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パワプロクンポケット2 - (2021/08/19 (木) 23:18:03) の編集履歴(バックアップ)



パワプロクンポケット2

【ぱわぷろくんぽけっとに/つー】

ジャンル 野球ゲーム
対応機種 ゲームボーイカラー(全GB共通)
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売元 コナミ
開発元 コナミコンピュータエンタテインメント大阪
(ダイヤモンドヘッドプロダクション)
発売日 2000年3月30日
定価 4,500円
ポイント パワポケオリジナル球団「モグラーズ」の第1章
初の裏サクセス「戦争編」
プロ野球編のレギュラーとなるキャラも多数登場
判定 良作
パワプロクンポケットシリーズリンク

概要

  • 本家とは似ても似つかないシナリオや彼女、サクセスで人気を集めていく事になる『パワプロクンポケット』の続編かつゲームボーイ最終作。
    • 本作はパワポケオリジナル球団「ドリルモグラーズ」に入団した主人公が2軍から1軍を目指して最終的にリーグ優勝・日本一を目指す
    • 野球と無関係の生死を賭けた戦いを経て野球選手を育てる裏サクセスも初登場。本作は第二次世界大戦をモチーフにした「戦争編」である。

ストーリー

  • 表サクセス「ドリルモグラーズ編」
    プロ野球のお荷物球団「ドリルモグラーズ」に入団した主人公。赤字状態のモグラーズを切り捨てようと二軍解散・リストラなどを行う横暴なオーナーに対し、主人公は自分たちの存在意義を知らしめるため日本一を目指す。
  • 裏サクセス「戦争編」
    悲惨な戦争の中を生き抜く、アドベンチャー。君は終戦までの200週生き延びる事が出来るか。

システム

  • 本作は通信ケーブルを使って別のロムに選手を「転生」させることが出来る。
    • これまでの彼女の好感度、神様ポイント、アイテムが引き継がれる他、初期能力が上がっていく。
    • これを利用する事によって複数彼女と付き合う事も可能。パワプロ・パワポケで唯一4人(+ふふふ~ん)のハーレムENDを見る事が出来る一作。転生を使わなくても狙うことは出来るが、利用したほうがやりやすい。
      • 本作で強い選手を作るのはこの転生システムを前提にしたバランス。そのため当時の電撃ロクヨンのパワプロコーナーではパワポケ出身選手が封印されていた。
  • ニンテンドウ64版『実況パワフルプロ野球2000』に64GBパックを使って選手データを移せる。
  • 野球パートもまた『1』から改善が見える。
    • 前作は走塁が完全オートだったが、本作は進塁と帰塁を動かせるようになった。
    • 走塁や守備の動きが前作の半分ぐらいに落ちた。送球はそのまま。
    • ホームランがたくさん出るバランスだったが、本作は出にくくなっている。というよりヒット事体打ちにくくなっており、悪く言えばサクセスの難易度が大きくなった原因である
    • 前作の左打者の方が打撃が有利という点を受け継いでいる。
    • 試合中に投手がイニング中に登板していた投手がピヨったりして降板した場合ピヨリポイントが登板した選手に受け継がれるというバグがあり。前投手がピヨっていた場合、登板した投手がいきなりピヨっているという珍現象が発生する。この状態でプレイヤーがヒットを打つとまたCOMが投手を入れ替えてくるがまたピヨった状態で登板するという無限ループが発生する。
    • 当時のデータの実在プロ野球12球団を使用できるようになった。イチローが日本にいた唯一のパワポケ。
    • なお本作は通信対戦が使えない唯一のパワポケでもある。
  • 2年目のミニゲームを練習できるようになった。
    • 3年目の凡田との「男の戦い」や戦争編のものは不可能。
  • 前作にはなかった「アイテム」と「マニアポイント」が追加された。
    • 「マニア」は後のプロ野球編・社会人編にもたびたび登場する。ポイントがたまりすぎるとマニアになって、月に1度マニアショップを強制的にうろつくハメになる。
  • 前作の血の気システムにも似た、「プレッシャーシステム」。
  • 神様ポイントを消費して無ターンで野球仙人を召喚し、松・竹・梅からコースを選んで経験点の入手や怪我病気の改善などが得られる「おいのり」は本作のみの要素。
  • クリア条件は試合で活躍したり練習したりして得られる世間評価を上げていく事。足りなければクビにされてしまう。
    • 3年目は世間評価が中途半端だと凡田と殴りあうミニゲームを行わなければならなることも。プロペラ団のスカウトを受けていると条件は更に厳しく。
  • パワプロシリーズに登場した猪狩守、戸井、冬野、阿畑、矢部などのキャラが他球団のプロ選手として登場。
    • また条件を満たせば野球怪人として改造されたハイパー亀田も登場する。

