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SILVER SURFER - (2019/05/30 (木) 03:46:36) の編集履歴(バックアップ)
SILVER SURFER
【しるばーさーふぁー】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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NES(Nintendo Entertainment System 海外版ファミリーコンピュータ)
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開発
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Software Creations
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発売
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Arcadia Systems
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発売日
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1990年11月
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備考
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日本未発売
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判定
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クソゲー
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ポイント
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最高のBGM 最悪のゲーム難易度 ゲームバランスが不安定では済まない 見てる分には面白い
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Marvel Comics関連作品シリーズ
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概要
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マーベルコミック作品の一つ「SilverSurfer」を題材としたシューティングゲーム。色々な意味で非常に飛び抜けたゲームとして知られている。
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オープニングで、SurferはGalactusから呼び出され、宇宙はMagik Domainに脅かされている事を告げられる。
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ステージセレクト方式
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最初は5つのステージを選べる。基本横スクロール構成。
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それぞれ、1st→2nd→FILNALの3つのSECTIONで構成。縦スクロールは1st2ndのいずれかにのみ登場、BGMも交互に代わるようになっている。
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ボスは最奥部で待ち構えている。
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アイテムも登場
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Fはスコアアイテム、Sは1UP、全方向に弾を撃てるオプションなどがある。
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基本的に静止しているが、動き回っている場合も。スクロールで流れる前に爆散する仕様。
登場人物
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SilverSurfer(シルバーサーファー)
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本作の主人公。惑星ゼン・ラに住むノリンという青年。マーベルコミックの中でも屈指の高潔とされる。Galactusのヘラルド(斥候、水先案内人)として従事していた過去を持つ。
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ゼン・ラについては日本語の全裸からもじった疑いが濃厚である。
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驚異的な能力を持つが、本作ではその設定は全く活かされていない。
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元々はヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」の敵キャラとして登場したが、後に正義の心に目覚め、コミック・アニメ・ゲームで単独作が作られるほどの人気ヒーローとなった。しかし本作の出来は…
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Galactus(ギャラクタス)
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SilverSurferとは色々な因縁もあり悪役として猛威を振るっていた事もあるが、本作では宇宙を守るために力になってくれる。
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Magik Domain
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MagicではなくMagik。宇宙を脅かしコズミックデバイスを狙う。非常に残酷な一面を持つ。
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「Reptyl」「Fireload」「Possessor」「Emperor」「Mephisto」を従える。
評価点
BGM
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作曲者はソルスティス 三次元迷宮の狂獣などで有名なティム・フォリンによるもの。
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非常に高品質な曲はファミコン音楽史でも語り継がれる程である。しかし本作は…
グラフィック・ゲーム構成
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デモシーン
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専用BGMと共にSurferとGalactusの会話シーンが、オープニング、ラストステージ直前、エンディングと用意。更に一枚絵も用意。
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ただし、SurferとGalactusのみなのは残念なところである。
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ステージクリアした際は力強い一枚絵が表示。
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FAILEDした際も一枚絵。細部まで良く書き込まれている。
何度も見る事になってしまうのだが…
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顔グラフィックについて
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主人公たちは勿論、ステージセレクトでは各ボスの画像が用意。選択した際は別アングルで大きな画像も表示されて、とても質が良い。
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ステージボスの顔画像、マップ全体、敵のドット絵、細かいエフェクトに至るまで精緻に作りこまれている。クリア済みの場合はキャラの下の四角い部分が塗りつぶされる仕様に。
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ステージ構成
