登録日:2025/05/04 Sun 16:31:58
更新日:2025/05/05 Mon 11:16:02NEW!
所要時間:約 7 分で読めるで!
はあ、嘆かわしい……
『5つの力を1つに合わせて』。それが戦隊というものではないのんか?
ああ? 何だ、てめえ?
俺は往歳巡。大学で『戦隊考古学』を教えとるもんや。
そんで……ティラノレンジャーとは俺の事。
演:上田堪大
◎概要◎
『戦隊考古学』なる学問を専門とした大学教授で、セピア色を基調とした洋装とハット、赤い蝶ネクタイを身に纏い、前髪を赤く染めている。
また、考古学者らしく
『戦隊五十古事録』という古文書を肌身離さず持ち歩いている。
「この目で本物のスーパー戦隊を見たい」という願いの下、巨神テガソードと契約して銀のテガソードとセンタイリングを授けられたユニバース戦士でもあり、
ティラノレンジャーに変身する。
初登場は第7話からだが、第6話ラストにて変身した姿かつ後述する
大獣神に乗った状態で姿を見せている。
◎人物像◎
一人称は
「俺」で、
関西弁で話す。
飄々とした雰囲気を醸し出しているが、職業や願い故に
スーパー戦隊についての知識が豊富であると同時に、その在り方に並々ならぬこだわりがあり、一度語り出すと周囲の反応もお構いなしに話を進めるやや強引な人物。
時には傍目から見れば文脈の合っていない素っ頓狂な事も言い出すなど、掴みどころのないマイペースな部分も目立つ。
一方、本来の性格は面倒見のいい保護者気質のようで、自分の夢が叶うなら指輪争奪戦で不利になる事も厭わず、自身の戦力であるセンタイリングを躊躇なく差し出したり、
他のユニバース戦士達と同じ強い気持ちを持ちながらも、それを達成するにあたってのプライドや意地は持ち合わせていないという柔軟性や、自ら口にした約束はしっかりと守る律義さもある。
既にスーパー戦隊やユニバース大戦、そして自分達が巻き込まれている指輪争奪戦についてもかなり精通しており、
「センタイリングには力の本来の持ち主である戦隊がいる」「基本的に各戦隊のレッドにしか変身できない中、ゴジュウジャーだけは5色存在する」「そんなゴジュウジャーだけが巨神テガソードと人神一体できる」といった世界観の根幹を成す事実を突き止めている。
◎劇中での動向◎
■第7話「心ときめけ!結集、ゴジュウジャー!」
第6話ラストから引き続き登場。
巨大化したMr.シャイニングナイフ&Ms.スイートケークに苦戦するテガソードブラックに大獣神で加勢。
「超伝説・雷光斬り」を見舞って退散させ、自身もゴジュウジャーの素顔を確認するとその場から撤退した。
その後、
遠野吠と
猛原禽次郎、
暴神竜儀が些細な事で揉めている最中だったテガソードの里に来店。
自身の素性や能力を明かすと共に、ゴジュウジャーを
「君達は“スーパー戦隊”としてまるでなってない!」と一喝して一方的に鍛え直してやると迫り、
3人に対して
「俺をうならすオムライスを作れたならば、コイツをくれてやってもええわ」とアバレンジャーとキョウリュウジャーのセンタイリングを見せつつ、彼らにオムライス作りを課すのだった。
そして紆余曲折ありながらも、最初は競争感覚で単独で料理をするばかりだった3人は飯島碧の一言もあって真に団結。
竜儀が指示を出し、吠が野菜を切り、禽次郎が米を炊くといった役割分担の末にテガソードを模した「テガソード様オムライス」が完成。
早速それを口にした往歳は……
……美味い!
口の中が戦隊のバトルフィールドや~!
と開口一番に絶賛。
赤、青、黄、緑、黒……全て揃ってこそオムライス!
ええか? 戦隊ってのはな、オムライスなんや!
わけ分かんねえが───悪くねえかもな。
往歳はオムライス作りを通して、
彼らに団結し協力し合う事───即ちスーパー戦隊の真髄を教えたかったのである。
課題をクリアした事でひとまず彼らを再評価した往歳は、
百夜陸王と
一河角乃がときめきノーワンと対峙する現場へ3人を連れて合流し、最後の課題を課す。
さあ、5つの力を1つに……。オムライスになるんや!