評価点

表サクセス「モグラーズ編」

  • それぞれ魅力的で、後のシリーズでも成熟した大人キャラとして再登場する事の多い仲間キャラ。
    • 「凡田」は本作の相棒メガネ。主人公をマニアに引きずり込もうとしたり、彼女とイチャついたりしてると噂を流して仲間評価を下げてくる。だが根は憎めなく、投手能力・野手能力ともにバランスがよく、試合でも頼りになる。
    • 「古沢」は主人公の先輩の捕手。面倒見がよく、主人公と凡田を寿司屋に連れて行って奢ってくれたりもする。「くるまでブー」で妹の結婚式まで飛ばしていく事になる。
    • 「畑山」はムツゴロウさん。「殺人クワガタ」は本作のミニゲームでも最難関といわれ、最初に行う事が攻略では推奨されている、
    • 「水木」は不真面目な主人公の先輩。やけっぱちになって「コンコンノック」でのノック勝負を主人公に仕掛けてくる。ステータスのバランスは高く、後のパワポケシリーズでも重要なキャラになる。
    • 「倉刈」は冴えない主人公の先輩。息子のアキラ、娘の日出子と共に気苦労が耐えない。1000円の借金を返すために「貧乏ヒマなし」のミニゲームでガチャポンの内職を手伝う。後の扱いがかなり酷い。
    • 「ドミオ」は2年目に入団するマイナーリーグ出身の外人野手。凡田の部屋にお世話になる陽気な日本かぶれだが肩力とパワーは非常に高い頼れるサムライ。
  • 選手以外にも熱血漢の2軍コーチ「磯田」 彼女候補「愛」の父親の2軍監督「野々村」 モグラーズ応援団長でファン代表として励ましてくれる「今田」 モグラーズのオーナーだが気まぐれでモグラーズ選手を振り回す「任月」と彼に振り回されつつも野望を抱く「曽根村」 曽根村と共謀してモグラーズつぶしに加担してしまう「槌田」 彼女候補「幸恵」の店に入り浸る「ジョー」 主人公の後輩で本作のライバルポジションの「雄二」など、印象深いサブキャラも多い。
  • 彼女候補もおなじみ。
    • 「野々村愛」は野々村監督の娘で、定食屋で働いている。序盤から登場するが、彼女にして好感度を上げるのは意外と難しい。
      • 不真面目な水木には当初厳しく接していたが展開次第では水木と仲良くなって幸せそうにしている。本作のNTR枠。正史では水木とは結ばれなかったが、息子が水木そっくり。
    • 「山口幸恵」は小料理屋の女将で主人公の事を気にかけてくれる。交際しやすい。
    • 「園華霞」は売り出し中の若手タレント。当初は主人公に「いつまで2軍でくすぶってるんですか?」と無意識に喧嘩を売っていたが相当のマニアであり、マニアショップへ行く事で仲良くなれる。
    • 「小角弓子」は中学・高校の頃に主人公が所属していた野球部のマネージャー。ドリルトーイの任月社長の息子カケルの秘書をしており、ふとした事から再会する。
      • 実は任月社長の隠し子でありカケルとは異母姉弟。そのスキャンダルを知った曽根村の陰謀に巻き込まれ、展開次第では『始末』されてしまう。だが正史では、再登場こそしないものの生存している事が判明。
    • 「荒井紀香」は…………よくわからない。
      • 目を背けたくなるほど酷さに磨きをかけている。GBAのリメイク版では登場時のBGMが『3』のプロペラ団のテーマ。だが紀香の行う所業はプロペラ団が可愛く見えてくる。
      • 前作の主人公と結婚するもののすぐに死別、本作の主人公にターゲットを変える。登場したら無理やり彼女になり、保険金目当てで主人公を殺しにかかってくる。
  • 『弱小球団が球団消滅の危機を乗り越えようとする」というシンプルだが魅力あふれるサクセスが楽しめる。
    • 本作に登場したキャラの多くが後に再登場し、大人キャラとして主人公達を導いたり、落ちぶれたりする。

