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 *罪と罰 ~地球の継承者~
 【つみとばつ ほしのけいしょうしゃ】
 |ジャンル|アクションシューティング|CENTER:&image(366184_49479_front.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3685&file=366184_49479_front.jpg]]&br;[[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3685&file=366184_49479_back.jpg]]|
 |対応機種|ニンテンドウ64|~|
 |発売元|任天堂|~|
 |開発元|トレジャー|~|
 |発売日|2000年11月21日|~|
 |定価|5,800円|~|
 |配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2007年9月20日/1,000Wiiポイント&br;【WiiU】2016年4月27日/1,028円|~|
 |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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 #contents(fromhere)
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 **ストーリー
 #blockquote(){
 新世紀を迎えて間もない時代——。~
 圧倒的な平和を迎えることに成功した人類は、有史以来最高の繁栄の時代を迎えていた。~
 しかし、その結果爆発的に増加した人口に食料生産が追いつかず、各地で食料不足が深刻になりつつあった。~
 人類は新たな食用源を求め、異常環境下ですら繁殖を可能とする、「新種」生命体の創造に着手した。~
 新種生命体の創造は成功し、その巨大牧場に北海道が選ばれた。~
 新たな食用源を得ることに成功した人類は、再び繁栄を続けるものと思われた。~
 しかし——。
 }
 
 (任天堂[[公式サイト>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nguj/index.html]]
 より引用)
 
 
 
 **概要
 レール移動タイプのアクションシューティングゲーム。プレイヤーは日本の自治組織「救済グループ」の一員である「サキ・アマミヤ」(第1、第3ステージ)、または「アイラン・ジョ」(第2ステージ)となり、新種生命体「ルフィアン」や敵対組織「武装ボランティア」と戦っていく。
 
 その重厚な世界観や完成されたゲームシステムは一部ではあるが好評を博し、今なお熱心なファンも存在する。小説化や漫画化もされ、Wiiのバーチャルコンソールではいち早く配信された。さらに…。
 
 **キャラクター
 
 #region(クリックで開閉)
 -サキ・アマミヤ
 --主人公で日本人とアメリカ人のハーフ。[[とあるドラマの主人公>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E5%AE%AE%E3%82%B5%E3%82%AD]]を思わせる女性的な名前であるが、れっきとした男性である。
 --救済グループのルフィアンの狩猟班のリーダーであり、アチの受血を受けた14歳の少年。「受血の施し」で驚異的な身体能力を手に入れ、ルフィアン討伐の活動をしているが…。
 
 -アイラン・ジョ
 --ヒロインで日本人と韓国人のハーフ。元は裕福な家の一人娘であったが、ルフィアンからの避難中空港で暴徒に襲われていた最中をサキに救い出された。アチからの「施し」は受けていないものの、機械類の扱いに長けている事からサキ同様救済グループの一員となっている。
 --因みに一人称は「''オレ''」で口調は粗暴。これは前述の暴徒によって両親を殺されたため、サキ以外に対し人間不信になっているからとされている。
 
 -アチ
 --救済グループの指導者である13歳の少女。「聖女」とも呼ばれているが無邪気さと冷徹な面をそなえ持ち、掴みどころのない性格。
 --彼女から「血の施し」を受けることで高い身体能力を持つ事が可能だがその能力は個人差があり、驚異的な能力を見せたサキに固執している面がある。また超能力を持っており、予知能力やサイコキシネスを作中で発揮する。
 
 -ブラッド
 --武装ボランティアの指揮官である17歳の青年。東京を立ち退かず活動している救済グループと対峙している。彼もまたアチの「施し」を受けた人物であり、自分自身も組織内の人間に血を分け与えている。
 
 -カチュア
 --ブラッドの側近兼恋人となっている武装ボランティアの女性。ブラッドから「施し」を受けており、超人的な能力を発揮する。
 
 -レダ
 --武装ボランティアの一員で、ネズミのような姿になっている5歳の少女。性格は子供らしく飄々としている。
 
 -イサ・アマミヤ
 --ステージ中盤で出会う金髪の少年。サキとアイランの未来の子どもであり、アイランを「ママ」と慕う。
 --ワンスポットでの登場だが、続編『[[罪と罰 ~宇宙の後継者~]]』では成長し、主人公となっている。
 
 #endregion
 **特徴
 -独特なゲームシステム、及び操作方法
 -本作では、操作キャラがステージ内の一定の進路を自動で進んでいくため、プレイヤーは主にキャラクターの左右移動の操作と同時に、ガンソード(本作での武器)での照準を操作してステージ内の敵を倒す形式のゲームとなっている。
 --一文で言い表すなら、ガンシューティングゲームと3Dアクションゲームのいい所を合わせたようなシステム。聞いた感じ2つの操作を要求されているので難しそうだが、操作感としては感覚的に覚えやすい上、練習モードやキーコンフィグもばっちり完備してあるため慣れると病み付きになる。
 --2Pプレイも可能。一方がキャラクターの操作、もう一方が照準操作を行うという、これまた変わったプレイスタイルである。
 ---ちなみにN64ソフトでレフトポジションで操作が出来る数少ないゲームのうちの1つでもある。
 --ガンソードは名前通り、遠距離の銃と近距離の剣が備わっている武器である。銃攻撃には自動で照準を合わすロックオン機能((ただし攻撃力は大きくダウンする。))、剣攻撃には敵弾は剣で跳ね返すカウンター性能があり、これらのテクニックを駆使して敵を打ち破っていく。
 --ゲーム本編も「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階の難易度選択制((ちなみに企画段階ではトレジャーの調整にて、現在のノーマルモードがイージーモードとされていたのだが、あまりにもクリアが難しいので任天堂側が「もっと難易度を低くしてほしい」と要請したと言う逸話がある。))で、ステージも段階的に難しくなっていくように設計されている。高難易度のモードでしか登場しないボスキャラも存在する。
 