そして『戦隊五十古事録』に記されていた戦隊の名乗りを見れた事に興奮すると、その勢いのままに自身もティラノレンジャーに変身し、ゴジュウジャーに加勢。
約束通りセンタイリングを彼らに与え、テガソードレッドと共に再度大獣神を召喚してアイアイザー・ディエラマに立ち向かうなどしてゴジュウジャーをサポートし、ときめきノーワン一派を撃破する事に成功した。
これでときめき事件も解決かな。
巡っちの願いも叶って、めでたしめでたし。
ああ。これで君らゴジュウジャーも、正真正銘の戦隊や!
そりゃどうも。
心のオムライス、忘れんなよ!
はい。
さっきから“オムライス”って、どういう…?
そこから───うっ……!?
闘いが終わり、ゴジュウジャーが真の意味でスーパー戦隊になった事を喜ぶが、直後に
ガリュードに後ろから狙撃され、力なく倒れてしまうのだった……
■第8話「正邪ゆらめく、指輪の狩人」
ガリュードの一撃を受けたティラノレンジャーは変身を解除。
敗北判定でセンタイリング ジュウレンジャーをガリュードに回収された挙句、自身も気絶したままガリュードに連れ去られてしまった。
■第10話「イケイケドンドン!昭和が来た!」
指輪の回収の為、新たな戦力を増強する。
往歳巡…。使い捨てるのには惜しい人材だ。
そやつは我が僕となった。我の声以外は届かぬ。
なぜこんな事を───
大獣神。あのおもちゃを操れるのは彼だけだろ。
第8話を最後に行方知れずになっていたが、あの後
ブライダンの本拠地であるノーワンワールドに攫われていた事が判明。
しかも固有能力「復元」に目を付けたテガジューンによって怪しげな仮面を付けられて洗脳下に置かれ、彼女の指示以外は聞かない操り人形へと変わってしまった。
当初ブーケは彼を利用する事に乗り気でなかったが、憎き相手であるテガソードブルーの出現に怒ったブーケの呼び出しに応じ、ブラック大獣神と共に出現。
ゴジュウジャーに襲い掛かるが、センタイリング
ニンニンジャーに秘められた忍タリティと直前まで行われていた昭和ナンバーワンバトルで高まっていた禽次郎と角乃の昭和スピリットが呼応し、その力でテガソードが5体に分身。
ゴジュウジャー全員が各々のテガソードを事で多勢に無勢となり、全員分の必殺技を受けて敗北。
ブラック大獣神は破壊され、自身も仮面を引き剥がされて洗脳から解放された。
どうやら、君らとテガソードに助けてもらったみたいやな。
怪我はないですか?
ああ。よく覚えてへんけど……暗闇の中で、君らが手を差し伸べてくれた気がした。
さすが、俺が見込んだ戦隊や!
……まあな。
俺の願いは十分すぎるぐらい叶った。ここらで幕引きや。
こうして名実共に指輪争奪戦を失格になった往歳だが、ずっと望んでいた本物のスーパー戦隊に会えた事やゴジュウジャーに助けられた事でもう後腐れや未練はなく、吠と固い握手を交わして彼らを激励するのだった。
◎ティラノレンジャー(ユニバース戦士)◎
これぞ……これぞ古文書に記されし、伝説の戦隊名乗り! 最高や!!
よし、俺も……。エンゲージ!
センタイリング!
♪♪♪(ヘイ! ヘイ!) ♪♪♪(ヘイ! ヘイ!)
ジュウレンジャー!!