裏サクセス「戦争編」

  • 目が覚めたら日本兵になっていた主人公は、同じく兵士の凡田たちと共に任務を行う。
    • 試合が無く基本的に任務とイベントで経験点を獲得して選手(?)を成長させる。表の人物たちも設定を変えて登場する。
    • 200週生き残ればいい*1。だがそれが難しい。うまく生き残れば強力な選手が作れる。
    • イベントの元ネタは第二次世界大戦のそれであるが、陰惨な戦争であった事を伝えるような驚異的なマイナスイベントの多さである。
      • 敵に襲われる、マイナス状態「マラリア」、「赤痢」の恐ろしさ*2。任務終了してもこない迎えの船、何も出来ずに魚雷で沈められる戦艦、空襲時に防空壕に隠れても運が悪ければ焼き殺される、その「毒」がパワポケ節である。
      • 史実を元にしたイベントも多く、例えば豚に荷物を運ばせて腹が減ったら食ってしまえばいいという史上最悪の作戦『トンカツ作戦』は『インパール作戦』が元ネタ(現実では牛に運ばせた。もちろん牛も豚も荷物運びなんて出来るような動物ではない)
      • 週数が進めば進むほどよりバッドイベントの発生率が上がり凶悪になっていく。終戦間際で死んでしまう事もしばしば。
  • 非常に運が絡む。安定させる術はあるが、それでも運が悪いと死ぬ。戦争の悲惨さを物語っている。
    • このような「裏サクセス」はパワポケお馴染みになるが、以後はRPG要素が強まり、本作の戦争編のようなランダム性の高いものは流石に少なくなる。
    • 『3』『8』では本作の「呪い島(マインスイーパを潜り抜けて手に入れたアイテムで強くなる)」が収録されている。
    • ただし呪い島でマイナスとプラスの特殊能力(例えば「ケガ〇」と「ケガ×」)の両方を手に入れた場合、仕様によりマイナスの方が優先されてしまう(つまり「ケガ×」だけを取得してしまう*3*4
  • 野球道具アイテムについても上記のようにマイナスのものが優先される。
  • 「パワプロクンポケット大全」のスタッフ曰く、100人が行って生還できたのは2人のみらしい。
    • グラフィッカーで後のパワポケプロデューサーになる藤岡謙治氏も、200週クリア出来なかったらしい。なお本サクセスは氏がパワプロ5の時に考え付いたネタだったが、没になったものとのこと。

賛否両論点

  • 「転生」を使わなければ見られないエンディングがあり、強い選手を作るにはほぼ「転生」が必須。
    • 事実上、本体とソフトが2つずつ必要な仕様でありとても手間がかかる。
    • 「転生」は『7』のバグで似たような事態が起きたが、基本的には本作のみで廃止された。
  • 2年目の「仲間を在籍させるためのミニゲーム」は一回のみ。失敗したらクビ。
    • 特に畑山の「殺人クワガタ」は最初に遊んでも運要素が入り、一手でも間違えれば失敗なので多くのプレイヤーのトラウマになっている。
    • 後のシリーズ*5ではミニゲームに失敗してもその週が無駄になるだけでやり直せる局面も出てきた。
    • 更にこのイベントを示唆する描写がやや分かりにくい。2年目のとあるイベントで「友達の部屋が吉」と表記されるだけ。何も知らず2年目を過ごし、3年目が始まったら何故か仲間がいなくなっていた、という経験をした人も少なくないのでは?