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それぞれのボスに応じてテーマを見事に表現、大自然、灼熱、古代神殿などがあり、画面を見ればどのボスのステージかも即座に分かる。
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各ステージでは、同じBGMと縦、横のスクロールが連続して来ないようになっている。
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サーファーが水地形に入ればエフェクトが出る。芸が細かい。
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雑魚敵の動作
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単調なものではなく複雑な軌道を描く。下から飛び出して来た敵が天井のトゲ突き刺さり更に表情が変わる、左右に往復する敵が方向を変える際に左右だけでなく正面を向いたグラフィックがあるなどこちらも細かい。
賛否両論点
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ヒロインは登場しない
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主人公Surferだけでステージ突破・ボスを倒すだけの展開なので華がない。原作ではヒロイン的キャラクターが存在していた事を考えるとちょっと寂しい。
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残機の表示
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1UPしていくと残機の表示が、9、10、11、12…ではなく、9、A、B、C…になる。この表記は16進数またはジャグリングのサイトスワップでの仕様である。
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フォントも会話シーンの文字を使い回している事はなく専用のものとなっている。このあたりからも作りこみの細かさが伝わって来る。
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ラストステージの最後に惨たらしい場面がある。
問題点
『一撃死』
これが本作の評価を一気に低下させた最大の要因である。
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何を食らっても即死。雑魚敵に、敵弾は勿論、地形に触れてもアウト。
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一撃死ルール自体はシューティングでは特に珍しいことではないが、本作では数々の悪条件が重なった結果、非常な高難度ゲーになっている。
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ミス後は一定箇所まで戻される戻り復活制。そのため残機によるゴリ押しは不可能。
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当たり判定が見た目通りで大きい。
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他の作品では乗っているボート部分には当たり判定がないようにする等で配慮されている事が多いが、本作ではそんな気の効いたものなどなく、ボードの部分に被弾しても容赦なくアウトになる。
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狭い地形が多い。前述の当たり判定の大きさもあり、抜けるのにかなりの神経を使う。次元断層を分かり辛く偽装したようなものである・・・。
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雑魚敵は突然現れたり、耐久力もあり、複雑な軌道を描き読み辛い、弾も小さく背景に紛れて見辛いなど、悪い意味での相乗効果と言える。
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これらは原作のSurferの力強さとあまりにもかけ離れており、キャラクターのイメージを損なったとしても評判が悪い。
その他
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オート連射がないにもかかわらず、敵の方は全体的に硬く数も多い。
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常に手動でそれなりの速度で連射しておかないとあっという間に押し負けてしまうため、指への負担が激しい。
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フォントで小文字もあるのは良いのだが、aとdとoの区別が付きにくい。
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高速スクロール面が無い。1つくらいはあっても良かったのでは。
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音楽の扱い
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高品質だとは言ったがステージが2曲しかないのは残念。ボス戦の曲もない。
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クソゲーだがBGMは良い…まるで本作のためにある格言である。
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ボス戦
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Surferとの会話が一切ない
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せっかく高品質な画像があるのだから、そこで会話イベントがあればなお良かったのだが。本作の会話がSurferとGalactusのみなのは寂しいところ。
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道中は非常に凶悪だと述べたが、ステージボスは移動すらせず簡単で盛り上がらない。見た目も精巧な顔グラフィックとのイメージとそぐわない。
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パーツが手に入るのは良いのだが、倒さずにそのまま終わったりボスが撤退する展開も多く消化不良気味。せめて会話を入れておけば印象は違ったはずなのに。
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ラスボス
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大型なのは良いが、見た目からして不遜だった顔グラフィックのイメージと合わない。会話も一切ない。耐久力は高い。
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行動も左右に歩き回りながら銃を撃つだけであり、弾は遅く、狙い撃ちではなくあさっての方向、その弾も数発で相殺出来るなど適当なもの。
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直前まで色々な意味で凶悪だった本作のボスとしての威厳はない。
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エンディングが非常に簡素
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会話が終わったあとはENDマークとともにスタッフの名前が出てくる程度。とはいえ星々が回りながら手前に向かって来る演出は綺麗である。30秒くらい待たないとクレジットは出てこないので注意。
総評
最高の音楽、グラフィックで細部に至るまで作りこまれ…しかし、最悪のゲーム性により評価は一気にクソゲーまで急落。
本当に本当に勿体ないゲームだったとプレーヤー達は口を揃える。
余談
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本作の発売よりも前にサーファーにギャラクタスは日本でも登場した事がある。
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1960年台の話になるが宇宙忍者ゴームズ(ファンタスティック・フォー)では、シルバーサーファーはシルバーサーフィン、ギャラクタスはテッカーメンになっているなど色々と変更がされているものの、水先案内人として地球に襲来、テッカーメンに対しファイヤーボーイが宇宙のバリアーリボン帯を越えるなどまさに命がけの戦いを強いられるなどの脅威など役割は原作と変わりはない。
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近年でも映画が登場するなど色々と支持されている。