用者本人の時間軸の混濁を引き起こし、夢と現の境界を不明瞭にさせるというデメリットも抱えている。
また未来予知が超高精度であるが故に、破滅的・悲劇的な未来の到来には為す術はないと悲観的になりやすく、そこから解決手段を模索せず受け入れようとする悲観的な一面もある。

セイアの周りにはなぜかシマエナガが飛んでおり、立ち絵では袖に1匹乗っているが複数匹いる様子。
手持ち無沙汰の際には戯れて暇を潰す様子が見られるほか、意思疎通も可能なのか、自販機のボタンを押させるという離れ業も持っている。



愛用する武器はハンドガン「鋭き光彩」。
ティーパーティーの気品に相応しいデザインをしており、時に毒舌が飛び出す持ち主に似て弾は常に装填されているらしい。
デザインの元ネタとなったのはイギリスのウェブリー&スコット社が19世紀初頭に開発したシングルアクションの自動拳銃「ウェブリー&スコット セルフローディングピストル」とみられる。



【メインストーリーにて】

「エデン条約編」1章のプロローグから、エデン条約についての簡潔な説明とその結末を先生に話す。
とはいえ直接顔を合わせているわけではなく、夢か精神世界のような場所でセイアが一方的に話しかけてくる。
キヴォトスに古くから伝わる「七つの古則」の5番目……「楽園に辿り着きし者の真実を、証明することはできるのか」という問いを引き合いに出し、憎み合うトリニティとゲヘナの不可侵条約「エデン条約」を取り巻く陰鬱で後味の悪い物語を最後まで見届ける「義務」があると告げ、物語が始まることになる。

+ 以下、エデン条約編4章まで順次ネタバレ
  • 第1章「補習授業部、スタート!」
ティーパーティーのホスト・ナギサから、「補習授業部」の顧問になってほしいと先生に依頼があったため受諾。
また、ティーパーティー最高意思決定者であるホストの役割は本来セイアなのだが、何者かに襲撃され入院中のため、ナギサが代理で務めていることも説明される。



  • 第2章「不可能な証明」
補習授業部のいる合宿施設をミカが訪れ、先生と接触。
あの場ではセイアは入院中と説明されたが、実はセイアはヘイローを破壊されていたのである。
対外的にはセイアは入院中ということになったが水面下では犯人捜しが行われており、またエデン条約締結を目指すナギサが「トリニティの裏切り者がいる」という疑心暗鬼に陥った発端となったことも明かされる。

その後、エデン条約の締結阻止およびナギサ暗殺を企むかつてのトリニティの分派「アリウス分校」の襲撃に際し、補習授業部と先生に、ナギサが探している「トリニティの裏切り者」は自分だと告白したアズサ
アリウスからすれば微塵も考えていない「和解の象徴」として送り込まれたこと、ナギサの暗殺実行役であること、さらにはセイア襲撃の犯人であることも自白。
しかしキヴォトスの平和を望み、アリウスの教えに疑問を持っていたところをセイアに見抜かれ、その提案に乗る形でセイア暗殺の成功を偽装していたのである。

補習授業部一行の計画通りアリウスの軍勢からナギサを守ることに成功する……かと思いきや、アリウスの戦力を引き連れた「本当のトリニティの裏切り者」ミカの登場で窮地に立たされてしまう。
ミカの裏切りの目的は「ゲヘナを滅ぼす」こと。そのためにナギサを襲撃するよう前々から結託していたアリウスに指示し、日頃から小難しいことや小言を言ってくるセイアもミカの指示で「静かに、病院にでも送ってもらう」よう指示を出していたのである。
しかしセイアが死んだと聞かされてしまい、またそれをきっかけにナギサが疑心暗鬼に陥っていくのを見て、「なぜセイアを襲撃するよう指示を出したのか」さえ自分の中で分からなくなってしまい、ゲヘナが憎いという理由付けの末に「ゲヘナと手を組もうとしているナギサを始末する」ことに至ってしまい、この事件を引き起こしたのであった。