問題点

  • やはり本作もランダムイベントが多い。
    • 戦争編は割り切れるとしても、モグラーズ編でもランダム必須が多い。その中にはマイナスイベントも非常に多い。
    • 使われたアニメのテレホンカードを拾うと凡田に因縁を付けられて大喧嘩し、仲間評価とタフが大きく下がる。
    • 彼女とのデートを凡田に頻繁に見られ、仲間評価を大きく下げられる。
    • 本作でモグラーズが存続するには「プロペラ団にモグラーズが買収されるルート」を通らなければいけない。
      • だが、これが出るかどうかもランダム。買収されなければ、仮に日本一になっても惜しまれながら球団消滅してしまう。
  • 野球パートはやはり出来が良くない。

総評

  • パワポケシリーズの柱の一つ「プロ野球編」の基礎を作った一作。
    • 凡田や水木、倉刈をはじめとしたおなじみのキャラの若かりし頃が描かれている。
    • 異能設定はあまりないが、それ故に地に足の立った憎めなさが目立つ作品。

後に与えた影響

  • 本作はパワポケのプロ野球編の第1章であり、『5』『8』『11』でも深く影響を与えている。
    + モグラーズとそれを取り巻く人々のその後
  • 本作のモグラーズは『5』で『大神モグラーズ』として生まれ変わる。
    • 『8』の前に『大神ホッパーズ』に名前が変わり、凡田・水木が引退して世代交代を感じさせる。
    • 『11』の主人公が所属する新球団『ジャジメントナマーズ』に主要メンバーが引き抜かれ、『ホッパーズ』とライバル関係になる。野々村監督が倒れ古沢が監督を引き継いで成長する展開など、『2』から知っていると感慨深いものがあるはず。
      • 最終的にジャジメントと大神グループが合併した事もあって、『ホッパーズ』と『ナマーズ』が統合されている。
      • 本来では『14』前に一作プロ野球編を挟む予定だったそうだが適わず、水木・古沢のストーリーがやや放り投げ気味な事を残念がる声もある。
    • 『凡田』は『5』でもモグラーズに所属していた後に、凡田博物館を作るべくモグラーズを去る。7以降(10以外)の各作品に顔見せしており、メガネ一族最年長としてマニアっぷりを発揮しながら、若手の主人公に野球を伝授するサポートキャラになる。
    • 『水木』は愛とはくっつかなかったものの、彼女の子供が明らかに水木に似ている。凡田と共に『5』に出た後、引退試合に放ったホームランが『パワポケダッシュ』で深く関わってくる。その後に『ダッシュ』の主人公を養子にして、モグラーズから名前が変わった『ホッパーズ』や新球団「ナマーズ」でコーチを務める。プロ野球編の裏の主役という評もある。
    • 『倉刈』は『3』で主人公に騙されるように火星オクトパスに参入するも、『5』時点で新たな借金を抱えてしまい『6』で借金のカタにしあわせ島へ送られ、そこで麻薬漬けにされたせいで『11』では記憶を失ったホームレスとなる。
      • 息子の『明』は『8』にてモグラーズから名称が変わった「ホッパーズ」で仲間になる他『11』でも登場、娘の『日出子』は『5』『11』の攻略彼女キャラになる。『11』で倉刈父を救うには日出子との交際が必要になる。
    • 『ドミオ』も『3』で火星オクトパスへ入団してそこでメカドミオとして改造される。『6』でも火星オクトパスに居る。
    • 『古沢』は『5』でモグラーズ2軍監督になり、『11』で主人公の球団ナマーズの2軍コーチとして関わる。
    • 『畑山』だけは本作のみ。スタッフが動物ネタに飽きたことが原因。
    • モブキャラの『木村』『狩村』は後のモグラーズ・ホッパーズ・ナマーズでも長く出演している。
      • 『木村』は後にシリーズを通して重要なキャラである事が判明する。
      • 『狩村』も投手として長く頼りになるキャラとして出てきたが『11』で引退。そちらでは肩を壊しての引退か、ナマーズのオーナーである神条紫杏への挑発として小悪党のルッカに暗殺されてしまう。
    • 『磯田』コーチは『5』でモグラーズを辞め、マニアショップのおやっさんになっている。凡田との腐れ縁も続いている。
    • 『任月』親子は株を売却したことでプロペラ団にドリルトーイを乗っ取られ、『7』で父親は死んでしまっている。ただし息子は少なからず成長した面を見せた。
    • 『曽根村』は主に裏サクセスRPGで小悪党キャラとして良く登場する。明確な悪役として使いやすいらしく、名言と共に悪の魅力を醸し出す事もしばしば。表では『11』でジャジメントに居る事が判明した。
    • 『雄二』は本作ではスター選手だったが、若手の頃しか活躍できず『11』では過去の栄光にしがみついた姿で仲間になる。彼の再起は『11』の主人公がカギを握る。
    • 『愛』は前述したように水木とはくっつかなかった。『11』ではナマーズの寮母としておばちゃん化している。
    • 『幸恵』はプロ野球編お馴染みの女将として『ジョー』と共に長く出演する。
    • 『霞』もマニアリポーターとして長く出演する。
    • 『弓子』は生きてはいるようだが再登場はしない。消去法で2主人公とくっついたのかもしれない。