 -ストーリーデモ
 -イントロダクションは上記の通り。舞台は終末的な近未来(2007年の日本)であり、''既にこの時点でトレジャー節全開である。''
 --任天堂が言うには「予測不可能なストーリー」、はっきり言ってしまえば&bold(){超展開に次ぐ超展開}。話が進むにつれ、タイトルである「罪と罰」及び「地球の継承者」の意味する所、更には現実の社会問題との関連も見えてくる。
 --デモは全編英語フルボイス(日本語字幕付き)でスキップ可能。更に一度見たデモを鑑賞するモードもある。
 
 
 **評価点
 -間口の広いSTG
 --コアなSTGそのままのハードな作風に、独特ながらも易しい操作スタイルを取り込んだのは見事の一言。任天堂独自作品のSTG『[[スターフォックスシリーズ]]』とはまたちょっと違ったプレイ感覚である。
 --初心者だったらロックオンモードを多用してキャラクターの移動に重きをおいたり、2Pの協力プレイに頼ってもいい。またスコアアタックもあるため、上級者へのやりこみ要素も抜かりない。ラスボスのノーダメージクリアを狙った層もいるのではないだろうか。
 -音楽はほとんどが近未来風のサイバーロック。ゲームの雰囲気とよく調和しており、これも評価が高い。
+--サウンドはかつてアルシスソフトウェア在籍時に『スタークルーザー』や『ナイトアームズ』、『プリンス・オブ・ペルシャ』((但し、アルシスソフトウェアが開発を担当したPC98版とSFC版のみ))などの楽曲を手がけた山中季哉氏が担当している。
 -世界観の格好良さ
 --例えるなら『エヴァンゲリオン』風((本作においてトレジャー側での構想にて『GLASS SOLDIER(弱き戦士)』と言うタイトル名が付けられており、エンディングクレジットにはこの表記がされている。本作全体のそういうコンセプトをも含め、あながちエヴァの主人公・碇シンジとスタンスが似ていないこともない。))、ガンソードで剣の一騎打ちをし、リアルに「鍔迫り合いをする」と言う燃えるシーンもある。
 -カメラワークが見事
 --ステージ中盤の空中戦にはその表現技術が存分に発揮されており、爆発などのエフェクト(光源処理)も秀逸。
 --N64のポリゴンのムービーは今の目で見たら粗いのは否めないが、本作のハードな世界観に非常にマッチしており「味がある」とも言える。
 
 **問題点
 -ボリュームはさほどない。
 --1ステージが3章、そしてステージ数は3つ+αしかない。
 --その反面、ストーリーは壮大すぎてゲーム上では説明不足気味。ファミ通での攻略本や文庫本にてゲーム本編前の流れやストーリーが付記されているが、それを読んだ事前提でゲーム本編へ行かないと「?」ばかりになる事必至。ゲーム本編のボリュームの少なさも相まって「雰囲気ゲー」とされてしまう面も大きい。
 --続編ではステージ数は倍の6つとなった。
 -サキとアイランはステージごとでの変更で固定((これはステージ1の最終章でサキが暴走して姿をくらまし、ステージ2はアイランが武装ボランティアから襲撃される前にその後を追うと言う流れになるからである。))であり、性能差はない。
 --基本単独プレイだし、武器も共用しているモノだから…と言ってもやはり主人公とヒロインが共闘している感じがないのは寂しい。続編では主人公のイサ、ヒロインのカチに性能差を付けており、好きなタイミングで入れ替え可能なシステムとなった。
 -''主人公「サキ・アマミヤ」の性別がややこしい。''
 --上のパッケージの金髪のポニーテールの人物がそれだが、''どうみても女と見紛うデザイン。''それとは対照的にCVが低めの声なので、そこでようやく男性と気付きショックを受けたユーザーも。
 
 **総評
 任天堂とトレジャーのそれぞれの会社の独自要素が上手くミックスされており、総じて評価が高い作品である。独特な操作体系を持ちながらそれをうまく活用できるステージ設計と、これまた独特な世界観やストーリーが支持されている模様。~
 ただし、商業的には成功したとは言い難い(売上本数は約4万本)。64の主なユーザーの年齢層に合わない作風や、子供達の興味は発売を間近に控えたゲームキューブに移ってしまっていた事も一因だろう。64にはこういった「隠れた名作」が結構多かったりする。 ~
 既に述べた通り、本作はバーチャルコンソールでも配信されているので、この機会に遊んでみてはいかがだろうか。
 
 **その後
 -小説化がされたのは先述の通りである。漫画版も雑誌『電撃大王』に連載されていたが、独自要素が多いためか評判は芳しくなく、単行本化には至っていない。
 
 -Wiiソフト『[[大乱闘スマッシュブラザーズX]]』にて、本作の主人公であるサキ・アマミヤがアシストフィギュアというアイテムから登場するアシストキャラとして出演。これで本作を知ったという人も多いかも知れない((かくいう初稿作成者もそのうちの一人である。))。作中と同様ガンソードを駆使して攻撃するサキの姿に、桜井攻博氏も「スマブラのプレイアブルキャラに交じっていても遜色ない」と述べている。
 --『[[大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U]]』にもアシストフィギュアとして登場した。
 
 -2007年9月20日より、Wiiのバーチャルコンソールにて配信開始。売上が伸びなかった割にかなり早い時期での配信である。
 -2009年10月29日、&bold(){続編である『[[罪と罰 ~宇宙の後継者~]]』がWiiで発売}。こちらも良作との評価を受けている。