しかしハナコから「セイアは生きている」と伝えられたことで投降し、シスターフッドおよび正義実現委員会に連行されていった。
騒動が終結し、補習授業部も無事全員合格できたところで2章は終わるのだが、セイアは再び夢の中から先生に語りかけ、この後訪れる破滅的な結末を予見している。



  • 第3章「私たちの物語」
シスターフッドやハナコらによる事後調査(ポストモーテム)の際に、セイアを最初に発見したのは救護騎士団団長・ミネであることが明かされる。
ミネは現場をあるがままティーパーティーに報告し、ティーパーティーによる調査がされるのだが、ミネはセイアの遺体とともに行方を眩ませてしまった。
……が、この「セイアの遺体」の情報がフェイク。
ティーパーティーの最高権力者が襲撃された異常事態において誰を信用すべきかを考えた際に、まずは自分で安全を確保しようとしており、「セイアのヘイローが破壊された」という偽の情報を流して匿っていたのである。

エデン条約締結会場にアリウスの巡航ミサイルが撃ち込まれ、トリニティ・ゲヘナ双方の要人や戦力が戦闘不能となる中、襲撃の主犯たるアリウススクワッドのリーダー・サオリから銃撃され意識を失う先生。
夢の中でセイアと邂逅し、結局のところ憎み合うトリニティとゲヘナ、そしてその双方に憎しみを持つアリウスの介在によって、エデン条約は歪んだ形で成立してしまったことを説明。
アズサにはこのことを前もって説明していたが、それでも淡い希望を持ってしまったこと、そして先生が「そこに楽園があると信じるしかない」と信じた結果の産物であったことも踏まえ、結局のところ不可能だったと結論づける。

……君も、その後はどうなったのか見ていないんだね?

セイアはこの悲劇的なエンディングの先を見る必要は無いと判断しており、その後を見るのが怖かったのではないか?と問いかける先生。
この状況を解決しようと現実へ戻ろうとする先生に、未来予知と古則を引き合いに出して無意味だと説得するセイアに対し、「古則に答える必要は無い」と断言。「楽園はそこにあると信じる」かどうかの話であるというのが、先生の結論であった。

ただ信じたところで、何も変わりはしない。
信じたところでそこには何の意味も無いだろう……!?



水着じゃなくて下着だと思えば、それは下着だから。



別館のプール掃除の時、ハナコが着ていたのは水着。
しかし、あれは本当に水着だったのだろうか?
その場では水着だと信じられていたが、凝ったデザインの下着だったかもしれないし、はたまたペイントだったのかもしれない。
あれが水着で無かったとして、何かが変わってしまうだろうか?そもそも、水着と下着の違いとは?
実は下着だったとしても、その「真実」かもしれない何かはどうやって証明できるだろうか?

そんな回答、またの名を(セイアはその文脈を知る由もない)突然のセクハラ発言にセイアも虚を突かれ動揺。
しかし、怖くて見ることができなかった未来予知の先を見る勇気を与えたのであった。

先生が目覚め、トリニティとゲヘナの生徒たちに協力を呼びかけていく。
その呼びかけに応じ、学園の垣根を、憎み合うトリニティとゲヘナの区別なく先生の下に結集し、条約が結ばれた「通功の古聖堂」へと向かう。
サオリを止めるべく補習授業部を出奔したアズサを追いかけたヒフミの反撃、通称「ブルアカ宣言」をきっかけとし、アリウススクワッドが持っていたエデン条約の定義を先生が上書きし、スクワッドがやった方法と同じやり方でエデン条約を奪還。
「大人のやり方」で事態を逆転させ、「楽園は存在するか、しないか」の二択に対し「信じることによって証明される楽園」という発想で古則に答えた先生を賞賛し、自身の間違いと負けを受け入れた。

