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恐竜戦隊ジュウレンジャー - (2011/06/13 (月) 01:47:05) の編集履歴(バックアップ)
恐竜戦隊ジュウレンジャー
【きょうりゅうせんたいじゅうれんじゃー】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売元
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エンジェル
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開発元
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アークシステムワークス
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発売日
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1991年11月6日
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定価
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6,000円
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ポイント
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キャラゲー演出はFCジェットマン以上 ゲーム性はFCジェットマンより劣化
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概要
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1992にてエンジェルからファミコンにてリリースされた横アクションゲーム(一部ミニゲームあり)。ゲームタイトルが示す通り、同年中心にTV放送された『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のゲーム化にあたる。
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本作の前年にてリリースされた『鳥人戦隊ジェットマン』に次ぐスーパー戦隊シリーズのゲーム化であるが、開発元は変わっている。また、FCの戦隊ゲーム化は本作で終焉を迎えた。
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メインは一人プレイだが、一部ミニゲームでは二人対戦プレイが可能。全5ステージ構成でイージーとノーマルの二種類の難易度あり(ハードに該当する難易度は存在せず)。
主なルール
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十字キーにてジュウレンジャー(以下主人公)の移動、Bボタンで攻撃、Aボタンでジャンプ。
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十字キー下でしゃがみ、洞窟の入り口の近くでキー上にてその中に入れる。
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ジャンプはボタンの押す長さにより飛ぶ距離が変わり、ジャンプ中の移動制御や向き調整も可能。
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立ち、しゃがみ、ジャンプのいずれかでも攻撃は行える。
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このゲームはステージ中で使用するキャラが常に変わる。各ステージにてキャラは完全に固定されており、キャラセレクトは一切できない。以下キャラの紹介。
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ステージ1「恐怖の毒の沼」 - 使用キャラはタイガーレンジャー(黄)。専属武器はサーベルダガー(短剣)。
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ステージ2「高熱地獄 炎の洞窟」 - 使用キャラはプテラレンジャー(桃)。専属武器はプテラアロー(弓矢)。
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ステージ3「悪魔の罠の洞窟」 - 使用キャラはトリケラレンジャー(青)。専属武器はトリケランス(槍)。
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ステージ4「天空高く雲の秘密基地」 - 使用キャラはマンモスレンジャー(黒)。専属武器はモスブレイカー(斧)。
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ステージ5(最終)「バンドーラの神殿」 - 使用キャラはティラノレンジャー(赤)。専属武器は龍撃剣(剣)。
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原作でいうところの追加戦士であるドラゴンレンジャー(緑)はイベントデモに出演するに留まり、プレイヤーキャラとしては使用不可である。
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全キャラにおける初期の武器は全員がレンジャーガン(銃)だが、各ステージにはジュウレンジャーの親役である不思議仙人バーザが棲む洞窟があり、その中に入ればそのキャラ専属の武器に切り替える事が可能(武器に関しては、上記のキャラ紹介の項参照)。
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なお、そのステージにおいて、切り替えた武器は二度とレンジャーガンには戻らず、次ステージでは必ずレンジャーガンからのスタートとなる。特にキャラ専属武器を持っていなくてもクリアには影響せず、武器を切り替えずにレンジャーガンでステージクリアする事も可能。
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ステージ中に散らばっているコインを10個取れば各主人公の守護獣の情報が拝めるイベントが発生し、ライフが全回復するボーナスがある。また、次ステージに進むとストックしたコインはリセットされている。
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最終を除くステージをクリアすればミニゲームに挑戦するか否かを選択できる。OKすれば専属のミニゲームがプレイでき、拒否すれば即次ステージに進む。なお、ミニゲームがどのような結果になってもボーナスやペナルティは特に無い。
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ライフ+残機制ですべてなくなればゲームオーバー。なお、ミス後は道中戦は戻り復活、ボス戦のみ途中復活となっている。
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タイトル画面にてパスワードを入力すれば、途中ステージから再開が可能。指定パスワードはステージをクリアする度に表示される。
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メインゲームとは別にミニゲーム単体を遊べるモードもある(メイン内で発生するミニゲームと内容は同じ)。このモードのみ、クイズ以外のミニゲームはロボ側と敵側との二人対戦プレイが可能。以下その詳細。
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「バンドーラクイズ」…黒幕であるバンドーラ様がジュウレンジャーにまつわる三択クイズを指定してくる。正解でも間違いでも特にイベントなどが発生する訳ではなく、即終了する。