指輪:センタイリング ジュウレンジャー
契約者:往歳巡
職業:大学教授(戦隊考古学)
願い:真のスーパー戦隊をこの目で見たい
固有能力:復元
往歳巡が銀のテガソードと
「センタイリング ジュウレンジャー」で変身した姿。
全体的な姿は原典『
恐竜戦隊ジュウレンジャー』における本来の変身者である
ゲキが変身したものとほぼ同じだが、右手には原典にない銀のテガソードが装着されている他、腰に巻かれたベルトはユニバース戦士共通の
「ツメガバックル」になっている。
また、変身シーンをよく見ると、本家の
変身アイテムであるダイノバックラーを構える際のポージングが織り交ぜられている他、変身エフェクトも展開して光り輝くダイノバックラーのアップが映る演出になっている。
固有能力は「復元」。
壊れたものや、既に実在しなくなったものを修復できる。
ただし、それができるのは見た目と機能のみらしく、例えば先述したように大獣神をいわゆる戦隊ロボとして復元することはできても、『ジュウレンジャー』作中では元々備わっていた意思や人格までは再現できない様子。
彼自身の戦闘スタイルは原典と同じく、龍撃剣を振るっての剣術がメイン。
■保有センタイリング
- センタイリング アバレンジャー
- センタイリング キョウリュウジャー
それぞれ
爆竜戦隊アバレンジャーと
獣電戦隊キョウリュウジャーのセンタイリング。
自身では使わず、すぐに課題クリアの報酬として竜儀=ゴジュウティラノと禽次郎=ゴジュウイーグルに渡された為、どのような固有能力を発揮するのかは不明。
なお、吠=ゴジュウウルフのみセンタイリングが譲渡されなかったが、曰く
「君は(名乗りの際に)ちょっと照れがあったからな、お預けや」とのこと。
「やり損かよ…!」
もちろん?すでに指輪保有者が脱落していた
騎士竜戦隊リュウソウジャーを除いた「恐竜・古代生物がテーマの戦隊」つながりであろう。
アバレは本編ですでに「レッドと正反対の人物」やってたからユニバース戦士アバレッドは無しにした…ではないはず。
◎大獣神(ユニバースロボ)◎
ティラノレンジャーが自身の能力で復元した巨大ロボット。
元々はジュウレンジャーと共に戦った巨神であり、その姿は全く同じだが、元々持っていた意思は宿っておらず、コックピットもテガソードのものとよく似た一人用になり、復元直後には全身を覆い隠すマントを羽織っている。
原典と同じく恐竜剣ゴッドホーンを武器にしており、その刀身にエネルギーを纏わせて放つ「超伝説・雷光斬り」が必殺技で、その威力はブライダンの幹部であるMr.シャイニングナイフ&Ms.スイートケークの巨大化を解除させるほど。
第10話では往歳が洗脳された事に伴って色が黒と金に反転したブラック大獣神として登場し、テガソードブルーを苦戦させるが、センタイリング ニンニンジャーによる「イケイケドンドン」の奇跡で増えた5体のテガソードの前に敗れた。
◎余談◎
- 演じる上田氏は京都府出身であり、劇中での関西弁は全てネイティブである。
- ブラック大獣神の元ネタは、かつて限定販売された「DX大獣神 ブラックバージョン」で、カラーリングもそのまま。
『ジュウレンジャー』本編にも登場しなかった玩具オリジナルバージョンだったが、この度正式に映像作品に登場する事となった。- 当時の1号ロボDX玩具ではこういう黒系にカラーリングを変更したバリエーション品が定番だったが、本編に登場するようになったのはほぼ『獣電戦隊キョウリュウジャー』以降の作品から。『シンケンジャー』でいったんブラックバージョンの展開をやめる前の戦隊のものが本編でも扱われるのは『ゴーゴーファイブ』マックスビクトリーロボのブラックバージョン以来2例目となる。
- 生真面目で常に一本気な性格のゲキに対して、傍目には何の事か分からないような知識を連発し、突拍子もない課題を課す姿は対照的と言え、「ユニバース戦士は基本的に原典における変身者と正反対のキャラ造形を行う」という方針に沿っている。
ただし、形はどうあれゴジュウジャー達に対して裏表無く牽引して真のスーパー戦隊になれるよう手引きし、約束も律義に守るなど、それまでのユニバース戦士達に比べるとゲキだけでなく、本来の歴代戦隊レッドに通ずる部分も多い。
どちらかといえば「正統派なヒーロー系の性格で、落ち着いたリーダーでもあるゲキ」と「奇人タイプのレッドで、ポジティブな大騒ぎをしてばかりの巡」で正反対としたほうがいいか。
- 恐竜モチーフ、関西弁、(メタな立ち位置的には)追加戦士あるいは番外戦士……と共通点が多い事から、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のナダを連想する声も見られた。
また、ファンの間では「恐竜モチーフの戦隊は形はどうあれ、必ず戦死者や脱落者が出てくる」というジンクスが囁かれており、ガリュードに倒された際に「ジンクスが発動してしまった」とSNSが一時期騒然になる事態も起きた。
さあ、5つの追記・修正を1つに……。オムライスになるんや!
- 戦隊オタクという点では伊狩鎧の方を連想したな。あいつも恐竜戦隊の力を持ってたし -- 名無しさん (2025-05-04 18:42:08)
- 退場してもアイテムくれるし、徹頭徹尾いい人すぎる -- 名無しさん (2025-05-04 21:22:31)
- 一応ゴジュウジャーとはライバル関係にあるのに洗脳以外では一切対立せずむしろゴジュウジャーの団結を促し指輪も託して後腐れなく退場したのもあってレジェンド戦隊みたいな役回りだった。 -- 名無しさん (2025-05-04 22:27:43)
- 黒いアイマスクして黒いロボット乗る様でテンカワ・アキトを思い出してしまった -- 名無しさん (2025-05-05 06:58:00)
最終更新:2025年05月05日 11:16