パワプロクンポケット1・2

【ぱわぷろくんぽけっとわんつー】

ジャンル 野球ゲーム
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売元 コナミ
開発元 コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ
(ダイヤモンドヘッドプロダクション)
発売日 2004年7月29日
定価 4,179円
判定 なし
ポイント 野球パートを『6』に準拠したリメイク版
グラフィックは概ね向上
事実上のバランス調整版

概要(1・2)

  • 『1』と共に『6』を基準にGBAにリメイクされている。『1』の「極亜久高校編」をクリアすると『2』の「モグラーズ編」がプレイでき、それもクリアすると「戦争編」が遊べる。
    • GBAで最も野球パートの完成度が高いと言われる『6』のものを使いまわしており、遊びやすくなっている。
    • 『1』はバランス調整によって育成難易度が高くなったが、『2』はむしろ易化してる所もある。『6』で使えた『盗塁技』も引き続いて使える。
    • 実在プロ野球選手の登録データが2004年4月時点のものになっている。
    • サクセス最後に発生する可能性のある凡田との殴り合い「男の戦い」は凡田の体力が減っていくと攻撃が激しくなる仕様が無くなっており難易度がかなり下がっている。*6
    • 「戦争編」は回復〇の体力回復量増加や、後半のツキの上昇量増加が無くなったが、魚雷・爆撃ミニゲームで弾が一発しか飛んでこなくなるなど緩和されている部分もある。
      • 呪い島の安全地帯が削除された上に地雷配置が完全にランダムになったため難易度が上がっている。

評価点(1・2)

  • コーチの視察イベントで投手は「いろいろ見せるぞ」の選択肢が追加され、野手は「打撃練習」を選んだ場合の内容が変化した。
    • 「5」の秋キャンプ開始時や、「6」の20日ごとに実力テストのような点を稼ぐイベントが発生し、能力が足りなくてもプレイヤーの実力でアピールをできる仕様になった。
  • 仲間6人のパワーアップイベントが追加された。
  • 「闘志」などGBの時点で存在しなかった特殊能力を取得出来るイベントが追加された。

賛否両論点(1・2)