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「バリアーブロック」…ジュウレンジャー側の巨大ロボット同士がピンポン(?)で勝負する。十字キー上下でパドルを移動させてボールの跳ね返し、跳ね返せずにボールがロボ(敵)に触れるとダメージで、全ライフを奪われると負けとなる。ぶっちゃけいうと、凄まじく『PONG』に酷似しているゲームである。
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「ドキドキバクダン」…巨大ロボと敵幹部が爆弾キャッチボール(?)で勝負する。十字キー左右でロボ(敵)の操作、爆弾に触れるとそれを持ち上げボタンで投げる。爆弾にはタイマーが設定されており、時間経過で消費される。長時間爆弾を投げずにいるか、爆弾タイマーが0になれば持っていた側が爆発してダメージ、全ライフを奪われると負けとなる。
評価点
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前作のFCジェットマンではゲーム中のキャラが小ぢんまりとしていたが、本作ではキャラが大きく描かれ一目でジュウレンジャーを動かしていると実感できるようになった。
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FCジェットマンと比べ、原作忠実な演出がある程度強化された。一例としては、ボスを倒すと原作の5人合体技であるハウリングキャノンでとどめを刺す演出が導入されたり、ステージ前後の合間に味方や敵が会話するイベントが発生するなど。純粋にこの辺は正統なるキャラゲーらしくなっているといえる。
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最も、あくまでもFCジェットマンよりは強化されただけに過ぎず、今の感覚で見ればあんまり魅力的な演出とはいい難いところだが…。
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上記ルールにも示した通り、メインだけではなく、3種のミニゲームで遊べるサプライズがある。特にバンドーラクイズは結構マニアックな題材でファンならちょびっとニヤリとできるのではないだろうか(問題数は少ないが…)。
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グラフィックの書き込みはそれなりに上質で、FCにしては原作再現度はなかなかのもの。BGMもやはりそれなりに上質な仕上がりである。なお、オープニングとエンディングのBGMは原作のそれをFC音源でばっちり再現されている。
問題点、賛否が分かれそうな点
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はっきりいってメインのゲーム性はFCジェットマンと比べても大幅に劣る。この辺は悪い意味でキャラゲークオリティとなってしまった。
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全体的に敵配置しかり、地形配置しかり、ボス戦しかり、投げやり感が大きく目立ち、とても練られた作り込みとは思えない程にショボいというべきか。FCジェットマンはナツメ開発としては微妙と呼ばれるが、本作はFCアクション全般からみても微妙な出来であろう。
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各ステージがあまりにも短く、明らかなるボリューム不足。熟練を要するとクリアに10分もかからないと思われる程。FCジェットマンもボリューム不足だったが、本作はそれをも下回る薄さである。ミニゲーム入れる余裕があるのなら、まずはメインを作り込むべきだろうと。
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キャラが大きく描かれている影響で、周囲の状況が把握し辛く、突発的なダメージをもらいやすくなった。それだけならまだしも、小回りが効きにくい操作性のせいで敵攻撃が避けきれず、その結果、変に難易度が高くなっている有様。
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特にボス戦におけるこちら側のダメージ量が道中戦よりも何故か大きく、即効で死ねる非道さとなっている。子供層がターゲットのゲームでこの難易度が明らかにおかしいと言わざるを得ない。
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じゃあ、「難易度かんたんでプレイすれば無問題じゃないのか?」と思われるかもしれないが、はっきりいって難易度ふつうと大して難しさに差がないという謎仕様(難易度の差は敵ダメージやコイン配置に若干の差異がある位)。かんたんの存在意義がまるで無しという現実。
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5人のジュウレンジャーが使用できるものの、プテラレンジャーの専用武器が飛び道具な事を除けば、全員ほぼ同性能というコンパチぶりなのも単調さに拍車をかけている(一応、専用武器は全員違うもので、全くのコンパチという訳じゃない)。FCジェットマンは水増し気味とはいえ、ある程度の性能差は図られていたのだが…。
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また、やはりというか、ドラゴンレンジャーが使用できない事に不満を漏らすプレイヤーもかなり多かった。
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FCジェットマンではあまり評判がよくなかった巨大ロボ戦だが、本作はなんとロボ戦そのものが存在しない思い切った構成となっている(ボス戦はすべて人型戦のみ)。一応は、ミニゲームでロボが出演しているが、巨大ロボと巨大敵がガチで衝突し合う場面が一切無いのは、スーパー戦隊のゲームとしてどうなのかと思わずにはいられない。
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道中戦、ボス戦(ラスボスも含めて)共にBGMが全く同じ(すなわち、道中、ボスBGMは1曲づつしなかい)という安上がりな流用なのも見逃せない問題である。これまたFCジェットマンより退化している(こっちはちゃんと各道中ステージによって専属の曲が用意されていた)。
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ある意味本作の華である(?)バンドーラ様の絵の雰囲気は上手く再現されてはいるが、なんか般若の面の如く鬼神的表情になっていて怖い。まぁ、悪役なのでそれが自然なのだろうが、現物の曽我さんはそんなコワモテ顔じゃないよ…。
総評
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キャラゲー度に関してはFCジェットマン以上の強化はされるも、ゲームとしてはほぼ完全に劣化しており、はっきりいってその評判は著しいものではない。「FCジェットマンはボリューム不足でも普通に遊べるが、こっちは…」という意見も多い程である。
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FCのスーパー戦隊シリーズのゲーム化は本作で終わってしまったが、後にSFCにて『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』や『激走戦隊カーレンジャー』がリリースされている(ちなみにいずれもナツメが開発しバンダイより発売)。
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そもそも、『ジェットマン』『MMP』『カーレンジャー』とスーパー戦隊シリーズを3本も製作しているナツメが、本作に関わらなかったのかが大いなる謎である。何かスケジュール的な問題でもあったのだろうか?