一連の騒動終結後、ミネとともにトリニティに帰還。
ミカやナギサを交え、これまで話せなかったこと、話していなかったことを今一度打ち明けることとなった。



  • 第4章「忘れられた神々のためのキリエ」
騒動終結からしばらくして、ナギサから呼び出された先生。
あの後ミカはトリニティの「公共の敵」として糾弾され、私物の焼却や牢獄への嫌がらせなど私刑を受け続けており、聴聞会でも自身を弁護する意思が全く無いことを聞かされる。
セイアも無事だったとはいえ、元々弱かった体質がさらに悪化してしまい、自室にいる時間が増えてしまっていた。
そんな折に、先生であればミカを説得できるかもしれないという考えの下先生を呼び出したのであり、先生もナギサの想いに応えてミカを訪れる。

ミカの話を聞くと「セイアちゃんは私の事を許していないだろう」という考えであり、実際に拒絶されてしまっていた。
その話を聞いてセイアを訪れた先生だったが、「予知夢」の能力で見てしまった破滅の未来、そしてその破滅にはゲマトリアなる集団が関わっていることを聞かされる。
先生はゲマトリアに深入りすることをすぐやめるように言う。また、セイアもミカとの和解を望んでいたのだが、何度も謝ろうと訪れたミカと悪化した白昼夢の中ですでに和解済みと混濁し、疲弊もあって意図せず拒絶する形ですれ違ってしまい、伝えられないでいたのが実態だった。
現実で待つミカと会うよう伝え、セイアもミカを部屋に呼ぶよう伝える。
……が、ミカを待っている最中に予知夢に襲われ、よりにもよって関わるなと先生から釘を刺されたゲマトリアの会合を観測してしまう。
そこでアリウスがゲマトリアの尖兵であること、そしてアリウスの主人・ベアトリーチェがキヴォトスを破滅に導く儀式を行おうとしていることまで知ってしまうのだが、当のベアトリーチェに感づかれてしまい拘束されてしまう。

そしてその最悪のタイミングでミカがセイアの部屋を訪れる。
動転してしまったセイアは本来の目的を忘れ、見た光景を一方的にまくしたてた。

君が、アリウスに接触したことによって……。
先生が……スクワッドに狙われている……。

君が、先生を連れてきたから……!

……いや、君のせいではないな……済まない。

不可抗力だったとはいえ、傷つけられたことを許すために呼び出したのに、逆に糾弾するという大やらかしをしでかしてしまい、直後に撤回したとはいえその言葉もミカには届いておらず。
騒ぎを聞きつけたトリニティ生がミカを口々に糾弾し始めてしまい、自分の目の前でセイアが吐血等々の症状を発症してしまったことも合わさり、ついにミカの心は壊れてしまった。
防衛機制と動機の後付けに次ぐ後付けの末、全てはセイア襲撃の実行犯であるサオリが悪いと結論を出し、彼女に復讐するべく脱獄。

ベアトリーチェによって夢と現実の狭間に囚われ、儀式に巻き込まれてしまったセイアは儀式の向こう側にいるもの――「色彩」と呼ばれる存在に触れてしまい、生命の危機に陥ってしまう。
脱出方法を模索するうちに百鬼夜行自治区のような場所に流れ着き、そこで「クズノハ」と名乗る存在と出会う。
クズノハが言うには、この場を脱して「色彩」の影響から逃れることは可能だが、そのためには「自身の本質を棄てる」ことが必要だと告げられ、セイアはその提案を承諾。
予知夢の能力を失ってしまったが夢からの脱出に成功し、目覚めてすぐにトリニティの戦力をアリウス自治区へと向け、先生とミカを救出するよう手配。
アリウス自治区において三者は再び見えることとなり、今度こそミカはセイアに謝罪し、セイアの方も謝罪を受け入れてミカに謝罪。聴聞会に出席する意思を固めたミカと、ナギサ・セイアも同席しての聴聞会が始まるところで、トリニティ側のエデン条約を巡る騒動はひとまず終結する。