  • GB版とは異なり3年目の試合でも1、2年目の試合のBGMが流れるようになっている。
  • 日本シリーズに勝利した際の演出がGB版と異なる。
  • 戦争編で200週を達成した際のエンディングデモのイラストが変更され、主人公以外のキャラがユニフォームを着ている。また、エンディングデモ挿入時にGB版で流れた*7ファンファーレが流れなくなっている。

問題点(1・2)

  • 原作と同様転生を前提とした育成システムとなっている。
    • GB版より難易度は下がっているものの、転生なしでは強い選手が作りにくい仕様を引き次いでいる。
    • 愛など一部の彼女キャラはGB版と同様攻略のし辛い仕様になっている。
  • アルバム集めの難易度が高い。
    • GB版と同様転生をしないと見ることができないアルバムが存在する。そのためアルバムをコンプリートさせるにはGBA本体とカセットが2つずつと通信ケーブルが必要である。
    • 3年目の最後にゲームオーバーになった場合のバッドエンドが5種類*8存在するが、どれが出るかは完全にランダムになっている。
      • そのため、バッドエンドをコンプリートさせるにはわざと3年目にゲームオーバーになるという苦境を延々と繰り返し5分の1で目当てのバッドエンドを発生させる必要がある。
      • バッドエンドを条件で分岐させるなどの改善がGB版からされていない。
    • ドミオのパワーアップ、アルバム取得には非常に運が絡む。
      • ドミオが真剣白刃取りに挑戦する連続イベントだが、イベント発生率がそこまで高くないにも関わらず、必要なイベント数が多い。
        さらに最後のイベントに成否判定が存在し、ドミオが真剣白刃取りに成功するかはランダムである。もちろん失敗するとアルバムの取得はできずに終わる。
  • 表サクセス
    • 試合はGB版とは違い、3年目でも選手の交代がプレイヤーは出来ない。
    • 凡田をパワーアップさせるとメインポジションが捕手になるバグがある。捕手になっても投手枠に登録されているが、投手としては起用できない。COMが凡田を起用しようとすると、リセットせざるを得なくなってしまう。
    • 倉刈をパワーアップさせると外野起用されやすくなる。しかも正外野手のドミオを差し置いてまで起用され易い*9。『7』以外のGBA作品はサブポジションの性能が悪いため、パワーアップさせない方が良くなってしまう。
    • 冬野が登場しなくても試合で「ムード×」が発動する。
    • 『3』から登場した超特殊能力もあるが入手条件が「野球超人伝」のみ。本作では転生を何十回も繰り返す事を除けば紀香と交際した時のプレゼントでしかもらえない。だがそのリスクは計り知れない。ぶっちゃけ殺されかねない
      • また、超特殊能力は「野球超人伝」取得時のみしかもらえず、「野球超人伝」所持中に転生をしても超特殊能力は取得出来ない。
    • 幸恵と愛と弓子の3人の彼女候補キャラは「普通のセダン」や「贅沢なスポーツカー」を所持していると「ラブダイナミックス」と同様に、全イベントの好感度上昇に+補正がかかるバグがある。
      • 「普通のセダン」や「贅沢なスポーツカー」は「中古の軽自動車」よりもドライブ時の好感度の上昇が増えるというのが本来の効果であるが、この上昇量増加効果がバグにより全イベントに適用される。
        「ラブダイナミックス」とも併用されるため、「贅沢なスポーツカー」と「「ラブダイナミックス」の両方を所持すると、好感度の上昇が+3増えるというバランス崩壊現象が起きてしまう。
  • 戦争編
    • 黄熱病にかかるとツキの代わりにミートが下がる致命的なバグがある。
      • 黄熱病が治るまで毎週ミートが下がり続けるため、かかってしまうとミートが必ず最低値になってしまう。
    • 「キレ○」を取得できなくなった。

その後の展開

  • 2021年11月25日にNintendo Switchで『パワプロクンポケットR』が発売予定。
    • 『1』『2』がベースとなっている。
    • 実在球団・実在選手名は架空のものに置き換えられている。(ファミ通