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ナナシ ノ ゲエム - (2012/02/16 (木) 19:34:09) のソース

*ナナシ ノ ゲエム
【ななし の げえむ】
|ジャンル|ホラーアドベンチャー|&amazon(B0018COP6Y)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|エピックス|~|
|発売日|2008年7月3日|~|
|ポイント|お化け屋敷ゲーとも揶揄される&br()サウンドの演出は非常に良い|~|
#contents(fromhere)
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**概要
-「呪いのゲーム」をテーマとしたスクウェア・エニックス初のホラーゲーム。
--あくまでスクエニとして初。厳密には旧エニックス時代に『アンジェラス ~悪魔の福音~』(PC88)『The FEAR』(PS2)といったホラーAVGが出ている。
-ファミコン時代のようなバグや画面の乱れを取り込んだ演出が特徴。

**問題点
-開発陣が致命的なまでに''ホラーアドベンチャーというものを分かっていない''。
--探索・謎解きなどは一切なく、プレイヤーはただ恐ろしげな建物の中を一本道に進むだけ。
--さらにその一本道の途中での恐怖要素もひたすら安直。とりあえずいきなり上から両手を挙げた幽霊を落としてみたり、突然ラップ音を鳴らしてみたり、壁を凹ませてみたりと完全に''安易なお化け屋敷状態である''。
---しかも、それらがやってくるタイミングもたやすく予測することができ、あまり怖くない。
---せっかく「現実が『呪いのゲーム』に侵食される恐怖」という独特な題材を扱っているにも関わらず、肝心の恐怖がこれでは面白みも何も引き出せていない。
--しかし、下記のサウンドの演出の上手さも相まって、最初のダンジョンはそれでもかなり怖い。&br()が、毎回似たような一本道ダンジョンなのですぐ慣れてしまう。上にも書いたとおり仕掛けもタイミングも安直なのでなおさら。
---「病院(最初のダンジョン)がピーク」ともよく言われる。
-「ゲーム」と「現実世界」は互いに影響しあう…という設定も、この一本道のせいで全く活かせていない。ほぼ定点でのイベントとしてこなすだけ。
--そもそもゲーム中ゲームも行ける場所が少なく、ちょっとだけ決まった町の中を探索して一言二言程度のヒントを見つけて終わるぐらいである。
-基本的にゲーム全体を通しても一本道であり、プレイヤーの意志で任意の場所へ行ったり探索などをしたりといったことが全くできない。イベントが勝手に進んで決められた場所へ行って適当にビックリする仕掛けを見て帰って来るだけ。
--つまりアドベンチャーゲームとしての面白さは皆無。
--「自身に降りかかった呪いから逃れるために奔走する」という設定だったため、「ゲームと現実世界を行き来しながら自由に様々な場所を探索するゲームだ」と期待していたプレイヤーも多かった。
-ストーリーも難点あり。
--題材は良いのだが、風呂敷を畳むのがいまいち。取って付けたようないい感じのエンディングはよく批判の対象となる。
--ご都合主義な点も多い。
-ボリュームもあまりない。

**評価点
-サウンドの演出はとても良い。
--スピーカー推奨なだけあって非常に凝っている。このゲームで最もホラーな点である。
--また、メロディーが耳に残るメインテーマも好評。
-「呪いのゲーム」のバグった演出もなかなか好評。
-上にも書いたように、最初のダンジョンだけならホラーゲームとしては楽しめる。

**その後
-2009年には続編である『ナナシ ノ ゲエム 目』が発売された。
--上記の問題点を改善しようという試みは見受けられるが、システム面はあまり改善されておらず、やはり評価できる点はあっても良作となるには至っていないゲームになっている。
--しかしながら、最後に見られるトゥルーEDはかなり恐ろしくなっているとの評判である。
--ノーヒントの場面もあった前作に比べると分かり易すぎるヒントが多く、難易度は低下。理不尽な謎解きがなくなったと言えなくもないが…。
--また、ACTゲーム好きからは本編よりもおまけの鬼畜難易度アクションゲームのほうが高く評価されているという妙なことになっている。
---DSiウェアではACT部分だけを遊べるものを配信している。
-2012年にはスマートフォン用最新作『ナナシ ノ 或プリ』が配信。なんだかんだ言われつつもシリーズ作として順調に成長したようだ。