先生……私は、もう予知夢を視ることはないだろう。
其れが――かの夢から抜け出すための代償だった。
最後の予知夢で目撃した事……其れを、先生と議論しなければならない……。

シロコに似た誰かが銃を突きつけ見下ろしている様子、そして割れたシッテムの箱……。

だが……其れは、もう少し未来でも良いだろうか?
今はただ……此処に集まっている、私たちの「現在」に注力したいから。
そして……私たちは……今までのように力を合わせ――努力を重ねて、その試練を乗り越えるから。


+ 最終編
  • 第1章「シャーレ奪還作戦」
クズノハとの邂逅や、夢から抜け出す時に最後に見た予知夢の内容を先生に共有。
空が赤く染まり、天から6つの巨大な塔が飛来しキヴォトスは滅び、そして「先生はそこで生を終える」ことまで聞かされる。

キヴォトスの終焉が近いことを連邦生徒会長代行・リンにも共有。
予知夢とはいえ所詮は夢であるため信憑性に欠けており、リンも全く信じていない様子だったが、その直後に未知の高エネルギー体が6つ観測されたことを受け、リンの独断で各学園の生徒会を招集し対策を取ろうとする。
しかしあくまで「代行」でしかないリンの権力の濫用と捉えられ、財務室長・アオイを筆頭にリンへの不信感が高まってしまい、また各学園の生徒会側も、出席理由のうちかなりの割合を占めていた先生が不在だったため会議をボイコット。
ついにはリンへの不信任決議が可決されてしまい職務権限が停止させられてしまうのだが、時を同じくして防衛室長・カヤと結託していたカイザーコーポレーションによる連邦生徒会襲撃と乗っ取り事件が発生してしまう。

先生もカヤの策にハマり拘束されてしまうが、カンナらヴァルキューレ生やRABBIT小隊の支援を受けてシャーレの奪還に成功し、首謀者のカイザーコーポレーション要人を拘束。
……したまではよかったのだが、突如として空が真っ赤に染まり、天からは巨大な塔が6本飛来。
セイアの預言通り、キヴォトス終焉の始まりが訪れたのである。



  • 第2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦」~第4章「プレナパテス決戦」
虚妄のサンクトゥムが飛来し、無名の守護者やユスティナ信徒といった敵が続々と出現。
トリニティ自治区付近にも虚妄のサンクトゥムが出現したのだが、予知夢の能力を失った代わりなのか「勘」が鋭くなったようで、L118榴弾砲部隊をナギサとともに指揮していた。
またセイアが夢の中で出会ったという「クズノハ」なる生徒のことも先生に伝え、陰陽部の情報提供のもとで先生は調査のため忍術研究部を「大雪原」へ送り込み、調査を依頼する。

第3章以降は地上に残りトリニティ自治区の防衛に回る。
トキが単身食い止めていたサンクトゥムの軍勢に対し、「勘」を頼りにセミナーの2人に援軍を要請。「勘」という不確かな言葉でしか表現できないそれを無下にしなかった2人は援軍要請を受け入れる。
トキは退却も絶望的、しかし僻地に単身で急行した関係で救援の可能性は期待できず、命を捨てる覚悟を決める程の危機的状況に追いやられていたが、まるでこうなることが分かっていたかのように送り込まれたC&Cによって命拾いすることとなる。そしてまたネルからきつーくお灸を据えられた。

ここでやっていることはもはや未来予知も同然であり、
「クズノハとの取引は助かる代わりに予知夢のデメリットだけ解消されたに等しい、得しかない取引」等と言われることも多い。
……まあ、おそらくはそこまで便利なものではないのだろうが、そのあたりはまだ曖昧である。

