【ぐらんつーりすも ふぁいぶ】
ジャンル | オンラインカーライフシミュレーター | 通常版 |
SpecII |
対応機種 | プレイステーション3 | ||
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | ||
開発元 | ポリフォニー・デジタル | ||
発売日 |
2010年11月25日 2012年2月2日(SpecII) |
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定価 |
通常版 / 初回限定版:7,980円 RACING PACK(PS3本体同梱版):35,980円 Spec II:4,980円 |
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判定 | 良作 | ||
グランツーリスモシリーズ |
期間限定無料配信作『HD concept』と先行作品『GT5 Prologue』でPS3に進出していたドライビングシミュレーターの金字塔『グランツーリスモ(GT)シリーズ』が本格的に再始動を果たしたナンバリング作。
NASCAR・WRC・SUPER GT等のイベント及び車両を本格収録した他、オンラインに完全対応。その他にも新たなシステム・要素を大量に搭載した。
パッケージに使用された車両は、2009年11月16日に発売されたメルセデス・ベンツ『SLS AMG』である。
+ | 一例 |
欧州日産とSCEE、そしてポリフォニー・デジタルによって、『GTアカデミー』と呼ばれる企画が立ち上げられた。
その内容は、欧州12ヶ国のGT5Pトッププレイヤーに腕前を競わせ、勝ち抜いた者にドバイ24時間耐久レースの参戦権を与えるというものである。
この企画の『グランツーリスモのシミュレーション環境下で培ったドライビングテクニックを実戦に結び付け、ヴァーチャルをリアルにする』というコンセプトは、プロデューサーである山内一典氏が10年以上思い描いた夢でもあった。
3万人近い参加者の中からファイナリスト22人を選出し、更にその中から厳選されたのはスペイン出身のルーカス・オルドネス氏。
ルーカス氏の実力は確かなもので、ドバイ24時間耐久レースでは元F1ドライバーのジョニー・ハーバートをも超えるタイムを叩き出し、2009年の欧州選手権ではシリーズ2位を獲得するという好成績を残した。
そして2011年。世界3大レースイベントの1つである『ル・マン24時間耐久レース』に出場し、クラス2位として表彰台に立つという素晴らしい成績を残した。更にインターコンチネンタル・ルマンカップ(ILMC)でもLMP2クラスタイトルを獲得するという大変な成績を残している。
この企画は現在も続けられており、スパ24耐やル・マン24耐などでGTアカデミーは好成績を残し続けている。
この素晴らしい結果は、グランツーリスモでトレーニングすれば大半のドライビングテクニックは習得する事ができ、安全で速いドライビングのセンスが自然と身に付く事の証明であり、またグランツーリスモのシミュレーション性が『本物』である事の証明でもあると言えよう。
余談だが、ルーカス氏のキャリアは幼少期のカートからスタートしており(*17)、純粋なゲーマーからのレーシングドライバー転向という訳では無い。少なくともファイナルラウンドでは実車を使うという事もあり、極端だが「食ってシートに座ってを繰り返し、ブクブクに太った奴はいくら速くとも脱落する」というのは、今後GTアカデミーを通しレーサーとしてデビューしたいと言うなら覚えておいてほしい。
車の運転というのはめちゃくちゃに筋力と持久力を要求され、例えば元F1ドライバーのジェンソン・バトンは「トライアスロンのフルレースを完走する」レベルの陸上アスリートでもある。
[[トヨタ自動車株式会社とポリフォニー・デジタルによって、とあるコラボレーション企画が立ち上げられた。
それは、自動車の車両制御に用いられているController Area Network情報と、GPSによる位置情報を用いて、実車の走行をグランツーリスモ上でビジュアライズするというものであり、これによってプロの走りを分析して自分の走りにフィードバックできる。
簡単に言えば、実車の走行データをゲーム上でそっくりそのまま再現し、プロのゴーストと対戦する事もすぐ可能になる。
この実車の走行を、リアルタイムでライブ再現する事も視野に入れているという。
クルマやコースの再現精度が非常に高い本作だからこそ可能な画期的な試みと言えるだろう。
この要素は次回作のGT6で実装された。