+ イベントストーリー「CODE:BOX ミレニアムに迫る影 ~一つの問いと二つの答え~」
ミレニアムで開催される大規模な交流会を兼ねた技術博覧会「ミレニアムEXPO」の開催に際し、トリニティはセイアを代表として送り込むことに。
対外交渉はかねてよりセイアが担当しており、加えてナギサは激務続きで疲労が心配され、ミカもトリニティの代表としての立場に疑義がついているために今回もその流れで……と思いきや、ナギサからは体調面の不安*2と予知夢の能力の喪失を理由に療養に努めるべきと主張し、「保護の対象」とまで言い切る。
言葉を選ばず言ってしまえば、「預言の力を失った百合園セイアに価値は無い」
無論、ナギサやミカがそんなことは微塵も思っていないことは明白で、すれ違いと和解を経た今のセイアがそれを取り違えることもないが、
セイアは今回のミレニアムEXPOへの参加を「自分の足で立てることを証明するために己に課した試練」と位置付けと主張し、そして本来セイアを止めるべくとナギサに呼ばれた先生の説得もあって二人の了承に成功した*3

EXPOの見学中に怪しい取引を目撃してしまったセイアは、その企みに対応するべく水面下で動いていたC&Cの"ダブルオー"ネルと、"ビッグシスター"リオに協力を打診し、ミレニアムEXPOを巡る陰謀に立ち向かうことになる。

本イベントではストーリーと並行した「ミレニアムEXPO課外調査」としてフィールド探索ができるイベントがついており、セイアも操作キャラクターとしてミレニアム各地を見て回ることができる。
フィールドにはいくつか調べられる場所があるのだが、そのうちとある場所にあるマイクを調べると、「ノイズは入るのに、セイアの声が出ない」という、これまでの扱いをネタにしたギミックがある。
また「潜入ステージ」では、ヘルメット団やドローンの監視の目を欺くためのアイテム「アルギニン・ボックス」を使用可能。
被った段ボールの上にヘイローが浮かんでおり、さらにはシマエナガも1羽止まっているというあまりにも不自然極まりない段ボール箱だが、視線が向いている時に動きさえしなければ気づかれることはない。ただの箱か…… てか、このネタ前にもやってるのに好きね。
ゲームシステムは完全に某潜入型FPSのそれ。








【性能】【……性能は!?】

ミカもそうであったように、エデン条約編の完結後もプレイアブル生徒として実装されなかった。

全然。一向に。驚くほどに。

最終編の更新に合わせてミカが実装された2023年1月、翌月には同じティーパーティーであるナギサも実装され、セイアも時間の問題か……と思われたが、それ以降全く実装される気配は無かった。
(同じく長く待たされることになったリオと異なり)「設定的にプレイアブル化しづらい」という要素なども特にないにもかかわらずである。
2.5周年(2023年8月)はハナコ(水着)、3周年(2024年1月)はヒナ(ドレス)、そして3.5周年(2024年7月)はメインストーリーに合わせてホシノ(臨戦)シロコ*テラー
その度にTwitter(現X)のトレンドには、発表されていないのに「セイアちゃん」「セイア実装」が毎度のようにトレンド入りしており、セイアの実装を待ち望む先生はいつしか「セイアゼミ」とも呼ばれるようになり、
大陸版ではストーリーにボイスがあって声が先についた関係で「中国語しか喋れない」など未実装ネタが完全に板についてしまっていた。
そして、2025年1月19日のブルアカふぇす3日目。若干セイア実装の雰囲気もありながら今回もないだろうという諦めに似た空気が支配する中……



今、共に在る時間を賛美しよう。



【性能】


……成程、素晴らしい眼だ。

レアリティ:★3
戦術的な役割:STRIKER
ポジション:MIDDLE
クラス:サポーター
武器種:HG
攻撃タイプ:貫通
防御タイプ:弾力装甲
市街地:B 屋外:D 屋内:S→SS(固有武器★3)
装備品:シューズ/ヘアピン/ネックレス

EXスキル:まどろみの庭 COST:3
自身を除く味方1人のEXスキルコストを50%減少(EXスキルの使用1回分。Lv5に強化すると2回分
自身のコスト回復力を固定値で増加(15秒間)

ノーマルスキル:智者の助言
35秒毎に、自身を除く味方1人と自身の貫通特効を割合で加算(25秒間)

パッシブスキル:静心 → 静心+(固有武器★2)
治癒力を割合で増加 → バフ効果持続力を固定値で加算し、さらに治癒力を割合で増加

サブスキル:智者の勘
EXスキルを3回発動する毎に、自身とEXスキル3回目の対象に対してシールド効果を発動(25秒間)



4周年直前の限定生徒*4として満を持して実装。ピックアップタイトルは「優しく希望は降りしきる」。
100連ガチャ無料期間での実装となった。
初登場から数えると、待たされること実に1333日。待ち侘びた実装発表に会場は大歓声と拍手に包まれたほか、この直後の4周年限定募集には同じく長く未実装枠だったリオの実装も告知されるなど、長年未実装枠だったトリニティとミレニアム首脳のピースが埋まることとなった。
今度は正しい意味で「セイア実装」がトレンド入りし、SNSでは過去類を見ないほどの大盛り上がりをみせた上
韓国含めた海外も注目するこのイベント*5および発表で大盛り上がりしたことが確認できた程だった。
そして担当声優が明らかになったことで、「1000日以上実装を待った生徒」というネタが生まれた。

コスト半減のサポーター。そう、上にもあるがSPECIALではなくSTRIKERなのである。
これまでのメインストーリーにおけるセイアは外に出て活動しない・病弱というイメージが強かったため、ヒマリやキサキからの連想で実装されてもSPECIALという予想が多数派だったのだが蓋を開ければSTRIKERとしての実装にこれも驚きを与えた。
回数的にも競合枠となるのはウイだが、あちらは最初から2回分半減でスキルコストがスキルレベル強化に応じて5→4→3と減少していくのに対し、セイアは最初から3で、Lv5まで強化して2回分半減となる。
また減少の副次効果としては、ウイは微々たる量の攻撃力アップに対しセイアは自身のコスト回復速度アップで、さらに固有武器★2まで強化すると2.85秒時間が伸びる。
ノーマルスキルでは最も近い味方1人に貫通特効を付与し、対重装甲であれば明確に火力に直結する効果を有している。
貫通属性でなくとも2回分のコスト半減効果は強力な効果であるため、他属性の生徒であっても採用可能だが、EXスキルを使用してから効果が付与されるまでに長めのタイムラグがあることがネック。
これだけ見ればウイの上位性能……のように見えるが、ある1点においてかなり影響を受ける問題を抱えている。

耐 久 不 安

ウイもSTRIKERではかなりHPが低い部類ではあるが、ポジションはBACKと攻撃が届きにくいポジションなのに対し、セイアはMIDDLEと比較的攻撃を受けやすいポジション。
部隊の編成や隊列、遮蔽物次第ではセイアが最前列を張ることとなり、いくら弱点を突かれない弾力装甲とはいえ被弾が増えやすくなってしまう。
セイアに限らず、ポジションや射程距離の兼ね合いで併用できない生徒もいるため、その点においてはウイとの使い分けが必要である。

相性抜群なのはミカと制服ネル。
ミカEXは6コストとかなり重く、これまではウイやフウカ(正月)でコストをケアしていたが、セイアと組ませることでノーマルスキルの恩恵を強く受けることができる。
もちろんウイやフウカ(正月)の有効性が下がったわけではなく、総力戦においては他メンバーとの兼ね合いもあるため、編成の幅が広がることにも繋がる。
回転率がやや悪いとはいえサブスキルの効果でシールドを付与すれば、FRONTポジションで被弾の増えやすいミカの耐久面のリカバリーも効くようになる。
EXスキル・ノーマルスキル・サブスキルともに味方や自身へのバフ付与のため、固有武器★2で追加されるバフ効果持続力の固定値加算効果の恩恵がかなり多い。
制服ネルの場合は対決モードに入った後でスキルをガンガン回せば攻撃力が跳ね上がるため貫通バフも乗って大火力が期待できる。
さらに言えばミカとはストーリーではすれ違ってばかりだったが、ここでようやく協力して友情のコンビ復活になるし
実装時の周年イベントで共演する制服ネルとは特殊勝利演出としてヤンキー特有の距離の近さに対してちょっとふくれっ面になるセイアを見ることができる。

カフェのモーション家具はもちろん、長らくあと1つが空席だった「ティーパーティーテーブル」。
椅子にはカーディガンのようなもこもこがついており、これで2年越しに椅子が全て埋まることとなった。



【余談】

  • モチーフになっているのは、キリスト教における三大天使の一翼「ガブリエル」とみられる。
    神の言葉を人間に伝える役割を担う天使で、聖母マリアにキリストの懐胎を告げた「受胎告知」のエピソードがあるのだが、ガブリエルが描かれるときはこのエピソードを基にしているのか、聖母マリアの純潔を象徴する百合の花を手に持っていることが多い。
    ヘイローの形状は、キリスト教の十字架の一種「カンタベリー十字」とみられており、腕は中心から外に向けて広がっているため、三位一体(トリニティ)を表す三角形の形状をしている。

  • ガチャ実装の日は1月20日。写真家・やなぎさわごう氏が提唱し、2019年に認められた「シマエナガの日」である。
    シマエナガは寒ければ寒いほど羽の中に空気を入れて膨らむことから、1年で最も寒いとされる「大寒」である1月20日になったという経緯がある。
    偶然なのか、はたまた必然なのかは不明。周年で満を持して登場となると自然とこの時期になるので偶然被る確率は高めである。

  • メモロビで流れるBGMのタイトルは「Breaking Silence」。作曲はミツキヨ氏で、現状セイア専用BGM。
    長らく声が聞こえない状況を打破したセイアのメモロビBGMにはピッタリのタイトルであろう。

  • 実装までセイアの立ち絵に存在する「地面に垂れる毛束」が髪の毛なのか尻尾なのか今一判別がつかずブルアカ界隈の謎の1つとして議論の対象となっていた。
    この件も実装時の3Dキャラではっきり尻尾として描かれていたことが判明したことで議論が一気に終息した。

  • 難解な言い回し、小難しい話を好む知識人、とっくに育ち終わってンだろ年齢に反して小柄で細身という共通点から別作品とある賢者のネタをよく使われる。特にあっちが言い放ったセリフを弄った「セクシーセイアですまない*6」というネタがやたらミーム化しているが、ブルアカふぇす2024ではセイア担当のイラストレーターkokosando氏がこのセリフを使用したイラストを提供したりしている。またこのネタは「セクシー」の部分が改変されて使われることも多々ある。ちなみにあちらは口調に反してだいぶおちゃらける事が好きなふざけた人物なので性格面ではそこまで似ていない。どことなく気は合いそうだが。そして満を持して実装された際には声優が同じギルド後輩の人になったという接点まで出来てしまった。なおパイセン本人の声優はサービス開始当初からアロナ役として登場している方。



追記・修正はセイアの発言を完璧に理解した先生がお願いします。

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最終更新:2025年02月16日 13:33

*1 ミカは思いついたら一直線、直感で事を起こすタイプであることに留意

*2 救護騎士団も同意見という前置きがあった

*3 今まで助けてくれた先生を信じた上での了承であり、セイアの言で納得したとは言いづらい結果ではあるが

*4 発表のタイミング上勘違いされやすいが、セイアは「周年限定」ではない。

*5 ブルアカのゲーム展開は日本版が最速で、そのほかは半年遅れるため。

*6 ちなみに、元ネタの方は「すまない」ではなく「申し訳ない」が正しい。